ITトレンドがおすすめする製品・サービス
- ■乗り換えの範囲別
- 対応する既存端末を生かしてCMSを替える:FiT サイネージ
- STBとCMSをまとめて替える:デジサイン、リコーデジタルサイネージ、admint SIGNAGE
- STBなしでディスプレイから配信する:リコーデジタルサイネージ、つながるサイネージ、デジサイン
- ■コンテンツの作り方別
- テンプレートで自社制作する:デジサイン、リコーデジタルサイネージ
- 外部データを自動で表示する:リコーデジタルサイネージ、KI Sign、SIGNAGEi、Scala
- 制作代行を依頼できる:リコーデジタルサイネージ、イツキサイネージ
デジタルサイネージの乗り換えで替える範囲
デジタルサイネージは、表示するディスプレイ、映像を再生するSTB(セットトップボックス)、配信内容を管理するCMS、それらをつなぐネットワークで構成されます。乗り換えでどこまで替えるかによって、費用と作業の量が変わります。
CMSだけを替える
CMSとは、表示するコンテンツの登録や配信スケジュールを、ブラウザなどから管理するシステムです。現在のディスプレイやSTBはそのまま使い、管理するシステムだけを替える方法があります。
機器の購入や設置工事を減らし、費用と現地作業を抑えやすい点がメリットです。ただし、新しいCMSが既存のSTBに対応している必要があります。STBに新しい配信アプリを入れられるか、OSのバージョンが要件を満たすかを事前に確認しましょう。
STBとCMSをまとめて替える
既存のSTBが新しいCMSに対応していない場合や、STBが古くなっている場合は、STBとCMSをまとめて替える方法があります。ディスプレイを流用する場合は、映像入力端子が新しいSTBに対応しているか確認しましょう。
STBを一式で入れ替えると、CMSとの動作確認がベンダー側で済んでいる組み合わせを選べる点が利点です。一方で、拠点の数だけ端末の費用と設置作業がかかります。購入か、レンタルやリースかによって初期費用の出方も異なるため、調達方法もあわせて比べましょう。
ディスプレイごと替える
ディスプレイが古くなり、明るさや画面の焼き付きが気になる場合は、ディスプレイごと替える機会でもあります。最近は、再生機能を内蔵し、STBなしでコンテンツを表示できるディスプレイも登場しています。
STBレスのディスプレイを選べば、配線や機器の数が減り、設置場所をすっきりさせられます。ただし、内蔵の再生機能で使えるCMSは限られる場合があります。ディスプレイを選ぶ前に、使いたいCMSがその機種に対応しているかを確認しておきましょう。
既存のディスプレイとSTBを流用できるか見極める
既存の機器を流用できるかは、新しいCMSが対応しているかと、機器自体の状態から判断します。拠点ごとに機種が異なる場合もあるため、まずは設置している機器を一覧にして確認しましょう。
CMSの対応機器と機器の仕様
新しいCMSの提供会社が公開している対応機器の一覧と、自社のSTBやディスプレイの型番を照らし合わせます。一覧に載っていない機器は、動作が保証されない場合があります。
確認したいのは、OSの種類とバージョン、配信アプリを入れられるか、映像の出力端子、縦置きや解像度への対応です。型番だけで判断できない場合は、ベンダーに機器の一覧を渡して相談し、可能であれば1台で試験的に配信して表示を確かめましょう。
機器の使用年数と保守の期限
新しいCMSに対応していても、機器の使用年数が長い場合は流用を慎重に判断しましょう。メーカーの保守やOSの更新が終了していると、故障時の修理やセキュリティの更新を受けられない場合があります。
屋外や長時間の表示で使っているディスプレイは、明るさが落ちている可能性もあります。流用して乗り換え後すぐに入れ替えると、設置作業が二度発生します。保守期限が近い機器は、乗り換えにあわせて入れ替えるかを費用と比べて検討しましょう。
コンテンツと再生スケジュールを新CMSへ移す
デジタルサイネージのCMSを乗り換えると、旧システムに登録していたコンテンツや再生の設定は、そのままでは新しいCMSに移りません。移すものを整理し、表示を確認しながら登録し直します。
コンテンツ素材の書き出しと形式の確認
まず、旧CMSに登録している画像や動画を書き出し、元のデータを手元に集めます。制作会社に依頼したコンテンツは、元のデータを自社で持っているかも確認しましょう。
次に、新しいCMSで扱えるファイル形式や容量、解像度を確認します。旧CMSのテンプレートで作った画面は、新しいCMSでは作り直しになる場合があります。新しいCMSのテンプレートを使うか、制作代行を頼むかによって、移行にかかる手間と費用が変わります。
再生スケジュールと外部データの再設定
時間帯や曜日ごとの再生リスト、拠点ごとの出し分けなどの配信スケジュールは、新しいCMSで設定し直します。旧CMSの設定画面を記録しておき、同じ内容を再現できるかを確認しましょう。
