データマイニングツールの市場規模は?
データマイニングツールは、大量のデータから傾向や関係性を見つけ出すためのツールです。同じくデータ分析を支える分野では、ITRが機械学習プラットフォームやテキスト・マイニングなどを含むAI主要8市場の規模を発表しています。2021年8月の発表では、AI主要8市場の2020年度の売上金額は513億3,000万円で、前年度比19.9%増でした。2025年度には1,200億円に達すると予測されていましたが、データマイニングツールそのものの数字ではありません。
ITトレンドには、データマイニングツールとして14製品が掲載され、提供企業も14社です。そのうちITトレンドから資料請求できるのは1製品で、残る13製品は情報のみの掲載です。データマイニングの代表的な手法や活用事例については、データマイニングとは?代表的な手法や活用事例、進め方を解説をご覧ください。
ここからは、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、データマイニングツールの動きを見ていきます。
ITトレンドに掲載されている主なデータマイニングツール
まずは、ITトレンドに掲載されているデータマイニングツールを紹介します。資料請求ランキングは、製品を比較・検討している企業の関心を表すデータです。
ITトレンドのデータで見ると、2026年10月時点のデータマイニングツールはデータの分析・予測を行う製品が14製品中8製品を占めます。資料請求できるのは、テキストや音声をAIで分析するFlyle(フライル)で、資料請求ランキングも1位です。分析を行う製品に加え、分析の材料となるWebデータを集める製品も並ぶ点が特徴です。
次の図は、掲載されている製品のうち主な10製品を、製品ページの掲載内容をもとに用途で分けたものです。その下の表では、ITトレンドから資料請求できるかどうかもあわせて示しています。
| 製品名 | 提供企業 | 資料請求 | 製品の特徴 |
|---|---|---|---|
| Flyle(フライル) | 株式会社フライル | できる(1位) | テキストや音声をAIで自動分類・分析し、専門知識なしで気づきを抽出。 |
| SAS High-Performance Data Mining | SAS Institute Japan株式会社 | 情報のみ掲載 | 構造化・非構造化を問わず、さまざまなデータを使った分析・予測を行う。 |
| IBM SPSS Modeler | 日本アイ・ビー・エム株式会社 | 情報のみ掲載 | 画面操作で使える予測分析の基盤。データ加工の機能も備える。 |
| KNIME | インフォコム株式会社 | 情報のみ掲載 | ノーコード/ローコードで分析の流れを組める、オープンソースの分析基盤。 |
| Anaconda AI Platform | Anaconda,Inc | 情報のみ掲載 | データサイエンス・機械学習向けの、Python/Rの統合基盤。 |
| 感性AIアナリティクス | 感性AI株式会社 | 情報のみ掲載 | デザインなどへの消費者の反応をAIで予測・定量化し、リサーチを効率化。 |
| import.io | Import.io. | 情報のみ掲載 | AIがWebサイトの構造を自動で認識し、データの抽出を効率化する。 |
| BrightData | Bright Data Ltd. | 情報のみ掲載 | AIやBI向けに、公開Webサイトから構造化したデータを取得できる。 |
| OutWitHub | OutWit Technologies | 情報のみ掲載 | プログラミング不要で、Webページからリンクや画像などを自動収集。 |
| Apromore | ApromorePtyLtd | 情報のみ掲載 | 業務プロセスを分析し、ボトルネックや逸脱を特定する。 |
※「資料請求」の順位は、資料請求数にもとづくITトレンドの資料請求ランキング(2026年10月19日更新)です。
※「製品の特徴」は、ITトレンドの製品ページの掲載内容をもとにまとめています。
※「情報のみ掲載」の製品は、ITトレンドから資料請求できません。
▼最新の人気ランキングもあわせて確認
いま資料請求が集まっているデータマイニングツールは、月間ランキングで確認できます。
[分析]2026年のデータマイニングツール市場の3つの傾向
ここでは、ITトレンドに掲載されている14製品の製品ページと資料請求ランキングから、市場の傾向を整理します。
1.分析・予測の製品が中心、AIに触れる製品は7製品
掲載14製品のうち8製品は、集めたデータを分析して予測や傾向をつかむ製品です。SAS High-Performance Data MiningやKNIMEのような分析の基盤に加え、感性AIアナリティクスのように用途を絞った製品もあります。製品ページでAIに触れている製品も14製品中7製品あります。AIで分析の手間を減らそうとする流れがうかがえます。
2.分析の材料となるWebデータを集める製品が5製品
残る製品のうち5製品は、Webサイトからデータを集める製品です。import.ioはAIでWebサイトの構造を認識し、OutWitHubはプログラミングなしでリンクや画像を集められます。BrightDataは、AIやBI向けに公開Webサイトのデータを提供します。データを集める工程を担う製品も、一つの柱です。
3.提供企業は14社、レビューは2製品に集まる
14製品の提供企業は14社で、1社1製品ずつの掲載です。ITトレンドから資料請求できるのは1製品にとどまります。レビューがあるのは、情報のみ掲載のSAS High-Performance Data MiningとIBM SPSS Modelerの2製品です。導入後の評価を比べられる製品は限られます。
どれを選ぶべき?目的別のおすすめ
- ■統計や機械学習で、データから予測や傾向を導きたい企業
- SAS High-Performance Data Mining / IBM SPSS Modeler / KNIME
- ■テキストや音声のデータをAIで分類・分析したい企業
- Flyle(フライル)
- ■分析に使うデータを、Webサイトから集めたい企業
- import.io / BrightData / OutWitHub
同じデータマイニングツールでも、データを分析する製品と、データを集める製品では役割が違います。そのため、手元のデータを分析したいのか、Webからデータを集めたいのかを先に決めておくと比べやすくなります。
掲載製品をどう活かす?比較するときの注意点
- ●情報のみ掲載の製品はITトレンドから資料請求できないため、各社に直接問い合わせる必要がある
- ●資料請求できるのは1製品で、レビューがあるのも2製品だけ
- ●データを集める製品と分析する製品は役割が違うため、同じデータマイニングツールとして単純に比べない
掲載製品の顔ぶれは、どんな種類の製品があるかを知る手がかりとして役立ちます。最終的には、分析したいデータの種類と、社内で使いこなせる操作性かを軸に比較することが大切です。
自社に合うデータマイニングツールを比較検討しよう
この記事では、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、データマイニングツールの市場の様子を紹介しました。気になる製品は資料請求して一覧で比較し、自社の業務に合うかを確かめてみてください。
以下の記事では、データマイニングツールを比較し、選び方や導入の注意点も紹介しています。あわせてご覧ください。

