HTMLとは?
ここでは、HTMLの概要と特徴を紹介します。
マークアップ言語の一つ
HTMLとは、Webサイトの構成要素を構造化するマークアップ言語のことです。
HyperText Markup Languageの略称で、ブラウザの画面にテキスト・画像・動画などを表示する際に用いられます。Webサイトをブラウザで表示させるために必須の言語で、各ブラウザ上からソースコードを確認できるようになっています。
例えばGoogle Chromeなら、「右クリック⇒ソースの表示」で閲覧できます。HTMLの他にCSS・JavaScript・PHPなどのプログラミング言語も一緒に表示されます。ただし、HTMLではプログラミング言語のような値の計算などの動的なデータ処理はできません。
Webページ内の文書や画像を指定できる
Webページ内の文書や画像に、特定の装飾を施せます。例えば「<b>テキスト入力 </b>」と記述すれば、テキストを太字にできます。他にも、以下のような機能が利用できます。
- ■<img>:画像の挿入
- ■<a>:リンクの設定
- ■<br>:改行
- ■<u>:テキストに下線
- ■<i>:斜体テキスト
PHPとは?
ここでは、PHPの概要と特徴を紹介します。
プログラミング言語の一つ
PHPとは、HTMLに動的な処理を組み込めるプログラミング言語です。
例えば新着記事を自動的にトップ表示させたい時などに利用されます。インタープリター言語と呼ばれるものの一つで、プログラム実行時にコンパイルの必要がないのが特徴です。多種類のデータベースと連携可能で、Webアプリケーションの開発に利用されています。
しかし、難しい文法はないため、初心者にもおすすめできます。
サーバサイドでデータを操作できる
PHPはブラウザに送信される前のサーバのデータを加工します。それにより、HTMLにはない独特な動きを付加できます。
例えば時間制御を施せば、午前と午後で異なるメッセージを表示できます。AM6時~AM9時は「おはようございます」、PM12時~PM5時は「こんにちは」とすれば、動的なコンテンツができあがります。
また、「お問合せフォーム」「グループウェア」「社内管理システム」などのサービスが、PHPで作成できます。特にお問い合わせフォームは、ソースコードの公開も多いため、簡単に作れるでしょう。
グループウェアのカレンダー・スケジュール表・タイムスタンプ機能なども対応可能。社内管理システムにいたっては、システム全般をPHPで作成できます。
HTMLとPHPの違い・関係性は?
HTMLは、Webサイトの構築に必須の言語です。テキストや画像を配置したり、改行や文字の大きさ等を指定できます。ただしデータを処理する機能はなく、「マークアップ言語」の一つです。
文書にマークを付けることでサイトの構造を定義するというわけです。条件によって表示内容を変化させるような動的な処理はできず「静的」なWebサイトの表示にとどまります。
HTMLに組み込んで機能を追加できる言語が豊富にあり、PHPもその一つです。
PHPは、HTMLに埋め込んで動的な処理を加えることができる言語です。HTMLと異なり、データ処理できる「プログラミング言語」として機能します。PHPを使えば、Webサイトの表示内容を条件によって変化させることが可能です。
習得難易度はHTMLより高く、他のプログラミング言語よりは低いといえるでしょう。HTMLは「静的なコンテンツ」、PHPは「動的なコンテンツ」を作成できます。
Webページやソフトウェアを効率よく開発するには?
Webページやソフトウェア開発の効率化には、「ノンプログラミング」がおすすめです。
ノンプログラミングでは、あらかじめ命令が書かれた部品を使います。そのため、プログラミングの知識は必要ありません。中には、テンプレートのドラッグ&コピーでWebページを作れたり、アイコンを並べるだけでソフトウェアが完成するサービスもあります。
開発コストも大幅に削減されるので、利用してみるのもよいでしょう。
HTMLとPHPの違いを理解し、新サービスを開発しよう!
HTMLは、Webサイト作成の基本となるものです。データを処理する機能はありませんが、Webサイトにテキスト・画像・動画などを表示してくれます。
PHPは、HTMLに動きを加えるプログラミング言語です。サーバにあるデータを加工し、HTML内のテキスト・画像・動画に動的処理を行います。
HTMLとPHPの特徴を理解して、新サービスを開発しましょう。