SNS管理ツールとは
SNS管理ツールとは、X(旧Twitter)やInstagramなどのSNS運用を効率化できるツールのことです。管理画面上で複数ののSNSアカウントを一括管理できます。
SNSを手動で運用していると、投稿やコメント対応のたびにSNSにログインしなければなりません。運用するSNSの数が多くなるほど、投稿の内容やユーザーの反応率などを確認するのは困難です。
そこでSNS管理ツールを利用すると、一括で管理できるだけでなく、予約投稿や承認フローなどの設定や、SNSアカウントごとの投稿分析なども簡単です。SNSマーケティングを重視する企業に積極的に活用されています。
SNS管理ツールの選び方
SNS管理ツールは、提供元によって機能性や料金などが異なります。ここでは、失敗しないSNS管理ツールの選び方について解説します。
管理したいSNSに対応しているか
まずは、自社が運用している、もしくは今後運用したいSNSに対応しているかを確認します。既に複数のSNSアカウントを運用している場合は、集客やマーケティング媒体として価値の高いSNSを優先し、互換性の有無を確認するとよいでしょう。
操作しやすいか
SNS管理ツールでは、複数のアカウントをひとつのシステム上で管理するため、フォロワーや投稿内容の分析などをする際、画面構成が複雑になりがちです。導入の際は、必要な項目をすぐにみれるよう、わかりやすいUIや画面構成になっているか確認しましょう。細かな操作感や使いやすさなどは実際に運用しないとわからない部分があるため、無料トライアルなどで体験利用することをおすすめします。
また、海外製のツールは日本語対応していないことが多く、英語に不慣れなユーザーだとトラブルに対応するのが困難です。管理者だけでなくそのほかのユーザーでも問題なく運用できるよう、日本語に対応している製品を選びましょう。
目的にあった機能が搭載されているか
自社が求める機能があるか確認しましょう。たとえば投稿業務の手間を抑えたいときは、投稿管理機能が優れている製品をおすすめします。ユーザーの反応やコンテンツの効果を詳細に確認したいときは、分析機能に特化した製品がよいでしょう。
ツール導入の際は、どのような機能が必要なのか運用担当者へのヒアリングなどを通して、明確にすることが大切です。
SNS管理ツールのタイプ
SNS管理ツールは、運用効率化に特化したものと、複数のアカウント管理に特化したものに大別できます。以下で詳しく解説します。
運用効率化に強みのあるSNS管理ツール
フィードの自動投稿機能や投稿のスケジューリング機能などが搭載されており、SNS運用の効率化に役立つツールです。また、分析機能も優れた製品が多く、どのようなコンテンツが売上に貢献しているのかや、検索のアルゴリズムを分析することで、効果的なSNS活動が行えます。
複数のアカウント管理に強みのあるSNS管理ツール
X(旧Twitter)やInstagram、Facebookなど、複数のSNSアカウント管理に強みのあるSNS管理ツールは、各SNSの状況を一覧で可視化できます。チームでの共有にも優れているため、リアルタイムに的確な対応が行えます。
運用効率化に特化したSNS管理ツールを比較
まずは、SNS運用の効率化に強みのあるSNS管理ツールを紹介します
SocialDog
株式会社SocialDogが提供。ツイートやリツイート、スレッド形式での予約投稿を行えます。自社コンテンツとの親和性が高いハッシュタグの分析も可能です。
ダッシュボードやレポートなどから、コンテンツに対する反応率を確認できます。フォロー解除のタイミングやフォロワーの興味関心などを可視化可能です。最大100名でひとつのX(旧Twitter)アカウントを管理できます。
Buffer
bufferが提供。数回のクリック操作のみで、どのようなコンテンツが売上に貢献しているのか分析可能です。shopifyに対応しているため、ECサイトと連携させたマーケティングにも利用できます。フリープランでは最大3つまで管理可能です。
Engage Manager
提供会社トライバルメディアハウスが提供。SNSの運用工数を削減し、ベンチマーク、フォロワー推移、キャンペーン施策など様々な分析がSNS運用の成果を最大化します。また、ダブルチェック機能や誤投防止機能なども搭載されており、運用リスクの軽減にも役立ちます。なお、4日間の無料トライアル付きです。
