Webサイト改ざんと情報漏えいを防ぐ
企業のコーポレートサイトや顧客向けWebサービスへの改ざん攻撃や、個人情報・カード情報の窃取は、ブランドイメージと法的リスクに直結する深刻な問題です。
Webサイト改ざん攻撃からの保護
Webサイトの改ざんは、CMSの脆弱性を突いた攻撃や管理者パスワードの不正取得により、サイトのコンテンツを書き換えられる被害です。マルウェアの配布サイトに誘導するコードを埋め込まれることで、サイトを訪問したユーザーにも被害が及ぶ恐れがあります。WAFはこうした不正なリクエストをリアルタイムで検知し、サーバーへの到達を防ぐ役割を担います。
WAFによる改ざん対策では、管理画面へのアクセスを特定のIPアドレスに限定するIPアクセス制御と、不審なリクエストパターンの遮断を組み合わせることが効果的です。WAFだけで完全に防ぐことは難しいため、CMSのプラグインを最新状態に保つ定期的な脆弱性管理とあわせて実施することが重要です。改ざん検知機能(ファイルの変更を監視して通知する機能)がWAFに含まれているかも確認してみてください。
SQLインジェクションやXSSによる情報漏えいを防ぐ
SQLインジェクションは、WebフォームなどにSQL文(データベースを操作するコード)を入力して、データベースの情報を不正に取得・削除する攻撃です。個人情報やクレジットカード情報を格納したデータベースに対する代表的な攻撃手法で、WAFはこうした不正な入力を検知して遮断します。XSS(クロスサイトスクリプティング)は悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込んでユーザーの情報を盗む攻撃です。
SQLインジェクションやXSSへの防御は、OWASPトップ10(Webアプリケーションの主要なセキュリティリスクをまとめたリスト)に含まれる基本的なWAF機能です。OWASP準拠のWAFルールが実装されているかを選定基準に加えると、網羅的な防御が期待できます。ただしWAFはシステムへのアクセスを制御するものであり、アプリケーション側のセキュアコーディングとの組み合わせで多層的な防御を構築することが重要です。
DDoS攻撃とボット対策への対応
DDoS攻撃とボットによる不正アクセスは、Webサービスの可用性と信頼性に直接影響します。WAFでどこまで対応できるかを理解してから選定することが重要です。
DDoS攻撃によるサービス停止を防ぐ
DDoS攻撃(Distributed Denial of Service attack・分散型サービス妨害攻撃)は、複数の端末から大量のリクエストをWebサーバーに送りつけてサービスを停止させる攻撃です。特にECサイトのセール期間や、金融機関のシステムが標的になることが多く、サービス停止が売上損失や信用失墜につながります。
WAFにはL7(アプリケーション層)へのHTTPフラッド攻撃を検知して遮断する機能を持つ製品があります。ただし、大規模なDDoS攻撃(帯域を飽和させるボリューメトリック攻撃)への対応にはWAFの上流にある専用のDDoS軽減サービスとの組み合わせが必要なケースがあります。CDNと統合されたクラウドWAFは、エッジで大量のトラフィックを吸収する機能を持つものもあるため、DDoS対策の範囲をベンダーに確認することをお勧めします。
ボットによる不正アクセスと悪用への対処
Webサービスを悪用するボット(自動化されたプログラム)には、アカウント乗っ取りを目的としたクレデンシャルスタッフィング、スクレイピング(情報を自動収集する行為)、在庫の買い占めなど多様な種類があります。正規のユーザーになりすますボットは、ログイン試行の失敗回数だけでは検知が難しいことがあります。
ボット対策機能が充実したWAFでは、アクセス頻度・ブラウザのふるまい・マウス操作パターンなどを組み合わせてボットと人間を識別します。ボット対策の有効性はサービスの種類によって異なるため、自社のWebサービスで実際に発生しているボットのパターンをベンダーに共有し、対応できるかをデモで確認してから選定することをお勧めします。
脆弱性悪用とゼロデイ攻撃への対応
公開された脆弱性情報をもとに攻撃が急増する「N-day攻撃」や、まだパッチが存在しない「ゼロデイ攻撃」への対応は、セキュリティパッチを適用するまでの間、WAFが「仮想パッチ」として機能することで解決できる課題です。
仮想パッチ(バーチャルパッチ)として機能するWAF
Webアプリケーションに脆弱性が発見されてから修正パッチが適用されるまでの間、システムはリスクにさらされます。この期間に攻撃を受けるリスクを軽減するために、WAFが特定の脆弱性を悪用する攻撃パターンを一時的に遮断する「仮想パッチ」として機能します。セキュリティアップデートをすぐに適用できない本番システムでは特に有効な対策です。
