クラウド型電子カルテとは
クラウド型電子カルテとは、院内にサーバを置かずにクラウド上で電子カルテを管理するシステムのことです。電子カルテシステムは当初、オンプレミス型が主流であり、導入は大規模病院が中心でした。その後、診療録の外部保存が許可されクラウド型が登場すると、初期費用や運用の手間が抑えられるため中小規模の医療機関でも導入されるようになりました。
また、最近では在宅医療の需要増加により地域での医療情報連携や多職種連携の重要性が高まっています。これにより往診・在宅訪問診療などの外出先でもカルテの確認・処理ができるクラウド型電子カルテの利便性が注目されています。
参考:「診療録等の保存を行う場所について」の一部改正について|厚生労働省
参考:地域連携等による在宅医療の体制整備について |厚生労働省
クラウド型電子カルテの機能
クラウド型電子カルテには、主に以下の機能が搭載されています。製品ごとに搭載機能が異なるため、まずは資料を取り寄せ比較して、自社に合ったシステムを選びましょう。
機能 | 内容 |
---|---|
カルテ入力支援 | 主訴や所見、処置内容などを簡単に入力可能。AIによる自動学習やDo入力にも対応。 |
他システムとの連携 | レセコンや検査機器、予約・問診システムと連携し業務を効率化。 |
モバイル対応 | タブレットやスマホでカルテを閲覧・編集可能。訪問診療や複数スタッフによる同時表示にも対応。 |
レセプト作成 | 診療内容にもとづいたレセプト(診療報酬明細書)を自動作成。 |
経営分析 | 診療実績や患者数、稼働率などのデータを集計・可視化して経営に活用。 |
クラウド型電子カルテをお探しの方へ
この記事では、クラウド型電子カルテを医療機関の特徴別に分類し比較します。各社製品の機能や口コミ、特徴については、一覧表から比較するのもおすすめです。「すぐにツール選定に移りたい」という方は、以下をクリックして詳しい製品情報をご覧ください。
クラウド型電子カルテのシェアと動向
ITトレンドが独自に行った調査によると、2024年10月〜2025年4月の半年間で電子カルテの資料を請求した医療機関のうち、最多は「従業員数10名未満」で全体の48.04%を占めていました。次いで多かったのは「10名以上50名未満」で26.66%となっており、診療所や中小規模病院での導入が進んでいることがわかります。なお、今回の調査では資料請求を行った企業の100%が、新規導入を検討している医療機関でした。
クラウド型電子カルテのメリット
クラウド型電子カルテシステムは、オンプレミス型と比較すると費用面や運用面でメリットがあります。ここでは、クラウド電子カルテのメリットを紹介します。

初期費用が抑えられるため導入しやすい
クラウド型電子カルテシステムは、コストを抑えてすぐに導入できる点が最大のメリットといえるでしょう。オンプレミス型のようにサーバの設置やネットワーク構築が不要なため、大がかりな設備投資も必要ありません。
院内に専用サーバをもたないため、ハードウェアの購入費や保守要員の確保といった負担も不要です。運用もシンプルで、低コストでの運用が可能なことから、はじめて電子カルテを導入する医療機関にも適しています。
自動バージョンアップで運用負荷を軽減
導入した電子カルテは、サーバの保守管理やシステムのバージョンアップなど、定期的なメンテナンスが欠かせません。クラウド型ならバックアップや診療報酬の改定、薬価改定によるバージョンアップなどもベンダーに任せられるため、運用負荷を軽減できるでしょう。
また、パソコンのほか、タブレットやスマートフォンでも利用できるクラウド型製品は、システム利用のために新しく端末を導入したり買い換えたりする必要がありません。使い慣れた端末で運用できるため、システム操作もスムーズに行えるのもメリットです。
どこでもカルテの管理ができる
オンプレミス型電子カルテは、院内かつ決まった場所でしか利用できないため、回診や往診時には不便を感じることがあります。一方クラウド型は、インターネット環境があればタブレットやスマートフォンでどこからでもカルテにアクセスでき、入力や確認も可能です。
