ゼロトラストとは
ゼロトラストとは、社内外にかかわらず「自社の情報資産にアクセスするものをすべて信用せず、安全性を検証する」というセキュリティの考え方です。そして、ゼロトラストの考え方にもとづいたセキュリティ環境を構築するためのシステムが、ゼロトラストセキュリティ製品です。
ゼロトラストセキュリティ製品は、ベンダーによって機能性や特徴が異なります。社内アプリへの権限管理に特化したものもあれば、SaaSやインターネットの利用を制御できるものもあります。例えば、アカウント管理を強化したいときは、アカウントを監視し不正操作の検知ができる製品を導入するなど、目的に応じて最適な製品を選びましょう。
以下の記事では、ゼロトラストについてより詳しく解説しているため、あわせて参考にしてください。
ZTNAとは?ゼロトラストとの違い
ZTNA(ゼロトラスト・ネットワーク・アクセス)とは、ゼロトラストの考え方をネットワークアクセス制御に特化して実現する仕組みです。従来のVPNのように「一度接続すれば社内ネットワーク全体にアクセスできる」構造ではなく、ZTNAではユーザーやデバイスごとに認証・検証を行い、必要なアプリケーションのみにアクセスを許可します。
ZTNAは、ゼロトラストを実践するための具体的な手段のひとつとして位置づけられます。つまり、ゼロトラストが「考え方」だとすれば、ZTNAは「その考え方を具現化するための技術」です。SaaSやクラウド利用が拡大する今、ZTNAは企業のセキュリティ強化に欠かせない仕組みとなっています。
ZTNAを導入することで、社内外を問わず「ユーザー・デバイス・アプリごとにアクセス制御」が可能になり、VPNよりもセキュリティリスクを抑えた柔軟な運用が実現できます。
ゼロトラストセキュリティ製品の選び方と要素
ゼロトラストは対象となる領域が幅広いため、一つのシステムで完結させるのは困難だといわれています。そのため、ゼロトラストセキュリティ製品を選ぶ際には、複数の製品を導入し不足する機能を補う形にするのが理想です。また、中長期的な視点で計画的に導入を進める必要があるため、まずは自社にとって優先度の高いセキュリティ機能を抽出し、段階的に製品を導入していきましょう。
ここでは、ゼロトラストセキュリティを実現するソリューションとして、IPA(独⽴⾏政法⼈ 情報処理推進機構)が推奨する5つの要素とその機能を紹介します。自社の課題を解決する要素をもとに、必要なセキュリティ製品を導入しましょう。
| 要素 | 対策ソリューション | 主な機能 |
|---|---|---|
| ①ID統制 | IDaaS | ID管理、シングルサインオン、アクセスコントロール |
| ②デバイス統制・保護 | MDM EPP EDR | MDM: デバイスの機能制限、デバイス紛失時の対応、ポリシーやアプリケーションの一斉配布、IDaaSとの連携 EPP: マルウェア検知・遮断 EDR: 監視機能、攻撃を受けた際の対応、IDaaSとの連携 |
| ③ネットワークセキュリティ | IAP SWG/CASB | IAP: アプリケーション単位の接続制御、IDaaSとの連携 SWG/CASB: 悪性なWebコンテンツへのアクセス制限、SSL復号、マルウェア検出、シャドーITの可視化・制限、テナント識別 |
| ④データ漏えい防止 | DLP IRM | DLP: 機密情報の不正な取り扱い防止 IRM: 機密ファイルやメールの暗号化とアクセス制御 |
| ⑤ログの収集・分析 | SIEM | あらゆる機器からのログ集約と可視化、収集したログの分析 |
参考:ゼロトラスト移⾏のすゝめ|独⽴⾏政法⼈情報処理推進機構
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【比較表】おすすめのゼロトラストセキュリティ・ZTNA製品一覧
おすすめのゼロトラストセキュリティ製品を比較表で紹介します。各製品の詳細情報については、後ほど紹介しているので、気になる製品をチェックしてみてください。
以下のボタンからITトレンドの月間資料請求ランキングを確認できます。人気の製品を比較したい方はあわせてご覧ください。
ゼロトラストセキュリティ・ZTNA製品をランキング順に紹介
ここでは、ITトレンド年間ランキング2025(ゼロトラスト・セキュリティ)より、資料請求の問い合わせが多い順に並べて、ゼロトラストセキュリティ製品を紹介します。気になった製品は「+資料請求リストに追加」ボタンでカート追加をしておき、あとでまとめて資料請求もできます。
GMOトラスト・ログイン
- 認証を効率的・セキュアに一元管理
- シングルサインオンで情報漏洩リスクの対策と運用の利便性を両立
- 対応アプリ8,800以上!業務で利用するアプリのSSO化をカバー
ITトレンド年間ランキング2025(ゼロトラストセキュリティ)1位
