サイト内検索ツールの連携方式の種類
サイト内検索ツールが検索対象のデータを取り込む方式は、大きく2つに分けられます。どちらの方式に対応しているかによって、連携できるシステムや更新の速さが変わります。まずは方式の違いを押さえておきましょう。
クローラーでページを収集する方式
クローラー方式は、検索ツールのプログラムがサイトのページを自動で巡回し、掲載されている文章を集めて検索用のデータを作る方式です。既存のサイトに手を加えずに導入できるため、CMSの種類を問わず利用できる点がメリットです。
一方で、巡回の間隔によっては、ページを更新してから検索結果に反映されるまでに時間がかかる場合があります。巡回の頻度を設定できるか、特定のページだけを手動で再取得できるかを確認しておきましょう。ログインが必要なページを巡回できるかも、製品によって対応が分かれる点です。
データフィードやAPIで登録する方式
データフィード方式は、商品情報などをCSVやXMLといった決まった形式のファイルで検索ツールに送る方式です。API方式は、システム同士をつなぐ仕組みであるAPIを使い、データを登録・更新します。
これらの方式では、価格や在庫などの項目を分けて登録できるため、絞り込み検索や並び替えに活用しやすくなります。ファイルの送信を自動化できるか、変更のあったデータだけを更新できるかによって、運用の手間と反映の速さが変わります。クローラー方式と組み合わせて使える製品もあるため、ページの種類ごとに方式を使い分けられるかも確認しましょう。
ECカートやPIMとサイト内検索ツールの連携
ECサイトでは、商品情報や在庫、価格が頻繁に変わるため、検索ツールとの連携方法が検索結果の正確さに直結します。ここでは、ECカートシステムと商品データベース(PIM)との連携で確認したい点を紹介します。
ECカートシステムとの連携
ECカートシステムとの連携では、商品データをどのように検索ツールへ渡すかを確認します。製品によっては、特定のECカートシステム向けの連携機能やプラグインを用意しており、設定だけで商品データを取り込める場合があります。
連携機能が用意されていない場合は、ECカートシステムから商品データをCSVで出力し、検索ツールに取り込む方法が考えられます。自社が使っているECカートシステムとの連携実績や連携方法を、資料や問い合わせで確かめましょう。ECカート側のバージョンアップ時に連携機能がどう対応するかも、質問しておくと安心です。
商品データベース(PIM)との連携
PIM(商品情報管理システム)は、商品名や仕様、画像などの商品情報を一元管理するシステムです。PIMを導入している場合は、PIMを情報の出発点として検索ツールへデータを送ると、ECサイトやカタログとの情報のずれを抑えられます。
連携の際は、PIMで管理している属性項目を検索ツール側でどこまで取り込めるかを確認しましょう。項目の対応付けを管理画面で設定できるか、開発が必要かによって、導入にかかる期間や費用が変わります。PIM側で項目を追加した際に、検索ツール側の設定変更がどの程度必要かも確認しておきたい点です。
CMSと組み合わせて使う際の確認点
コーポレートサイトやオウンドメディアでは、CMS(Webサイトを管理するシステム)とサイト内検索ツールを組み合わせて使う場面が中心です。CMSとの組み合わせでは、更新の反映とデザインの組み込みの2点を確認しましょう。
ページ更新を検索結果に反映する方法
CMSでページを公開・更新・削除した際に、検索結果へどのように反映されるかを確認することが重要です。クローラー方式では巡回の間隔に左右されるため、急ぎの更新を反映したいときに手動で再取得できるかがポイントです。
製品によっては、CMSのプラグインやAPIを使い、ページの公開と同時に検索データを更新できる場合もあります。使用しているCMSに対応した連携方法があるか、非公開にしたページが検索結果から外れるまでの時間もあわせて確かめましょう。
検索窓と結果画面のデザインの組み込み
CMSで作ったサイトに検索ツールを組み込む際は、検索窓と検索結果の画面をサイトのデザインにそろえられるかも確認します。提供されるタグを貼り付けるだけで表示できる製品もあれば、HTMLやCSSの調整が必要な製品もあります。
CMSのテンプレートにタグを追加する作業が必要な場合は、社内で対応できるか、制作会社への依頼が必要かを事前に確認しましょう。スマートフォン表示でも崩れずに使えるかは、デモ画面で確かめておくと安心です。CMSのテンプレートを変更した際に、検索窓の表示に影響が出ないかも確認しておきましょう。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でサイト内検索ツールの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
分析ツールやデータ出力との連携
サイト内検索のデータは、アクセス解析ツールや社内の分析環境と組み合わせることで活用の幅が広がります。ここでは、Google Analyticsとの連携と、CSV出力で確認したい点を紹介します。連携の目的を決めておくと、必要な設定や出力項目を絞り込めます。
Google Analyticsとの連携
Google Analytics 4には、検索結果ページのURLに含まれる検索語を読み取って計測する機能があります。結果ページのURLに検索語が含まれる形式なら、この機能で検索キーワードを計測できる場合があります。
検索結果をURLの変化なしに表示する製品では、別途イベントの計測設定が必要となる場合があります。設定方法の案内があるか、検索ツール自体のレポートとどう使い分けるかを確認しましょう。計測の設定はサイト全体の解析にも影響するため、アクセス解析の担当者と相談しながら進めることが大切です。