在宅医療や訪問診療では、診療情報を確認しながらリアルタイムに処置が行えるほか、救急搬送などの紹介状の作成も可能です。また複数の医療機関を運営する法人でも、一つのシステムで一括管理できる点も大きなメリットです。
他システムとの連携で業務効率化につながる
電子カルテは、ほかのシステムや医療機器と連携すれば、データ転記の手間が省け作業効率をさらに高められます。例えば、診療予約システムとの連携により、問診票のデータを電子カルテに反映可能です。レセコンとの連携では、電子カルテの診療データをもとにレセプト作成がスピーディーに実施できます。また地域医療連携システムと接続することで、近隣の医療機関や多職種との連携、在宅医療の実施が効率化されます。
オンプレミス型でほかのシステムと連携する場合、専門的な知識や技術をもった人材が必要です。自院で対応ができない場合には、システムインテグレーターに構築を外注する費用なども発生します。しかしクラウド型は、大がかりな設定はなく、ベンダーのサポートを受けながら自院内でシステム連携を行うにもスムーズです。
BCP対策やセキュリティ対策ができる
BCPとは「事業継続計画」を指し、緊急事態発生時に被害を最小限に抑え、早急に復旧するための対策のことです。クラウド型電子カルテは、ベンダーが管理するデータセンターでデータを管理し、バックアップを実施しています。データセンターは24時間365日監視されており、サーバなどにトラブルがあってもすぐにベンダー側が対処します。自院内にデータを置くよりも災害の影響を受けにくく、早期の復旧が可能です。
以下の記事では、最新の電子カルテについて価格や特徴を比較しています。クラウド型以外の製品とも比較して検討したい方は、あわせて参考にしてください。
クラウド型電子カルテのタイプ
クラウド型電子カルテは、大きくわけて以下の4つのタイプに分類できます。

- ■無床医療機関向けの電子カルテ
- 外来診療を中心とするクリニックに特化。予約・問診連携やAI補助によるカルテ入力支援、経営分析やキャッシュレス対応など業務の効率化と患者サービス向上をサポート。
- ■有床医療機関向けの電子カルテ
- 入院管理や病棟業務、チーム医療に対応可能。レセコン一体型や多職種連携機能、経営分析、災害対策など中小病院の診療と運営を支える機能が充実。
- ■訪問診療に対応可能な電子カルテ
- 在宅医療や訪問診療に対応し、モバイル端末での操作やリアルタイムの情報共有が可能。オンライン問診や決済機能を備えた製品もあり、現場の機動力と連携力強化におすすめ。
- ■特定の診療科目に特化した電子カルテ
- 眼科や美容クリニックなど診療科特有の業務に対応可能。製品によっては画像管理や自費診療対応、LINE連携など、専門的なニーズに応える機能を搭載している。
クラウド型電子カルテの選び方・比較ポイント
ここでは、クラウド型電子カルテの選定ポイントについて詳しく解説します。製品のタイプに加えて、操作性や搭載機能、セキュリティ対策などを比較して選定するとよいでしょう。
画面の視認性や入力操作のしやすさ
医療現場では、医師・看護師・医療事務など複数の職種が使用するため、誰にとっても使いやすい操作性が求められます。操作が複雑なシステムでは、教育コストや運用開始までの期間が長引く恐れがあります。
ひと目で患者の状態がわかる見やすい画面レイアウトや、紙のカルテに慣れている人でも馴染めるシンプルな操作性のものがおすすめです。カルテ入力が最小限の作業でできるかなど、実際の操作を無料トライアルやデモ画面で確認しておきましょう。
カルテ作成補助機能の有無
診療中は限られた時間で複数の患者に対応する必要があり、カルテ入力の手間が診療効率を左右します。特に初診・再診での繰り返し入力や、定型的な処方・処置の記録作業は負担になりがちです。
クラウド型電子カルテには、医師の処方や診療内容をAIが学習して自動で参照する機能や、紙カルテと同じ感覚で手書きできる機能を搭載したものがあります。自院の診療内容にあう便利な補助機能があるかチェックしてみましょう。
レセコンなど他システムとの連携性
既存のレセコンと電子カルテを連携できれば、受付から診察、会計までの手順の一元管理が可能になります。
