使いやすいCDNを判断する3つの基準
CDNの使いやすさは、担当者の知識や運用の目的によって感じ方が変わります。そのため、客観的に比較できる基準を持っておくことが重要です。ここでは、画面の構成、設定項目の量、日本語の情報量という3つの基準を紹介します。
画面構成と操作の流れ
使いやすいCDNかどうかを判断する1つ目の基準は、よく使う操作にたどり着くまでの手数です。キャッシュ(一時保存したデータ)の削除や配信状況の確認など、日常的な作業がトップ画面から少ない操作で行えるかを確認しましょう。
また、設定を変更した際に、反映までの状況や変更内容が画面上で確認できると、作業の誤りに気付きやすくなります。資料の画面写真だけでなく、デモやトライアルで実際に操作し、迷わず目的の画面に進めるかを確かめることが大切です。
設定項目の絞り込み
シンプルなCDNを求める場合は、最初に表示される設定項目の数にも注目しましょう。高度な機能を多く持つ製品は、細かな調整ができる一方で、初心者にとってはどの項目を変えればよいか判断しにくい場合があります。
推奨の設定があらかじめ適用され、必要なときだけ詳細な設定を開ける構成の製品なら、知識が少なくても運用を始めやすくなります。将来的に機能を広げたい場合は、上位のプランに移行して高度な設定を使えるかも確認しておくと安心です。
日本語の情報量
管理画面が日本語に対応していても、マニュアルやよくある質問、技術情報が英語のみという製品もあります。トラブルの際に自分で調べて解決策を探せるかは、日本語の情報量に左右されます。
公式のヘルプページやブログ、利用者のコミュニティで、日本語の情報がどの程度公開されているかを確認しましょう。代理店や日本法人が独自の解説資料を用意している場合もあるため、資料請求の際に問い合わせてみるのも方法の1つです。
初期設定が簡単なCDNの特徴
CDNの導入で担当者がつまずきやすいのが、ドメインや証明書に関わる初期設定です。手順の案内や自動化の仕組みが整っている製品なら、専門知識が少ない担当者でも設定を進められます。初期設定を簡単にする3つの特徴を紹介します。
DNS切り替え手順の案内
CDNの利用を始めるには、ドメインの行き先を管理するDNSの設定を変更する必要があります。DNSの設定を誤ると、サイトが表示されなくなるおそれがあるため、手順が丁寧に案内されているかは重要なポイントです。
画面の指示に沿って入力するだけで設定値が表示される製品や、設定が正しく反映されたかを自動で確認してくれる製品もあります。DNSを管理している事業者の画面での操作方法まで、マニュアルで説明されているかも確認しましょう。
SSL証明書の自動発行と更新
サイトを暗号化通信に対応させるには、SSL証明書をCDNに設定する必要があります。証明書を自分で購入して設定する場合、手順が複雑なうえ、期限の管理も必要です。
証明書を無料で自動発行し、期限前に自動で更新する機能を持つCDNなら、初期設定と更新の手間を減らせます。ただし、自社で購入した証明書を使う必要がある場合は、持ち込みに対応しているか、追加費用がかかるかもあわせて確認しましょう。
推奨設定のテンプレート
キャッシュのルールを一から作るのは、初心者にとって負担の大きい作業です。WordPressやECサイトなど、サイトの種類ごとに推奨の設定をテンプレートとして用意しているCDNもあります。
テンプレートを使えば、管理画面やログインページをキャッシュの対象から外すといった基本的な設定を、短時間で適用できる可能性があります。ただし、テンプレートが自社サイトの構成にそのまま当てはまるとは限らないため、適用後に主要なページの表示を確認しましょう。
サポート体制でCDNを比較する方法
CDNのサポート体制は、製品やプランによって対応範囲が大きく異なります。「サポートが手厚い」かどうかは、窓口の種類や対応時間、支援の範囲といった具体的な項目で比較することが大切です。ここでは、確認したい2つの項目を紹介します。
問い合わせ窓口の種類と対応時間
サポートを比較する際は、まず問い合わせの手段を確認しましょう。メールやフォームのみの製品もあれば、電話やチャットで相談できる製品もあります。障害時に急いで連絡したい場合は、対応時間が24時間か平日日中のみかも重要です。
回答までの目安時間を公開している製品もあります。上位プランのみ電話対応や優先対応が受けられる場合もあるため、契約予定のプランで利用できるサポートの内容を資料で確認しておきましょう。
設定支援サービスの範囲
初期設定に不安がある場合は、CDN事業者や代理店が提供する設定支援サービスを確認しましょう。設定の手順を案内するだけなのか、担当者が実際の設定作業を代行するのかによって、社内の負担と費用が変わります。
支援が有償か無償か、導入後の運用相談まで含まれるかも比較したい点です。支援を受けた場合でも、設定内容の説明を受けて記録に残しておくと、担当者の交代があっても運用を続けやすくなります。支援の申し込みから完了までの期間も確認しておきましょう。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でCDNの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
初心者がCDNを使い始める手順
使いやすいCDNを選んでも、いきなりサイト全体を切り替えると、想定外のトラブルが起きた際に原因を特定しにくくなります。初心者がCDNを安全に使い始めるための手順を、3つのステップで紹介します。
小さな範囲から配信を試す
最初は、画像ファイルだけ、あるいは更新の少ないページだけなど、影響の小さい範囲でCDNを使い始めましょう。範囲を限定すれば、問題が起きても影響を抑えられ、原因の確認もしやすくなります。切り替えの前には、元の設定に戻す手順を確認しておくことが大切です。
