データセンターを比較表でチェック
カテゴリー数・製品数業界最大級の当サイトがおすすめするデータセンターを、比較表にまとめました。クラウド型やオンプレミス型などの提供形態で探している方、価格や立地で選びたい方におすすめです。
▼ランキング上位のデータセンターを比較
▼ITトレンド厳選!おすすめデータセンターを比較
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
人気のデータセンターを比較
ここでは、ITトレンド内で資料請求の多かったデータセンターを紹介します。自社にあうデータセンターを見つけてください。
製品・サービスのPOINT
- 供給電力は最大30kVA/ラック、GPUなど高負荷サーバーに対応
- 1,400ラック収容可能な拡張性のあるサーバールーム
- 低災害リスク、高い利便性を誇る福岡に立地
「QTnet福岡第3データセンター」は、株式会社QTnetが提供しているデータセンターです。都心部から数分でアクセスできる好立地にあり、利便性に優れています。
サーバルームは1,400ラックも収容できるため、空きスペースを気にする必要がありません。サーバの拡張も問題なく行えます。博多は比較的地震による被害が少ないといわれており、安全性と利便性を兼ね揃えています。24時間365日の有人監視体制・監視カメラ・生体認証など、セキュリティ対策も万全なので安心して運用できるでしょう。
Colt 印西データセンター
Coltテクノロジーサービス株式会社 (旧:KVH株式会社) 《Colt 印西データセンター》のPOINT
- 大容量電力を提供
- 日本有数の安全性を誇る高性能データセンター
- 最適な省エネ化を実現する最新の施設を採用
「Colt 印西データセンター」は、Coltテクノロジーサービス株式会社 (旧:KVH株式会社)が提供するデータセンターです。地震のリスクが低いとされる千葉県印西市にあり、成田空港からも東京の中心部からもアクセスしやすい距離です。
耐震構造の建物で、国内のデータセンターの中では地震対策の強度が高いのも特徴。24時間365日体制の監視・運用をはじめとした、強固なセキュリティでデータを守ります。また、ユーザーのニーズにあわせた幅広いソリューションを提供しています。
《ICC-IDCデータセンター》のPOINT
- 電子制御された安全空間にサーバー委託ができる
- いつでも高速かつ安全なネット回線を提供
- 仮想基盤「Vase」導入で動作を軽快に
「ICC-IDCデータセンター」は、株式会社石川コンピュータ・センターが提供しています。データセンターの運用実績は約40年で、「安全性」「安心性」「信頼性」を兼ね揃えています。
石川県の金沢駅から車で30分、小松空港からは40分の距離にあり、北陸や中部地方の企業ならば比較的アクセスしやすいでしょう。24時間365日の有人監視や監視カメラ、厳しい入室管理も行っているため、セキュリティ対策も万全です。
ITトレンド厳選!おすすめデータセンターを比較
上位以外の製品も資料請求ランキング順に紹介します。
《JSS東京IDC》のPOINT
- 東京23区内に有り,交通アクセスが便利
- 小規模センターでも安全・安心な設備環境
- 自社の開発部門によるシステムのソフト保守・システム運用も可能
「JSS東京IDC」は、株式会社ジェイ・エス・エスが提供しているデータセンターです。東京23区内に位置し、アクセスしやすいのが魅力。首都直下型の地震にも耐えうる免震構造の建物です。
ラック専用の免震設備も備えており、転倒や倒壊のリスクは低いでしょう。複数の空調設備に加え、24時間365日ノンストップでの電力供給待機体制をとっており、万が一の場合も安定稼働できます。完全無窓化・監視カメラの採用で監視体制も万全です。
《Ryobi-IDCサービス》のPOINT
- 災害リスクが少なくBCP・DR対策の拠点として最適
- お客様要件に合わせてさまざまな需要に柔軟に対応
- Ryobi-IDCを基軸とした各種サービスを提供
株式会社両備システムズが提供する「Ryobi-IDCサービス」は岡山県にあり、東京からは飛行機で1時間、新幹線では3時間半ほどでアクセスできます。
