フォーム作成ツールの評判が良いと判断する前提
評判が良いという情報は、出どころによって意味が変わります。まずは情報源ごとの特徴を整理し、何を根拠に判断するのかを決めておくと、製品選びの迷いを減らせます。主な情報源を、次の表にまとめました。それぞれの特徴を踏まえて使い分けましょう。
| 情報源 | わかること | 注意したい点 |
|---|---|---|
| 口コミサイト | 利用者の使い勝手に関する感想 | 投稿者の用途や規模が分からない場合がある |
| 提供会社の事例 | 導入の経緯や活用の場面 | 公開に同意した事例に限られる |
| 第三者の認証 | 体制や取り組みの客観的な確認 | 対象の範囲が製品全体とは限らない |
口コミを読むときの注意点
口コミは、実際に使った人の声として参考にできます。一方で、投稿者の業種や利用規模、使い方がわからない場合があり、自社の状況にそのまま当てはまるとは限りません。良い評価と悪い評価の両方を読み、背景をつかむことが大切です。
投稿された時期にも注意が必要です。製品は機能の追加や画面の変更が行われるため、古い口コミは現在の状態と異なる場合があります。
複数の情報源を読み比べ、共通して語られている点に注目しましょう。一つの投稿に引きずられないことも大切です。
満足度を比較するときの見方
満足度の高さを示す情報は、調査の方法によって意味が異なります。調査の対象者、実施した時期、評価した項目が公開されているかを確認しましょう。出典が不明な順位や点数は、判断の根拠にしないほうが安全です。
評価項目が「操作性」「サポート」「価格」のどれを指すのかも見ておきます。自社が重視する項目で評価が高いかを確かめると、満足度を判断に活かしやすくなります。全体の点数が高くても、重視する項目が低ければ、自社には合わない場合があります。
参考にした情報源を記録する習慣
比較検討の過程では、どの情報をどこで見たのかを記録しておくと役立ちます。社内で説明するときに、根拠の出どころと確認した日付を示せるためです。後任の担当者が経緯を確認する際にも役立ちます。
記録する項目は、情報源の名称、確認した日、読み取った内容の3つで足ります。評判に関する情報は更新される場合があるので、最終判断の前に見直すと安心です。表計算ソフトで一覧にしておくと、比較もしやすくなります。
評判の良さを支えるシェアや導入社数の読み方
シェアや導入社数は、評判の根拠として紹介される場合があります。ただし、数字の集計条件によって意味が変わるため、見るときは前提の確認が欠かせません。ここでは、数字を読み解くポイントを3つの切り口で紹介します。
シェアの集計条件を確認する
シェアとは、特定の市場で製品が占める割合を示す指標です。対象とする市場の範囲や、調査した時期、集計の方法によって結果は変わります。
調査の条件が示されていない数字は、参考程度にとどめましょう。複数の調査を見比べると、数字の傾向もつかめます。
フォーム作成ツールの場合、無料プランの利用者を含むのか、有料契約のみなのかでも数字が異なります。シェアが高いかどうかと、自社の用途にあうかどうかは別の話です。この2つは切り分けて考えましょう。
導入社数の数え方の違いを知る
導入社数は、契約した企業の数を指す場合がありますが、数え方は提供会社によって異なります。アカウント数や登録ユーザー数、無料プランの登録を含む場合もあるため、定義を確認しましょう。
導入社数が多いことは、一定の利用があることを示す材料です。ただし、自社と近い規模や業種で使われているかのほうが、判断には役立ちます。
問い合わせの際に、近い事例があるかを聞いてみましょう。公開できる事例がない場合も、傾向を教えてもらえる場合があります。
上場企業での採用実績を見る
上場企業での採用実績は、導入の信頼性を測る材料として紹介されることがあります。ただし、全社で使っているのか、一部の部署で使っているのかで、意味合いは異なります。用途がアンケートか、申込の受付かによっても、参考になる度合いは変わります。
企業名の公開は、契約者の同意が前提のため、実績があっても公表されていない場合があります。実績の有無だけで判断せず、利用の範囲や用途を提供会社に確認すると、自社への当てはまりを判断しやすくなります。
信頼性を確かめるセキュリティ認証の読み方
フォームは個人情報を扱う場面が多いため、評判とあわせて信頼性の確認が欠かせません。セキュリティ認証の種類と、その読み方を押さえましょう。確認したい認証は、主に次の3つです。審査の対象の違いを押さえておくと、情報を正しく読み取れます。
- ■ISMS認証
- 組織が情報セキュリティを管理する仕組みを、第三者が審査する認証
