サイト内検索ツールの使いやすさを判断する基準
「使いやすい」という言葉は人によって受け取り方が異なるため、そのままでは製品を比べられません。サイト内検索ツールの場合は、管理者と訪問者という2つの立場に分けて、確認できる基準に置き換えることが大切です。
管理者にとっての使いやすさ
管理者にとっての使いやすさは、日常の作業を少ない手順で迷わずに終えられるかで判断できます。例えば、同義語の登録や上位表示の設定が何回のクリックで完了するか、設定後すぐに結果を確認できるかが具体的な基準です。
画面の表示が日本語で分かりやすいか、専門用語に説明が添えられているかも確認しましょう。操作マニュアルや動画での解説が用意されていると、担当者が替わった際の引き継ぎにも役立ちます。設定を誤った場合に元の状態へ戻せるかも、初心者にとって安心材料の一つです。
サイト訪問者にとっての使いやすさ
訪問者にとっての使いやすさは、検索窓を見つけやすく、少ない操作で目的の情報にたどり着けるかで判断できます。入力途中で候補が表示されるか、表記が違っても目的のページが表示されるかは、訪問者の手間に直結する要素です。
検索結果の画面に、ページのタイトルと内容の抜粋が分かりやすく表示されるかも重要です。スマートフォンから検索する訪問者も想定し、小さな画面でも結果を読み取れるか、絞り込みの操作がしやすいかを確かめましょう。検索窓の位置や大きさを自社サイトのデザインにあわせて調整できるかも、訪問者の使い勝手を左右します。
シンプルで操作が簡単なツールの特徴
多機能な製品でも、管理画面が複雑だと必要な設定にたどり着けず、機能を十分に活用できない場合があります。シンプルで操作が簡単かどうかは、画面の構成と日常作業の手順を見ると判断しやすくなります。
設定項目が整理された管理画面
操作が簡単な管理画面は、よく使う機能が目立つ位置にまとまっており、目的の設定画面へ迷わず移動できます。辞書登録やレポート確認など、日常的に使う機能がトップ画面から1~2回の操作で開けるかを確認しましょう。
一方で、あまり使わない詳細設定は別の画面に分けられていると、誤って設定を変えるおそれを減らせます。設定の変更を反映する前にプレビューで確認できる機能があると、初心者でも安心して操作できます。複数の担当者で運用する場合は、担当者ごとに操作できる範囲を制限できるかも確認しておきましょう。
専門知識がなくても行える辞書登録
サイト内検索の運用で頻度の高い作業の一つが、同義語辞書の登録です。登録画面で元の言葉と言い換えの言葉を入力するだけで設定でき、プログラムの知識が不要な製品であれば、担当者が1人でも作業を進められます。
検索ログから0件ヒットの言葉を選び、そのまま辞書登録の画面へ移れる製品もあります。こうした画面間の連携があると、改善が必要な言葉を探す作業と登録する作業を続けて行えるため、作業時間の短縮につながります。登録した辞書の一覧を検索・編集できるかも、登録数が増えた際の管理のしやすさに関わります。
初期設定の手間が少ないツールの条件
サイト内検索ツールの導入でつまずきやすいのが、初期設定の段階です。自社で行う作業の量と、ベンダーの支援で補える範囲を事前に把握しておくと、導入までの負担を見積もれます。初期設定を簡単に進めるための条件を紹介します。
タグの貼り付けで導入できる
クラウド型のサイト内検索ツールには、提供されるタグをサイトのページに貼り付けるだけで検索窓を設置できる製品があります。サーバの準備やプログラムの開発が不要なため、Web担当者がCMSを操作できれば導入を進められる場合があります。
ただし、検索対象の範囲指定や、結果画面のデザインをサイトにあわせる作業は別途必要です。タグの設置から検索結果の表示までにどのような手順があるかを、資料やデモで確認しておきましょう。CMSの操作に不安がある場合は、タグの設置方法をベンダーに案内してもらえるかも確認が必要です。
初期設定の支援範囲を確認する
初期設定の支援内容は製品によって異なり、設定方法の案内にとどまる場合もあれば、設定作業の一部を代行する場合もあります。「導入支援あり」と記載されていても、具体的な作業範囲を確認することが大切です。
例えば、検索対象の登録や初期の辞書作成、デザイン調整のどこまでを支援してもらえるかを質問しましょう。支援が標準料金に含まれるのか、別途費用がかかるのかも、見積もりの段階で明確にしておくと安心です。導入までの標準的なスケジュールを示してもらうと、社内の準備も進めやすくなります。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でサイト内検索ツールの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
サイト内検索ツールのサポート内容を見極めるポイント
「サポートが手厚い」かどうかは、問い合わせの手段や対応時間、支援の範囲といった具体的な項目で比べる必要があります。導入後に困ったときに頼れるかを判断するために、確認したいポイントを2つ紹介します。
問い合わせ手段と対応時間
サポートの比較では、まず問い合わせの手段を確認します。メールやWebフォームのみの製品もあれば、電話やチャットで相談できる製品もあり、急ぎの相談がしやすいかが変わります。よくある質問やマニュアルがWeb上で公開されていると、問い合わせる前に自分で解決の手がかりを探せます。
受付時間や、回答までの目安時間が示されているかも重要です。障害が発生した際の連絡方法や、夜間・休日の対応の有無は、サイトの運営時間にあわせて確認しましょう。上位プランのみで提供されるサポートがないかも、料金表で確かめておくと安心です。
運用開始後の改善支援
