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UTMの種類とは?提供形態と備わる機能の範囲から分類を整理して解説

2026年08月12日 最終更新

UTM(統合脅威管理)製品一覧
UTMの種類とは?提供形態と備わる機能の範囲から分類を整理して解説

UTMの種類は、提供される形と備える機能という二つの軸で整理できます。機器を設置するものからクラウドで利用するものまで幅があり、扱える機能も製品によって差があります。この記事では、UTMの役割を確認したうえで提供形態と機能の分類を解説し、選ぶ際の確認事項を整理します。

この記事は2026年8月時点の情報に基づいて編集しています。
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目次

    UTMとはどのような仕組みか

    種類を追う前に、何を担う仕組みなのかを押さえておきましょう。個別の製品を並べる構成との違いを理解すると、選ぶ意味も見えてきます。

    UTMの基本的な役割

    UTMとは、統合脅威管理と訳される考え方で、複数のセキュリティ機能を一つにまとめて提供する仕組みを指します。社内のネットワークと外部の境界に置き、行き来する通信を確認する役割を担います。

    備わる機能は製品によって異なりますが、通信を許可するか遮断するかを判断する働き、不正な侵入の兆候を検知する働き、不正なプログラムを含む通信を止める働き、閲覧できるWebサイトを制限する働きなどが挙げられます。これらを一台または一つのサービスとして扱える点が特徴です。

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    個別の製品を組み合わせる構成との違い

    機能ごとに別々の製品を導入する構成でも、同様の対策は組めます。それぞれの領域で要件に近い製品を選べる点が利点ですが、導入する製品の数だけ管理の対象が増えます。

    UTMでは、設定や状況の確認を一か所で行えるため、専任の担当を置きにくい組織でも扱いやすくなります。一方で、それぞれの機能の細かさは個別の製品に及ばない場合があります。求める水準と管理にかけられる工数を照らし合わせて判断しましょう。

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    提供形態による種類

    どのような形で用意するかによって、初期の費用も運用の担い手も変わります。三つの形態を確認します。

    自社に機器を設置する形態

    専用の機器をネットワークの境界に設置する形態です。最も広く使われており、拠点ごとに設置する構成が一般的です。設定を自社のネットワークにあわせて作り込める点が特徴です。

    一方で、機器の購入費用と設置作業が必要になり、保守契約や機器の更新も計画に含める必要があります。利用者が増えて処理が追いつかなくなった場合は、上位の機種への入れ替えを検討することになります。設置場所と電源、配線の確認も事前に必要です。

    ソフトウェアとして導入する形態

    汎用のサーバや仮想環境の上にソフトウェアを導入して動作させる形態です。専用の機器を用意しないため、すでにある環境を活用できる場合があります。

    処理の性能は動作させる環境の構成に左右されるため、想定する通信量に見合った資源を用意する必要があります。OSの更新やソフトウェアの脆弱性への対応も自社で担うことになります。仮想環境を運用している組織では選択肢になりますが、一定の知識が求められる構成です。

    クラウドで提供される形態

    事業者が用意した環境を経由して通信を確認する形態です。拠点ごとに機器を置く必要がなく、社外で働く従業員の通信も同じ基準で扱える点が特徴です。

    拠点が多い組織や、在宅勤務が広がった組織で検討されることがあります。一方で、通信が事業者の環境を経由するため、経路が変わることによる影響を確認しておく必要があります。事業者側で障害が発生した際の連絡手段と、過去の稼働状況も確かめておきましょう。

    備わる機能から見た違い

    UTMと呼ばれる製品でも、含まれる機能の範囲は同じではありません。二つの系統に分けて確認します。

    通信を制御する機能

    どの通信を通し、どれを止めるかを判断する機能です。ネットワークの境界における基本の働きにあたります。

    ■通信の許可と遮断
    送信元や宛先、利用するサービスの種類にもとづいて通信の可否を判断する
    ■閲覧できるサイトの制限
    業務に関係のない分類や、危険が知られているサイトへの接続を制限する
    ■利用するアプリケーションの制御
    業務で認めていないサービスの利用を制限する。対応の範囲は製品によって差がある

    制限を強めすぎると業務が滞る要因にもなります。部署ごとに設定を変えられるか、例外を登録できるかもあわせて確認しておきましょう。

    脅威を検知する機能

    通信の内容を確認し、不正な侵入の兆候や不正なプログラムを見つける機能です。既知のものと照合する方式に加えて、挙動から判断する方式を備えた製品もあります。

    検知の対象や更新の頻度は製品によって異なります。暗号化された通信をどこまで確認できるかも、確認しておきたい項目です。検知した際に管理者へ通知が届くか、記録をどのくらいの期間残せるかも、運用の実態に関わります。

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    導入前に確認したい注意点

    通信の経路上に置く仕組みであるため、業務への影響を見込んでおく必要があります。二つの点を挙げます。

    通信速度への影響

    通信の内容を確認する処理が加わるため、機器の性能や有効にした機能の数によっては応答が遅くなる場合があります。特に暗号化された通信を確認する設定では、処理の負荷が高まります。

    選定の際は、想定する利用者数と通信量を伝えたうえで、余裕を持った性能の機種を検討しましょう。導入後に遅さの相談が寄せられた場合に備え、どの機能が影響しているかを切り分けられるよう、設定の内容を記録しておくことも有効です。

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    一点に集約することの影響

    複数の機能をまとめて扱う構成では、その仕組みが停止すると通信全体に影響が及びます。機器の故障や回線の障害が起きた際にどうするかを、事前に決めておく必要があります。

    二重化の構成を採るか、代替機を用意しておくかといった検討が必要です。あわせて、UTMだけに頼らず、端末側の対策や利用者への周知も組み合わせておきましょう。境界での確認をすり抜けた場合に備える層があるかどうかで、影響の広がり方が変わります。