- ■ISMSクラウドセキュリティ認証
- クラウドサービスに関する管理策まで審査の対象とする認証
- ■プライバシーマーク
- 個人情報を適切に取り扱う体制の整った事業者に付与される制度
認証の種類と対象範囲を理解する
ISMS認証は、情報セキュリティを管理する仕組みが整っているかを審査するものです。プライバシーマークは、個人情報の取り扱い体制を評価する制度で、評価の中心は事業者の体制です。どちらも、事業者の取り組みを示す指標といえます。
認証を取得していることは、安心材料の一つといえます。ただし、製品が備える機能の安全性まで保証するものとは限りません。認証の対象範囲に、フォームのサービスが含まれているかを、登録情報や提供会社への質問で確認しましょう。
有効期限と取得範囲を確かめる
認証には有効期限があり、更新の審査を受けて維持されます。取得済みと紹介されていても、現在も有効かどうかは、認証機関の公開情報や提供会社への確認で確かめられます。取得した時期が古い場合は、特に確認が必要です。
取得した範囲が、特定の事業所や部門に限られる場合もあります。自社が利用するサービスの運用拠点が対象に入っているかを聞くと、認証の意味をより正確に捉えられます。認証の登録情報は、公開されている場合があります。
認証以外のセキュリティ機能を確認する
認証の有無とあわせて、製品が備える機能も確認しましょう。通信の暗号化、アクセス権限の設定、操作ログの記録、ログイン時の追加認証などが、主な確認項目です。機能の有無は製品によって異なるため、資料で確かめましょう。
個人情報を扱うフォームでは、回答データの保存場所や、削除の方法もあわせて確認します。個人情報保護法の対応にも関わるため、情報システム部門や法務の担当者と一緒に見ておくと安心です。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でフォーム作成ツールの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
口コミから読み取る使い勝手とサポート
口コミでは、使い勝手やサポートに関する声が多く見られます。評判が良い、悪いという結論だけでなく、その理由を読み取ると、自社にとって必要な情報を拾えます。使い勝手とサポートに分けて、読み方を紹介します。
評判が分かれやすい項目を知る
口コミで評価が分かれやすいのは、操作の分かりやすさ、料金の体系、サポートの対応です。同じ製品でも、担当者の経験や利用規模によって感じ方が変わる項目といえます。評価の高さだけでなく、何が理由かを読み取ることが大切です。
評価が分かれている項目は、自社の条件で確かめる価値があります。無料トライアルやデモを使い、気になった点を自分の目で見て確認しましょう。料金の体系は、見積もりを取ると具体的に把握できます。
否定的な口コミを読み解く
否定的な口コミは、原因を分けて読むと参考にできます。不満の背景が、製品の仕様にあるのか、利用者側の設定ミスなのか、連携先の環境なのかで、自社に関係する度合いは異なります。
投稿の背景が書かれていれば、自社でも同じ状況が起こるかを考えてみましょう。投稿された時期が現在の仕様にあうかも、見ておきたい点です。
気になる点は、提供会社に確認して、対処の方法があるかを聞くと判断しやすくなります。対処できる課題であれば、不安は小さくなります。
サポートの評判を確かめる質問を用意する
サポートに関する評判は、体験した人の感覚によって左右されます。口コミだけでは、対応の範囲までは分かりません。具体的に確認したいのは、受付の手段、対応時間、回答までの目安、導入時の支援の範囲です。
これらを質問として用意し、複数の提供会社に同じ内容を聞くと、比較が進みます。回答の内容や対応の速さは、契約後のやり取りを想像する手がかりにもなります。問い合わせへの返信の丁寧さも、見ておきたい点です。
評判が良い製品を比較検討に活かす進め方
評判の情報は、そのまま結論にせず、比較の材料として整理して使いましょう。確認した内容を一覧にまとめ、自社の条件で絞り込んでいく流れを紹介します。ここでは3つの手順に分けて進めると、判断の抜けを減らせます。
| 手順 | やること |
|---|---|
| 情報の整理 | 口コミ、認証、事例を製品ごとに一覧にする |
| 条件での絞り込み | 自社の用途や規模に近い情報を優先する |
| 実際の確認 | 無料トライアルやデモで、気になる点を検証する |
候補を絞るための比較表をつくる
評判や認証、機能、料金の体系を同じ書式で並べると、製品ごとの違いが見えてきます。項目をそろえる際は、自社が重視する条件を上位に置きましょう。製品の数が多い場合は、まず3社程度に絞ると比較しやすくなります。
