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オーダリングシステムとは?電子カルテとの違いとオーダーの種類・選び方を解説

オーダリングシステムとは?電子カルテとの違いとオーダーの種類・選び方を解説

オーダリングシステムとは、医師が出した処方や検査などの指示を、院内の薬剤部や検査部といった各部門へ電子的に伝えるしくみです。紙の指示箋を運ぶ手間や転記の誤りを減らし、診療の流れを速めます。本記事では、記録を担う電子カルテとの違い、扱うオーダーの種類、導入で得られるメリットと課題、そして自院に合う製品の選び方まで順を追って解説します。導入を検討する医療機関の判断材料として役立ててください。

この記事は2026年9月時点の情報に基づいて編集しています。
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目次

    オーダリングシステムとは

    オーダリングシステムとは、医師が入力した処方・検査・処置などの指示(オーダー)を、薬剤部や検査部などの関係部門へ電子的に伝えるシステムです。紙の伝票による指示を電子化することで、情報伝達の迅速化や入力ミスの防止、業務効率化につなげます。

    医師の指示を各部門へリアルタイムに伝える

    オーダリングシステムでは、医師が処方や検査などの指示を入力すると、その内容が関係部門の端末へリアルタイムに共有されます。例えば、処方内容は薬剤部へ、検査依頼は検査部へ送られるため、紙の伝票を持ち運ぶ必要がありません。

    また、入力した指示はデータとして保存されるため、誰がいつ何を依頼したのかを確認できます。会計や医事システムと連携すれば、情報の二重入力を減らし、院内業務を効率化できる点も特徴です。

    電子カルテとオーダリングシステムの違い

    電子カルテとオーダリングシステムの大きな違いは、電子カルテが「診療情報の記録・保存」を目的とするのに対し、オーダリングシステムは「医師の指示を各部門へ伝達する」ことを目的としている点です。

    比較項目電子カルテオーダリングシステム
    主な役割診療情報を記録・保存する医師の指示を各部門へ伝える
    主な情報診察内容、検査結果、経過、処方履歴など処方、検査、処置、食事などの指示
    主な利用目的患者情報の一元管理・共有部門間の情報伝達・業務効率化

    電子カルテは「記録」、オーダリングは「指示伝達」

    電子カルテは、診察内容や検査結果、処方履歴などの診療情報を患者ごとに記録・保存するシステムです。一方、オーダリングシステムは、医師が出した処方や検査などの指示を関係部門へ届ける役割を担います。

    つまり、電子カルテは診療内容を「記録する」ためのしくみ、オーダリングシステムは業務上の指示を「伝える」ためのしくみと考えるとわかりやすいでしょう。

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    現在は電子カルテと一体化しているケースが多い

    現在では、電子カルテにオーダリング機能が組み込まれ、一体的に利用されるケースが一般的です。医師が電子カルテ上で処方や検査を入力すると、その内容が各部門へオーダーとして送信され、検査結果などが再び電子カルテへ反映されます。

    そのため実際の運用では両者の境界がわかりにくい場合もありますが、もともとは「診療情報の記録」と「指示の伝達」という異なる役割をもつシステムです。

    オーダリングシステムが普及した背景

    オーダリングシステムが普及した背景には、病院の大規模化や診療業務の複雑化があります。診療科や部門が増えるほど、紙の伝票による情報共有では、伝達の遅れや記入ミス、紛失などが発生しやすくなるためです。

    こうした課題を解消するため、処方や検査などの指示を電子化し、院内で迅速かつ正確に共有できるオーダリングシステムが広まりました。現在では電子カルテの普及とともに、医療情報システムを構成する機能の一つとして活用されています。

    オーダリングシステムで扱う主なオーダーの種類

    オーダリングシステムが扱う指示は多岐にわたります。診療科や施設の規模によって必要な範囲は変わりますが、代表的なオーダーの種類を知っておくと、自院に必要な機能を見極めやすくなります。ここでは主要な三つの分野を紹介します。

    処方オーダーと注射オーダー

    処方オーダーは、医師が薬剤の種類や用量、服用方法を入力し、薬剤部へ調剤を依頼する機能です。飲み合わせの確認や用量の警告が働く製品もあり、投薬の安全性を高めます。注射オーダーは、注射薬の指示を病棟や看護部門へ伝える役割を担います。

    これらのオーダーは投薬の記録と直結するため、正確さが強く求められます。入力した内容がそのまま調剤や実施の指示になり、会計情報にも反映されます。手書きに比べて読み違いが起きにくく、投薬に関わる誤りの抑制に寄与します。

    検査オーダーと画像診断オーダー

    検査オーダーは、血液や尿などの検体検査を依頼する機能です。医師が項目を選んで指示すると検査部へ伝わり、結果が出ればカルテへ返ってきます。依頼から結果参照までを一連の流れで扱えるため、確認の手間を減らせます。

    画像診断オーダーは、レントゲンやCT、MRIといった画像検査を放射線部門へ依頼する機能です。撮影の予約や部位の指定を電子的に行い、撮影後の画像や読影結果をカルテと結びつけて管理します。検査から診断までの情報を集約できる点が利点です。

    食事や入退院など病棟系のオーダー

    入院設備のある病院では、食事オーダーや入退院に関するオーダーも扱います。食事オーダーは患者ごとの食種やアレルギーを踏まえた指示を給食部門へ伝え、入退院オーダーは病床の管理や転棟の手続きを支えます。病棟運営に欠かせない機能です。

    これらのオーダーは看護部門や事務部門と密接に関わり、複数の職種で情報を共有します。無床の診療所では不要なことも多く、必要な範囲は施設の形態で大きく変わります。自院の診療体制に合わせて対象を見極めることが大切です。