新しい脆弱性が公開されたときにWAFのルールが速やかに更新されるかどうかは、製品選定の重要な基準です。ベンダーが脆弱性情報に基づくルール更新をどのくらいの時間で提供できるかを確認しておきましょう。クラウド型WAFは自動ルール更新が可能なものもあり、担当者の作業なしに最新の攻撃に対応できます。
APIへの攻撃対策としてのWAF活用
スマートフォンアプリやSaaSとの連携で使われるAPI(Application Programming Interface・システム間の接続インターフェース)も、攻撃の対象になっています。API経由での不正アクセス、大量リクエストによるAPI濫用、認証バイパス攻撃など、従来のWebサイト向けWAFルールでは対応しきれないAPI固有の脅威が増えています。
API保護機能(APIゲートウェイとの連携やOpenAPI仕様に基づくバリデーション)を持つWAFを選ぶことで、Webサイトと同一のプラットフォームでAPIのセキュリティも管理できます。既存のWAFにAPI保護機能が不足している場合は、API専用のセキュリティソリューションとの組み合わせも検討してみてください。
課題解決力の高いWAFを比較する
攻撃遮断・DDoS対策・ボット検知など多様な課題に対応できるWAFを紹介します。自社の課題に対応できる製品を選定してください。
BLUE Sphere
- WAF/DDoS防御/DNS監視/サイバー保険がオールインワン
- ドメイン無制限で複数サイトを1つの契約で守る!
- 三井住友海上火災保険「サイバープロテクター」が無償で付帯!
BLUE Sphereは、クラウド型のWebセキュリティサービスです。防御・保険・サポートまでをワンストップで提供し、企業のサイバーセキュリティ対策を支援します。
攻撃遮断くん(株式会社サイバーセキュリティクラウド)
- あらゆる規模のWebシステムへ導入できる最適なWAFを提供。
- DDoS対策プランや定額制プランなど多数のサービスプランを提供。
- 自社開発だからできる手厚いサポート体制。
攻撃遮断くん(株式会社サイバーセキュリティクラウド)は、Webサイトへの不正アクセスや攻撃を自動で検知・遮断するクラウド型サービスです。Webアプリケーション層へのサイバー攻撃をリアルタイムに可視化・遮断します。
PrimeWAF
- 低コストで導入できるクラウド型WAF
- カンタン設定ですぐにセキュリティ対策を開始
- 初めてでも安心のサポート体制
PrimeWAFは、クラウド型のWebアプリケーションファイアウォールです。低コストで導入でき、専門知識がなくても基本的な攻撃対策を始めやすい点が特徴です。
AIONCLOUD (株式会社 モニタラップ)
- 直感的な操作でAI開発が可能
- AIモデルの性能をリアルタイムで監視・分析。
- AI技術・アルゴリズムを継続的にアップデート
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料を取り寄せて機能や特徴をさまざまな製品を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でWAFの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
WAFの課題解決に関するFAQ
課題解決についてよくある質問と回答をまとめました。
- ■Q1:WAFだけで全てのWeb攻撃を防げますか?
- WAFはWebアプリケーション層の攻撃に有効ですが、すべての攻撃を単独で防ぐことはできません。CMSの脆弱性管理、認証の強化、ネットワーク型ファイアウォールとの多層防御を組み合わせることが重要です。
- ■Q2:DDoS攻撃にWAFだけで対応できますか?
- L7(アプリケーション層)へのHTTPフラッド攻撃にはWAFが有効ですが、帯域を飽和させる大規模なDDoS攻撃には専用のDDoS軽減サービスとの組み合わせが必要な場合があります。WAFのDDoS対応範囲をベンダーに確認してください。
- ■Q3:ゼロデイ脆弱性への対応はどのくらいの時間でWAFルールが更新されますか?
- 製品によって異なります。主要な脆弱性(Apache Log4j等)への対応では数時間~数日以内にルールを提供するベンダーもあります。対応スピードの実績を過去の事例でベンダーに確認することをお勧めします。
まとめ
WAFはWebサイト改ざん、SQLインジェクション・XSSによる情報漏えい、DDoS攻撃、ボットによる不正アクセス、脆弱性悪用など多様なWebセキュリティ課題に対応します。ただしWAFだけですべてのリスクを排除することは難しく、脆弱性管理やネットワーク対策との組み合わせが重要です。自社の課題を整理し、資料請求で各製品の対応能力を比較してみてください。


