アジャイル開発とは
アジャイル開発の特徴について、簡単におさらいしておきましょう。
- ・短期間に実装と運用試験を繰り返す開発手法
- ・小さなプロジェクト・小規模な開発向け
- ・計画の変更が前提のため、途中で生じた変更にも対応しやすい
- ・開発途中でも要望を取り入れられるため、顧客のニーズを最大限反映できる
アジャイル開発は、現在主流とされる開発手法のひとつです。従来の主流だった「ウォーターフォール開発(全体の設計からスケジュールどおりに工程を進めていく手法)」と異なり、短いスパンでの開発が可能です。ただし、計画を綿密に決めないためスケジュールや進捗状況の管理が難しいというデメリットがあります。
アジャイル開発に最適なツールを厳選紹介
アジャイル開発に強みをもつ製品や、実際に活用された実績のある開発ツールを紹介します。
《楽々Framework3》のPOINT
- スクラッチ開発より5倍以上の生産性。素早くシステムをリリース
- ノンコーディングで品質も担保、テスト工数も大幅削減
- 部品の組合せの変更だけで修正開発も容易。内製化に最適
ITトレンド2022年(上半期)資料請求ランキング第1位
「楽々Framework3」は、4,000以上のシステム構築・稼働実績をもつ住友電工情報システム株式会社が提供するWebアプリ開発ツールです。部品組み立て型のローコード開発プラットフォームであり、各部品の組み合わせによってシステム開発を高速化します。ハイブリッドアジャイル開発をサポートする機能も実装しており、生産性や顧客満足度の向上が期待できます。
参考価格 |
1,000,000円 ~(実行サーバライセンスの価格) |
無料トライアル |
体験版(無償)あり |
Magic xpa Application Platform
製品・サービスのPOINT
- 【クロスプラットフォーム】ワンソース・マルチデバイス
- 基幹業務システムの運用基盤としてグローバルで35年の実績
- 【超高速開発!】CやJavaの10倍の開発生産性
ITトレンド2022年(上半期)資料請求ランキング第2位
マジックソフトウェア・ジャパン株式会社提供の「Magic xpa Application Platform」は、アジャイル(スパイラル)開発を得意とするローコード開発プラットフォームです。単一の開発手法でクライアント/サーバやWebなど、多種多様なアプリケーションを開発できます。一度作成したアプリケーションを、ほかのプラットフォームにマイグレーションすることも可能です。
参考価格 |
開発環境:Magic xpa Studio RIA Edition:185,000円 ~/1ユーザー
買取価格 保守料なし |
無料トライアル |
◯ |
《Heroku》のPOINT
- アプリ開発をより早く、より簡単にするプラットフォーム
- AWS上で稼働し、信頼性と安全性を重要視したプラットフォーム
- CRMとシームレスな連携を実現する唯一のプラットフォーム
株式会社セールスフォース・ジャパンが提供する「Heroku」は、アプリ開発・デプロイ・運用を担うクラウドプラットフォームです。GitやGitHubで直接展開し、使いやすく構造化されたCI/CDワークフローを活用できます。アジャイル開発の実践を支援する統合型のプラットフォームでもあり、ITトレンドのGoodProduct(開発ツール部門)も受賞した顧客満足度の高い製品です。
参考価格 |
Hobby:$7/dyno/月~ |
無料トライアル |
ー(フリープランあり) |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《ArielAirOne》のPOINT
- 大手企業のペーパーレスをノーコード/ローコードで実現
- Notes移行ツールで管理者と現場の移行負荷を大幅に削減
- スクリプトを設定することで、複雑なアプリケーション作成も可能
株式会社ワークスアプリケーションズ提供の「ArielAirOne Enterprise」は、大手企業への導入実績が豊富な高機能ポータブル・グループウェアです。部門ポータルやタスク管理などの機能を備えています。専門知識がなくてもローコードでスピード開発が可能です。口コミも全体満足度4以上と高評価を得ています。アジャイル開発との親和性も高いでしょう。
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《Bitbucket》のPOINT
- Jira、Trelloの機能が統合されている最高クラスの機能!