地震や台風などの自然災害リスクが低く、電力も安定供給でき、安定した運用が可能でしょう。空調に外気を利用し、サーバルームを効率よく冷却します。ユーザーの要望にも柔軟に応じ、ネットワーク回線キャリアの自由選択やメンテナンス、サーバの拡張、24時間365日の運用にも対応可能です。
東京・大阪エリア MCDRコロケーションソリューション
製品・サービスのPOINT
- ミッションクリティカルデータの安全性、可用性を担保する設計
- 将来の拡張要件に対応した大容量電源を提供可能
- 大阪中心部から約20km、東京エリアと共に災害リスクの低い地域
MCデジタル・リアルティ株式会社が提供する「東京・大阪エリア MCDRコロケーションソリューション」は大阪府箕面市に位置し、将来的な需要増にも対応できる拡張性の高いデータセンターです。
専門家による「リモートハンドサービス」で運用を24時間365日支援し、平日であれば2時間以内(営業時間外は6時間以内)のレスポンスが可能です。CCTV、生体認証、カードアクセス、現地のセキュリティオペレーション制御など、高セキュアな環境も魅力でしょう。SOCやHIPAAなどの認証も受けています。
製品・サービスのPOINT
- 1/4・1/2ラックなど、小規模な案件にも柔軟に対応可能
- 高電力提供可能な都心型データセンターを低価格で提供
- マルチキャリア対応/インターネット/24時間監視運用サービス提供
鈴与シンワート株式会社の「S-Port データセンターサービス」は、国内6か所(東京第一・東京第二・大阪・北陸・九州・沖縄)に所在しています。関東・関西の企業密集地域にある企業では特にアクセスがしやすく、利便性が高いでしょう。
24時間365日の有人監視、顔認証による入退室管理など、セキュリティ対策も万全。電力供給の信頼性が高く、停電などでも安心して運用が可能です。また耐震・免震構造の建物なので、BCP対策にも有効でしょう。
Colt東京塩浜データセンター
Coltテクノロジーサービス株式会社 (旧:KVH株式会社) 製品・サービスのPOINT
- 都心に立地するキャリアニュートラルのデータセンター
- イリンガルサポートで全てのやりとりが日本語、英語で可能
- 豊富な実績に基づく多様なソリューション提案
「Colt東京塩浜データセンター」は、Coltテクノロジーサービス株式会社 (旧:KVH株式会社)が提供しています。 東京都江東区に位置し、関東の企業はアクセスしやすいでしょう。
このデータセンターは金融業界の重要なニーズに応える、堅牢なセキュリティが特徴。電源供給や空調設備、外部のネットワーク接続なども冗長化されており安心でしょう。ISO/IEC27001:2005をはじめとした国際基準に準拠し、24時間のバイリンガルサポート(日本語・英語)も行っています。
《FIT-IDC》のPOINT
- リスクにも備えた優れた立地環境
- 高いシステム運用能力
- 設備面も高信頼性を確保
北電情報システムサービス株式会社提供の「FIT-IDC」は、富山県を拠点とするデータセンターです。大地震のリスクが低く、人口密度の低さから交通渋滞などの心配が少ない点も大きなメリットでしょう。
同社は北陸電力の基幹業務も担っており、システム運用のノウハウが豊富。また設備面でも、データセンターの品質を評価・格付けするTier基準で4段階中3~4と高い評価を受けています。受電の2系統化や、燃料供給事業者3社と緊急時の優先供給契約も行うなど、万が一の事態に備え万全を期しています。
《ビジネスiDC》のPOINT
- 日本全国50カ所の拠点から選定可能
- 専門アドバイザーが最適なデータセンターをご提案します
- データセンター×クラウドのハイブリッドもご提案可能です
「ビジネスiDC」は、株式会社USEN ICT Solutionsが提供するデータセンターです。全国に50か所の拠点があり、自社に近いデータセンターを選定可能です。コンサルタントの提案が受けられ、自社の課題解決や実情に即したデータセンターが選べるのも嬉しいポイントでしょう。
それぞれの施設は24時間365日の運用体制をとっており、障害が発生したときにもスピーディーに対応できます。データセンターの設計・構築・運用まで充実したサポート体制なので、安心して利用できるでしょう。
株式会社大崎コンピュータエンヂニアリングの東京データセンター
製品・サービスのPOINT
