【一覧表】電子カルテメーカーランキングTOP10
さっそく、「ITトレンド年間ランキング2023電子カルテ」をもとに、病院向け電子カルテの人気ランキングTOP10を紹介します。さまざまなメーカーの電子カルテシステムを取り扱っているITトレンドで、ユーザーから問い合わせの多かった製品のランキングに基づき、人気メーカーや製品を確認してみましょう。
見事1位に輝いたのは、株式会社メドレーの「CLINICSカルテ」です。2位はウィーメックス株式会社の「Medicom-HRf Hybrid Cloud」で、3位は株式会社DONUTSの「CLIUS (クリアス)」です。TOP3にランクインしている製品はどれもクラウド型での提供もされており、導入が容易で使いやすさに定評があります。
最新のランキングは以下のボタンより確認できます。新しい製品が随時追加されているので、ぜひ参考にしてください。
電子カルテメーカーTOP10のおすすめ製品紹介
人気ランキングトップ10の製品について、提供形態や価格、レセコン対応などを比較します。気になる製品は、緑の「+資料請求リストに追加」ボタンでカート追加しておき、あとからまとめて資料請求できるのでご利用ください。
《CLINICSカルテ》のPOINT
- 自社開発のレセプトソフトと一体化
- 国際標準規格に適合したセキュリティ
- 予約や患者アプリとのシームレスな連携
株式会社メドレーが提供する「CLINICSカルテ」は、無床クリニック向けのクラウド型電子カルテシステムです。ORCA(日医標準レセプトソフト)内包型のため、予約から受付、カルテ・会計・レセプト作成までを一元管理して、医療スタッフの業務も効率化します。CLINICS予約・CLINICSオンライン診療と連携することで、患者用アプリとも連動して検査結果の送信や予約管理も実施できます。
提供形態 |
クラウド |
レセコン対応 |
一体型 |
対応病院 |
無床クリニック向け |
無料トライアル |
ー(無料デモあり) |
参考価格 |
初期費用はカルテの使用状況による 5年契約:月額40,000円 ※1年契約や3年契約もあり |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《Medicom-HRf Hybrid Cloud》のPOINT
- オンライン順番受付・モバイル型決済・オンライン問診と連携可能
- はじめてでも直観的に理解しすぐに使いこなせるUX/UIデザイン
- クラウド活用によるデバイス&ロケーションフリーを実現
ウィーメックス株式会社が提供する「Medicom-HRf Hybrid Cloud」は、一般診療所向けの電子カルテです。医療機器や外注検査など、約170社以上の他社機器と連携が可能です。全国約120拠点をもつ保守サービス会社の常駐エンジニアによるサポートが受けられるため、安心して運用できるでしょう。シンプルな画面設計で、必要最小限の操作でカルテ入力が可能です。
提供形態 |
オンプレミス / クラウド / パッケージソフト / ハードウェア / サービス |
レセコン対応 |
一体型 |
対応病院 |
有床クリニック / 無床クリニック / 在宅医療向け |
無料トライアル |
ー(無料デモあり) |
参考価格 |
ー ※5年ごとの買換え不要 |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《CLIUS (クリアス)》のPOINT
- 【無料】WEB予約・問診・在宅・オンライン診療全て追加料金なし
- カルテ入力時間を短縮できるUI・UX。初心者でも使いやすい
- iPadでも使える!訪問診療や院内での持ち運びに役立ちます
株式会社DONUTSが提供する「CLIUS (クリアス)」は、無床クリニックや在宅医療向けのクラウド電子カルテです。PC操作に不慣れな人でも操作しやすく、遠隔操作サポートがあるプランも用意されています。ORCAと連携しており、受付から診療、会計までレセプト業務を一貫して効率化できます。グループ医院での利用や複数医院をまたがった働き方に対応し、地域医療との連携も可能です。
提供形態 |
クラウド |
レセコン対応 |
分離型 |
対応病院 |
無床クリニック向け / 在宅医療向け |
無料トライアル |
◯(30日間) |
参考価格 |
セルフ導入プラン:初期費用無料、月額利用料金はカルテ枚数に応じた金額 基本プラン:初期費用200,000円、月額12,000円~ |
いい点
食品、医薬、化粧品
10名以上 50名未満
《Qualis》のPOINT
- 多機能なのに直感的な使い心地
- 各種システムとの連携も充実
- BMLだからできる、安心のサポート
株式会社ビー・エム・エルが提供する「Qualis」は、さまざまな診療で活用できる豊富な機能と、他システムとの連携に強みをもつクラウド型電子カルテです。オンプレミス型のQualisから、直感的な操作性や自由度の高いカスタマイズ性、各種機器やシステムとの連携を継承しています。専門オペレーターや営業担当者によるサポートが充実しているため、安心して運用できるでしょう。
提供形態 |
クラウド |
レセコン対応 |
一体型 |
対応病院 |
無床クリニック向け |
無料トライアル |
ー(無料デモあり) |
参考価格 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
改善してほしい点
食品、医薬、化粧品
5,000名以上
《エムスリーデジカル》のPOINT
- 初期0円、AIによる自動学習で入力時間80%削減!
