サーバ運用業務の課題
サーバ運用業務において頻発するトラブルとはどのようなものでしょうか。具体的には以下の以下のような課題があります。
- ・サーバ管理者の負担増加によりトラブ対応が遅れる
- ・サーバダウンであらゆる業務が停止する
- ・サーバへの不正アクセス対応が遅れる
それではみていきましょう。
サーバ管理者の負担増加によりトラブ対応が遅れる
複数のサーバを管理している場合、しかもそれぞれが異なるハードやOS、アプリケーションによる多様性を持ってしまっている場合、サーバ管理者の業務負担は大きくなります。
それに加えて、サーバにトラブルが発生しないように24時間365日管理者が監視することはさらに負担が大きくなります。このような状態では、万が一トラブルが発生した場合に、サーバ管理者の対応が遅れてしまいます。
サーバダウンであらゆる業務が停止する
サーバといってもその機能は多様で、企業においてはさまざまな業務で無意識に利用されています。従って、一端サーバに障害が発生すると、メールが使えない、インターネットが利用できない等、さまざまな業務用システムも停止してしまいます。
サーバ運用監視を人手に依存していると、これらの障害を未然に防ぐことが難しくなり、対応が後手に回ってしまいます。
サーバへの不正アクセス対応が遅れる
サーバ運用管理を人手だけで行っていると、密かに不正アクセスが行われていても、障害が発生するまで気付かないという事態が起こりえます。
その結果、突然サーバ上で稼働しているアプリケーションが動作不良を起こしたり、サーバにアクセスした多くのクライアントに不具合が生じたり、あるいはサーバ自体に障害が発生することを防げません。
3つのサーバ運用監視システム導入のメリット
それではこれらの課題をシステム導入でどのように解決できるのでしょうか。ここからは、サーバ運用監視システムのメリットという視点から解説していきます。
1.サーバ管理者の負担を軽減できる
ハードやOS、アプリケーションが異なる環境のサーバを管理している場合でも、サーバ運用監視システムを導入することで、サーバの状態が見やすいグラフィカルインターフェイスで容易に把握でき、サーバ管理者の業務負担を軽減することができます。
また、システムによる監視が行われるので、24時間365日休むことなく、自動監視状態が維持されます。不具合が発生した場合でも、システムから管理者に通知が発行されるため、負担が軽減された管理者が迅速に対応することが可能になります。
2.サーバの停止に迅速な対応ができる
サーバにより企業におけるさまざまな業務が支えられています。そのため、障害が発生しサーバダウンがおきてしまうと、メールをはじめ、文書作成、見積作成、在庫管理、発注書作成、日報提出、財務管理などあらゆる業務が停止してしまう可能性があります。
しかし、サーバ運用監視システムが導入されていれば、OSやアプリケーションの稼働状況に異常が発生した場合、すぐに管理者に通知されます。
さらに、ファイルやディレクトリのサイズ、ハードディスク上の空き容量の安全性も監視されているため、サーバに障害が発生した時点で、管理者が対策を講じ、サーバダウンという致命的なトラブルを回避することが可能になります。
3.サーバセキュリティを強化できる
サーバ運用監視システムは、サーバへの不正アクセスや動作異常を常に監視し、定期的に、あるいは問題が発生した際にサーバ管理者に通知します。
サーバにセキュリティ上の問題が発生した場合も早期に発見ができるため、サーバダウンや不正プログラムによる障害発生を未然に防げる可能性が高まります。
サーバ運用監視システムを利用して業務の混乱を防ごう!
これまでサーバ運用監視で起こりうる課題とシステムを利用した解決策についてみてきました。またそのメリットをもう一度確認すると、以下のようになります。
- ●1.サーバ管理者の負担を軽減できる
- ●2.サーバの停止に迅速な対応ができる
- ●3.サーバセキュリティを強化できる
このように、サーバ運用監視システムを利用し、サーバ停止といった業務の混乱を防ぐことは必須です。ぜひこの機会に、サーバ運用システムの利用し、サーバ運用業務の効率化を検討されてはいかがでしょうか。