順番待ちシステムとは
順番待ちシステムとは受付システムの一種であり、店舗や病院などで利用者の待ち時間を管理するシステムです。順番待ちシステムには、番号札を発券するタイプや専用のアプリを利用するタイプなどがあり、自分の順番が近づくとモバイルや掲示板などで通知される仕組みになっています。
店舗側における業務効率化や顧客側におけるタイムマネジメントの観点から、さまざまなメリットがあるため、近年多くの企業やクリニック、公共施設などで導入されています。
順番待ちシステムの機能
順番待ちシステムがもつ主な機能は以下のとおりです。
- ■予約受付
- 店頭に設置した発券機で整理券を発券するタイプや、専用のアプリを用いて整理番号を発行するタイプ、LINEを活用するタイプなどがある。
- ■順番待ち状況の確認
- 施設内のディスプレイのほか、Webや専用アプリを通じて、ユーザーがリアルタイムで順番を確認できる。
- ■呼び出し
- 順番が近づいた際、メールアドレスやLINE、SMSなどを利用して呼び出し通知を自動で行う。
- ■分析
- 待ち時間や利用者数をレポート生成し、混雑緩和のための分析を行える。
順番待ちシステムをお探しの方へ
この記事では順番待ちシステムのおすすめ・定番ツールを利用シーン別に紹介しています。システム導入を検討されている方は、自社のニーズを満たした製品から比較してみてください。
- ▶おすすめの順番待ちシステム（飲食店向け）一覧はこちら
- ▶おすすめの順番待ちシステム（クリニック向け）一覧はこちら
- ▶おすすめの順番待ちシステム（幅広い用途向け）一覧はこちら
順番待ちシステム導入のメリット
実際に、順番待ちシステムを導入すればどのようなメリットが得られるのでしょうか。店舗側と顧客側それぞれのメリットを紹介します。
- 【店舗側のメリット】
- ●番号札の発券や順番の管理、呼び出しなどの予約および受付業務を効率化できる。
- ●受付データを活用し、売上の分析や業務改善に活かせる。
- ●LINEやメルマガを通じてクーポンによる割引や期間限定メニューの紹介などの情報を配信できる。
- 【顧客側のメリット】
- ●モバイル端末から呼び出し通知が可能なため、店舗内で待たなくてよい。
- ●ディスプレイ表示によって、混雑状況や順番待ちの状況を可視化できる。
- ●製品によってはLINEでの受付・発券に対応していて利便性も高い。
順番待ちシステムの３つのタイプ
順番待ちシステムは用途や業界別に、「飲食店向け」「クリニック向け」「幅広い用途向け」に分けられます。それぞれのタイプの特徴について解説します。
飲食店向けの順番待ちシステム
飲食店向けの順番待ちシステムでは、店頭の什器で予約・発券するほか、専用アプリやLINEを使った順番待ちが可能です。システムによっては事前に日時を指定して予約できる場合もあります。
また製品によっては、インバウンド対応として多言語で利用できるほか、外部のグルメサイトやPOSTとも連携可能です。
クリニック向け順番待ちシステム
クリニック向けの順番待ちシステムでは、現在の呼出番号や不在扱いになった番号などをモニターに表示します。製品によっては、会計や調剤薬局向けの完了番号表示機能を搭載している場合もあります。
モバイルやWebからでも混雑具合が把握できるため、感染リスク低減にも有効です。また、患者の待ち時間におけるストレス緩和にも効果的でしょう。
幅広い用途に活用できる順番待ちシステム
飲食店や美容院などの店舗、病院以外にも、市役所やお出かけスポットなど幅広い業界や用途で活用できるシステムです。加盟店の多い製品であれば、一つのアプリでさまざまな店舗や施設の予約が可能で、顧客にとっての利便性が高いのも特徴です。また認知率・普及率が高く、会員数が多いシステムであれば、システム内からの集客効果も期待できる場合があります。
このほかにも、会社へ来訪した顧客の受付対応を効率化するシステムもあります。ITトレンドでは、さまざまなタイプの受付システムを取り扱っているので、資料請求し各社製品を比較してみてはいかがでしょうか。
順番待ちシステムの選び方
順番待ちシステムを選ぶ際は以下のポイントに考慮して製品を比較してみてください。
- ●発券機や外部モニターがあるか
- ●LINE呼び出しに対応しているか
- ●複数窓口に対応しているか
- ●オンライン・オフラインともに順番受付できるか
- ●操作しやすいか
- ●サポート体制は整っているか
発券機や外部モニターがあるか
順番待ちシステムには、紙で整理券を発券するタイプや、スマートフォンでの順番待ち受付に対応したタイプなどがあります。例えば、年配の顧客が多い店舗では、紙で整理券を発券するタイプが適しているでしょう。店舗の客層や来客数に応じて最適なシステムを選ぶことが重要です。
また来客数が多い店舗では、待ち時間や呼び出し番号などの情報をモニター連携し、一目で把握できるとよいでしょう。順番管理の透明性が高まり、顧客のストレス軽減にもつながります。
LINE呼び出しに対応しているか
多くのスマートフォンユーザーが利用するLINEを活用できれば、顧客の利便性も高まります。LINEのミニアプリに対応している製品は、専用アプリのインストールをせずともLINE上で予約やキャンセルができます。
さらにLINE公式アカウントと連携して、キャンペーン情報を配信すればマーケティングツールとしても役立つでしょう。また呼び出し方法は、LINE以外に自動電話やメール通知などさまざまな形式があります。客層によってはLINEに限らず、複数の呼び出し方法に対応できると安心です。
