クラウドデータバックアップサービス比較
まずはITトレンド編集部がおすすめするクラウドデータバックアップサービスを比較紹介します。
製品・サービスのPOINT
- 月額5,000円からスタートできる
- 24時間 365日 リストア
- セキュア & 安心
さくら情報システム株式会社が提供する「オンデマンドファイルバンク(R)」は、24時間365日、ユーザー自身でいつでもどこからでもバックアップやリストアを行えるバックアップ サービスで、災害時などもスムーズに対応できます。さらにFISC安全対策基準に準拠したデータセンターでデータを管理しているのでセキュリティ面も安心でしょう。
また、データ通信量を最小限に抑える仕組みや、既設のサーバにインストールするだけで使えるなど、既存の環境で導入しやすいのも特徴です。
製品・サービスのPOINT
- 専用線不要で簡単に導入できます。
- まるごとバックアップ
北電情報システムサービス株式会社が提供する「FIT-Cloudバックアップサービス」は専用線不要で、導入のしやすさと低コストが特徴のバックアップサービスです。バックアップ元のサーバだけでなく、フォルダやファイルといった細かい区分で指定でき、どこでもリストア可能なため、たとえば他社クラウドにもOSの復元が可能です。
1つの契約で何台でもバックアップができるので、バックアップソフトウェアを統一することも可能です。また、自然災害の少ない富山にデータセンターがあるのでセキュリティ面も安心でしょう。
製品・サービスのPOINT
- 安価かつ手軽に遠隔地バックアップを実現
- セキュアなネットワークにも対応
- 自社データセンターによる運営ときめ細やかなサービス
株式会社石川コンピュータ・センター提供の「BCPリモートバックアップサービス」はインターネットだけでなく、VPNなどのネットワークを利用したデータ保存にも対応するデータバックアップサービスです。大容量・高機密性のデータバックアップも可能です。
用途や希望に合わせてソフトウェア、ハードウェアから選べるうえ、低容量のプランもあるのでスモールスタートが可能です。また、導入前コンサルティングからシステム構築まで幅広いサポートが提供されているのも魅力です。
まだまだある!クラウドデータバックアップサービス
そのほかのクラウドデータバックアップサービスを比較紹介します。
クラウドバックアップ BackStore
株式会社ねこじゃらしが提供元の「クラウドバックアップ BackStore」は全自動クラウドバックアップが特徴のサービスです。アラートやレポートも自動で送信されるため、管理者の手間を削減できます。回線・サーバの設定も不要で、最短10分でBCP対策が行えます。>また、サーバからクラウドアプリまで幅広いデータを対象としているため、バックアップサービスの使い分けが不要なのも魅力です。
Secure Storage
株式会社クロノスが提供する「Secure Storage」は暗号化やクライアント証明書、IPSによるウイルス対策など、高度なセキュリティ機能が特徴の法人向けオンラインストレージサービスです。マルチデバイスに対応し、モバイル端末からも気軽に利用できます。また、ユーザー数無制限で利用でき、企業の費用対効果が考えられているのも魅力です。
Box
boxが提供している「Box」はパソコンやスマホ、タブレットなど、多様な端末から時間や場所を選ばずバックアップを保存できるオンラインストレージサービスです。10GBのストレージが無料で提供され、画像や動画などのあらゆる種類のファイルに対応しています。さらにオンライン・オフライン問わずファイルを共有・編集できるのも特徴です。
GigaCC
「GigaCC」は日本ワムネット株式会社が提供している企業間のファイル転送・共有サービスです。高いセキュリティ機能を備え、メールに添付できないような重要なデータのやり取りに適しています。なお、全件バックアップ機能というオプションを使うとデータのバックアップを行えます。
OneDrive
Microsoftが提供している「OneDrive」は個人利用でも広く知られるオンラインストレージサービスですが、法人向け利用は4つのプランから選べます。1ユーザーあたり月額540円から利用でき、プランによっては無制限の個人用クラウドストレージも与えられます。
torocca! byGMO
GMOが提供している「torocca! byGMO」は安全性と迅速性を両立したWebサイト・データのバックアップサービスです。HTMLファイルやデータベースをバックアップし、マルウェアなどの脅威から守ります。また、月額500円から契約でき、スモールスタートも可能です。