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    UTMの選び方

    ここまでの分類を踏まえ、実際に選ぶ際の確認事項を整理します。

    拠点構成と利用者数の整理

    最初に、設置したい拠点の数と、それぞれの利用者数を整理します。本社のみか、支店や店舗も含めるのか、社外で働く従業員の通信も対象にするのかによって、適する形態が変わります。

    あわせて、契約している回線の速度と実際の通信量も確認しておきましょう。性能が不足すると業務に影響し、過剰であれば費用が無駄になります。今後の拠点や人員の増減の見込みも伝えておくと、提案を受けやすくなります。

    必要な機能と運用の担い手

    備わる機能のうち、どれを有効にするのかを整理します。すべてを有効にすると処理の負荷が高まり、通知の量も増えます。守りたい対象と想定する手口に応じて、優先順位を付けましょう。

    運用を誰が担うかも確認点です。設定の見直しや通知の確認を行う担当を置けない場合は、監視や設定変更を委託するサービスを含めて検討することになります。委託する場合も、どこまでを任せるかの線引きを決めておきましょう。

    関連記事 UTMを選ぶための4つのポイントとは?丁寧に解説

    費用体系とサポート範囲の確認

    料金は、機器の購入と年間の利用契約、利用者数に応じた月額制、機能ごとの追加契約など、形態によって考え方が異なります。機器を購入する形では、更新の時期まで含めた総額で比べることが必要です。

    サポートについては、故障時の対応時間や代替機の有無を確認します。通信が止まると業務への影響が大きいため、駆けつけの可否と復旧までの目安を具体的に確かめておきましょう。設定変更を依頼できるかどうかも、運用の負担に関わる要素です。

    境界での防御に対応したUTM製品

    提供形態にあわせて検討できるUTM製品を紹介します。

    ビジネスセキュリティ(VSR)nシリーズ

    株式会社 USEN ICT Solutions
    製品・サービスのPOINT
    1. 業界最多クラスのセキュリティ機能の中で独自のカスタムが可能
    2. 管理者負担軽減!導入から運用、保守まですべて一括対応。
    3. 24時間365日の障害検知・切り分けから復旧対応までサポート!

    株式会社 USEN ICT Solutionsが提供する「ビジネスセキュリティ(VSR)nシリーズ」は、通信の制御と脅威の検知をまとめて扱うUTM機器です。中小規模のオフィス環境向けの構成が用意されており、複数のセキュリティ機能を一台でまかなえる点が特徴です。導入時の設定支援も受けられます。

    FLESPEEQ UTM Lite

    日本通信ネットワーク株式会社
    《FLESPEEQ UTM Lite》のPOINT
    1. セキュリティ機能に特化!低価格で安心のセキュリティ対策を実現
    2. 既存ルータの配下に接続するだけ!迅速かつスムーズに導入可能
    3. 安心のサポート付き!専任者がいなくても運用できる

    日本通信ネットワーク株式会社が提供する「FLESPEEQ UTM Lite」は、業界最安値級の料金をうたうオンプレミス型のUTMサービスです。既存のルーターの配下に接続するだけで導入でき、複数のセキュリティ機能をまとめて利用できます。専任のIT担当者を置きにくい小規模な拠点での導入に向いた製品です。

    Sophos XGS Firewall (ソフォス株式会社)

    《Sophos XGS Firewall》のPOINT
    1. Xstreamで暗号化トラフィックも検査可能。
    2. Synchronized Security対応でエンドポイントと連携。
    3. Sophos Centralで可視化・ポリシー管理を一元化。

    ヤマハUTMアプライアンス (ヤマハ株式会社)

    《ヤマハUTMアプライアンス》のPOINT
    1. 多様なセキュリティ機能を一台に統合。
    2. ブリッジ/ルーター連携でネットワークと安全を一元管理。
    3. UTXサポート付きライセンスで導入後も運用支援。

    UTMに関するよくある質問

    導入を検討する担当者から寄せられることの多い質問と回答をまとめました。

    Q1: UTMを入れれば他の対策は不要ですか?
    境界での確認を担う仕組みであり、それだけで完結するものではありません。端末側の対策や更新プログラムの適用、利用者への周知とあわせて備えることが望まれます。境界を通らない経路からの侵入も想定しておきましょう。
    Q2: 小規模な事業所でも導入する意味はありますか?
    複数の対策を個別に管理する余裕がない組織ほど、一か所で扱える点の利点が大きくなります。小規模向けの機種やプランを用意する製品もあります。利用者数と通信量を整理して検討するとよいでしょう。
    Q3: 在宅勤務の従業員の通信も対象にできますか?
    クラウドで提供される形態であれば、社外からの通信も同じ基準で扱える構成があります。機器を設置する形態では、社内を経由させる設定が必要になる場合があります。働き方の実態を伝えたうえで相談しましょう。
    Q4: 導入までにどのくらいの期間がかかりますか?
    形態や拠点数、既存のネットワーク構成によって幅があります。単一拠点に機器を設置する場合は短期間で始められる一方、多拠点への展開や構成の変更を伴う場合は検証を含めて時間を要します。切り替え時の停止時間もあわせて確認しましょう。

    まとめ

    UTMの種類は、提供形態と備わる機能という二つの軸で整理できます。形態では機器の設置、ソフトウェアの導入、クラウドでの利用という選択肢があり、拠点構成や働き方によって適するものが変わります。機能では通信を制御する系統と脅威を検知する系統があり、有効にする範囲が処理の負荷にも関わります。拠点構成と利用者数を整理したうえで、運用の担い手やサポートまで比べて選びましょう。まずは資料請求から検討を進めてみてください。

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