情報が見つからない項目は空欄のままにせず、提供会社への質問事項として記録します。質問に対する回答を集めると、評判では見えない部分まで比較できます。回答の日付も記録しておきましょう。
口コミの内容を試用で検証する
口コミで評価が高かった点や、不満が挙がっていた点は、試用の機会に自分たちで確かめます。特に操作の分かりやすさやサポートの対応は、自分で体験するのが確実です。担当者が複数いる場合は、全員で同じ手順を試すと違いが見えます。
試用の結果は、口コミと一致した点、異なった点に分けて記録しましょう。こうした記録があれば、社内で選定の理由を説明する材料にもなります。口コミの評価が自社でも当てはまるかが、明確になるはずです。
社内で説明できる根拠をそろえる
製品を選んだ理由は、後から問われる場合があります。経営層や関連部署への説明が必要になる場面も考えられます。評判が良いからという説明だけでは根拠が弱いため、確認した認証や試用の結果、自社の用途との適合を示しましょう。
根拠には、確認した日付と情報源を添えておきましょう。情報が更新されても経緯をたどれるため、契約更新の際の見直しにも役立ちます。担当者が替わっても、判断の筋道を引き継げる点も利点です。
セキュリティ情報を確認できるフォーム作成ツール
評判とあわせて確認したい通信の暗号化や認証の取得について、製品ページに記載のある製品を紹介します。
ムビ活コレクト
- ノーコードで項目やデザインを自由に動画投稿フォーム生成
- フォーム応募者はURLアクセスのみ、ログイン不要で投稿
- 動画、画像を審査員画面で採点・コメント、平均点を自動集計
インフォームシステム株式会社が提供する「ムビ活コレクト」は、動画や画像のコンテスト、オーディションの応募フォーム作成から、データ管理、審査までをブラウザで進められるクラウドサービスです。プライバシーマークの認証を取得していると、製品ページに記載があります。役割別のアカウント権限管理やIP制限機能も備え、閲覧できる範囲を絞った運用を検討できます。用途は応募の受付と審査が中心のため、自社の目的にあうかも確認しましょう。
WiLL Form
- 専用エディターを使用し初心者でも簡単操作でフォーム作成が可能
- PCとスマホの表示を自動的に切り替えるレスポンシブデザイン
- SSL対応・AWS採用のため多くの個人情報を扱うフォームでも安心
株式会社サパナが提供する「WiLL Form」は、応募フォームの作成に特化したクラウド型のシステムです。フォームのデータはSSL暗号化通信で送信され、データセンターにはアマゾンウェブサービスを採用していると説明されています。個人情報を扱うフォームで確認したい、通信と保管の考え方を製品ページで確認できます。テンプレート登録やバリデーション設定にも対応しており、管理画面では応募状況をリアルタイムで確認できます。
formzu (フォームズ株式会社)
- 専門知識不要、短時間でフォーム作成・公開可能。
- 無料プランで充実機能を利用可。
- 商用利用に適した機能を有料プランで提供。
フォーム作成ツールに関するよくある質問
フォーム作成ツールの評判についてよくある質問と回答をまとめました。
- ■Q1:口コミの評価が高ければ自社でも使いやすいですか?
- A:投稿者と自社では、用途や利用規模が異なる場合があります。評価の理由を読み取り、自社の条件に近い声を参考にしたうえで、無料トライアルで確かめましょう。
- ■Q2:セキュリティ認証があれば安全と判断できますか?
- A:認証は事業者の体制を第三者が確認したもので、製品の機能の安全性を保証するとは限りません。対象範囲にフォームのサービスが含まれているか、有効期間内かを確認しましょう。
- ■Q3:上場企業での採用実績は決め手になりますか?
- A:参考材料の一つですが、全社で使っているのか一部の部署なのかで意味合いが異なります。自社と近い用途や規模の事例があるかを、提供会社に確認しましょう。
- ■Q4:評判の調査結果を社内で説明するには何を残しますか?
- A:参照した情報源の名称、確認した日付、読み取った内容を記録しておきましょう。試用の結果もあわせて残すと、選定の理由を説明しやすくなります。
まとめ
フォーム作成ツールの評判が良いかを判断するには、口コミや満足度、シェア、導入社数、セキュリティ認証を、前提を確認しながら読み解くことが大切です。数字や順位は集計条件によって意味が変わり、認証は対象の範囲に注意が必要です。評判の情報から候補を絞り込み、資料請求や無料トライアルで自社の用途にあうかを確かめましょう。