- パブリッククラウド、プライベートクラウドに柔軟に対応
- 仮想化、コンテナなどに対応したサービスをご提供します
- 専任の技術スタッフによる運用のワンストップサービス
「株式会社大崎コンピュータエンヂニアリングの東京データセンター」は、24時間365日常駐の、フルマネージドサービスが魅力のデータセンターです。セキュリティ強度が高いだけでなく、ハウジング(物理サーバ)とホスティング(仮想サーバ)のハイブリッド環境の構築にも対応し、管理から運用、保守まで一元的にサポートします。
東京都中央区に位置するため、関東の企業はアクセスが良好。地震だけでなく火災にも強く、超高感度煙センサーにより火災の被害も未然に防げて安心でしょう。
《クラウド クロス コネクト》のPOINT
- セキュアな環境でクラウドを利用可能
- 接続プランが豊富(共用型/帯域確保型)
- 大阪のクラウド接続点を利用
NTTスマートコネクト株式会社が提供する「クラウド クロス コネクト」は、AWSやAzure、GCPなどさまざまなクラウドサービスと企業のネットワークをセキュアな環境で接続するサービスです。プライベートネットワークでつなぐため、安定した通信が可能。プランは低価格の共用型プラン、安定した帯域確保型プランの2タイプから選べます。
また、大阪のデータセンターをクラウド接続点に利用できるのも特徴。例えば西日本エリアの拠点から接続した場合、東京までの回線料金はかからず、大阪までの回線料金で利用できます。
株式会社東計電算の業務代行サービス
株式会社東計電算 / Toukei (Thailand) Co., Ltd. 製品・サービスのPOINT
- 引っ越しから日々のサーバー運用までトータルサポート
- 業務サポートにより安心してテレワークが可能に
- 電気代、オフィスの家賃など、運用コスト削減に効果絶大
「株式会社東計電算の業務代行サービス」は、データ移設から日々のサーバ運用(セキュリティ対策やネットワーク回線の見直し等)までをトータルサポートするサービスです。データは東計電算データセンターで管理され、災害対策や人件費などのコスト削減、BCP対策にも効果的でしょう。
さまざまな業務代行サービスがあり、セキュリティ対策や運用のほかにも、サーバ・PCのウイルス感染対策から請求書などの印刷、発送業務まで幅広く対応しています。テレワークでも安心して業務が行えるでしょう。
なお、最新のランキングはこちらからご覧いただけます。
まだまだある!定番のデータセンターを比較
そのほか、よく知られているデータセンターをいくつか紹介します。
WebARENA Symphony
「WebARENA Symphony」は、株式会社エヌ・ティ・ティピー・シーコミュニケーションズが提供しているデータセンターです。24時間365日の監視・復旧支援を行うなど、万全なサポート体制で利用できます。
システム管理者が行う日々の監視・保守・運用業務を任せられるため、業務効率の向上とコスト削減が可能です。また免震構造・空調設備の充実・電源の冗長化などに対応した高品質な施設なので、企業が抱えるさまざまな課題を解消できるでしょう。
IDCフロンティアのデータセンター
株式会社IDCフロンティアの「IDCフロンティアのデータセンター」は東京に3拠点、全国で計7拠点を有するコロケーション(ハウジング)サービスです。最大160メガワットクラスの電力容量に対応したデータセンター群を展開するほか、ソフトバンクグループが国内に数多く保有するデータセンターも提供。
機器やシステムの導入から運用までを任せられるマネージドサービスで現地作業が不要、万が一のときにも駆けつけ代行します。初めての導入でも安心でしょう。
さくらインターネットのデータセンター
さくらインターネット株式会社の「さくらインターネットのデータセンター」は、東京都心に3か所、そのほか北海道と大阪にてデータセンターを運用しています。ハウジングの利用だけでなく、クラウドサービスやレンタルサーバなどの同社サービスとも接続しやすく、一からインフラを構成するのに便利でしょう。
また、国内の代表的なIXや大手のISPと接続されており、高速かつ安定したネットワーク利用が可能です。
データセンターを選ぶポイント
データセンターは気軽に変更できるものではないため、それぞれの特徴を理解し、慎重に選ばなければなりません。データセンターを選ぶ際に確認すべき点は以下のとおりです。
