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メールセキュリティの導入条件を連携方式で解説|ゲートウェイ型・API型の違いと接続要件

メールセキュリティの導入条件を連携方式で解説|ゲートウェイ型・API型の違いと接続要件

メールセキュリティの導入条件は、どの連携方式で既存のメール基盤に接続するかで大きく変わります。この記事では、ゲートウェイ型・API連携型・インライン型という接続アーキテクチャの違いと、Microsoft 365・Google Workspace・オンプレミス中継といった基盤別の接続要件を技術的に掘り下げます。配送経路やMXレコードへの影響を理解し、自社環境に無理なく組み込める方式を見極めるための判断材料として活用してください。

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目次

    連携方式が導入条件を決める理由

    メールセキュリティは、検知性能そのものよりも「どうやって既存のメールの流れに割り込ませるか」が導入の成否を左右します。同じ製品でも接続方式が異なれば、配送経路への影響や設定変更の範囲が変わるため、まず方式の全体像を押さえることが重要です。

    検査タイミングと配送経路の関係を押さえる

    メールセキュリティは、メールがどの時点で検査機能を通過するかによって性格が変わります。受信前に経路上で検査する方式は、危険なメールが利用者の受信箱に届く前に遮断できますが、メールの配送経路そのものを書き換える必要があります。一方、受信後に検査する方式は、いったん受信箱に入ったメールを後から検査するため、配送経路を変えずに済みます。

    この検査タイミングの違いが、後述するゲートウェイ型・API連携型・インライン型という分類の根幹です。自社が配送経路をどこまで変更できるか、リアルタイム遮断と導入の手軽さのどちらを優先するかという条件によって、選ぶべき方式が決まります。導入条件を整理する第一歩として、現在のメールの流れを図にして把握しておくと判断が進めやすくなります。

    方式ごとに変わる設定変更の影響範囲

    連携方式を選ぶ際は、設定変更がどこまで及ぶかを見積もる条件が欠かせません。配送経路を書き換える方式では、ドメインの宛先設定であるMXレコードや、送信元を認証するSPFレコードの再設定が必要になり、設定ミスがメール全体の不達につながる場合があります。逆に経路を変えない方式では、こうしたドメイン設定への影響を最小限に抑えられます。

    設定変更の影響範囲は、移行作業の難易度や切り戻しのしやすさにも直結します。経路を書き換える方式は、問題が起きた際にレコードを元に戻す手順をあらかじめ用意しておく条件が重要です。自社の情報システム担当が対応できる範囲を踏まえ、無理のない方式を選ぶことが安定した導入につながります。

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    ゲートウェイ型・API連携型・インライン型の違い

    メールセキュリティの連携方式は、大きくゲートウェイ型・API連携型・インライン型の3つに分けられます。それぞれ接続の仕組みと導入条件が異なるため、特徴を比較して自社に合う方式を見極めることが大切です。

    ゲートウェイ型の接続条件

    ゲートウェイ型は、メールの入口に検査用の中継地点を置き、すべての受信メールをそこで検査してから配送する方式です。導入にはMXレコードを検査サービス側に向け直す変更が必要で、配送経路そのものを書き換える前提です。経路上で危険なメールを止められるため、利用者の受信箱に届く前に遮断したい場合の条件に合います。

    送信メールも中継させる構成にすれば、社外への情報漏えい対策や暗号化を経路上で適用できる利点があります。その反面、中継地点に障害が起きるとメール全体が滞留するリスクがあるため、可用性や冗長構成を確認する条件が重要です。配送を確実に制御したい組織に向いた方式といえます。

    API連携型の接続条件

    API連携型は、クラウドメールサービスのAPIを通じてメールを検査する方式です。MXレコードを変更しないため、業務を止めずに短時間で導入できる点が条件に合う場合があります。管理者の権限を製品側に許可する操作だけで接続が完了する製品もあります。