Beluga
ユニークビジョン株式会社が提供。InstgramやFacebookの予約投稿やフォロワー分析、投稿データの収集など、SNSマーケティングに必要な機能を一通り搭載しています。当選者の抽選や当選メッセージの送信といった、X(旧Twitter)キャンペーンの投稿も可能です。個人情報の入力フォームや当選品の発送など、事務業務に特化した拡張機能もあります。
Sprinklr
Sprinklrが提供。顧客と接点をもつのに利用されるメッセンジャーアプリやブログ、メールなどを統合管理できます。経験豊富なコンサルタントが状況に応じたアドバイスをしてくれるため、企業のニーズや目的に合わせた柔軟なサポートが可能です。また、AIを活用することで、膨大な顧客データから重要なデータを効率的に抽出できます。
Instagram分析ツールSAKIYOMI
株式会社Radixが提供。Instagramの運用代行やサポートを行っています。Instagramの検索アルゴリズムを詳細に分析するため、効果的で再現性の高いマーケティングサポートが可能です。提携するインスタグラマーを利用した宣伝や集客支援も行っています。
複数のアカウント管理に強みをもつSNS管理ツール
ここでは、複数のSNSアカウントの管理に強みをもつSNS管理ツールを紹介します。
Social Insight
株式会社ユーザーローカルが提供。対応SNSの幅広さが強みのSNS分析・運用ツールです。X(旧Twitter)やInstagram、Facebook、YouTubeのほか、LINEやTikTokなどにも対応しています。また、アカウント一括管理機能では、投稿予約やコメントの一元管理が可能です。さらに、効果測定レポートを確認することで、参加したユーザーの数や属性を細かく分析できます。
Hootsuite
Hootsuiteが提供。10年以上にわたり蓄積してきたノウハウをもとに、あらゆる事業規模のSNS運用をサポートしてくれます。X(旧Twitter)やFacebook、LinkedInなどの主要SNSのほか、WordPressやmixiなどにも対応しており、これらのアカウントの一括管理が可能です。30日間の無料トライアル付きです。
Canly
株式会社カンリーが提供。SNSやホームページなどの店舗情報を一元管理できます。全店舗まとめて分析できるため、ネガティブな口コミにも柔軟に対応可能です。登録店舗数に制限がなく、GoogleマップやYahoo!マップと連動した店舗ページを作成できます。経験豊富なコンサルタントがサポートしてくれるため、ITツールが苦手な人でも問題ありません。
Zoho Social
ゾーホージャパン株式会社が提供。FacebookやInstagramなど、マーケティングに強い主要なSNSに対応しています。各アカウントのユーザーの反応をまとめてモニタリングできるため、リアルタイムで見込み顧客とコミュニケーションをとれます。
Statusbrew
Chiax合同会社が提供。X(旧Twitter)やInstagram・LinkedInなどのコンテンツ投稿を一括管理できます。使用されているハッシュタグのチェックや、CSVファイルによる一括予約も可能です。
comnico Marketing Suite
株式会社コムニコが提供。 Facebook・X(旧Twitter)・Instagramを一括管理できます。投稿内容の承認フローをカスタマイズできるため、社外パートナーとの連携も問題ありません。チャットでのサポート体制が充実しており、技術的なトラブルにも柔軟に対応できます。14日間の無料トライアル付きです。
SNS管理ツールの特徴を比較して導入しよう!
SNS管理ツールは複数のSNSアカウントを一括管理できますが、製品によって機能性や特徴が異なります。以下の比較ポイントを参考にして、SNS集客やマーケティングを効率化できる製品を検討しましょう。
- ・どのようなSNSに対応しているか
- ・使いやすく分析しやすいか
- ・自社の求める機能が搭載されているか
SNS管理ツールの特徴を比較して、自社に合った製品を導入してください。