天気やニュース、Webページ、自社のデータなど外部の情報を自動で表示している場合は、新しいCMSで同じ連携ができるかも確認が必要です。連携先の仕様によっては、表示の方法を変える必要がある場合もあります。
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乗り換え時に設置拠点の表示を止めない段取り
デジタルサイネージを複数の店舗や施設に設置している場合は、表示が止まる時間をできるだけ短くする段取りが必要です。拠点の数や、現地で作業できる人がいるかによって進め方を決めます。
試験拠点で検証してから展開する
いきなり全拠点を切り替えず、まず1か所か少数の拠点で新しいCMSに切り替えて検証する方法があります。表示の崩れや再生の途切れ、スケジュールどおりに切り替わるかを、実際の設置環境で確かめられます。検証の際は、表示を見る現場の担当者にも確認してもらい、文字の大きさや見やすさに問題がないかを聞いておくと改善点を見つけやすくなります。
検証で問題がなければ、残りの拠点を順に切り替えます。営業時間外や来場者が少ない時間帯に作業すると、表示が止まる影響を抑えられます。切り替えた拠点と未対応の拠点を一覧で管理し、作業漏れを防ぎましょう。
ネットワークと現地作業の確認
新しいCMSは、旧CMSと通信先が異なる場合があります。社内や施設のネットワークで通信を制限している場合は、新しい通信先を許可する設定が必要です。設定の変更は、情報システム部門やネットワークの管理会社に依頼しましょう。
あわせて、各拠点で誰が作業するかも決めておきます。STBの交換や設定を現地の担当者が行う場合は、手順書を用意しておくと作業が進めやすくなります。遠隔で設定できる範囲と、現地での作業が必要な範囲はベンダーに確認しておきましょう。
旧デジタルサイネージの契約終了と端末の扱い
新しいデジタルサイネージで配信が始まっても、旧サービスの契約や端末の後処理が残ります。費用の二重払いや情報の持ち出しを防ぐため、切り替えの計画段階で確認しておきましょう。
契約期間と解約の申し出期限
旧CMSの利用契約や、STBのレンタルやリースの契約の満了日と、解約の申し出期限を確認します。期限を過ぎると契約が自動で更新され、新旧の費用が重なる場合があるためです。
切り替えの完了が満了日の直前になると、トラブルがあったときに旧システムへ戻せなくなります。満了日から逆算して、試験拠点での検証と全拠点の切り替えを終えられる日程を組みましょう。新旧の契約が重なる期間を少し設けると、切り替え後の不具合に備えられますが、その分の費用も見込んでおく必要があります。
端末の返却とデータの消去
レンタルやリースの端末は、契約に従って返却します。返却の手順や送料の負担、リモコンや電源アダプターなど付属品の扱いを確認しておきましょう。返却前に端末の初期化が必要かどうかも、契約先に確かめておきます。
自社で購入した端末を廃棄する場合や、ほかの用途に使う場合は、端末に保存されたコンテンツや接続設定を消去します。機密情報を扱っていた端末では、適切なデータ消去方法を確認し、必要に応じて消去証明書の発行も検討しましょう。
乗り換えで比べたいデジタルサイネージ一覧
機器をどこまで替えるかや、コンテンツの作り方の違いを確認できるよう、紹介する製品の特徴を一覧にしました。
| 製品名 | 特徴 |
|---|---|
| FiT サイネージ | Android端末にアプリを入れて使うクラウド型CMS |
| デジサイン | STB・配信ソフト・コンテンツサービスをオールインワンで提供 |
| KI Sign | CSV・Excelデータや社内ポータルの表示に対応するサイネージソフト |
| リコーデジタルサイネージ | 機器選定から設置・保守まで一括提供。STBレスの一体型モデルも選べる |
| admint SIGNAGE | AndroidベースのSTBを使い、STB1台で4面のディスプレイを制御 |
| イツキサイネージ | LEDビジョンの販売・レンタルから映像制作、配信管理まで対応 |
| つながるサイネージ | Android TV対応の業務用ブラビアとネット環境で始められる |
| CloudExa | クラウド経由で配信し、STBの稼働状況を一覧で遠隔管理できる |
| SIGNAGEi | API連携で他システムのデータを表示できるクラウド型CMS |
| DISE CLOUD | ブラウザから管理でき、多様なデバイスに対応するクラウド型サービス |
| Scala | Excelなどの外部データと連携し、表示内容を自動で更新できる |
機器の入れ替え範囲に応じたデジタルサイネージ
既存の端末を生かせるか、STBやディスプレイをまとめて替えられるか、コンテンツをどう作るかを基準に、乗り換え先として比べたい製品を紹介します。