- ●目的の提供サービスがあるか
- ●クラウド型かオンプレミス型か
- ●安全・利便性のよい立地か
- ●コストパフォーマンスはどうか
- ●地震や火災などの災害対策はなされているか
- ●セキュリティ対策は十分か
- ●空きスペース・空きラックがあるか
目的の提供サービスがあるか
データセンターはネットワーク機器を預かるサービスのほか、運用監視も代行してくれる場合があります。運用までベンダーに任せたいならば、災害や障害時にどこまで対応してくれるかなど、サービスの範囲を確認しておきましょう。
また、データセンターとあわせてIaaSなどのサービスを提供しているベンダーもあります。まずは自社の目的にあったサービスが提供されているかをよく調べてください。
クラウド型かオンプレミス型か
サーバやネットワーク機器をデータセンターに預けて運用するのがオンプレミス型の特徴です。対してクラウド型は、インターネット上に仮想サーバを設けて運用します。これまでは自社で所持し管理を行ったり、データセンターのサービスを利用したりして機器の保管・管理を行うのが主流でした。しかし近年ではクラウド型への移行も増えてきています。
ベンダーによってはクラウド移行に対応しているものや、オンプレミスとクラウド両方に対応したハイブリッド型もあります。どういった提供形態が自社の目的にあっているのかも見定めましょう。
安全・利便性のよい立地か
データセンターに求められる重要なポイントは「安全性」です。海外では実際に洪水でデータセンターが水没した事例もあるため、水害のリスクがない場所にデータセンターが建てられているかなど、建物の構造以外に立地場所も重視すべきでしょう。
また、データセンターに保管しているサーバのメンテナンスは遠隔で行えますが、物理的な設備に不具合が発生する可能性もあります。このような不測の事態に備え、すぐに駆けつけられるように、利便性のよいところに立地しているかどうかも考慮すべきでしょう。
日本国内のデータセンターであれば大きな地震の対策が重要になり、近年では災害が少ない海外のデータセンターを利用する企業も増えています。
コストパフォーマンスはどうか
データセンターにサーバを保管すれば利用料が発生するため、その費用にあった効果を得られているかも重要なポイントでしょう。
データセンターの効果は「BCP対策」「保守・運用負担の軽減」「社内スペースの削減」「電気代などのコスト削減」です。BCP対策の費用対効果は、不測の事態が起こらないと測定できませんが、そのほかの効果は主にコスト削減につながるため、データセンターの費用と比較して検討しましょう。
基本的にデータセンターの費用は、実施サービスと安全性によって変わります。サービスが充実し、安全性も高いデータセンターは利用料が高くなる傾向にあります。
そのため、自社にとって不要なサービスが多ければ割高になり、メリットを享受できません。データセンターを選ぶときは、得られる効果と利用料金のバランスを考えて判断しましょう。
地震や火災などの災害対策はなされているか
災害からサーバを守ることも、データセンターを利用する大きな目的のひとつです。よって地震や火災などの災害対策が十分に行われているかも重要なチェックポイントといえるでしょう。
地震に関しては建物自体が耐震・免震構造であり、サーバルームの床が地震に強い作り(免震床)になっているかが重要です。免震床は振動にあわせて床が動き、衝撃を緩和します。このような作りであれば、保管されているサーバが倒壊する心配はありません。
また、データセンターの近隣で火災が発生したときに備え、燃え移らない工夫もされていなければなりません。火災に強いデータセンターは建物の構造、施設内の機材ともに耐火性に優れた材料で作られています。
また、一般的な建物は火災が起きるとスプリンクラーが作動し消火を行いますが、データセンターではガスなどを使って消火します。ほかにも停電や洪水などのリスクに対し、十分な対策が施されているかをしっかりと確認しましょう。
セキュリティ対策は十分か
データセンターのセキュリティ対策には大きく分けて「物理セキュリティ」と「情報セキュリティ」の2種類があります。