複数窓口に対応しているか
大きな病院では診療科ごとに、複数の窓口が設置されています。また役所や量販店など、利用者がさまざまな目的で訪れる施設では、窓口が目的別に分かれているのが一般的です。
一台の発券機で利用者の目的別に複数窓口へ案内できれば、窓口ごとに発券機を設置する必要がなくなります。モニターとの連携で窓口ごとの待ち時間や順番表示に対応した製品だとより便利でしょう。待ち時間の問い合わせやクレーム削減も期待できます。
オンライン・オフラインともに順番受付できるか
多くの店舗では、オンラインとオフラインの両方での受付対応が求められます。WebやLINEなどでのオンライン予約・受付に対し、飛び込みで来店して発券機で受付するのがオフライン受付です。
オンライン・オフライン双方の予約・受付を、順番待ちの列に柔軟に組み込んで管理するシステムであれば、事前予約を好む顧客や、急な来店を希望する顧客のニーズに対応できます。
操作しやすいか
順番待ちシステムは、顧客と従業員の双方に対して操作しやすいかが重要です。顧客にとっては、専用アプリや店頭タッチパネルの操作性・視認性がよく、誰でも直感的に使いこなせるものがよいでしょう。
また従業員に対しては、店舗側の受付管理を効率化する機能が搭載されていると便利です。例えば、現在の待ち組数や顧客の「呼び出し・保留・完了」などの状況などが画面上で把握できると便利です。一目で把握でき、ボタン一つで利用者への通知や店内アナウンスの放送に対応しているとよいでしょう。
サポート体制は整っているか
サポート体制が充実しているかも重要な選定ポイントです。システムの不具合や発券機の故障など、運用中のトラブルに対し、迅速かつ確実に対応できるサポートが提供されているかを確認しましょう。製品によっては24時間365日、専門スタッフによるサポートを提供している場合もあります。問い合わせ時には、メールや電話、チャットなど複数の連絡手段に対応していると安心です。
以下の記事にて各種受付システムを紹介しています。選定ポイントを参考にして、受付システムを比較してみましょう。
おすすめの順番待ちシステム（飲食店向け）
ここからは、順番待ちシステムを比較していきましょう。まずは飲食店向けの順番待ちシステムを紹介します。
GATEウェイティング
- グルメサイトやオウンドメディアの予約も連動し正確な受付！
- 待ち時間や混雑状況をリアルタイムに告知可能！
- お客様をSMSやメールでスムーズに呼び出し可能！
株式会社イデア・レコードが提供している「GATEウェイティング」は、店舗におけるスムーズな受付、ならびにリピーター化の促進や集客UPを図りたい企業に最適な受付システムです。自動翻訳機能やグルメサイト・オウンドメディアなどと連動した予約機能、分析機能など多彩な機能を搭載しています。
順番待ちシステム アイリスト
株式会社ネットフラワーズが提供している「順番待ちシステム アイリスト」は、タッチパネルでの受付や発券はもとより、LINEやWebでの順番通知にも対応しています。英語・中国語・韓国語に切り替えができるためインバウンド対策としても活用しやすいでしょう。
おすすめの順番待ちシステム（クリニック向け）
クリニック向けの順番待ちシステムを紹介します。患者の待ち時間におけるストレス緩和や受付業務の効率化を図りたい企業に最適です。
待ち行列
株式会社ジェーシーエヌが提供している「待ち行列」は、クリニック内外で待ち状況が確認できるシステムです。診察待ちの状況はモニター表示されるほか、スマートフォンやパソコンなどで待ち状態を確認できます。低コストで操作も簡単なうえ、ほとんどの診療科や動物病院、調剤薬局、会計窓口などに対応しています。
病院 受付システムアイリスト
株式会社ネットフラワーズが提供している「病院 受付システムアイリスト」は、クリニックにおける整理券の発行や電話・LINEでの呼び出しに対応しています。自動院内アナウンスを放送できるほか、院内ディスプレイに案内表示も可能です。
おすすめの順番待ちシステム（幅広い用途向け）
飲食店や病院以外にも、市役所や自治体、官公庁など幅広い施設で導入実績のある順番待ちシステムをピックアップしました。
EPARK
株式会社EPGが提供している「EPARK」は、飲食店や理美容室、病院、市役所・区役所など国内約10万施設で利用されている順番待ちシステムです。国内最大規模の加盟店数を誇り利用者数が多いため、システムからの集客効果が期待できるのもポイントです。
LineManager@NSAP+Call
株式会社 アプレコ提供の「LineManager@NSAP+Call」は、飲食店やクリニックに加え、官公庁・公共施設・アミューズメント施設・イベントなどのさまざまな業界で導入実績があります。業界最安値クラスの価格帯と、誰でも直感的に利用できる操作性が魅力です。ボタン式発券機・非接触スイッチ発券機の両方に対応しています。
まとめ
順番待ちシステムを導入すれば、待ち時間による顧客のストレス軽減やスムーズな案内などを実現できます。呼び出し方法やLINEでの予約受付、複数窓口対応などのポイントを参考にシステムを比較してみてください。
ITトレンドでは店舗や病院における順番待ち以外にも、企業への来訪者受付が効率化できるシステムを多数取り扱っています。おすすめ製品の一括資料請求サービス（無料）もぜひ活用してください。