導入後のサポートには、操作方法の質問への回答だけでなく、検索ログをもとにした改善提案を行うものもあります。担当者に分析の経験が少ない場合は、定期的なレポートや打ち合わせで改善策を提案してもらえるかを確認しましょう。
ただし、改善支援の内容や頻度は契約内容によって異なり、追加費用がかかる場合もあります。提案を受けるだけでなく、社内でも改善の判断ができるよう、支援の内容を記録に残し、支援を受けながらノウハウを蓄積していく姿勢が大切です。
初心者が導入前に使いやすさを確かめる手順
使いやすさは、資料を読むだけでは判断しきれない部分があります。実際に操作してみることで、自社の担当者にとって使いやすいかどうかを具体的に確かめられます。導入前に試したい手順を紹介します。
評価に使える確認項目の例を、次の表にまとめました。
| 確認する場面 | 確認項目の例 |
|---|---|
| 管理画面の操作 | 日常作業の画面へ迷わず移動できるか、設定前にプレビューできるか |
| 辞書登録 | プログラムの知識なしで登録できるか、検索ログから登録画面へ移れるか |
| 初期設定 | タグの設置から結果表示までの手順、ベンダーの支援範囲 |
| サポート | 問い合わせ手段、受付時間、回答までの目安時間 |
デモや無料トライアルでの確認項目
デモや無料トライアルでは、日常的に行う作業を実際に試すことが大切です。同義語の登録、上位表示の設定、レポートの確認といった作業を、マニュアルを見ながら担当者自身が操作してみましょう。
操作に迷った箇所や、時間がかかった作業を記録しておくと、製品間の比較材料となります。トライアル中にサポート窓口へ質問してみると、回答の速さや分かりやすさも確かめられます。トライアル期間は限られているため、試す作業を事前にリストにしておくと効率的です。
複数の担当者での評価方法
使いやすさの感じ方は人によって異なるため、1人の担当者だけで判断すると評価が偏る場合があります。実際に運用に関わる担当者や、その交代要員となる社員にも操作してもらいましょう。
評価の際は、「辞書登録にかかった時間」「迷った画面の数」など、共通の項目で点数や所要時間を記録すると比べやすくなります。評価結果を持ち寄って話し合うと、自社の体制に向いた製品を選びやすくなります。訪問者の立場での使いやすさも、社内の別部署の社員に検索してもらうと客観的に確かめられます。
導入時の設定や支援体制を確認したい検索ツール
初期設定の手間や導入後の支援といった、使いやすさにかかわる観点から比べられるサイト内検索ツールを紹介します。管理画面の操作感は、デモやトライアルで実際に確かめるとよいでしょう。
Rtoaster GenAI
- 感覚的・自然な言葉での検索を実現
- マーケターを悩ます「0件ヒット」を解消
- 閲覧履歴がなくてもレコメンドできるアイテム軸AI
株式会社ブレインパッドが提供する「Rtoaster GenAI」は、AIが文脈を解析し、関連アイテムを見出し付きで提案するレコメンド機能を持つサービスです。JavaScriptの組み込みだけで実装できるため、初期設定の手間を抑えたい場合に比較の候補となります。自然な言葉による検索に対応しているほか、サジェスト表示やアクセス解析、0件キーワード分析の機能を備えています。クラウド、SaaSで提供されます。
NaviPlusサーチ
- 安定した機能を提供する高機能で多機能な最先端の検索サービス
- 豊富な導入実績で培った充実した導入・最適化サポートの提供
- 「NaviPlusシリーズ」との連携でユーザー体験の最適化が可能
株式会社DGビジネステクノロジーが提供する「NaviPlusサーチ」は、SaaS型のサイト内検索サービスです。導入と最適化のサポートを受けられるため、初めてサイト内検索ツールを扱う担当者でも、設定の進め方を相談しながら運用を始められます。サジェスト表示やスペル訂正、アクセス解析、0件キーワード分析、リンク切れの把握に対応しています。重み付けによるロジックチューニングで、検索結果の並び順を調整することも可能です。
ZETA SEARCH
- 迅速かつ正確な検索を実現!サイト内の検索スピードを向上
- ユーザーのニーズや利用傾向に合わせた精度の高い検索結果を実現
- 継続的な運用改善で、利便性向上・利益最大化をサポート
ZETA株式会社が提供する「ZETA SEARCH」は、サイト内検索やEC商品検索に使える検索エンジンです。高速な処理能力とAIによる自動最適化を特徴とし、ユーザーのニーズや利用傾向にあわせた検索結果を返します。サジェスト表示、スペル訂正、0件キーワード分析に対応しています。継続的な運用改善の支援を受けられる点も特徴です。公開後に検索の使い勝手を見直す際も、社内だけで判断せずに相談できます。
Googleカスタム検索エンジン (グーグル合同会社)
- サイトのイメージにあわせてデザインをカスタマイズ
- Googleアナリティクスとの連携でユーザーデータを分析
- オートコンプリートや絞り込み機能で検索をサポート
i-search (株式会社スカラコミュニケーションズ)
- 検索結果の画像表示で視覚的にページを把握できる機能
- 検索ログやランキングの集計・分析で運用改善を支援
- 関連表示やSEOで誘導を強化。
ファインドアイテム (株式会社ネコシステム)
- 検索語入力時に関連候補や予測を表示し、検索を効率化する機能。
- 多様な絞り込みで欲しい商品へスムーズに誘導
- 検索履歴等のデータを分析し、サイト改善に役立てる。
まとめ
使いやすいサイト内検索ツールを選ぶには、管理者と訪問者それぞれの立場で、確認できる基準に置き換えて比べることが大切です。管理画面の構成や辞書登録の手順、初期設定の支援範囲、問い合わせ手段と対応時間など、具体的な項目で比較しましょう。気になる製品の資料請求を行い、デモや無料トライアルで複数の担当者が操作を試すことで、自社にあう製品を見極められます。