物理セキュリティは、データセンターの防犯対策にあたります。例えば施設やサーバルームの入口での入室確認や監視カメラの設置、24時間365日の警備体制、サーバルームの無窓化などが該当するでしょう。データセンターには重要な情報が詰まっているため、侵入者などによる犯罪を防ぐ対策が求められます。
情報セキュリティは、ネットワークを介したサイバー攻撃などの対策です。データセンターは常に攻撃を受けているため、通信の暗号化や24時間体制のネットワーク監視など、堅牢な情報セキュリティ対策を実施しているかが重要といえるでしょう。
空きスペース・空きラックがあるか
データセンター選びの意外なポイントは、空きスペースや空きラックの有無です。このポイントは見落としがちなので注意しましょう。
社内で重要なシステムをデータセンターに移した場合、使用期間が長いと保有データも多くなり、サーバを増設する可能性が出てきます。そのときに空きスペースがなければ増設はできません。
また、時間差でサーバを移行する場合も注意が必要です。メインとなる業務システムのサーバをデータセンターに移行してから時間が経過した後に、ほかのサーバをデータセンターに保管しようとしても、空きスペースがなければ違うデータセンターを利用しなければなりません。
このような事態に陥れば、トラブルが起きたときにデータセンターを行き来する羽目になり、業務効率が低下します。サーバを一つのデータセンターで管理するためにも、空きスペースの確認は重要です。
選定ポイントをさらに詳しく確認したい方は、以下の記事もご覧ください。
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watch_later 2023.01.17
データセンター選定を失敗しない7つのポイント 続きを読む ≫
データセンター利用のメリット
自社に最適なデータセンターを選ぶには、データセンターの特徴やメリットについての理解が重要です。これによりコストと効果のバランスが測れ、データセンターを活用する判断材料にできるでしょう。ここからはデータセンターを利用するメリットについて説明します。
突然の地震からデータを守る
前述のように国内のデータセンターは地震対策を強化しているため、自社の建物でサーバを保管するよりも安全です。仮に耐震・免震構造の建物だったとしても、免震床を採用しているデータセンターのサーバルームのほうが安全性は高いでしょう。
また、国内に限らず、地震が発生しない国のデータセンターを利用する方法もあります。しかしデータに関する法律の違いや、日本語のサポートがない可能性も踏まえて慎重に検討すべきでしょう。
地震だけでなく火災からもデータを守る
データセンターは地震だけでなく火災にも強い構造で、火災対策の設備も備えています。一般的な企業が入っている建物で火災が発生した場合、スプリンクラーが作動して消火を行いますが、水を使うため、サーバを含むIT機器が故障する可能性は非常に高いと言わざるを得ません。
それに対してデータセンターは、二酸化炭素などの引火や化学反応を起こさないガスを使って消火活動を行うため、システム機器へ影響を与えず安全です。
サーバ費などの費用が削減できる
データセンターのサービスの中には自社でサーバを用意する必要がないものもあります。このようにサーバをレンタルするタイプでは、自社で購入するよりも導入費用を抑えられるメリットがあるでしょう。
また、自社でサーバを設置すると保守・運用の業務が発生するほか、サーバルームの用意や、空調などで電気代がかさむデメリットがあります。しかしデータセンターを利用すればこれらの必要がなくなり、コストも削減できるでしょう。
物理・情報セキュリティ対策をとりつつ24時間データを保護できる
サーバをデータセンターに保管すれば保守・監視も任せられ、24時間体制で休みなくデータを保護できます。
自社で24時間体制の管理を行えば業務の負担が大きくなり、会社も常に開放しなければならず、物理セキュリティの対策が弱くなります。サーバの管理をデータセンターに委託することで、セキュリティ強度を高められるといえるでしょう。データセンターは情報セキュリティ対策に強みがあるイメージですが、がありますが、堅牢なデータセンターは、建物の構造や防犯体制といった面で物理セキュリティ面も強固なので、安心して活用できるでしょう。
そもそもデータセンターとは?