AOSBOX Business
AOSデータ株式会社が提供する「AOSBOX Business」は3種類のストレージを組み合わせたトライブリッドバックアップが特徴的な法人向けクラウドバックアップサービスです。このバックアップ方式により、低コスト・安全・迅速性を実現しています。また、軍事レベルの暗号化技術を用いた高度なセキュリティ体制も魅力です。
クラウドデータバックアップの導入メリット
クラウドデータバックアップを利用するとどのようなメリットがあるのでしょうか。ここからはクラウドデータバックアップを導入した場合のメリットについて解説していきます。
サーバの定期的なバックアップが不要になる
自社のサーバをバックアップに利用している場合、定期的にバックアップをとる必要があります。クラウドデータバックアップを利用すれば、保存や更新が自動で行われるため手間が省けます。
また、容量が不足した場合には追加で購入できるので、ストレージの容量を気にする必要もなくなります。さらに、蓄積されたデータをクラウドに移すぶん、ディスクの容量が空く点も魅力です。
運用のコストを抑えられる
クラウドデータバックアップを利用すれば、運用のコストが抑えられるでしょう。具体的には、従来必要であった社内設置型のストレージが不要になることと、それに伴う運用テスト実施やメンテナンスなどの導入準備費用や維持費用が要らなくなることがあげられます。
クラウドデータバックアップはサーバの用意が不要で初期投資費用が抑えられるうえ、運用はサービスの提供元が行ってくれるのでコスト削減になるでしょう。
BCP対策ができる
BCP(Business Continuity Planning)とは災害や火事などが起こった場合に、オフィスが使えなくなるなどで事業継続が難しくなった状況下でも、重要な業務が継続できるようにする対策です。
クラウドデータバックアップを利用すれば、データが社外のデータセンターに保存されているのでデータがなくなるリスクを下げることができます。さらに、オンラインストレージの場合、インターネット環境があればどこからでもアクセスできるため復旧活動も容易というメリットもあります。そのためBCP対策に適しているでしょう。
クラウドデータバックアップサービスにおけるセキュリティ対策
クラウド上にデータバックアップをする際、セキュリティに不安が残ります。安全なサービスにはどのようなセキュリティ対策が施されているのでしょうか。サービス選定時の注意点を2つ紹介します。
データ・通信の暗号化
暗号化とは、対象の情報がどのような内容であるか分からないように加工することです。これをしなければ、第三者に通信内容を傍受される恐れがあります。暗号化には、長さ・方式・場所の3要素があります。
- 長さ
- 暗号化した文章の長さのことです。これが長いほど解析されにくく、安全性が高いといえます。
- 方式
- 暗号化のアルゴリズムのことです。共通鍵暗号方式と公開鍵暗号方式に大別されます。米国のAESという標準暗号化方式がよく用いられます。
- 場所
- 暗号化と復号が行われる場所のことです。基本的にローカル環境でこれらの作業を行い、インターネット上では常に暗号化された状態を維持します。
暗号鍵の厳重管理
暗号鍵とは、データを暗号化・復号するためのアルゴリズムです。データの復号に欠かせないため、データの利用者はこれを持っておく必要があります。
クラウドサービスにバックアップをする際は、暗号化するのも復号するのもユーザーです。そのため、暗号鍵はユーザー自身が持っておかなければなりません。クラウドサービス側に渡してしまうと、データの中身を見られる可能性があります。
暗号鍵はローカル環境、あるいはクラウドサービス上でユーザーしか入れない場所に保存する仕組みが理想的です。
安全なクラウドサービスでデータバックアップを行おう
バックアップをすることにより、万が一のデータ損失に備えられます。ただし、クラウドサービスはインターネットを介する以上、セキュリティには注意が必要です。データの暗号化方式や暗号鍵の管理などに留意し、安全性の高いサービスを選定しましょう。
ぜひクラウドバックアップサービスを利用し、自社の情報を守ってください。
データバックアップ製品にはクラウド型以外にもパッケージソフト型があります。以下のページではデータバックアップ製品をランキング順に紹介しています。記事を読み、クラウド型以外も検討されたい方はぜひご覧ください。