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AI機能搭載の有床診療所の電子カルテを比較!AIの活用方法や運用のコツも紹介

AI機能搭載の有床診療所の電子カルテを比較!AIの活用方法や運用のコツも紹介

有床クリニック向け電子カルテのAIは、外来の問診やカルテの下書きに加え、病棟の看護記録や申し送りの要約にも使える点が特徴です。19床以下の入院設備をもつ有床診療所では、少人数の職員が外来と病棟を兼務する場面があり、記録の負担を減らす手段としてAIが注目されています。この記事では、外来と入院それぞれでのAIの活用方法と限界、運用のコツ、AI機能の比較方法を解説します。

この記事は2026年10月時点の情報に基づいて編集しています。
目次

    ITトレンドがおすすめする製品・サービス

    ■外来・病棟の業務別
    ■AI機能の提供方法別

    有床クリニックの電子カルテでAIを活用する場面

    有床クリニックの電子カルテでAIが役立つのは、外来と病棟で発生する記録・文書作成の負担を減らす場面です。外来だけの診療所と違い、入院患者の経過記録や申し送りも発生します。業務の流れに沿って3つの場面を紹介します。

    外来の問診とカルテの下書き

    外来では、患者がスマートフォンなどで入力した問診内容をAIが整理し、カルテに転記できる形にまとめる使い方があります。診察中の会話を音声認識で文字にし、SOAP形式(主観・客観・評価・計画の順で記録する書式)の下書きを作る機能もあります。

    外来を診ながら病棟の対応も行う医師にとって、記録を後回しにせずに済む点は利点です。ただし、下書きの内容が実際の診察と一致しているかは、医師が確認して確定させる必要があります。

    病棟の看護記録と申し送り

    病棟では、看護師が音声で入力した記録を定型の形式に整えたり、勤務帯ごとの記録から申し送り用の要約を作ったりする使い方が考えられます。少人数で病棟を回す有床クリニックでは、交代時の情報共有にかかる時間を短くできる可能性があります。

    一方で、要約にはバイタルの変化や投薬の有無といった重要な情報が抜け落ちる場合もあります。申し送りでは要約だけに頼らず、元の記録も確認できる画面構成になっているかを確かめておきましょう。

    紹介状や退院時の文書作成

    入院患者の経過記録や検査結果をもとに、AIが診療情報提供書や退院時の文書の下書きを作成する機能もあります。入院期間中の記録をすべて読み返して文章にまとめる作業は時間がかかるため、下書きがあれば医師の負担を減らせます。

    連携先の病院や介護施設へ送る文書は、内容の誤りが患者の受け入れや治療に影響するおそれがあります。AIの下書きは必ず医師が読み直し、事実と異なる記載や不要な情報がないかを確認してから送付しましょう。

    AI搭載の有床クリニック向け電子カルテのAIを運用するコツと限界

    有床クリニックでAIを使う際は、職員の人数が限られる環境ならではの注意点があります。確認作業を担う人が少ないと、AIの誤りを見逃すリスクも高まります。導入前に把握しておきたい3つの限界と対策を説明します。

    誤認識や誤要約を確認する負担

    音声認識は、薬剤名や数値を聞き間違える場合があります。生成AIによる要約も、記録にない内容をもっともらしく書き加えたり、重要な情報を省いたりすることがあります。こうした誤りを見つけるには、人の目による確認が欠かせません。

    有床クリニックでは確認する人の数が限られるため、すべての出力を細かく見直すと、かえって作業が増えるおそれがあります。薬剤名や用量、数値など誤りが許されない項目を重点的に確認するルールを決めておくと効率的です。

    夜間帯や少人数勤務での運用ルール

    有床クリニックでは、夜間に看護職員が少人数で病棟を担当する場合があります。この時間帯にAIで記録を作成すると、出力を確認する人が当直の看護職員だけになり、誤りに気づきにくくなる可能性があります。

    対策として、夜間に作成したAIの記録は翌朝の申し送りで医師や日勤の看護師が見直す、といった確認の手順を決めておきましょう。AIが使えない場合に備えて、手入力で記録を続けられる手順もあわせて用意しておくと安心です。

    患者情報とプライバシーの取り扱い

    病歴などの医療情報は、個人情報保護法の要配慮個人情報にあたります。会話を録音して処理するAIを使う場合は、患者に録音とAIの利用目的を説明し、院内掲示などで周知する方法を検討しましょう。

    クラウド上でAIを処理する製品では、音声や記録データがどこに保存されるか、AIの学習に使われるかを契約前に確認します。厚生労働省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」の最新版(2026年6月公表の第7.0版)に沿った管理ができるかも、選定時の確認項目です。

    有床クリニック向け電子カルテAIの提供形態

    電子カルテのAI機能は、提供のされ方によって費用や導入の手間が変わります。外来と病棟の両方で使いたい有床クリニックでは、どの形態ならAIを使える範囲が広がるかを確認することが大切です。代表的な3つの形態を紹介します。