- 組み込まれている継続的なデリバリーの機能で自動テストが可能!
- クラウド、オンプレ、データセンター、多彩なオプションがある!
「Bitbucket」は、アトラシアン株式会社が提供するツールです。アジャイルチームのためのアジャイルツールといわれる『Jira』や、タスク管理ツール『Trello』の機能が統合されています。1,500万人の開発者に利用された実績を持っているのも特徴です。組み込みのCI/CDを備えており自動構築&テストが可能であるため、フィードバックループの高速化が実現するでしょう。
なお同社では、直感的な操作が可能な無料開発ツール「Sourcetree」も提供しています。
参考価格 |
$3~(スタンダードプラン) |
無料トライアル |
◯(フリープランもあり) |
《GitHub》のPOINT
- 自由にデータを改変できるフォーク機能
- プルリクエストで上質なプログラムへカスタマイズ
- マージ機能で迅速なバージョンアップ
「GitHub」はギットハブ・ジャパン合同会社が提供する、世界最大級のプログラム管理サービスです。フリープランから企業向けプラン(月額$21)までありますが、いずれのプランでもコア機能を利用可能です。ソースコードの一括管理や無制限のパブリック/プライベートリポジトリの利用により、複数人での同時開発も容易になるでしょう。
なお同社では、大人数でのプログラム管理に適した分散型のコード管理サービス「Git」も提供しています。GitHubと組み合わせることで世界中のプログラムを使用できるため、気になる方はあわせてチェックしましょう。
参考価格 |
月額$4~/ユーザー |
無料トライアル |
ー(フリープランあり) |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《GitLab》のPOINT
- DevOpsのライフサイクルを導入
- マネジメント機能でシステム全体を可視化
- 豊富な機能で製品開発を徹底サポート
GitLab合同会社が提供する「GitLab」は、製品開発からサービス提供までの導線を安全かつ円滑に構築するシステムです。カンバンボードやWiki によるプロジェクトのドキュメント機能を備え、運用状況やタスクの進捗情報を一元管理できます。開発者へのサポートも整っており、ユーザーやブランチの管理・ソースコードへのアクセスも可能です。
参考価格 |
月額$19~(米ドル・ 年払い) |
無料トライアル |
ー(フリープランあり) |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《intra-mart》のPOINT
- 専門知識は不要!直感的な操作が可能なローコード開発!
- 様々なシステムを自動化、簡略化できるワークフローシステム!
- 数多くの業務を自動化、デジタル化して競争力アップ!
14年連続シェアNo.1のワークフローシステム「intra-mart」は、ローコード開発と業務プロセスの自動化ができる製品です。社内業務の一括化や最適化にも有効です。株式会社NTTデータイントラマートが提供しており、アジャイル開発を実施した導入事例も多数あります。既存の開発ツールと比べて、開発工数(ステップ数)が約30%も減った事例(口コミ)も寄せられています。
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《Claris FileMaker》のPOINT
- 世界的な認証を保持
- ビジネスに合わせて拡張可能な堅牢カスタムAppを構築可能
- クラウド・オンプレミス両方でデータを安全に保護
「Claris FileMaker」はApple Japan合同会社が提供する、高レベルなAppを開発できる開発ツールです。豊富なテンプレートやサンプルAppが用意されており、カスタムAppの制作を強力にサポートします。必要に応じてカレンダー・カンバンなどの機能追加も可能なので、App開発の効率化を実現できるでしょう。高度なコーディングスキル・ノウハウが不要な点もポイントです。
参考価格 |
月額1,950円 ~ 4,000円/1ユーザー |
無料トライアル |