データセンターとは、サーバを安全に保管できる施設のことです。自社にサーバを設置し構築するとコストとリスクが発生しますが、データセンターの保管によりさまざまなコストの削減とリスク対策が可能になります。
例えばサーバを設置する場所代、稼働に必要な空調設備にかかる電気代、サーバの保守・運用にかかる人件費などが挙げられるでしょう。しかしデータセンターを利用すれば、このようなコストを大幅に削減できます。
そして、自社でサーバを管理する最大のリスクは、地震などの災害対策が不十分なことです。大規模な震災などでサーバを保管しているラックが倒壊すれば、重要なデータの消失につながりかねません。また、火災やスプリンクラーの影響による故障もありえるでしょう。データセンターではこのようなさまざまなリスク対策を行えるのです。
3つのデータセンターサービス
データセンターは、サーバの保管以外にもサービスを提供しています。サービスは大きく分けて「ハウジング」「ホスティング」「クラウド」の3種類があるので、以下で詳しく見ていきましょう。
自社サーバを預けるハウジング
ハウジングとは、自社のサーバをデータセンターに預けることです。データセンターにサーバを預けても設定やメンテナンスは遠隔で行えるため、物理的な不具合以外の運用はすべてデータセンターに任せられます。
ハウジングはカスタマイズの幅が広く、自由度が高い方法といえるでしょう。自社で管理していたサーバがデータセンターに移るイメージで、BCP対策が可能です。
事業者のサーバを借りるホスティング
ホスティングは、データセンター事業者が提供している設備を使うサービスです。この場合はサーバやネットワーク機器などを自社で用意する必要がなく、何もない状態からでもサーバを使ったシステムを使用できるのがメリットでしょう。
このようにサーバをレンタルしてシステムを構築するため、「レンタルサーバ事業者」と呼ばれることもあります。導入費用を抑えられますが、事業者が提供しているOSなど制約が多く、毎月利用料が発生します。
機能豊富なクラウドコンピューティング
クラウドコンピューティングは、データセンターが提供しているサービスという概念ではありません。主にクラウドサービスのサーバはデータセンターに保管されているケースが多いですが、ハウジングとホスティングどちらかの可能性があります。
クラウドコンピューティングのサービスは、データセンター事業者が行っているとは限りません。あくまで「データセンターに保管されているサーバが提供しているサービス」なので、一つのデータセンターに複数のクラウドサービスが存在している場合もあります。
自社にあったデータセンターを比較し情報を守ろう!
ここまで紹介してきたように、データセンターにはさまざまな種類があり、企業の状況や目的に応じた選択が重要です。中には見学を受け付けているセンターもあるため、導入前に構造などを実際に見てみるとよいでしょう。自社にあったデータセンターを利用し、災害対策や情報セキュリティ対策をしっかりと行いましょう。