- 15年利用で約1,000万円のコスト削減が可能!
- 金融機関・政府機関も利用する安全技術
エムスリーデジカル株式会社が提供する「エムスリーデジカル」は、医療現場のニーズにあわせて開発された電子カルテです。AI(人工知能)による自動学習機能によって、よく使う処置行為が自動で入力され、カルテ作成・オーダー入力を効率化できます。iPadの手書きアプリの利用によって、手書きしながら電子化できるため、パソコン操作が苦手な医師でも利用しやすでしょう。無料体験版があり、導入前に使用感を試せます。
提供形態 |
クラウド / SaaS |
レセコン対応 |
一体型・分離型(選択可) |
対応病院 |
無床クリニック向け / 在宅医療向け |
無料トライアル |
◯ |
参考価格 |
初期費用無料 ORCA連動型:月額11,800円 一体型:月額24,800円 |
製品・サービスのPOINT
- シンプル画面で入力カンタン!操作方法も短時間で習得可能
- 受付・診察・会計、すべての業務が行える完全一体型システム
- データは3箇所保存で安心!障害時でもカルテの参照や印刷が可能
アイネット・システムズ株式会社が提供する「AI・CLINIC(エーアイ クリニック)」は、受付から診察、会計業務まで対応する完全一体型電子カルテシステムです。所見や病名などをパターン化し、スタンプを押すように入力できる点がポイント。オーダー処方のチェック機能によって、事前にミスを発見し医療事故を防ぎます。サーバ・バックアップクライアント・外付けHDDの3箇所でデータ管理するため、安心した運用が実現するでしょう。
提供形態 |
オンプレミス / パッケージソフト |
レセコン対応 |
一体型 |
対応病院 |
無床クリニック向け |
無料トライアル |
ー(無料デモあり) |
参考価格 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《blanc》のPOINT
- どこでも使える!在宅訪問時でも院内と同じカルテが利用可能
- クラウドを利用したバックアップでデータ保管も安心!
- 早く・安価に導入可能!サーバー購入や構築もなく素早く導入
JBCC株式会社が提供する「blanc」は、視認性のよさや操作性を重視したクラウドカルテです。誰でも操作しやすいUI(ユーザーインターフェース)で、パソコン操作が苦手な医師や医療スタッフでも運用しやすいでしょう。カルテ情報や診療情報などの各種情報をもとにした文書の自動作成によって、文書作業の効率化もサポートします。オーダー内容を用途に応じてセット化しておけば、ワンクリックで簡単かつ迅速にオーダー可能です。
提供形態 |
クラウド |
レセコン対応 |
一体型 |
対応病院 |
中小病院向け |
無料トライアル |
ー |
参考価格 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《BrainBoxV-Ⅳ》のPOINT
- 最新AIによるオーダー提案機能
- 各種医療データを取り込んで診察の精度をアップ
- 高機能医薬品データベース「MDbank」
株式会社ユヤマが提供する「BrainBoxV-Ⅳ」は、高機能ながらシンプルな画面で使いやすい無床クリニック向け電子カルテです。診察で取得したレントゲン画像や、患者の状態を逐次観測したバイタルサインなど、医療に関するあらゆるデータと連携可能です。そのほか、医薬品の関連データベース「MDbank」と連携して適切な処方をサポートします。
提供形態 |
パッケージソフト / ハードウェア |
レセコン対応 |
一体型 |
対応病院 |
無床クリニック向け |
無料トライアル |
ー(無料デモあり) |
参考価格 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《Medicom-CKⅡ》のPOINT
- シンプルで使いやすい操作性。中小規模病院に特化した機能性
- チーム医療に必要な機能を搭載!環境に合わせた使い方を実現
- Web型電子カルテなので、離れた場所でも情報共有が可能
ウィーメックス株式会社が提供する「Medicom-CK」は、一般・療養型の中小規模病院に適したWeb型電子カルテシステムです。院内だけでなく、地域連携などの院外コミュニケーションも円滑にします。画面切り替えや操作のクリック数を最小限に減らした設計のため、スムーズな操作が実現するでしょう。常時表示されるメニューバーは、ユーザー設定にも対応しています。
提供形態 |
SaaS |
レセコン対応 |
分離型 |
対応病院 |
中小病院向け |
無料トライアル |
ー |
参考価格 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《BrainBoxCloud》のPOINT
- データ分析・予測が可能なBB INSIGHT機能搭載
- 一目で患者の状態が把握できる診察パネル搭載
- 医薬品データベースMDbankVⅢ搭載(歯科対応不可)