また、透析システムや検査機器などの医療機器と連携すると、データ取り込みにより入力業務が効率化します。既存のレセプトソフトや他システムと連携できるか、電子カルテメーカーに事前に確認しておくとよいでしょう。
セキュリティ対策機能の充実度
クラウド型電子カルテは提供会社のサーバにデータを保管するため、第三者による管理体制の信頼性が重要なポイントです。特に災害時の復旧体制や、サイバー攻撃・不正アクセスへの防御策は製品ごとに異なります。
ISMSクラウドセキュリティ認証の取得や、堅牢なデータセンターでの管理・バックアップなど対策内容を比較しましょう。製品ごとに対応状況は異なるため、自院に適したセキュリティレベルを備えているか事前に見極めることが大切です。
一般診療所向けの電子カルテシステムを中心に比較したい方は、以下の記事がおすすめです。
【ランキング】おすすめのクラウド型電子カルテ比較一覧
ITトレンド年間ランキング2024「電子カルテ」より、ユーザーにもっとも支持された人気TOP3は以下の製品でした。
- 1位 CLIUS (クリアス)【レスポンスの早さと直感的な操作にこだわった、クリニック向け電子カルテ】
- 2位 Medicom-HRf Hybrid Cloud【オンライン順番受付・モバイル型決済・オンライン問診と連携可能】
- 3位 MAPs for CLINIC 【クラウドの弱点「インターネット停止」時も利用継続可能】
なお、TOP3の製品をはじめとするITトレンド掲載中のクラウド型電子カルテについて、機能や特徴、口コミなどを一覧表にまとめました。
また、この記事で紹介している主要な製品を調査し、見えてきたクラウド型電子カルテの特徴や傾向は以下のとおりです。製品の比較検討にお役立てください。
- ●ほとんどの製品が中小規模病院向け
- ●レセプト機能を搭載している製品は3割ほど
- ●ほとんどの製品がレセコンとの連携に対応している
- ●Web診療予約・オンライン決済に対応可能な製品は一部の製品に限られる
- ●オンライン診療機能を搭載した製品は2割ほど、LINE連携可能な場合もあり
クラウド型電子カルテの費用
クラウド型電子カルテの費用相場は、月額1万〜5万円程度が主流です。初期費用は無料のものから数十万円程度のものまで幅広く存在します。契約年数により割引が適用される場合や、レセコン一体型・オプション追加で費用が変動することもあるため、導入形態に応じたコスト確認が重要です。詳しい料金については、以下のボタンより各社製品の資料を取り寄せ見積もりを取ってみましょう。
▶無床医療機関向けのクラウド型電子カルテ
ここでは、入院施設を有しない無床医療機関向けのクラウド型電子カルテを紹介します。
MAPs for CLINIC
- 初期ライセンス0円!Web予約問診(LINE連携)も追加費用0円!
- 柔軟な入力セット・画面表示カスタマイズで4倍速の高速入力
- ネットワーク障害時は別回線に自動切換。オフラインでも入力可能
株式会社EMシステムズが提供する「MAPs for CLINIC」は、Windowsアプリケーション版の電子カルテです。操作性や柔軟性の高いアプリケーション版のため、見やすく使いやすい仕様が特徴です。また、診療科目別機能が搭載されており、例えば小児科では年齢を設定すると小児用量画面や、バイタルなどの入力内容にもとづいて小児成長曲線が自動表示されます。外部の医療機器や検査と連動させた運用も可能です。
無料トライアル・デモ | 無料トライアルあり 無料デモあり | 対応ケース | 無床クリニック |
参考価格 | 初期費用無料、月額20,000円~ ※追加1接続につき月額5,000円 |
CLINICSカルテ
- 経営分析機能でクリニック経営をアップデート
- 一貫性のあるシステムで業務効率を向上
- クラウドシステムによる運用負担の軽減
株式会社メドレーが提供する「CLINICSカルテ」は、電子カルテ機能に加え、患者用アプリと連動して検査結果の送信や予約管理ができるシステムです。同社のCLINICS予約やCLINICSオンライン診療と連携すると、キャッシュレス決済も実現します。国際標準規格に適合するISMSクラウドセキュリティ認証を取得しているため、安心してデータ管理を任せられます。
無料トライアル・デモ | 無料デモあり | 対応ケース | 無床クリニック |