GMOグローバルサイン株式会社が提供する「GMOトラスト・ログイン」は、増え続けるID・パスワードを安全かつ効率的に一元管理できるIDaaSです。シングルサインオン(SSO)により、業務アプリやクラウドサービス、社内システムへ一度の認証でアクセスでき、情報漏えいリスクの低減と利便性向上を両立します。8,800以上のアプリに対応し、多要素認証やアクセス制御と組み合わせることで、ゼロトラストの考え方に基づいた認証基盤を構築できます。
Workforce Identity Cloud
- リソースへのアクセスに必要な認証と認可を実施
- エンドポイントやネットワークセキュリティなどとも連携が容易
- ユーザーライフサイクル管理、APIへのセキュアなアクセスを提供
ITトレンド年間ランキング2025(ゼロトラストセキュリティ)2位
Okta Japan株式会社が提供する「Workforce Identity Cloud」は、システム内にログイン情報を保存できるゼロトラストセキュリティ製品です。さまざまなツールのIDやパスワードがシステム内に一括保存されているため、ツールごとに管理する必要がありません。また、ドメイン間でのユーザー認証を行う「SAML」や、シングル・サインオンを実行するためのプロトコル「WS-Federation」などの設定も簡単に行えます。
IIJフレックスモビリティサービス/ZTNA
- 私物端末からのリモートアクセスを制御
- 端末のインターネットアクセスを制御してマルウエア感染を防御
- 感染端末からのアクセス通信をブロック
ITトレンド年間ランキング2025(ゼロトラストセキュリティ)3位
「IIJフレックスモビリティサービス/ZTNA」は、株式会社インターネットイニシアティブが提供するゼロトラストセキュリティ製品です。アクセスする端末や時間などさまざまな要素をもとにアクセス制御を行えます。通信が安定しやすいため、リモート開催されるWeb会議や音声会議などにもおすすめです。
Cygiene
- 社内外問わず、インターネットアクセスを保護、不正な通信は遮断
- 時系列データ&ユーザー情報を取込み、ふるまいベースで不正検知
- 国産/自社開発だから提供できる、個社別のカスタマイズサービス
スカイゲートテクノロジズ株式会社が提供する「Cygiene」は、社内外のインターネットアクセスを一元的に可視化・制御できるゼロトラスト型セキュリティサービスです。CASBやSWG、DLP、SIEM/UEBAなどの機能を統合し、時系列データやユーザー情報をもとに不正なふるまいを検知・遮断します。NIST SP800-207に準拠し、国産・自社開発ならではの柔軟なカスタマイズにも対応します。
ESET PROTECT MDR
- 予防・検知・対応から運用までをESETがワンベンダーで実現
- キヤノングループ・ESET社のエンジニアがMDRサービスを提供
- 24時間365日体制で、EPPを含めて製品の全プログラムをサポート
キヤノンマーケティングジャパン株式会社が提供する「ESET PROTECT MDR」は、攻撃を防止するための対策から攻撃後の素早い対応までワンストップでカバーするセキュリティサービスです。シームレスな統合により、事前対策のEPPと事後対策のXDRの管理がしやすく、無駄のない運用が実現するでしょう。XDRでは、ログ情報から疑わしい動きを検出し分析するため、素早い脅威の封じ込めや処置が可能です。
NTTドコモソリューションズのゼロトラスト型セキュリティサービス
- 技術担当によるサービスの導入/運用、SOCによるセキュリティ運用
- テンプレート化による最短2か月での短期間導入が可能
- Microsoft365の不正アクセス対応や不正利用の対策
「NTTドコモソリューションズのゼロトラスト型セキュリティサービス」は、短期間での導入と手厚い運用支援を強みとするゼロトラスト対応サービスです。技術担当者による導入・運用支援やSOCによる監視体制を備え、Microsoft 365の不正アクセスや不正利用対策にも対応します。テンプレート化により最短2か月で導入でき、安心して働けるセキュアな業務環境を構築します。
楽天モバイル株式会社ゼロトラストセキュリティの製品詳細
- すべてのアクセスを信用せず検証して、未然に不正アクセスを防止
- 常時監視で、異常な挙動や不正アクセスなどを早期に検知・対応
- 中堅・中小企業のニーズに特化した、専用パッケージを提供
「楽天モバイル株式会社ゼロトラストセキュリティの製品詳細」は、すべてのアクセスを信用せず常時検証することで不正アクセスを未然に防ぐサービスです。社内外の多様なアクセスを対象に、常時監視で異常な挙動や不正を早期に検知・対応します。中堅・中小企業向けの専用パッケージを用意し、提案から導入、運用までをワンストップで支援する点も特徴です。
SeciossLink
- シングルサインオンであらゆるサービスに連携
- IDの一元管理で業務効率化
- FIDO認証や証明書認証などの多要素認証で認証を強化