    電子カルテに標準搭載されたAI

    電子カルテの標準機能としてAIが組み込まれている形態です。追加の契約や連携設定が不要な場合があり、導入後すぐに使い始められる点が特徴です。画面の操作が電子カルテと統一されているため、職員が覚えることも少なく済みます。

    ただし、標準搭載のAIが外来向けの機能に限られ、病棟の看護記録には対応していない場合もあります。入院機能でも同じAIを使えるかを、デモや資料で確認しておきましょう。

    オプションとして追加するAI

    電子カルテ本体とは別料金のオプションとしてAI機能を追加する形態です。必要な機能だけを選んで契約できるため、まず外来の音声入力から始め、効果を確かめてから病棟に広げる、といった段階的な導入に向いています。

    月額料金に加えて利用量に応じた従量課金がかかる場合もあるため、外来患者数や入院患者数から利用量を見積もり、年間の費用を試算しておきましょう。

    例えば、外来の音声入力を数か月試し、医師の記録時間の変化を確認してから、病棟の看護記録へ広げるかを判断する方法があります。

    外部AIサービスとの連携

    電子カルテとは別の事業者が提供するAIサービスを連携させる形態です。音声入力や文書作成に特化したサービスを選べるため、使い慣れた電子カルテを入れ替えずにAIを取り入れられる場合があります。

    一方で、連携の設定や障害時の問い合わせ先が2社に分かれます。データの受け渡しでエラーが起きたとき、どちらに連絡すればよいか、データがどこに保存されるかを事前に確認しておくことが重要です。

    導入前に両社の担当者が同席する打ち合わせを設けると、連携の範囲や役割分担について認識のずれを防げます。

    AI搭載の有床クリニック向け電子カルテを比較するときのチェックポイント

    有床クリニック向け電子カルテのAI機能を比較する際は、自院の外来と病棟の業務に照らして確認することが大切です。資料請求やデモの場で確かめたい項目を、以下の表にまとめました。

    確認項目確認したい内容
    対応範囲外来と入院の両方の画面でAIを使えるか
    確認・修正の操作下書きと確定記録を区別でき、修正履歴が残るか
    費用月額料金と従量課金の有無、利用量に応じた年間費用

    外来と入院のどちらで使えるか

    最初に確認したいのは、AI機能を外来と入院のどちらで使えるかです。病棟の記録に負担を感じている有床クリニックでは、外来向けのAIだけでは期待した効果が得られない可能性があります。

    デモでは、自院で負担を感じている業務を具体的に伝え、その場面でAIがどう動くかを見せてもらいましょう。看護師にもデモに参加してもらうと、病棟での使い勝手を判断しやすくなります。

    有床クリニックでは、夜間の看護記録や申し送りの場面も想定し、少人数の勤務でも操作できるかをデモで確かめておくとよいでしょう。

    確認と修正の操作性

    AIの出力は医師や看護師が確認して確定させるため、修正の操作が簡単かどうかで実際の作業時間が変わります。下書きのどこがAIの生成部分かを見分けられるか、修正履歴が残るかを確認しましょう。

    確定した記録について、誰がいつ入力・修正・確定したかを確認できることも重要です。電子保存の三原則である真正性・見読性・保存性を踏まえ、記録の確定方法や履歴管理の仕組みを確認しておきましょう。

    病棟では医師が不在の時間帯に看護師が記録する場面もあるため、AIが補助した看護記録を誰がいつ確認するかも決めておきましょう。

    費用と契約条件

    AI機能の費用は、電子カルテの月額料金に含まれる場合と、別料金のオプションや従量課金となる場合があります。外来患者数や入院患者数によって利用量が変わるため、自院の規模で年間の費用を試算してもらいましょう。

    契約面では、試用期間の有無や最低契約期間、AI機能だけを解約できるかも確認します。効果が見込めなかった場合に元の運用へ戻せるよう、AIを使わない入力方法が引き続き使えるかもあわせて確かめておくと安心です。

    有床クリニック向け電子カルテの特徴一覧

    この記事で紹介する有床クリニック向け電子カルテについて、主な機能や特徴を一覧にまとめました。AIによる診療記録の入力支援や入院管理、看護記録など、自院の課題にあわせて比較してください。

    製品名特徴
    GMOヘルステック株式会社のAIチャート byGMOAIアシストを標準搭載したレセコン一体型のクラウド電子カルテ。会話の書き起こし、SOAP要約、紹介状などの下書きに対応
    エムスリーデジカル全患者のカルテから医師が好む処置行為を学習するAI自動学習機能を備えたクラウド型電子カルテ。ORCAと連動して会計できる
    REMORA無床診療所から小規模専門病院までを対象とした電子カルテ。入院管理や看護記録管理に対応し、テンプレートやセット登録で入力を補助
    クラウド活用型電子カルテシステム(医事一体型)Medicom-HRf Hybrid Cloud入院管理やバイタルサイン管理、病棟フロアマップ、看護記録管理に対応する医事一体型電子カルテ。170社以上の機器と連携可能
    セコム・ユビキタス電子カルテ在宅・外来・入院の機能を標準搭載したクラウド型電子カルテ。体温表で医師の指示確認から実施入力、患者の状態管理まで行える
    DS KARTE200床以下の病院向け一体型電子カルテ。体温計や血圧計などの測定値を直接取り込め、統合チャートで経過を確認できる