CSV出力で確認したい項目
検索ログや辞書データをCSVで出力できると、社内の分析ツールで加工したり、報告資料を作成したりできます。他部署とデータを共有する場面でも役立ちます。出力できる項目の種類や期間を指定できるか、定期的に自動で出力できるかが比較のポイントです。
辞書データや表示順の設定を出力・再登録できる機能は、バックアップや別サイトへの設定の移行にも役立ちます。出力したファイルの文字コードや形式が、社内で使っている表計算ソフトやシステムで扱えるかも確認しておきましょう。
API連携のしやすさを比べる基準
自社システムと細かく連携させたい場合は、APIの提供内容を比べる必要があります。ただし「API対応」とだけ書かれていても、提供範囲や開発のしやすさには差があります。比較の際に確認したい基準を2つ紹介します。
APIの仕様書と開発環境の確認
API連携のしやすさを判断するには、まず仕様書が公開されているか、内容が具体的かを確認します。検索結果の取得やデータの登録・削除など、必要な操作がAPIで提供されているかが最初のチェック項目です。
本番環境に影響を与えずに試せるテスト環境や、開発者向けの問い合わせ窓口があるかも、開発期間に関わります。開発を担当する社内の部署や制作会社にも仕様書を見てもらい、実装の難しさを事前に評価しておくと安心です。サンプルコードが用意されているかも、開発の負担を左右する点です。
利用制限とエラー時の対応の確認
APIには、一定時間あたりの呼び出し回数に上限が設けられている場合があります。上限の値や、上限を超えた際にエラーが返されるのか追加料金がかかるのかは、製品やプランによって異なるため確認が必要です。
あわせて、エラーが起きた際にどのような情報が返されるか、処理の失敗を検知して再実行できるかも確認しましょう。仕様変更の告知方法と時期が明示されていると、連携部分の改修を計画的に進められます。障害が発生した際の連絡方法や、稼働状況を確認できるページの有無も比較材料です。
外部システムとの組み合わせを検討したい検索製品
サイトへの組み込み方法や商品情報の扱い、他サービスとの連携といった観点から検討できる製品を紹介します。自社のECカートやCMSとの接続方法は、製品ごとに資料や問い合わせで確認しましょう。
Rtoaster GenAI
- 感覚的・自然な言葉での検索を実現
- マーケターを悩ます「0件ヒット」を解消
- 閲覧履歴がなくてもレコメンドできるアイテム軸AI
株式会社ブレインパッドが提供する「Rtoaster GenAI」は、AIが文脈を解析し、関連アイテムを見出し付きで提案するレコメンド機能を持つサービスです。特許取得済みの技術を、JavaScriptの組み込みだけで実装できます。自然な言葉による検索に対応し、閲覧履歴がない来訪者にも提案できます。サジェスト表示、アクセス解析、0件キーワード分析の機能を備え、クラウド、SaaSで提供されます。
NaviPlusサーチ
- 安定した機能を提供する高機能で多機能な最先端の検索サービス
- 豊富な導入実績で培った充実した導入・最適化サポートの提供
- 「NaviPlusシリーズ」との連携でユーザー体験の最適化が可能
株式会社DGビジネステクノロジーが提供する「NaviPlusサーチ」は、SaaS型のサイト内検索サービスです。シリーズ内の他サービスと連携できるため、検索とあわせて周辺の施策も同じシリーズで組み合わせたい場合に比較の候補となります。アクセス解析や0件キーワード分析、リンク切れの把握、重み付けによるロジックチューニングに対応しています。サジェスト表示やスペル訂正も備え、導入と最適化のサポートも受けられます。
ERAVIDAS(エラビダス)
- 約10万点もの商品公開が可能!自社製品の全てが網羅できる
- 商品選定がラクラク!ニーズに合った商品が素早く見つけられる
- 選定結果画面より、商品関連資料のダウンロードが可能
株式会社あかがねが提供する「ERAVIDAS【営業DX】たくさんの商材を取り扱う会社様の課題を解決!」は、商品選定サイトを構築するためのパッケージソフトです。商品情報を集約し、編集や管理、伝達といった業務をシステム化できるため、商品データを一元的に整えたうえでWeb上に公開したい場合の選択肢となります。自社製品を網羅できる規模の商品公開に対応しており、来訪者はニーズにあった商品を素早く見つけられます。選定結果の画面からは、商品の関連資料をダウンロードできます。
SyncSearch (株式会社SyncThought)
- キーワード入力を支援するサジェストや表記ゆれ対策が充実
- PDFファイルやOfficeファイルを対象とした全文検索機能
- 利用者権限や検索範囲は管理画面から詳細設定
GENIEE SEARCH for EC (ビジネスサーチテクノロジ株式会社)
- 900社が利用!ECサイトの検索を改善しスムーズな商品購入を実現
- 検索キーワードの入力をアシストして離脱を防止
- 絞り込み・商品比較で購買をサポート
Yext Search (株式会社Yext)
- 自然言語を解析し簡潔な答えを提示
- プログラミング不要で導入可能
- 自動サジェスト機能でキーワード入力を支援
まとめ
サイト内検索ツールの連携性は、クローラー方式とデータ登録方式のどちらに対応しているかを押さえたうえで、連携先ごとに確認することが大切です。ECカートやPIMとはデータの取り込み方法、CMSとは更新の反映とデザインの組み込みが確認のポイントです。Google Analyticsとは計測方法、APIとCSV出力は提供範囲と利用制限を確かめましょう。既存システムの構成を整理したうえで、複数製品の資料請求を行い連携方法を比較しましょう。

