データ消去ソフトの市場規模は?
データ消去ソフトは、PCやストレージのデータを復元できない形で消去し、情報漏えいを防ぐソフトです。データ消去ソフトに限った市場規模は、公開されている統計や調査会社の発表では確認できません。端末の管理を支える近い分野では、調査会社のITRが国内のユニファイド・エンドポイント管理市場は2025年度に565億3,000万円と発表しています。前年度比10.7%増で、2028年度には700億円に達すると予測されていますが、データ消去ソフトそのものの数字ではありません。
ITトレンドには、データ消去ソフトとして12製品が掲載され、提供企業も9社です。そのうちITトレンドから資料請求できるのは1製品で、残る11製品は情報のみの掲載です。
ここからは、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、データ消去ソフトの動きを見ていきます。
ITトレンドに掲載されている主なデータ消去ソフト
まずは、ITトレンドに掲載されているデータ消去ソフトを紹介します。資料請求ランキングは、製品を比較・検討している企業の関心を表すデータです。
ITトレンドのデータで見ると、2026年10月時点のデータ消去ソフトはPCやドライブ全体のデータを消去する製品が12製品中8製品を占めます。資料請求ランキングに入るのは、紛失時に遠隔でデータを消去するTRUST DELETE on CLOMO Cloudです。廃棄や譲渡の前に使う消去ソフトと、紛失に備える遠隔消去のサービスが並ぶ点が特徴です。
次の図は、掲載されている主な10製品を、製品ページの掲載内容をもとに用途で分けたものです。その下の表では、ITトレンドから資料請求できるかどうかもあわせて示しています。
| 製品名 | 提供企業 | 資料請求 | 製品の特徴 |
|---|---|---|---|
| TRUST DELETE on CLOMO Cloud | 株式会社アイキューブドシステムズ | できる(1位) | PCの紛失・盗難時に、遠隔からのロックやデータ消去で情報漏えいを防ぐ。 |
| ディスクシュレッダー7・スタンダード USBメモリ版 | パーソナルメディア株式会社 | 情報のみ掲載 | UEFIに対応し、HDD・SSDのセキュア消去や複数台の同時消去ができる。 |
| 完全ハードディスク抹消PRO USB版 | 株式会社ジャングル | 情報のみ掲載 | USBから起動するデータ消去ソフト。無制限のライセンスで、何台でも消去できる。 |
| DiskDeleter | 株式会社ジャングル | 情報のみ掲載 | USBメモリで動作し、SSDやHDDのデータを高速に消去。消去レポートも出せる。 |
| Blancco Drive Eraser | 株式会社ブランコ・ジャパン | 情報のみ掲載 | PCやサーバなどのデータを上書きで消去し、電子署名付きの消去証明書を発行。 |
| HD革命/Eraser Ver.7 パソコン完全抹消 | ファンクション株式会社 | 情報のみ掲載 | 10段階の抹消方式から選べ、複数のデバイスを同時に一括で抹消できる。 |
| ターミネータ 10plus データ完全抹消 BIOS/UEFI版 | AOSデータ株式会社 | 情報のみ掲載 | 10段階の抹消方式を用意し、NASやSDカードなど外部メディアの抹消にも対応。 |
| DiskRefresher5 SE | 株式会社アイオーデータ | 情報のみ掲載 | 外付けHDD・SSDのデータを復元できないレベルで消去し、廃棄や譲渡に備える。 |
| 電子データシュレッダー2 | AIデータ株式会社 | 情報のみ掲載 | ファイル単位で個人情報や機密データを抹消。初期化後のデータにも対応。 |
| USBディスクシュレッダー | パーソナルメディア株式会社 | 情報のみ掲載 | USBメモリやSDカードを物理的に破壊し、データを復元できなくする専用機器。 |
※「資料請求」の順位は、資料請求数にもとづくITトレンドの資料請求ランキング(2026年10月19日更新)です。
※「製品の特徴」は、ITトレンドの製品ページの掲載内容をもとにまとめています。
※「情報のみ掲載」の製品は、ITトレンドから資料請求できません。
▼最新の人気ランキングもあわせて確認
いま資料請求が集まっているデータ消去ソフトは、月間ランキングで確認できます。
[分析]2026年のデータ消去ソフト市場の3つの傾向
ここでは、ITトレンドに掲載されている12製品の製品ページと資料請求ランキングから、市場の傾向を整理します。
1.PCやドライブ全体の消去が中心、紛失対策の遠隔消去も
掲載12製品のうち8製品は、廃棄や譲渡の前にPCやドライブ全体のデータを消去する製品です。一方、TRUST DELETE on CLOMO Cloudは、紛失や盗難の際に遠隔でPCをロックし、データを消去するサービスです。電子データシュレッダー2のようにファイル単位で消す製品や、USBディスクシュレッダーのようにメディアを物理的に壊す機器もあります。
2.消去の証明や方式の選択、SSDへの対応を掲げる製品
製品ページで消去レポートや消去証明書の発行を掲げる製品は、12製品中3製品です。抹消方式を段階的に選べる製品や、HDDに加えてSSDの消去に対応する製品も並びます。消したことを記録に残し、説明できるかが比べる軸の一つになっていることがうかがえます。
3.同じ会社の製品が並び、資料請求できるのは1製品
提供企業は9社で、ジャングルは3製品、パーソナルメディアは2製品を掲載しています。ITトレンドから資料請求できるのは、TRUST DELETE on CLOMO Cloudだけです。レビューもディスクシュレッダー7・スタンダード USBメモリ版の1件にとどまり、製品ページから候補を見比べる段階といえそうです。
どれを選ぶべき?目的別のおすすめ
- ■廃棄や入れ替えの前に、PCのデータを確実に消したい企業
- 完全ハードディスク抹消PRO USB版 / Blancco Drive Eraser / ディスクシュレッダー7・スタンダード USBメモリ版
- ■PCの紛失や盗難に備えて、遠隔で消去できるようにしたい企業
- TRUST DELETE on CLOMO Cloud
- ■特定のファイルや外付けドライブのデータだけを消したい企業
- 電子データシュレッダー2 / DiskRefresher5 SE
同じデータ消去でも、廃棄前の一括消去と紛失時の遠隔消去では、使う場面がまったく違います。いつ、どの端末やメディアのデータを消すかを先に決めておくと比べやすくなります。
掲載製品をどう活かす?比較するときの注意点
- ●情報のみ掲載の製品はITトレンドから資料請求できないため、各社に直接問い合わせる必要がある
- ●パーティション管理ソフトや、メディアを壊す機器も同じカテゴリに並ぶ
- ●消去証明書やレポートの有無は製品ごとに違うため、監査などで必要かを確かめる
掲載製品の顔ぶれは、どんな種類の製品があるかを知る手がかりとして役立ちます。最終的には、消去する台数や対象のドライブ、消去を証明する必要があるかを軸に比較することが大切です。
自社に合うデータ消去ソフトを比較検討しよう
この記事では、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、データ消去ソフトの市場の様子を紹介しました。気になる製品は資料請求や各社への問い合わせで情報を集め、自社の運用に合うかを確かめてみてください。
以下の記事では、データ消去ソフトを比較し、有料版と無料版の違いも紹介しています。あわせてご覧ください。