参考価格 | 基本料金:月額40,000円~(5年契約) ※1年や3年契約あり |
CLINICSカルテを利用したユーザーの口コミ
予約管理にて、予約患者の一覧がもっと見やすくなると予約確認の漏れが起こりにくく、運用がしやすいと感じています。
続きを読む
Qualis Cloud/Qualis
- 多機能なのに直感的な使い心地
- 各種システムとの連携も充実
- BMLだからできる、安心のサポート
株式会社ビー・エム・エルが提供する「Qualis Cloud/Qualis」は、ユーザーごとに画面レイアウトを3パターン登録できる電子カルテサービスです。オンラインでカルテを共有可能なため、外注検査の依頼がスムーズです。また、充実したリモートサポートがあり、オンラインでのマスタ更新などにも対応してもらえます。さまざまな医療機器や、他システムとの連携も充実しています。
無料トライアル・デモ | 無料デモあり | 対応ケース | 無床クリニック |
参考価格 | ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
Qualis Cloud/Qualisを利用したユーザーの口コミ
この電子カルテシステムは本当に使いやすいです。たくさんの検査項目をひとつひとつ手入力しなくても、セットで組めばワンクリックで入力できます。そしてよく使う項目は、「お気に入りセル」というタブにセット登録しておけば、いつでもワンクリックで入力できます。事前に検査項目や投薬を入力したければ、「未来カルテ」という機能もあり、画面上のカレンダーから入力したい日付に飛べば、事前に該当日のコストを入力できます。そしてサポートセンターもあり、難しい事や困った事があれば電話やFAXで対応してくれます。本当に使いやすくて、全医療機関がクオリスならいいのにと思います。
続きを読む
他と比較したわけではないのでそこまで大きく変えてほしい点はありませんが、機能を少し縮小して、さらにわかりやすくしても良いかもしれません。
続きを読む
エムスリーデジカル
- 初期0円、AIによる自動学習で入力時間80%削減!
- 15年利用で約1,000万円のコスト削減が可能!
- 金融機関・政府機関も利用する安全技術
エムスリーデジカル株式会社が提供する「エムスリーデジカル」は、FacebookやX(旧Twitter)で活用されている最新テクノロジーを駆使した電子カルテです。AIによる自動学習機能やプリセットされている処置行為のリスト搭載で、入力操作もよりシンプルかつ簡単に行えるでしょう。iPad上に書いた手書き文字もシステム上に反映でき、書き心地も抜群です。
無料トライアル・デモ | 無料トライアルあり | 対応ケース | 無床クリニック |
参考価格 | ORCA連動型:月額11,800円、一体型:月額24,800円 ※5年ごとの買換え不要 |
Medicom クラウドカルテ
- 直感的で使いやすい、医師やスタッフの業務をスピーディにするUI
- カルテ入力内容から算定可能項目を抽出できるAI自動算定機能搭載
- 医療DXを支援!常にアップデートし、医療の環境変化に迅速に対応
ウィーメックス株式会社が提供する「Medicom クラウドカルテ」は、医療現場の業務効率を向上させるクラウド型電子カルテシステムです。直感的に操作できるシンプルなUIに加え、算定漏れを防ぐAI自動算定機能を搭載。オンライン資格確認や電子処方箋にも対応し、医療DXを支援します。さらに、診療情報提供書の作成サポートや帳票の自動発行機能により、事務作業の負担を軽減。充実したサポートプランも用意されています。
無料トライアル・デモ | 無料デモあり | 対応ケース | 無床クリニック |
参考価格 | Basicプラン:初期費用無料、月額24,800円~ |
▶有床医療機関向けのクラウド型電子カルテ
ここでは、入院患者の受入れが可能な有床医療機関向けのクラウド型電子カルテを紹介します。
Henry
- 安全で低価格のクラウド型!!オンプレミス型の半額程度!!
- 経営分析ツールを搭載!!経営報告用の数値集計作業を軽減!!
- 運用フロー・ルール設計もサポート!!経営改善のドライバーに!!
