サイト内検索の課題を見極める手順
サイト内検索の不満を解消するには、まず何が起きているのかを正確に把握することが大切です。原因を確かめないままツールを入れ替えても、同じ問題が残る場合があります。課題を見極めるための手順を2つ紹介します。
検索ログから課題を洗い出す
最初に確認したいのは、訪問者がどんな言葉で検索し、どのような結果が表示されたかを示す検索ログです。0件ヒットのキーワードや、検索後にすぐ離脱したキーワードを集めると、改善が必要な箇所が見えてきます。
現在の検索機能でログを取得できない場合は、アクセス解析ツールの計測設定を見直すか、問い合わせ窓口に寄せられる質問を参考にしましょう。課題をキーワード単位で一覧にしておくと、ツール選定時の比較条件としても活用できます。
原因がツールとデータのどちらにあるかを見極める
検索の不満は、ツールの機能不足だけでなく、掲載しているデータ側の問題で起こる場合もあります。例えば、ページのタイトルや本文に訪問者が使う言葉が含まれていなければ、どの検索ツールでもヒットしにくくなります。
そのため、課題ごとに「辞書や設定で対応できるか」「ページの内容を直す必要があるか」を分けて考えましょう。ツールの入れ替えで改善できる範囲と、コンテンツの修正が必要な範囲を切り分けることで、無駄な投資を避けられます。
検索結果の質に関するサイト内検索ツールの課題
検索結果の質に関する悩みは、訪問者の満足度に直接影響します。ここでは、0件ヒット、検索精度、CMS標準の検索という3つの課題について、原因と対処法を紹介します。自社の状況に近いものから確認してください。
0件ヒットが目立つ場合の対処
0件ヒットの原因には、表記ゆれや同義語への未対応、入力ミス、該当するページがそもそも存在しないことなどが考えられます。「スマホ」と「スマートフォン」のような言い換えに対応するには、同義語辞書を登録できるツールが有効です。
あわせて、入力ミスを補正して候補を示す機能や、0件のときに関連する情報へ誘導する表示設定があるかを確認しましょう。該当ページがない場合は、検索ログをもとに新しいページを作成することも対策の一つです。
検索精度に不安がある場合の対処
検索精度への不安は、目的の情報が上位に表示されない、関係の薄いページが多く表示されるといった形で表れます。原因として、文章を単語に区切る方式の違いや、並び順を決めるルールの設定が関係している場合があります。
ツールを選ぶ際は、検索結果の並び順を管理画面で調整できるか、特定のページを上位に固定できるかを確認しましょう。自社サイトのデータを使ったトライアルで、よく検索されるキーワードの結果を比べると、精度の違いを判断しやすくなります。
CMS標準の検索に限界を感じた場合の対処
CMS(Webサイトを管理するシステム)に標準で備わる検索機能は、手軽に使える一方で、辞書登録や検索ログの分析に対応していない場合があります。ページ数が増えて目的の情報を探しにくくなったら、専用ツールを検討するタイミングです。
検討の際は、使用中のCMSにタグを設置するだけで導入できるか、CMSの更新が検索結果に反映される仕組みを確認しましょう。PDFなどCMS外のファイルも検索対象にできると、サイト全体の情報をまとめて探せます。
運用負担に関する課題を減らす方法
サイト内検索は、導入後の運用によって品質が左右されます。しかし、辞書の調整に時間がかかったり、作業が特定の担当者に偏ったりすると、改善が続きません。運用負担に関する2つの課題への対処法を紹介します。
辞書とキーワード調整の工数を減らす
辞書の調整工数を減らすには、改善が必要なキーワードを自動で抽出してくれる機能が役立ちます。0件ヒットや検索後の離脱が多いキーワードを一覧で確認できれば、作業の優先順位をつけやすくなります。
製品によっては、同義語の候補を提案する機能や、辞書をCSVファイルで一括登録できる機能を備えています。登録が必要な語を1つずつ手作業で登録するのではなく、影響の大きいキーワードから対応する運用に切り替えると、限られた時間でも効果を出しやすくなります。
運用の属人化を防ぐ
