【比較表】メールセキュリティ製品の一覧
まずは、おすすめのメールセキュリティ製品を一覧表にまとめて紹介します。導入タイプや機能、価格などを比較して、最適な製品を探してみましょう。
おすすめメールセキュリティ製品を徹底比較
まずは、ITトレンド編集部がおすすめするメールセキュリティ製品を紹介します。
SecurityGateway の比較ポイント
- ユーザー毎の管理ページや自動学習機能を搭載
- 誤検知を心配する事なく検出精度を向上
- 社内から送信するメールの情報漏えい対策にも
タイプ |
機能 |
ゲートウェイ型 |
ウィルス対策、スパム対策、なりすまし防御
誤送信防止、メール暗号化、送信制限設定 |
ウェアポータル株式会社が提供する「SecurityGateway」は、統合メールセキュリティソフトウェアです。メール配信経路上の中継サーバーとして設置し、メールシステムを問わずに運用できます。また、Microsoft社のifilterエンジンをインストールすれば、Office文書も対策が可能です。
8種類のスパム対策機能や3種のアンチウィルスエンジンを搭載しており、エンドユーザーがスパム判定できるので誤検知を最小限に抑えられる点も特徴です。さらにスパム判定の結果を学習するので使えば使うほど精度が上がっていきます。
IRONSCALES の比較ポイント
- AIでビジネスメール詐欺の常套手段のなりすましを検出
- 不審メール報告機能ですり抜けた後の対処を自動化
- APIを使いて簡単にOffice 365やG Suiteと連携
「IRONSCALES」は株式会社アズジェントが提供する、クラウド型のフィッシングメール対策ソリューションです。AIを用いてなりすましメールを自動判別し、ほかの従業員にも同様のなりすましメールが届いていないか自動で分析します。
また、なりすましメールは自動で削除するよう設定も可能なので、管理者の負担も軽減できるでしょう。なお、Microsoft 365やGoogle Workspaceとの連携も可能です。
OneOfficeメールソリューション の比較ポイント
- 最新の脅威から会社を守る!アンチスパム・ウイルス対策
- 選べる機能でメールセキュリティを万全に
- お使いのメールサーバはそのままにゲートウェイ型でも利用可能!
タイプ |
機能 |
クラウド型・ゲートウェイ型 |
ウィルス対策、スパム対策、なりすまし防御
誤送信防止、メール暗号化、送信制限設定 |
株式会社TOKAIコミュニケーションズの「OneOfficeメールソリューション」は、国内15,000社での導入実績があるクラウド型メールサービスです。AIと検出率99%のクラウドサンドボックスを用いて、アンチスパム・ウイルス対策ができます。添付ファイルの自動パスワード化や送信ブロックなども可能です。
また、Microsoft 365やGoogle Workspaceと連携できるので、既存のメール環境をそのまま使えるゲートウェイ型での導入にも対応しています。
Office 365 with IIJ の比較ポイント
- うっかりミスによる誤送信はメール取り消し機能で対策
- それぞれのセキュリティ機能でメール受信リスクを極小化
- 添付ファイル自動暗号化機能でメール誤送信時の情報漏えいを防止
タイプ |
機能 |
クラウド型 |
ウィルス対策、スパム対策
なりすまし防御、誤送信防止 |
「Office 365 with IIJ」は株式会社インターネットイニシアティブが提供しており、Microsoft 365にメールセキュリティ機能を付与したサービスです。Office 365 with IIJの月額料金は、通常のMicrosoft 365の月額料金と同額なのでお得でしょう。
メールの添付ファイルは自動で暗号化され、送信の一時保留など誤送信防止機能も搭載しています。なお、このサービスは300ユーザー以下の企業向けとなっています。
ビジネス スイート プレミアム の比較ポイント
- クラウドデータベースを参照し、常に最新の脅威に対応
- ネットワークとエンドポイントの両方を保護
- Windowsクライアント/サーバ、LinuxOSに対応
タイプ |
機能 |
別途お問い合わせ |
ウィルス対策、スパム対策 |
エフセキュア株式会社が提供する「ビジネス スイート プレミアム」は、オンプレミス型のビジネスセキュリティ・ソリューションです。デスクトップPCやノートPC、サーバを保護し、メールの添付ファイルの検査なども行います。
そのほか、パッチの管理機能やURLのフィルタリング機能を搭載しており、管理者の負担がかからないようになっています。システムへの負荷も最小限に抑えているので処理スピードも速いことが特徴です。
FortiMail の比較ポイント
- 包括的なE メールセキュリティを提供
- 高性能なメール ルーティングと強固なセキュリティ
- 最新のセキュリティ アップデートをリアルタイムに受信
タイプ |
機能 |
別途お問い合わせ |
ウィルス対策、スパム対策、メール暗号化 |
株式会社ピーエスアイが提供する「FortiMail」は、統合セキュアメールアプライアンスです。1台で毎時140万件以上のメールを検査し、ユーザー数は無制限です。最新のセキュリティアップデートを適用して、スパム・マルウェア対策を行います。
さらに、導入モードはトランスペアレント、ゲートウェイ、サーバーの3パターンが用意されており、柔軟性が高い点も魅力でしょう。
@Securemail Plus Baseは、自社のメール環境を簡単に移行できるクラウドサービスです。メールによるサイバー攻撃に対抗できるだけでなく、誤送信対策機能もあるため情報漏えい対策が行えるでしょう。サーバは堅牢なデータセンターに格納されているので、安定した運用が可能です。
マネージドセキュリティサービス for FireEye ETPは、メールによる脅威の対策ができる運用監視サービスです。24時間365日体制で運用を行っているため、安心でしょう。さまざまな攻撃を検出できるだけでなく、誤検知を排除できるため担当者の業務負担も小さいです。