株式会社ヘンリーが提供する「Henry」は、中小病院向けのレセコン一体型クラウド電子カルテです。タブレットに対応し、音声入力、手書き入力など多彩な機能を備えます。また、経営分析ツールも搭載しており、経営数値の分析・改善にも活用できます。
無料トライアル・デモ | 無料デモあり | 対応ケース | 中小病院 |
参考価格 | ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
blanc
- どこでも使える!在宅訪問時でも院内と同じカルテが利用可能
- クラウドを利用したバックアップでデータ保管も安心!
- 早く・安価に導入可能!サーバー購入や構築もなく素早く導入
JBCC株式会社が提供する「blanc」は、中小病院向けのクラウド型電子カルテシステムです。カルテ内のデータをもとに文書を自動作成でき、テンプレや履歴を使えばオーダー操作がワンクリックで完了します。さらにオーダーの期間重複や薬剤投与時の禁忌をチェックする機能も搭載しており、チェックレベルは変更可能です。導入前の段階から熟練の担当者によるサポートがあるので、電子カルテの導入がはじめてでもスムーズに運用できるでしょう。
無料トライアル・デモ | ー | 対応ケース | 中小病院 |
参考価格 | ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
Medicom-CKⅡ
- シンプルで使いやすい操作性。中小規模病院に特化した機能性
- チーム医療に必要な機能を搭載!環境に合わせた使い方を実現
- Web型電子カルテなので、離れた場所でも情報共有が可能
ウィーメックス株式会社が提供する「Medicom-CKⅡ」は、地域連携にも貢献するWeb型電子カルテシステムです。患者情報を一画面で確認できるほか、画面切替やクリック数を削減した設計のため、診療の効率化にも役立つでしょう。また、看護必要度の管理やADL区分の集計や出力にも対応します。マルチデバイス対応で、往診や病棟ラウンドなど状況に応じた使い方も可能です。
無料トライアル・デモ | 無料デモあり | 対応ケース | 中小病院 |
参考価格 | ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
Medicom-CKⅡを利用したユーザーの口コミ
医療事務の仕事をしていくなかで、レセプト業務になくてはならないのがメディコムの電子カルテです。良い点はシステム操作がシンプルなところです。初めてでも分かりやすく、操作に戸惑うことがあまり無く一度覚えれば困ることもなく使用できると思います。また、サポートも充実しているため不具合が出た際の対応も安心してお願いすることができます。
続きを読む
今でも十分利用しやすいのですが、1つ改善してほしいところが漢字の登録数が少ないように感じるところです。レセプト作業のなかで文字を打つ場面が特に多く、中でも電子カルテでは患者様のお名前、病名など漢字を取り扱う場面が多いのですが…例えば【﨑】、【髙】など異体字?旧字体が登録されていないことが多く不便に思うことが多々あります。
続きを読む
HOPECloudChartⅡ
- すぐに使えるように専門の学習プログラムやサポートが揃っている
- ユニバーサルデザインの優しい画面で直感的に操作できる
- 病院形態に合わせて柔軟に選べる豊富なオプション機能
富士通株式会社が提供する「HOPE Cloud Chart II」は、導入やカスタマイズがしやすいクラウド型の電子カルテシステムです。病院の形態にあわせて、必要なサービスを選択可能です。あらゆる災害に備えた堅牢なセンターでデータを保管するため、安心して利用できるでしょう。
無料トライアル・デモ | ー | 対応ケース | 中小病院 |
参考価格 | ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
▶訪問診療に対応可能なクラウド型電子カルテ
ここでは、在宅医療などの訪問診療に対応できるクラウド型電子カルテを紹介します。
CLIUS (クリアス)
- 【無料】WEB予約・問診・在宅・オンライン診療全て追加料金なし
- カルテ入力時間を短縮できるUI・UX。初心者でも使いやすい
- iPadでも使える!訪問診療や院内での持ち運びに役立ちます
株式会社DONUTSが提供する「CLIUS (クリアス)」は、直感的な操作でカルテ作成ができるシステムです。ORCA(日医標準レセプトソフト)との連携や、地域医療連携も可能です。Windows・Mac・iPadなどに対応しているため、使用場面によって端末の使い分けにも対応しています。また、日本医師会の基準に準拠したサーバを使用しており、セキュリティ面でも安心して運用できるでしょう。
無料トライアル・デモ | 無料トライアル(30日間) | 対応ケース | 無床クリニック・在宅医療 |
参考価格 | 基本プラン:初期費用200,000円、月額12,000円※別途レセコンORCA利用料 ※初期費用無料プランあり |
CLIUS (クリアス)を利用したユーザーの口コミ