サイト内検索の運用が1人の担当者に依存していると、異動や退職の際に設定の意図が分からなくなるおそれがあります。辞書の登録ルールや表示順の調整方針を文書にまとめ、複数の担当者で共有することが大切です。
ツールを選ぶ際は、複数の管理者アカウントを作成できるか、誰がいつ設定を変更したかを確認できる操作履歴があるかを比較しましょう。定期的に複数人でレポートを確認する場を設けると、ノウハウがチーム全体に蓄積されます。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でサイト内検索ツールの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
紙のカタログやパンフレットを検索できる形にする
紙のカタログやパンフレットで情報を提供している企業では、ペーパーレス化とあわせてWebで探せる仕組みを整えたいという声があります。サイト内検索ツールを活用すると、デジタル化した資料の中身まで検索できるようになる場合があります。
カタログをデジタル化して検索対象に加える
紙のカタログをWebで活用するには、まず元データや印刷用データをもとにPDFなどの電子ファイルを作成します。ページをめくる感覚で閲覧できるデジタルカタログ作成ツールを使う方法もあります。
電子化した資料をサイト内検索の対象に加えるには、ツールがPDFの本文検索に対応しているかを確認しましょう。画像として取り込んだだけの資料は文字情報を持たないため、文字認識の処理を行うか、テキストを含む形式で作成する必要があります。
商品ページとカタログの情報をそろえる
カタログをデジタル化しても、商品ページと内容が食い違っていると、訪問者の混乱を招くおそれがあります。価格や仕様の改訂があった際に、どちらを優先して更新するかをルールとして決めておきましょう。
検索結果に商品ページとカタログの両方が表示される場合は、並び順や表示の区別も検討が必要です。資料の種類で絞り込める機能があると、訪問者が目的にあわせて商品ページとカタログを選べます。カタログの該当ページへ直接移動できるリンクを表示できるかも確認しましょう。
サイト内検索の運用は内製と外部委託のどちらを選ぶか
サイト内検索の運用を社内で行うか、外部に委託するかは、社内の人員やノウハウ、予算によって判断が分かれます。どちらか一方が優れているわけではないため、自社の状況にあてはめて考えることが大切です。
内製が向いているケース
自社の商品やサービスに詳しい担当者がいて、定期的に作業時間を確保できる場合は、内製が向いています。訪問者の検索傾向を日々確認しながら、辞書や表示順を素早く調整できる点がメリットです。
内製を選ぶ場合は、専門知識がなくても操作できる管理画面を持つツールを選ぶと、運用を続けやすくなります。担当者の異動に備え、手順書や設定の記録を残しておくことも欠かせません。作業時間を業務計画に組み込み、後回しにならないようにすることも大切です。
外部委託が向いているケース
社内に運用を担う人員がいない場合や、大規模なサイトで高度なチューニングが求められる場合は、外部委託が選択肢です。ベンダーや制作会社の知見を生かし、社内だけでは気づきにくい改善点を見つけられる可能性があります。
ただし、委託の範囲や費用は契約によって異なるため、どこまでを任せるのかを明確にしておきましょう。委託先に任せきりにすると、社内にノウハウが残りにくい点にも注意が必要です。定期的な報告会を設け、改善の内容と結果を共有してもらいましょう。
内製と外部委託を組み合わせる方法
内製と外部委託は、作業ごとに組み合わせることもできます。例えば、導入時の初期設定や定期的な分析レポートの作成は外部に任せ、日々の辞書登録や表示順の調整は社内で行う分担が考えられます。
組み合わせる場合は、社内と委託先の役割や連絡方法を事前に決めておくことが重要です。改善の方針は社内で判断し、実作業の一部を委託する形にすると、ノウハウを蓄積しながら負担を軽くできます。社内の人員や予算が変わった際は、分担の範囲を見直しましょう。