    外来・病棟業務を支援する有床クリニック向け電子カルテ

    ここでは、AIによる診療記録の入力補助や、入院管理・看護記録などに対応する電子カルテを紹介します。外来と病棟で必要な機能を整理し、自院の診療体制に適した製品を選びましょう。

    GMOヘルステック株式会社のAIチャート byGMO

    GMOヘルステック株式会社
    製品・サービスのPOINT
    1. AIが会話を書き起こし、文章を要約!入力作業を効率化
    2. 周辺機能もオールインワンで搭載!シームレスな操作感
    3. 初期費用・月額利用料0円!圧倒的コストパフォーマンス

    「GMOヘルステック株式会社のAIチャート byGMO」は、AIアシストを標準搭載したレセコン一体型のクラウド電子カルテです。診察中の会話をAIが自動で書き起こし、SOAP形式での要約や診療情報提供書、紹介状などの下書き作成を支援します。AIが生成した内容は医師が確認・修正したうえで利用できます。予約管理やWeb問診などの機能も備え、診療記録の入力や文書作成にかかる負担を軽減したい医療機関に適しています。

    エムスリーデジカル

    エムスリーデジカル株式会社
    《エムスリーデジカル》のPOINT
    1. 初期0円、AIによる自動学習で入力時間80%削減!
    2. 15年利用で約1,000万円のコスト削減が可能!
    3. 金融機関・政府機関も利用する安全技術

    エムスリーデジカル株式会社が提供する「エムスリーデジカル」は、クラウド型の電子カルテです。カルテに入っている全患者の情報から医師が好む処置行為を学習するAI自動学習機能を備え、よく使う処置行為のリストが用意されるため、外来での入力の手間を抑えられます。ORCA連動型ではレセコンへの会計送信に対応し、複数スタッフによる同時カルテ表示も可能です。処方監査やiPadアプリはオプションです。

    REMORA

    株式会社ファインデックス
    《REMORA》のPOINT
    1. 自由度を追求!自身が使いやすいカルテ画面を実現!
    2. 豊富な実績をもつファイリングシステムClaioとの連携で、眼科運用を支援!
    3. 生損保診断書や同意書も大学病院で使ってるものと同じ機能で!

    株式会社ファインデックスが提供する「REMORA」は、無床診療所から小規模病院までを対象とした電子カルテです。製品ページでは入院管理と看護記録管理に対応とされ、受付・診察・検査・会計の状況を施設の運用にあわせた進捗ステータスで確認できます。SOAP形式の入力やシェーマへの手書き、テンプレート、病名・所見・オーダのセット登録に対応しています。設定した条件で重要なキーワードや検査値をカルテサマリへ転記する自動サマリも備えています。

    クラウド活用型電子カルテシステム(医事一体型)Medicom-HRf Hybrid Cloud

    ウィーメックス株式会社
    製品・サービスのPOINT
    1. 正確な事務作業はお任せ。自動チェックでミスを防ぎ診療に集中!
    2. 予約/問診~会計まで170社以上の機器とシームレスに連携可能
    3. クラウド活用によるデバイス&ロケーションフリーを実現

    ウィーメックス株式会社が提供する「クラウド活用型電子カルテシステム(医事一体型)Medicom-HRf Hybrid Cloud」は、クラウドを活用した医事一体型の電子カルテです。製品ページでは入院管理、バイタルサイン管理、病棟フロアマップ、オーダリング、看護記録管理に対応とされ、外来と病棟の両方を1つのシステムで扱えます。算定ルールや病名の整合性などを確認する6つのアシスト機能を備え、タブレットで来院状況やカルテを確認できる「タブレット医療支援」はオプションで利用できます。

    セコム・ユビキタス電子カルテ (セコム医療システム株式会社)

    製品・サービスのPOINT
    1. 在宅、外来、入院機能を標準搭載
    2. 万全なサポート体制が好評
    3. 多様な部門システムとの連携実績

    DS KARTE (大新技研株式会社)

    《DS KARTE》のPOINT
    1. 文書の作成から管理まで全て解決できるシステム!
    2. 職員間の情報共有に最適なPメール機能を搭載!
    3. 一画面でまとめて確認できる統合チャート機能!

    まとめ

    有床クリニック向け電子カルテのAIは、外来の問診やカルテ下書き、病棟の看護記録と申し送り、紹介状などの文書作成で、少人数の職員の記録負担を減らす手段となります。一方、誤要約の確認負担や夜間帯の運用には注意が必要です。外来と入院のどちらで使えるか、提供形態と費用を確認し、自院にあう製品を比較しましょう。まずは資料請求で各製品のAI機能を確かめてみてください。

    IT製品・サービスの比較・資料請求が無料でできる、ITトレンド。「AI機能搭載の有床診療所の電子カルテを比較!AIの活用方法や運用のコツも紹介」というテーマについて解説しています。有床クリニック向け電子カルテの製品 導入を検討をしている企業様は、ぜひ参考にしてください。
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