FiT サイネージ
- 利用シーンに合わせた3つの動作モードを搭載
- 充実した機能を低価格で、高いコストパフォーマンス
- 直感的に操作できる専用管理コンソールで端末を一元管理
株式会社アイ・エス・ビーが提供する「FiT サイネージ」は、Androidのスマートフォンやタブレットを活用するクラウド型のデジタルサイネージサービス(CMS)です。Android端末に専用のエージェントアプリを入れて使い、HDMI出力が可能なAndroid端末やAndroid搭載のSTBを用意すれば大画面への出力もできます。カレンダー配信や分割表示、端末の遠隔操作に対応しており、手持ちの端末を生かして乗り換えたい場合の候補です。
デジサイン
- 「スタンドアロン」「クラウド」「オンプレミス」の3種を提供
- Androidの低価格STB~Windowsの高機能・高耐久STBをラインナップ
- コンテンツ運用を支援する様々な機能を搭載
サイバーステーション株式会社が提供する「デジサイン」は、再生装置や配信管理ソフト、コンテンツサービスをオールインワンで提供するデジタルサイネージサービスです。低価格なAndroidモデルから高耐久のWindowsモデル、一体型モデルまでSTBを選べ、クラウド・オンプレミス・スタンドアロンの3種類の管理ソフトに対応しています。PowerPointで編集できるデザインテンプレートも提供されており、STBとCMSをまとめて替える場合の選択肢です。
KI Sign
- 専門知識なしで、現場担当者もすぐ使える簡単操作
- 案件や運用環境に合わせ、柔軟にカスタマイズ
- スタンドアロンからLAN・クラウドまで柔軟に拡張
株式会社カテナスが提供する「KI Sign」は、専門知識がなくても運用できるデジタルサイネージソフトです。指定フォルダの素材を差し替えるだけで表示を更新でき、CSVやExcelのデータ、認証が必要な社内ポータルや業務ダッシュボードの表示にも対応しています。スタンドアロンからLAN、クラウドまで構成を選べ、外部システムとの連携や個別カスタマイズも相談できるため、旧CMSで使っていた表示を再現したい場合に比べたい製品です。
リコーデジタルサイネージ
- Webブラウザで作成から時間帯別配信設定まで完結
- 約600種の業種別テンプレートで簡単にデザイン
- 設置工事から保守まで全国対応ワンストップ
リコージャパン株式会社が提供する「リコーデジタルサイネージ」は、ディスプレイの選定からコンテンツ制作・配信、保守までをワンストップで提供するクラウド型デジタルサイネージです。SIMスロット搭載STBやSTBレスのディスプレイ一体型モデルを選べ、全国対応の設置工事にも対応しています。約600種類の業種別テンプレートやニュース・天気予報の自動配信を備え、継続的なコンテンツ制作の請負にも対応しています。
admint SIGNAGE (デジタルクルーズ株式会社)
- AndroidベースSTBで安定性と低価格
- 累計10,000台以上の導入実績あり
- STB1台で4面ディスプレイ制御可能
イツキサイネージ (株式会社樹サイン)
- メーカー直取引で高品質・低価格を実現
- 映像制作から配信管理まで一貫対応
- 補助金申請サポートを実施
つながるサイネージ (MEDIAEDGE株式会社)
- ブラウザ操作で導入・運用が容易
- ネット接続のみでスモールスタート可能
- オプションで動画・PDF・グループ管理などの拡張が可能
CloudExa (株式会社クラウドポイント)
- 遠隔操作で即時にコンテンツの更新や配信管理が可能。
- 直感的な操作で、コンテンツや日程を簡単に管理できます。
- STBの稼働状況を一覧で確認し、遠隔で管理
SIGNAGEi (株式会社シルバーアイ)
- 自社開発CMSで柔軟かつ簡単なコンテンツ管理を実現
- API連携で他システムと迅速な情報配信が可能。
- 国内外で多数の導入実績があり、多業種で利用されている。
DISE CLOUD (株式会社ファン・ファクトリー)
- アプリ不要。ブラウザから簡単に管理可能。
- オフライン再生に対応
- 多様なプレーヤーライセンスを選択可能
Scala (京セラドキュメントソリューションズジャパン株式会社)
- 制作から配信までを一元管理できるシステム。
- Excel等の外部データと連携し自動更新が可能。
- 複数拠点をネットワーク経由で遠隔管理可能。
まとめ
デジタルサイネージの乗り換えは、CMSだけを替えるのか、STBやディスプレイまで替えるのかを決めるところから始まります。既存の機器を流用する場合は、新しいCMSの対応機器や保守期限を確認しましょう。コンテンツ素材と再生スケジュールを移し、試験拠点で検証してから順に切り替えることで、表示停止の影響を抑えられます。対応機器や移行支援の範囲は製品によって異なるため、資料請求で比較してみてください。