他社の電子カルテを利用していたが、スタッフからの強い要望があり、クリアスの電子カルテに変更した。スタッフや医師の入替りのタイミングもあり、短期間での導入を希望したところ、営業担当者が迅速に対応してくれた。 予約や問診については、他社サービスとの連携を検討していたが、スタッフからも「クリアスに付帯されている機能で十分」との意見があり、現在はそちらを利用中。今のところ不便さはない。
続きを読む
レセコンオルカと分離しているので、初めのうちは多少慣れが必要。 後払い機能まで搭載されるとより便利に使えるでは。また、経営分析機能について、条件設定によっては出したい帳票が出ないので、クリアスが売りにしている「開発力」に今後期待したい。
続きを読む
Medicom-HRf Hybrid Cloud
- オンライン順番受付・モバイル型決済・オンライン問診と連携可能
- はじめてでも直観的に理解しすぐに使いこなせるUX/UIデザイン
- クラウド活用によるデバイス&ロケーションフリーを実現
ウィーメックス株式会社が提供する「Medicom-HRf Hybrid Cloud」は、一般診療所向け電子カルテシステムシェアNo.1を獲得している電子カルテです。クラウド型とオンプレミス型の両方で利用できるハイブリッド型システムです。災害時にはクラウド型に切り替えられるなど、万一の際に備えられます。また、メディコムの販売代理店や保守サービス会社が全国の複数の箇所にあり、サポート体制も万全です。170社以上の他システムや機器と連携が可能なため、業務効率化につながるでしょう。
無料トライアル・デモ | 無料デモあり | 対応ケース | 有床クリニック・無床クリニック・在宅医療(歯科は対象外) |
参考価格 | ー※5年ごとの買換え不要 |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
Medicom-HRf Hybrid Cloudを利用したユーザーの口コミ
日々の業務で使っていますが、使い方も複雑なことはあまりなく、簡単に使えています。使い始める時にはカラーのマニュアルも頂き、不明な点はそのマニュアルを見ればすぐ解決できます。
続きを読む
こちらのPCの性能のせいかもしれませんが、集計作業に時間がかかります。ソフト変更も時間がかかり残業になるのが嫌です。もっと早くしてほしいです。
続きを読む
セコム・ユビキタス電子カルテ
- 在宅、外来、入院機能を標準搭載
- 万全なサポート体制が好評
- 多様な部門システムとの連携実績
セコム医療システム株式会社が提供する「セコム・ユビキタス電子カルテ」は、iPhone・iPadで利用できるクラウド型電子カルテシステムです。セコムグループのITセキュリティ技術に守られたデータセンターで、医療情報を一括管理します。部門システム連携に対応し、透析支援システムやリハビリシステムとの充実した接続や、Web予約システム・再来受付機などの事務系機能との連携も可能です。
無料トライアル・デモ | オンラインデモあり | 対応ケース | 中小病院・有床クリニック・無床クリニック・在宅医療 |
参考価格 | ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
セコム・ユビキタス電子カルテを利用したユーザーの口コミ
必要な情報を入力するにあたって説明書がなくても容易に操作できる点が素晴らしいです。画面も見やすく電子カルテを初めて使う方でも問題ないです。疑問点は、WEBからの専用の問い合わせフォームがありサポート体制も優れています。セコムなのでセキュリティ面も安心です。
続きを読む
ほしい情報が見つからないことがあるので、病名などのキーワードで検索できる機能があるとより便利だと思います。
続きを読む
きりんカルテ
- 直観的に操作できるシンプルで使いやすいUIを設計・開発
- クラウド型だからどこからでも、何台でも操作可能
- 手書き入力対応!紙カルテのような書き心地を実現
ウィーメックス株式会社が提供する「きりんカルテ」は、無料で利用できるクラウド型電子カルテです。ORCA(日医標準レセプトソフト)との連携をする場合は別途費用を要しますが、電子カルテシステムの初期費用はかかりません。患者の予約アプリ「診察予約ZERO」を無料で利用可能なため、予約の電話対応を大幅に削減できるでしょう。
無料トライアル・デモ | 無料デモあり | 対応ケース | 無床クリニック・在宅医療 |
参考価格 | きりんカルテ利用料無料 WebORCA利用料+保守・サポート:初期費用300,000円~、月額22,800円~ |
きりんカルテを利用したユーザーの口コミ
まず値段がそれなりでコスパがいい。パソコン慣れしていない人でも導入が楽ではないかと思う。また使いやすい点が1番の良い点。
続きを読む
大きな改善点はないが、しいていうならばサポートが有料な点がマイナスのポイントかな。導入費用が抑えられている分仕方がないことなのかもしれませんが。
続きを読む
homis
- "在宅医目線"のシステムで入力作業の最小化を実現!