    受信箱に入った後に検査する性質上、検査が完了するまでにわずかな時間差が生じる場合があります。利用者が危険なメールを開く前に検査が間に合うかという観点で、処理速度を確認する条件があります。配送経路を触りたくない、設定変更のリスクを避けたいという企業に適した方式です。

    インライン型と多段構成の使い分け

    インライン型は、既存のメールサーバーの前段や経路の途中に検査機能を直列で挟み込む方式です。自社で運用するメールサーバーと組み合わせやすく、配送の流れに沿って検査をかけられます。既存のメール基盤を活かしつつ、特定の経路だけに検査を適用したい場合の条件に合います。

    実際の構成では、これらの方式を組み合わせる多段構成も選択肢の一つです。具体的には、経路上のゲートウェイで一次検査を行い、API連携で受信後に二次検査をかけるといった構成です。多段にすると検知の網は広がりますが、設定の複雑さや運用負荷が増えるため、自社の管理体制に見合う範囲で組み合わせを判断することが大切です。

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    Microsoft 365との連携条件

    Microsoft 365を利用している企業では、Exchange Onlineへの接続方式が導入条件を大きく左右します。既存のメールフローへの影響を抑えながら検査機能を組み込めるかが判断のポイントです。

    コネクタ経由とAPI接続の選び分け

    Exchange Onlineと連携する場合、経路上のコネクタを使って検査サービスを中継させる方法と、Microsoft 365のAPIを通じて受信後に検査する方法があります。コネクタ経由は送受信の経路に検査を組み込めますが、送信コネクタや受信コネクタの設定変更が必要です。API接続は経路を変えずに済むため、設定変更を最小限にしたい条件に向いています。

    どちらを選ぶかは、送信メールも制御したいか、受信検査だけで足りるかという要件で変わります。社外への送信メールにも暗号化や情報漏えい対策をかけたい場合はコネクタ経由が候補です。受信側のなりすましや標的型攻撃の防御を主目的とするなら、導入が軽いAPI接続が条件に合う場合があります。

    多重配送ループを避ける設定条件

    Microsoft 365でコネクタ経由の連携を組む際は、メールが検査サービスと自社環境の間を行き来する多重配送ループに注意する条件があります。コネクタの送り先や受け取り元の設定が整合していないと、同じメールが繰り返し配送される不具合が起こりえます。導入前に配送経路の流れを一方向に整理しておくことが大切です。

    あわせて、検査サービスを経由したメールが正規の送信元として認証されるよう、SPFやDKIMの設定を見直す条件もあります。中継により送信元のサーバーが変わると認証に失敗し、相手先で迷惑メール扱いになる場合があるためです。試験用のドメインや少人数のグループで動作を確認してから全社展開する進め方が安全です。

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    Google Workspaceとオンプレミスの連携条件

    Google Workspaceや自社運用のメールサーバーでは、Microsoft 365とは異なる接続条件があります。それぞれの基盤に合った連携方式を選ぶことで、既存環境を活かしながら検査機能を組み込めます。

    Google Workspaceのルーティング設定

    Google WorkspaceのGmailと連携する場合、管理コンソールでメールのルーティングを設定し、検査サービスを経由させる方法があります。受信ルーティングで外部の検査サービスへ振り向ける構成や、ゲートウェイを前段に置いてMXレコードを向け直す構成が選べます。標準のセキュリティを補完したい場合の条件に合う方式です。

    API連携に対応した製品であれば、ルーティングを変えずにGmailの受信メールを検査できる場合もあります。配送経路を維持したまま高度な脅威対策を追加したい企業に向いています。いずれの方式でも、Google側の標準フィルタと検査サービスの判定が二重にかからないよう、処理の順序を確認する条件が重要です。

    オンプレミス中継サーバーを介す構成

    自社の閉域網でメールサーバーを運用している場合は、中継サーバーを介して検査機能を組み込む構成が条件に合います。社内のメールサーバーと外部の間に検査用の中継地点を置き、出入りするメールをそこで検査する形です。インターネットから隔離した環境を維持しながら、経路上で脅威を遮断できます。

