クラウドサーバーとは
クラウドサーバーとは、インターネット上で仮想的なサーバーを提供するサービスです。従来のオンプレミス型と異なり、物理的な機器の管理や保守が不要で、24時間365日ベンダーによって管理されます。利用者は必要に応じてリソースを追加・削除できるのも特徴です。
なお、以下の記事ではクラウドサーバーの概要を解説するとともに、おすすめ製品も紹介しています。あわせてご覧ください。
クラウドサーバーの運用維持にかかるコスト
多くのクラウドサービスでは従量課金制を採用しており、実際の使用量に応じて料金が発生します。また、CPUやメモリ、ストレージ容量などのサーバスペックやデータ転送量、利用するサービスの種類などによって料金が変動します。なお、規模別のおおよその価格相場は以下のとおりです。
- 小規模事業者向け(1〜10人程度)
- ・月額:5,000円~30,000円程度
- ・年間:60,000円~360,000円程度
- 中規模事業者向け(10〜100人程度)
- ・月額:30,000円~200,000円程度
- ・年間:360,000円~2,400,000円程度
- 大規模事業者向け(100人以上)
- ・月額:200,000円~数百万円
- ・年間:2,400,000円~数千万円
実際の料金については、各社製品の資料を取り寄せ見積もりを依頼することをおすすめします。以下のボタンから、一括資料請求(無料)も可能です。ぜひご利用ください。
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クラウドサーバーのコストを削減する方法
クラウドサーバーの利用コストを効果的に削減するために、次の方法を検討してみましょう。
ストレージを最適化する
まずは不要なデータを定期的に削除し、ストレージ容量を適切に管理しましょう。また、アクセス頻度の低いデータは低コストのストレージに移行することで、保存コストを抑えられます。なかにはデータの作成から削除までを管理できる「ライフサイクル管理機能」が付帯している製品もあり、データの自動アーカイブや削除設定に効果的です。
リソースを最適化する
次に、使用していないリソースや過剰なスペックのインスタンスを見直しましょう。リソース最適化は定期的にリソース使用状況を分析し、必要に応じてダウンサイジングやシャットダウンを行うことで、無駄なコストを削減する方法です。先述したストレージの最適化と混合しやすいため注意しましょう。
長期間利用による割引を適用する
長期的に安定した使用が見込まれる場合、「リザーブドインスタンス(RI)」と呼ばれる契約方法を取ることで、コストを大幅に削減できます。リザーブドインスタンスは主にAWSに対して使用されます。1年や3年などの長期契約を結ぶことで、通常契約と比べて最大75%程度の割引が適用される方法です。
これらの方法を組み合わせて実践することで、クラウドサーバーの運用コストを効果的に削減できます。ただし、コスト削減が性能やセキュリティの低下につながらないよう、バランスの取れた最適化を心がけましょう。
クラウドサーバーのメリットとデメリット
クラウドサーバーの導入を検討する際は、メリットとデメリットを十分に理解しましょう。それぞれの主なポイントは次のとおりです。
- クラウドサーバーのメリット
- ・ハードウェアの購入や設置が不要で、初期コストを抑えられる
- ・必要に応じてリソースを拡張・縮小できる
- ・ハードウェアの管理やメンテナンスをベンダーに任せられる
- ・冗長化やバックアップが容易で、安定したサービス提供が可能
- ・急激なトラフィック増加にも速やかに対応できる
- ・量課金制で使用した分だけ支払うため、コストの最適化が図りやすい
- クラウドサーバーのデメリット
- ・インターネットにつながっているため、ハッキングや不正アクセスを受けるリスクがある
- ・ベンダーのセキュリティ対策が不十分な場合、データが安全に保護されない可能性がある
- ・通信速度面での制約を受ける場合がある
- ・ハードウェアレベルでの細かい調整が難しい場合もある
- ・利用期間が長期に及ぶ場合、オンプレミスよりもコストが高くなる可能性もある
これらのメリットとデメリットを考慮し、自社の状況や要件に照らしあわせてクラウドサーバーの導入を検討することが重要です。特に、セキュリティ対策やコスト管理については慎重に評価を行う必要があります。クラウドサーバーのメリット・デメリットを詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
クラウドサーバー運用に必要なこと
つづいて、クラウドサーバーを運用する際の注意点や運用に必要なことを紹介します。
提供されるサーバーに不具合がないか監視
クラウドサーバーは基本的に、提供事業者に運用委託します。しかし、運用・管理のすべてを任せきるにするのではなく、提供されるサーバーの状況を定期的に確認し、問題がないかをチェックすることが重要です
OS・ミドルウェア・アプリケーションのバージョンが最新か、脆弱性対策が適切かを監視しましょう。サーバー監視にはさまざまな方法があるものの、この場合は死活監視やアプリケーション監視を自社でも実施するようにしてください。また、サーバーのメンテナンスは提供元に依存するため、頻度やタイミングについても確認しておきましょう。
セキュリティが適切に保たれるよう管理
クラウドサーバーのセキュリティは、サービスの提供元に依存します。そのため、クラウドサーバーを選定する際だけでなく、導入後もセキュリティが適切に維持できるかチェックする必要があります。
サーバーのセキュリティ対策が常に最新版であるかも確認しましょう。またクラウドサーバーでは、ログインIDやパスワードの管理も重要です。現在では、パスワード解析ツールの精度が上がっているため、同じパスワードを長期間使用するのは危険です。
パスワードの定期的な変更や、2段階認証を利用して対応しましょう。ほかにもユーザーの権限管理などが不適切であれば、意図しない操作により情報漏えいの可能性があります。
まとめ
クラウドサーバーは自社にサーバーを構築する必要がありません。ハードウェアの管理は不要なうえ、従量課金制であるため無駄なコストが発生しにくい仕組みになっています。しかし提供元が管理する場合でも、すべてを委任するのは危険です。適切にサーバーが管理されているか、不具合の有無を監視しましょう。
クラウドサーバーの運用コストを削減できる点も考慮し、導入を検討してください。クラウドサーバーのコストは、各社製品の資料を取り寄せ見積もりを依頼することをおすすめします。以下のボタンから、一括資料請求(無料)も可能です。ぜひご利用ください。