- 多職種とリアルタイムで情報共有。コミュニケーションを活性化!
- 診療から請求業務までワンストップで対応可能!
「homis」は、メディカルインフォマティクス株式会社が提供している在宅医療・訪問診療に特化したクラウド型電子カルテです。在宅医が開発に携わっており、訪問看護や薬局などとの多職種連携を実現する機能を搭載しています。バイタルサインなどを他職種と共有できるため、きめ細やかな医療につながり患者の安心感や満足度向上につながるでしょう。また、介護保険用のレセコンも搭載しています。
無料トライアル・デモ | 無料デモあり | 対応ケース | 無床クリニック・在宅医療 |
参考価格 | 【初期費用】homis導入費用:200,000円/CL、ORCA導入費用:100,000円/CL 【サービス利用料】基本料:月額20,000円/CL+ORCAサポート料:月額15,000円/CL+患者数の従量課金+オプション機能 |
▶特定の診療科目に特化したクラウド型電子カルテ
ここでは、特定の診療科での業務に特化したクラウド型電子カルテを紹介します。
CLIPLA Eye
- 業界初!眼科に特化したクラウド電子カルテ
- 患者の受付情報を同期!正確・迅速な院内把握を実現
- 会計連携はデータ転送だけ!正確でスピーディーな会計業務を実現
株式会社クリプラが提供する「CLIPLA Eye」は、眼科に特化したクラウド型電子カルテです。患者の診療がどこまで進行しているかひと目でわかるレイアウトが特徴です。眼科でよく使用する患部画像などをスマートフォンやタブレットで撮影して、電子カルテで管理できます。また、眼科のほかにも、産婦人科に特化した「CLIPIA」シリーズも提供されています。
無料トライアル・デモ | 無料トライアルあり(2週間) 無料デモあり | 対応ケース | 無床クリニック(眼科) |
参考価格 | ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
ACUSIS Cloud
- ※歯科、病院、鍼灸院は対象外(対応していません)
- 美容クリニック様の導入実績多数
- All In One System(診察券アプリ、Web予約、LINE連携、問診票)
株式会社プロ・フィールドが提供する「ACUSIS Cloud」は、美容クリニックを中心に導入されているクラウド型電子カルテです。自費診療だけではなく、保険診療にも対応しています。レセプト機能や診察券アプリ、Web予約やLINE連携などオプション機能も豊富に提供されています。また、指定した端末のみでの閲覧が可能なため、セキュリティ面も安心です。
無料トライアル・デモ | 無料デモあり | 対応ケース | 無床クリニック |
参考価格 | ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
まずは人気製品から検討してみたい方は、以下のボタンから最新ランキングをご覧ください。
まとめ
クラウド型電子カルテは院内にサーバを置かずにクラウド上に電子カルテを保存するため、初期費用や管理費が抑えられるだけでなく、自動バージョンアップなどの機能で運用のしやすさもメリットです。どこでもカルテの管理ができるため在宅医療や訪問診療にも適しており、今後も導入率は高まると考えられます。
クラウド型電子カルテシステムで自院の業務改善を効果的に行うために、まずは各社製品の資料請求をして機能や特徴を比較するとよいでしょう。各社製品の資料請求も可能なため、製品の導入を検討したい方はぜひご利用ください。
勤務先の医院で導入している。患者さんの予約・キャンセル管理が容易だと感じる。保険証の写真を患者さんにご自身でアップロードしていただくことで、非接触で保険確認できるので、コロナ禍の今非常に助かっている。
続きを読む