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    オーダリングシステムのメリット・デメリット

    オーダリングシステムを導入すると、医師から各部門への指示を電子化できるため、伝達ミスの防止や業務効率化、情報共有の迅速化が期待できます。一方で、導入・運用コストや職員への教育、既存システムとの連携などには注意が必要です。

    メリット|指示伝達のミスを減らせる

    紙の伝票や口頭で指示を伝える場合、記載内容の読み違いや転記ミス、伝票の紛失などが発生する可能性があります。オーダリングシステムでは、医師が入力した内容がそのまま関係部門へ共有されるため、こうした人的ミスを減らせます。

    また、誰がいつどのような指示を出したのか履歴を確認できるため、指示内容の確認や追跡もしやすくなります。

    メリット|部門間の連携を効率化できる

    医師が入力した処方や検査の指示は、薬剤部や検査部などへ速やかに共有されます。紙の伝票を作成・運搬したり、同じ情報を別システムへ入力したりする作業を削減できるため、院内業務の効率化につながります。

    会計システムや医事システム、電子カルテなどと連携すれば、診療から検査、会計までの情報をスムーズにつなげることも可能です。

    デメリット|導入・運用にコストがかかる

    オーダリングシステムの導入には、システム本体だけでなく、端末やネットワーク環境の整備、既存の部門システムとの連携などにも費用がかかります。導入後も保守や更新などのランニングコストが発生します。

    特に複数の診療科や部門システムをもつ医療機関では、連携範囲によって導入費用や構築期間が大きくなる場合があります。

    デメリット|業務フローの見直しや職員教育が必要

    システムを導入するだけで、すぐに業務が効率化するとは限りません。従来の紙を前提とした業務フローを見直し、医師や看護師、医事担当者などが新しい操作方法を習得する必要があります。

    また、システム障害が発生した場合の対応方法もあらかじめ決めておくことが重要です。導入時には操作性だけでなく、既存システムとの連携性やサポート体制、障害時の運用方法まで確認しましょう。

    本格的にオーダリング機能を備えた電子カルテを選ぶには

    実際に製品を選ぶ段階では、自院の規模や診療体制に合うかどうかを見極める必要があります。オーダリング機能は多くの電子カルテに組み込まれているため、両者を一体で検討するのが現実的です。選定で重視したい視点を整理します。

    病院規模と診療科にあわせて選ぶ

    製品を選ぶ第一の視点は、施設の規模と診療科への適合です。無床の診療所であれば処方や検査のオーダーが中心となり、比較的シンプルな構成で足ります。入院設備のある病院では、食事や病棟系のオーダーまで含めた幅広い機能が求められます。

    診療科によって必要な機能も変わります。専門的な検査や画像診断を多く扱う科では、それらのオーダーへの対応力が重要です。自院の診療内容を洗い出し、必要な機能を満たす製品かどうかを具体的に照らし合わせて判断しましょう。

    関連記事 【2026】自由診療向け電子カルテおすすめ6選!費用・機能で選ぶ最新比較ガイド

    既存システムとの連携性を確認する

    もう一つの重要な視点が、すでに使っている会計システムや部門システムとの連携性です。オーダリングの情報は会計や検査、画像など複数のシステムへつながって初めて効果を発揮します。連携できないと二重入力が残り、効率化の効果が薄れてしまいます。

    導入実績や対応する連携先の範囲を、製品ごとに確認しておくと安心です。将来オンライン診療やWeb問診などを追加する可能性があるなら、拡張のしやすさも見ておきましょう。複数製品の資料を取り寄せ、条件を並べて比較することをおすすめします。

    関連記事 オンライン診療対応システムを徹底比較!選び方や費用相場も紹介

    オーダリング機能を備えた電子カルテの例

    ここでは、オーダリング機能を含む電子カルテ製品の一例を紹介します。自院の規模や運用に合うかどうか、機能の範囲や連携性とあわせて確認する際の参考にしてください。

    Qualis Cloud/Qualis

    株式会社ビー・エム・エル
    《Qualis Cloud/Qualis》のPOINT
    1. 多機能なのに直感的な使い心地
    2. 各種システムとの連携も充実
    3. BMLだからできる、安心のサポート

    株式会社ビー・エム・エルが提供する『Qualis Cloud/Qualis』は、無床クリニック向けの電子カルテシステムです。検査オーダーから結果参照までを一連の流れで扱える点が特徴で、依頼した検査の結果をカルテ上で確認できます。受付やカルテ入力、会計、レセプトチェックまでを一つのシステムで支え、日々の診療業務を効率化します。多くの医療関連機器やシステムとの連携実績があり、院内の情報の流れをつなげたい医療機関に向いています。シンプルな運用から自院に合わせたカスタマイズまで、幅広い使い方に対応します。

    HOPE LifeMark-TXシリーズ (富士通株式会社)

    《HOPE LifeMark-TXシリーズ》のPOINT
    1. クラウド型/オンプレミス型を選べる柔軟な提供形態。
    2. オンライン資格確認など、将来の医療DXに対応。
    3. サブスクで買い替え・コスト不要、継続利用可能。

    まとめ

    オーダリングシステムとは、医師の指示を院内の各部門へ電子的に伝えるしくみであり、診療情報を記録する電子カルテとは役割が異なります。処方や検査、画像診断、病棟系など扱うオーダーは幅広く、転記ミスの削減や業務の効率化に貢献します。導入にあたっては費用や運用面の準備、既存システムとの連携性を見極めることが欠かせません。自院の規模や診療体制に合う製品を、複数の資料を比較しながら選び進めましょう。

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