DNSの設定値を記録しておけば、トラブルの際にすぐ元の状態へ戻せます。作業はアクセスの少ない時間帯に行うと安心です。切り替え後は、エラーの件数や表示の変化をしばらく確認しましょう。
キャッシュの設定を段階的に広げる
小さな範囲で問題がないことを確認したら、キャッシュの対象を少しずつ広げていきます。ページ全体をキャッシュする場合は、問い合わせフォームや会員ページなど、利用者ごとに内容が変わるページを対象から外す設定を忘れないようにしましょう。
設定を広げるたびに、主要なページの表示や更新の反映を確認します。管理画面でキャッシュが使われた割合を確認し、想定どおりに効果が出ているかを見ながら調整していくと、無理なく運用を軌道に乗せられます。
運用手順を記録して共有する
CDNの設定や作業の手順は、担当者の記憶に頼らず文書にまとめておきましょう。キャッシュの削除方法や障害時の確認手順、問い合わせ先などを記録しておくと、担当者が不在のときもほかのメンバーが対応できます。
手順書は、設定を変更したタイミングで更新するルールにしておくと、内容が古くなるのを防ぎやすくなります。社内で共有できる場所に保管し、定期的に見直す機会を設けましょう。画面写真を添えると、経験の浅いメンバーも作業を進めやすくなります。
使いやすさを確かめるCDN比較の進め方
使いやすさは実際に操作してみないとわからない部分が多くあります。資料の比較とあわせて、次のような項目を実際の操作で確認しておくと、導入後のミスマッチを減らせます。比較の際に押さえたい主な項目は以下のとおりです。
- ■管理画面
- よく使う操作に少ない手数でたどり着けるか
- ■初期設定
- DNSや証明書の設定手順が案内されているか
- ■サポート
- 契約予定のプランで使える窓口と対応時間
無料プランやトライアルでの操作確認
無料プランやトライアルを提供しているCDNなら、契約前に管理画面を操作できます。検証用のサイトやサブドメインを用意し、初期設定からキャッシュの削除、利用状況の確認まで、実際の運用に近い流れで試しましょう。
トライアル中にサポートへ質問を送ってみると、回答の速さや内容のわかりやすさも確認できます。操作で迷った点や時間がかかった作業は記録しておき、製品ごとに比較できるようにしておくと判断しやすくなります。
複数の担当者での評価
使いやすさの感じ方は人によって異なるため、1人の担当者だけで評価すると判断が偏る可能性があります。Web担当者に加え、情報システム部門の担当者や、将来運用を引き継ぐ可能性のあるメンバーにも操作してもらいましょう。
評価の際は、作業ごとにかかった時間や迷った箇所を共通の評価シートに記入してもらうと、製品間の比較がしやすくなります。複数人で使える製品を選ぶことは、運用の属人化を防ぐことにもつながります。
使い始めやすさで比較したいCDNサービス
初期設定の手間や管理画面の操作性、サポート体制など、使いやすさの観点で比較したいCDNサービスを紹介します。資料やデモで操作の流れを確かめてください。
エッジキャッシュCDN
- 限られた予算で効率化・年間予算を決定しやすい月額定額料金採用
- 専門知識不要・設定やチューニングはすべてサポートが実施
- Webサイトやサーバーに変更を加えることなく導入可能
合同会社レッドボックスが提供する「エッジキャッシュCDN」は、専門知識がなくても利用を始められるCDNサービスです。設定やチューニングはすべてサポートが実施するため、CDNを初めて導入する企業でも、細かな設定作業を自社で抱え込まずに済みます。Webサイトやサーバーに変更を加えずに導入可能で、導入時の作業範囲を抑えられる点も特徴です。キャッシュ技術を活用し、Web表示速度の向上や突発的な負荷への対策を図れます。
HyperCDN (株式会社ハイパーボックス)
- 国内エッジサーバー多数でキャッシュ配信し負荷分散。
- SSL対応、CNAMEで自社ドメイン利用可。
- 転送量ダッシュボード、アラート、アクセスログを提供。
J-Stream CDNext (株式会社Jストリーム)
- 国内産CDNを完備!安定した配信環境をご提供
- 利用者の要望に沿った配信環境の設定が可能!柔軟な運営を実現
- 動作が重くなりやすい動的コンテンツにも対応!
IDCFクラウド CDN (株式会社IDCフロンティア)
- 国内外に多数の拠点!居場所を問わず安定した配信が可能!
- ログをリアルタイムで保存!利用者の動向をすぐに掴める!
- 豊富な料金プランでニーズに合った契約ができる!
Netlify (Netlify)
- サーバーレスで低コスト・低負荷、高速・安全に構築。
- 適切な開発とセキュリティ対策で安全なアプリを実現
- ウェブサイトやデータを統合し、管理と分析を効率化する。
AzureContentDeliveryNetwork (日本マイクロソフト株式会社)
- グローバルな高速・高信頼性コンテンツ配信。
- カスタムドメインHTTPSなどでコンテンツをセキュアに保護可能。
- Azureとの統合で数分で導入、スケーラブルに対応。
Cloudflare (Cloudflare Japan株式会社)
- 1つのダッシュボードで全拠点のネットワークを管理可能!
- Enterpriseプランは稼働率100%を実現!
- 平均で1日1,120億件の脅威をブロックする圧倒的な稼働実績!
まとめ
使いやすいCDNを選ぶには、管理画面の操作の流れや設定項目の量、日本語の情報量、初期設定の案内、サポートの対応範囲を具体的に確認することが大切です。導入時は小さな範囲から試し、手順を記録して共有することで、初心者でも安定した運用を目指せます。トライアルで実際に操作し、複数の担当者で評価したうえで選びましょう。資料請求をして、使いやすさの観点から複数のCDNを比較検討してみてください。

