無線LAN構築のケーススタディ
早速、企業での無線LAN導入の具体的な事例を2つ紹介します。
ケース1:全国展開している店舗の業務効率アップ
全国展開している企業の場合、社員の数が膨大になり柔軟な情報交換を行えないケースが考えられます。
そこで、全国の店舗で無線LAN環境を構築して、モバイルデバイスをPOSシステムと連動して業務を行う仕組みを作ります。その結果、店舗内のどこにいても、それぞれの従業員が手元の通信端末を操作すれば、すぐに店舗の情報を確認することが可能となります。
また、在庫確認などのように、これまでPOSシステムの画面を確認する必要のあった作業も、店舗のどこからでも行うことができるようになるでしょう。
ケース2:宿泊施設で障害時の工数削減と顧客満足度をあげる
無線LANの安定した接続環境を活用して、ホテルなどの宿泊施設でサービス向上に役立てることもできます。
多数の来客がある宿泊施設では、基本的に全ての場所で快適な通信環境を実現する必要があります。しかし、団体客に貸し出した小型Wi-Fiルーターなどが通信機能の障害を起こした際は対応する従業員も限られてしまいます。
そこで、できるだけ遠くまで信号が届くように設計されている高性能タイプの無線LAN製品を複数設置し、無線LANの電波が届かないエリアをつくらないようにします。その結果、安定した通信が確保され、従業員が通信障害にかけていた工数を減らすことができます。
また、国内外からの団体客が全室で通信を確保できるため、小型Wi-Fiルーターのような通信のために貸し出す機器の数量によらず、誰でも快適に通信を行うことができます。
レストランなどの施設も構えている宿泊施設では、無線LAN機能とモバイル端末によって、注文データをホールとキッチンでスピーディにやりとりすることも可能です。
無線LANのメリットについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事も参考になります。
効果的に無線LANを設置し上手に活用するために
無線LANを導入して成功を収めている企業の共通点は、いかに自社の課題を的確に捉え、課題解決のために適切な無線LANを選定しているのかという点です。
モデルケースでご紹介した接客サービス業のほか、企業内のオフィスでは情報流出のリスクを少しでも減らすために、必要最小限のエリアでだけ無線LAN利用できる環境が好ましいと言えます。
利用する環境を事前に分析して、その結果から最適な無線LAN製品を選ぶことができれば、その結果として設備コストに見合ったメリットを期待できます。
ぜひ自社の課題・目的に沿った最適なサービス導入を目指しましょう。