株式会社セシオスが提供する「SeciossLink」は、シングルサインオンと統合ID管理をセットにした総合セキュリティサービスです。一つのIDで、Google WorkspaceやMicrosoft 365などのクラウドサービスをはじめ、プライベートクラウドや社内のオンプレミスシステムにサインオンできます。社内ネットワークにあるアカウント情報やグループ情報の統合管理にくわえ、アクセス制限などができる特権ID管理も特徴です。
AppGuard Enterprise
- 「検知型」ではなく「OS Protect型(防御型)」製品
- 未知・既知を問わず、高度なサイバー攻撃による侵害を未然に防止
- 特許技術の「自動継承」により簡易な設定で利用可能
「AppGuard」は、DAIKO XTECH株式会社が提供するゼロトラストセキュリティ製品です。アプリケーションを隔離した状態で不正なアクセスや操作を検知します。マルウェアに侵入される前にシステムへの攻撃を防御するため、未知・既知関係なく脅威に対応できるのが特徴です。また、アプリケーション間でポリシーが自動継承されます。それにより、子や孫のアプリケーションにも同等のセキュリティを設定できます。
CyberArk
- 著名企業でのセキュリティインシデントの頻発により需要急拡大
- CyberArkは特権ID管理の分野でのグローバルリーダー
- 川崎重工業のリアルフィールドで培った構築/運用ノウハウ
ベニックソリューション株式会社が提供する「CyberArk」は、企業内の特権IDを厳格に管理し、サイバー攻撃によるリスクを低減するゼロトラスト対応セキュリティ製品です。特権ID管理分野におけるグローバルリーダーとして、多くの著名企業で採用されています。川崎重工業の現場で培われた構築・運用ノウハウを生かし、重要システムへの不正アクセス対策を強化します。
情報通信業・金融業・医療業など多くの業界でよくあるセキュリティ課題が、資料請求で解決できるかも。今すぐ製品の資料を手に取り、ゼロトラスト環境の構築やアクセス管理の強化のヒントをつかみませんか。
Netskope One Private Access (Netskope Japan株式会社)
- アプリ単位のアクセス制御で攻撃対象領域を大幅に縮小。
- AI「Copilot」がポリシーを自動最適化し、運用負荷を大幅軽減。
- 場所・端末を問わず高速アクセスを提供。
PulseSecure (Ivanti Software株式会社)
- ゼロトラストで社内外のアクセスを統合管理。
- 高セキュリティでSSL-VPN/モバイル/クラウド接続を支援。
- 大規模環境に対応、拡張性と柔軟なアクセス制御を実現。
SophosZTNA (ソフォス株式会社)
- アプリ単位でのアクセス制御とユーザー分離。
- Sophos Centralで端末・ID・リスク情報を統合管理。
- ゲートウェイ等で既存アプリに導入可能。
ZscalerZeroTrustExchange (ゼットスケーラー株式会社)
- クラウドネイティブな安全アクセス
- TLS/SSL含む全通信を検査し、脅威と漏えいを防止。
- 最小特権アクセスで攻撃対象領域の縮小を支援。
ZeroTrustSecureAccess (トレンドマイクロ株式会社)
- ID・端末評価と動的ポリシーでアクセス制御。
- SWGによるWeb/SaaS脅威検査、URLフィルタ、サンドボックスに対応
- VPN代替で社内アプリへ安全接続。
Cisco ゼロトラストセキュリティ
「Cisco ゼロトラストセキュリティ」は、シスコシステムズ合同会社が提供するゼロトラストセキュリティ製品です。攻撃対象の領域を少なくすることで、あらゆる脅威から重要なデータを守ります。DNSクエリの段階で不正アクセスをシャットアウトできるため、社内コンピュータへの負担もかかりません。
Enterprise Application Access
アカマイ・テクノロジーズが提供する「Enterprise Application Access」は、外部アクセスへの認証やセキュリティチェックを一元管理できるゼロトラストセキュリティ製品です。メールやSMSなどの多要素認証を追加することも可能です。また、対象とするメンバーやシステムの範囲を狭めた、スモールスタートに対応している点もメリットの一つといえるでしょう。
まとめ
ゼロトラストセキュリティ製品は、外部ネットワークと内部ネットワークの境界があいまいになった現代における有効な対策です。ただし、ゼロトラストの実現には複数の製品を組み合わせる必要があるため、自社の課題や環境に合った製品を比較・検討し、最適なセキュリティ体制を構築しましょう。
情報通信業・金融業・医療業など多くの業界で頻発するアクセス管理や情報漏えい対策の悩みも、製品資料で解決できる可能性があります。まずは資料請求して、ゼロトラスト実現に向けた一歩を踏み出しませんか。