◯ |
アジャイル開発に有効なプロジェクト管理ツール
アジャイル開発はウォーターフォール開発と比較すると、進捗管理が困難です。工程間を何度も行き来するため、チーム内で現状を共有するだけでも一苦労でしょう。適切に現状を把握し、開発プロジェクトを成功に導くためには手動での管理は不適切です。
プロジェクト管理ツールには、複雑なプロジェクトの進行状況を管理する機能が豊富に備わっています。管理を一元化することで、チーム内での情報共有も円滑になります。
以下、アジャイル開発に役立つプロジェクト管理ツールです。
Jira
アトラシアン株式会社が提供する「Jira」は、アジャイルチーム向けの開発ツールです。スクラム・カンバン・バグ追跡・DevOpsなどのテンプレートが備わっているため、進捗状況の可視化やバグの一元管理、作業の効率化ができるでしょう。フリープランや無料トライアルの利用も可能です。同社ではほかにもタスクやプロジェクト管理に特化した「Trello」をリリースしており、連携にも対応できます。
Redmine
「Redmine」は、オープンソースのプロジェクト管理ソフトウェアです。ファーエンドテクノロジー株式会社が提供しています。チケットやガントチャート、リポジトリ・Wikiなどの機能を有しているため、システム開発の進捗管理やタスク共有に有効です。ダウンロードして無料で利用できますが、クラウドサービス(My Redmine)は有料(月額8,000円〜)です。
Backlog
株式会社ヌーラボ提供の「Backlog」は、プロジェクト管理に求められる機能がオールインワンで備わった製品です。課題やバグの管理に加え、GitやSubversionのバージョン管理システムにも対応しています。直感的に使えるUIのため、開発者以外のメンバーでも活用しやすいでしょう。価格は月額12,980円(税込)~、無料トライアルも利用できます。
Asana
タスク管理ツール「Asana」は、Asana, Inc.により提供されているツールです。全体像を把握できるタイムラインや作業を可視化するカンバンボードなど、アジャイル開発に有効な機能を多数搭載しています。月額1,200円から(ユーザーあたり)利用でき、個人や小規模チーム向けのフリープランもあります。
アジャイル開発に有効なドキュメント管理ツール
アジャイル開発では、ドキュメント管理が軽視されがちです。目的とする成果物はあくまでプログラムであり、ドキュメント管理は二の次と認識されています。
しかし、どのような開発手法で作られても、ドキュメントはシステム開発の重要な一部です。アジャイル開発の現場においても適切なドキュメント管理は不可欠でしょう。
アジャイル開発のドキュメント管理を実現するうえで有効なのが、ドキュメント管理ツールの活用です。ドキュメントの作成や共有が円滑化します。
以下、アジャイル開発に有益なドキュメント管理ツールです。
Qiita Team
Qiita株式会社が提供する「Qiita Team」は、ナレッジなどを簡単に社内共有できる情報共有サービスです。知識の標準化や、テキストコミュニケーションによるチームの活性化に役立ちます。他の人が作成した記事への補足や修正ができるほか、議論やフィードバックにも活用できます。価格は利用人数によって異なるため、詳細は別途問い合わせが必要です。
Confluence
コラボレーションツール「Confluence」は、アトラシアン株式会社が提供するコラボレーションツールです。チーム内の知識を集約し、共同作業するためのワークスペースとして活用できます。機能によって価格は異なりますが、フリープラン(ユーザー 10 名まで)から、拡張・セキュリティ機能に優れたEnterprise版まで4種類のプランが用意されています。
アジャイル開発ツールの活用でプロジェクトを成功へ
アジャイル開発は従来のウォーターフォール開発と違い、プロジェクト進行が複雑です。
そのため、適切な開発ツールを活用して効率よく進めることが求められます。また、開発ツールのほかにも、プロジェクト管理ツールやドキュメント管理ツールがあれば、開発の助けとなるでしょう。
ぜひ今回紹介したツールを有効活用し、プロジェクトを成功に導いてください。