    この構成では、中継サーバーの処理性能やメンテナンス体制を自社で確保する条件があります。検査ソフトの定義更新や障害対応を担う人員が必要になるため、運用負荷を見積もったうえで採用を判断します。クラウドの検査サービスと自社サーバーを組み合わせるハイブリッド構成も選択肢となり、隔離の要件と運用負荷のバランスで決めることが大切です。

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    連携方式から見た移行手順と注意点

    連携方式を決めた後は、既存環境への切り替えをどう進めるかが導入条件の要です。ここでは方式の切り替えで起きやすい問題と、安全に移行するための手順を整理します。

    MXレコードとSPF再設定の段取り

    配送経路を書き換える方式では、MXレコードの変更とSPFレコードの再設定をどの順番で進めるかが重要な条件です。MXレコードは反映までに時間差が生じる仕組みのため、切り替え直後は旧経路と新経路の両方にメールが届く期間が発生します。この期間を見越して、両経路で検査が動く状態を保つ段取りが必要です。

    SPFレコードは、検査サービスのサーバーを正規の送信元として追加する条件があります。追加を忘れると、検査経由のメールが相手先で認証に失敗し、届かない事態が起こりえます。変更前にレコードの記述内容を控え、問題が起きた際にすぐ元へ戻せるよう手順を用意しておくことが安全な移行につながります。

    段階移行とテスト配信で確認する条件

    連携方式の切り替えは、全社一斉ではなく段階的に進める条件が現実的です。まず情報システム部門など少人数のグループで検査を有効にし、正常なメールが遅延なく届くか、誤って遮断されないかを確認します。問題がなければ部署単位で対象を広げていくことで、影響を抑えながら移行できます。

    移行前には、検査サービスを経由したテスト配信を行い、なりすまし判定や添付ファイルの扱いが想定どおりかを確認する条件もあります。実際の業務メールに近い内容で試すことで、誤検知や配送遅延を本番前に洗い出せます。試験結果をもとに検査の強度を調整してから本格運用に移ると、導入後の混乱を減らせます。

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    連携方式に関するよくある質問

    メールセキュリティの連携方式と接続条件について、検討段階でよく寄せられる疑問をまとめました。方式選びの参考にしてください。

    ■Q1. 配送経路を変えずに導入できる方式はどれですか
    API連携型であれば、一般的にMXレコードなどの配送経路を変更せずにメールを検査できます。クラウドメールサービスのAPIを通じて接続するため、設定変更のリスクを抑えたい企業に向いています。経路上での遮断を重視する場合はゲートウェイ型が候補になるため、優先したい要件で選び分けてください。
    ■Q2. ゲートウェイ型とAPI連携型は併用できますか
    経路上のゲートウェイで一次検査を行い、API連携で受信後に二次検査をかける多段構成は可能です。検知の網は広がりますが、設定の複雑さや運用負荷が増えるため、自社の管理体制に見合う範囲で判断することが大切です。まずは単一方式で運用し、必要に応じて段階的に組み合わせる進め方が無理がありません。
    ■Q3. オンプレミスのメールサーバーでも連携できますか
    中継サーバーを介して検査機能を組み込む構成であれば、閉域網のメールサーバーとも連携できます。隔離環境を維持しながら経路上で検査できますが、中継サーバーの性能や保守を自社で担う条件があります。運用負荷を抑えたい場合は、クラウドの検査サービスと組み合わせるハイブリッド構成も検討してください。

    まとめ

    メールセキュリティの導入条件は、ゲートウェイ型・API連携型・インライン型という連携方式の選択で大きく変わります。Microsoft 365のコネクタやAPI接続、Google Workspaceのルーティング、オンプレミスの中継サーバーなど、既存基盤ごとに接続の段取りが異なるため、配送経路やMXレコード・SPFへの影響を踏まえて方式を選ぶことが重要です。段階移行とテスト配信で動作を確認しながら、自社環境に無理なく組み込める方式を見極めてください。

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