0件ヒットやカタログ検索の悩みに向き合える製品
検索結果の質や運用負担、カタログ情報の扱いといった課題別に、対応する機能を持つ製品を紹介します。自社の課題がどこにあるかを確認したうえで比較してみてください。
Rtoaster GenAI
- 感覚的・自然な言葉での検索を実現
- マーケターを悩ます「0件ヒット」を解消
- 閲覧履歴がなくてもレコメンドできるアイテム軸AI
株式会社ブレインパッドが提供する「Rtoaster GenAI」は、AIが文脈を解析し、関連アイテムを見出し付きで提案するレコメンド機能を備えたサービスです。感覚的で自然な言葉による検索に対応しており、検索結果が0件になる状態を減らしたい場合に検討できます。閲覧履歴がない来訪者にもアイテム軸のAIで提案できる点が特徴です。0件キーワード分析やアクセス解析、サジェスト表示も備えています。JavaScriptの組み込みだけで実装でき、クラウドで提供されます。
NaviPlusサーチ
- 安定した機能を提供する高機能で多機能な最先端の検索サービス
- 豊富な導入実績で培った充実した導入・最適化サポートの提供
- 「NaviPlusシリーズ」との連携でユーザー体験の最適化が可能
株式会社DGビジネステクノロジーが提供する「NaviPlusサーチ」は、SaaS型のサイト内検索サービスです。0件キーワード分析やアクセス解析、リンク切れの把握により、検索結果の質に関する課題を把握する材料を得られます。スペル訂正やサジェスト表示、重み付けによるロジックチューニングにも対応しています。導入と最適化のサポートを受けられるため、辞書や設定の見直しが特定の担当者に偏りがちな場合も、ベンダーと相談しながら改善を進められます。
ZETA SEARCH
- 迅速かつ正確な検索を実現!サイト内の検索スピードを向上
- ユーザーのニーズや利用傾向に合わせた精度の高い検索結果を実現
- 継続的な運用改善で、利便性向上・利益最大化をサポート
ZETA株式会社が提供する「ZETA SEARCH」は、高速な処理能力とAIによる自動最適化によって、サイト内検索やEC商品検索の体験を最適化する検索エンジンです。ユーザーのニーズや利用傾向にあわせた検索結果を返せるため、目的の情報にたどり着けない状態の改善に役立ちます。サジェスト表示、スペル訂正、0件キーワード分析に対応しています。継続的な運用改善の支援を受けられ、公開後も検索の使い勝手を見直していけます。
ERAVIDAS(エラビダス)
- 約10万点もの商品公開が可能!自社製品の全てが網羅できる
- 商品選定がラクラク!ニーズに合った商品が素早く見つけられる
- 選定結果画面より、商品関連資料のダウンロードが可能
株式会社あかがねが提供する「ERAVIDAS【営業DX】たくさんの商材を取り扱う会社様の課題を解決!」は、商品選定サイトを構築するためのパッケージソフトです。商品情報を集約して編集や管理、伝達をシステム化できるため、紙のカタログや担当者ごとの資料に分散していた情報をWeb上で探せる形に整える際の選択肢となります。来訪者はニーズにあった商品を素早く見つけられ、選定結果の画面から関連資料をダウンロードできます。営業担当者が問い合わせごとに商品を探して案内する負担の軽減も期待できます。
ファインドアイテム (株式会社ネコシステム)
- 検索語入力時に関連候補や予測を表示し、検索を効率化する機能。
- 多様な絞り込みで欲しい商品へスムーズに誘導
- 検索履歴等のデータを分析し、サイト改善に役立てる。
Yext Search (株式会社Yext)
- 自然言語を解析し簡潔な答えを提示
- プログラミング不要で導入可能
- 自動サジェスト機能でキーワード入力を支援
まとめ
サイト内検索の課題は、検索ログで原因を見極めたうえで、課題にあう機能を持つツールを選ぶことが改善への近道です。0件ヒットや精度の不満には辞書と並び順の調整、運用負担には作業の自動化と属人化を防ぐ体制づくりが有効です。紙のカタログの活用や内製と外部委託の選択も含め、自社の課題を整理したうえで、複数製品の資料請求を行い比較検討を進めましょう。