ALL in Oneメール Liteはセキュリティ機能が標準搭載されたクラウド型メールサービスです。受信したメールはスキャンを行い、ウイルスを検知すると自動で削除してくれます。サービスを提供しているサーバは堅牢なデータセンターに格納されているので、運用面も安心です。
BIGLOBEクラウドメールは、複数の機能を自由に組み合わせて使えるクラウドサービスです。システムの運用負荷を軽くし、セキュリティ強度が高い対策を行えます。アンチウイルスだけでなく、誤送信などによる情報漏えいを防止し、内部統制にも効果的です。
マトリックススキャンAPEXⅢは、綿密なセキュリティ対策を行えるツールです。さまざまな脅威を検出できるエンジンを搭載しており、精度が高いスキャンを行えます。また、ウイルスの特徴だけでなく不審な振る舞いも検出できるため、未知の脅威にも対応できるでしょう。
matriXgateは、マルウェアや標的型攻撃の対策を行うアプライアンス製品です。メールだけでなくWebのセキュリティ対策も同時に行えるため、簡単に管理できます。アンチスパム・アンチウイルスの精度が高く、情報漏えいを防ぎます。
@Securemail Plus TAPは、標的型攻撃対策を行えるクラウド型のメールセキュリティです。サンドボックス機能を搭載しているため、ウイルスが仕込まれたメールかどうか判別できます。また、悪意があるサイトにアクセスしようとすると警告ページが表示されブロック可能です。
まだまだある!メールセキュリティ製品
ほかにもメールセキュリティ製品はあるので、いくつかピックアップして紹介します。
m-FILTER
「m-FILTER」は、デジタルアーツ株式会社が提供するメールセキュリティ製品です。メールによる外部からの攻撃対策やメール無害化、誤送信対策、メールアーカイブ、スパムメール対策などの機能を搭載しています。データベースには安全な送信元のIPアドレスとメールドメインが格納されており、登録されていない送信元からのメールは偽装判定を行って安全と判断したものだけを受信します。
シンプルメール
GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社の「シンプルメール」は、既存のメールサーバをそのまま使えるクラウド型メールソリューションです。メールの添付ファイルに自動でパスワードを設定して、ZIP暗号化やWebアップロードができるようにします。なお、初期費用0円、月額9,300円から利用でき、ユーザー数は無制限です。
メールディーラー
「メールディーラー」は株式会社ラクスが提供しており、6,000社以上で導入されているメール共有管理システムです。メールやチャット、LINEメッセージなどで寄せられた問い合わせを一元管理します。オプションでウイルス・迷惑メール対策機能や情報漏えい対策機能を追加できます。
FortiMailセキュアメールゲートウェイ
「FortiMailセキュアメールゲートウェイ」は、フォーティネットジャパン株式会社が提供するメールセキュリティ製品です。スパムやフィッシング攻撃を対策し、データの喪失を防止します。アプライアンスやクラウド、仮想アプライアンス、SaaSでの提供となり、環境に応じて選択できます。
Clearswift SECURE Email Gateway
Clearswiftが提供する「Clearswift SECURE Email Gateway」は、オンプレミス・ホスト型・クラウド・マネージドサービスに対応した電子メールセキュリティ製品です。3種のウイルス対策エンジンや電子メール暗号化、メールアーカイブ機能などを搭載しており、迷惑メールとフィッシング詐欺対策を行えます。
メールセキュリティ製品の選び方
最後に、メールセキュリティ製品の選び方を見ていきましょう。
必要な機能が備わっているのか
メールセキュリティ製品には多くの機能があるため、必要な機能が搭載されているか確認してください。アンチスパムやアンチウイルスなど基本機能は、ほとんどの製品に搭載されていますが、検出率などは製品によって異なるので注意しましょう。
なお、標的型攻撃に対しては、安全な仮想空間でファイルを開いて内容を確認するサンドボックスが有効です。ほかにもメールを無害化する機能があるセキュリティ製品であれば、ユーザーの負荷を減らせるでしょう。
自社内のメールサーバと連携できるのか
既存のメール環境に対応できるセキュリティ製品かどうか確認しなければなりません。自社内のメールサーバと連携できるサービスであれば、既存の環境を変更せずに導入できるでしょう。また、クラウドのメールサービスを使っている場合は、それらと連携ができるか確認しましょう。
クラウド・ゲートウェイ・エンドポイントのどれか
メールセキュリティ対策のタイプは大きく分けて「クラウド型」「ゲートウェイ型」「エンドポイント型」の3種類あります。適したタイプを選択しましょう。
- クラウド型
- 近年増えているタイプです。サービスはクラウド上で提供されており、初期費用を抑えて短期間で導入できます。オプションで機能の拡張も可能です。
- ゲートウェイ型
- 自社内のメールサーバの周辺に専用機器を設置するタイプです。企業など保護対象が複数ある場合に有効な方法であり、端末の台数に関係なく構成を行えます。
- エンドポイント型
- ユーザーが利用する端末に直接ソフトウェアをインストールする方法です。比較的安価でセキュリティ対策を行えますが、導入する端末の台数の増加に比例して費用は高くなります。
適切なメールセキュリティ製品を導入しましょう
メールセキュリティ製品にはさまざまな種類があるため、さまざまな製品を比較して検討しましょう。アンチウイルス・アンチスパムなどの基本機能はほとんどの製品に搭載されていますが、製品によって特色があるのでよく確認しておくと良いです。
例えば、標的型攻撃メールの対策を行いたいのであればサンドボックス機能がおすすめです。また、導入タイプもクラウド型やゲートウェイ型などがあるので適したものを選んでください。
自社の環境に適切なメールセキュリティ製品を導入して安全性を高めましょう。