株式会社ユヤマが提供する「BrainBoxCloud」は、医事会計一体型のクラウド電子カルテです。無床クリニックに対応しています。自院の複数日分の処方や病名のほか、連携対応した処方管理によって他院の処方も画面にまとめて表示できるため、患者の状態をひと目で把握可能です。また、院内にサブサーバを設置して同期させることで、トラブル発生時も通常通り業務を行えるでしょう。医薬品データベースと連携しているため、副作用の確認など適切な処方をサポートします。
提供形態 |
クラウド |
レセコン対応 |
一体型 |
対応病院 |
無床クリニック向け |
無料トライアル |
ー(無料デモあり) |
参考価格 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
電子カルテの導入メリット
紙カルテは同時閲覧ができないため、院内の作業効率に課題が生じます。また管理や保管場所の確保、劣化などの問題から、電子カルテへの移行を検討しているケースも多いようです。電子カルテのもつメリットは以下のとおりです。
- ●カルテ情報管理の業務効率向上
- ●ミスが減り医療の質や安全性向上
- ●スムーズな伝達で診療精度やスピードの向上
- ●カルテ保管場所の削減
電子カルテ導入時の注意点
電子カルテにはメリットが多くあるものの、少なからず導入に際していくつかのリスクが考えられます。
- ●コストがかかる
- ●システムダウンによる影響が大きい
- ●セキュリティ対策が求められる
- ●運用に慣れが必要
電子カルテの種類
電子カルテは医療機関の規模や解決したい課題に応じて適した製品が異なります。ここでは、電子カルテの種類とそれぞれに対応した施設の特徴を紹介します。
オンプレミス型・クラウド型
電子カルテは提供形態によりオンプレミス・クラウド型に分けられます。オンプレミス型は院内にサーバや専用機器を設置してデータ管理するため、情報漏えいのリスクが低く、カスタマイズ性も高いといえるでしょう。規模の大きな病院や独自システムに仕様をあわせたい医療機関に適しています。
対してクラウド型は、システム開発会社であるベンダーの用意したサーバでデータ管理するため、導入にコストや手間がかかりません。メンテナンスやアップデートといった長期的な管理も不要となるのがメリットです。そのためクリニックなどの小規模な医療機関に適しています。
レセコン一体型・分離型
レセコンは、診療や治療内容をもとに算出した診療報酬を記した明細書である「レセプト」を自動作成できるシステムです。電子カルテにはレセコンの機能を備えたものと、レセコンと連携可能なものがあります。
一体型は管理工数や操作を覚える手間が減らせます。主に新規開業もしくはレセコンの乗り換えを考えている医療機関におすすめです。
レセコン分離型の電子カルテは、一体型と比べてシステム障害時のリスクが少ないのが利点です。利用中のレセコンを引き続き利用したい医療機関に適しています。ただしシステムによっては、連携できるメーカーや移行できるデータが限られる場合もあるので注意しましょう。
大規模向け・小規模向け
電子カルテには製品によって「大規模病院向け」「中小規模病院向け」「無床診療所向け」など、医療機関の規模・分類にあった特徴をもつものがあります。診療予約システムをはじめ連携できるソフトの多さや、搭載する機能などが異なるため、規模に特化した製品はカスタマイズせずとも比較的すぐに導入できるといえるでしょう。
以下の記事では、病院規模や診療科目ごとに適したおすすめの電子カルテを比較しています。自院に適した製品選びの参考にしてください。
電子カルテの選び方
電子カルテの導入で自院の課題解決ができなければ意味がありません。ここでは電子カルテの導入に際し、選び方のポイントを紹介します。
オンプレミス型かクラウド型か
オンプレミス型とクラウド型では、特徴はもちろん費用感も異なります。院内サーバと企業サーバの併用が可能なハイブリッド型電子カルテシステムもあるため、必要な機能なども考慮しながら選ぶとよいでしょう。
近年在宅訪問のニーズが高まるなか、院外操作が可能なクラウド型電子カルテが注目されています。クラウド型製品は各地域で進んでいる医療情報連携ネットワークにも活用しやすいといえるでしょう。
レセコンなど他システムと連携可能か
レセコンと一体になった電子カルテや連携可能な製品なら、医師がカルテの入力をするだけで会計からレセプトまで情報が連携され、重複する内容の入力作業が不要になります。そのほか地域連携システムや検査システムとの連携が可能な製品もあります。スタッフの作業効率があがれば患者を待たせる時間も減らせるでしょう。
操作がしやすいか
電子カルテは患者の対応をしながらその場で入力するため、入力や選択のしやすいものがおすすめです。画面の反応速度やUIのわかりやすさ、タッチペン対応の可否なども確認してみてください。可能な限り無料トライアルやデモ体験を活用しましょう。
サポート体制は十分か
患者の重要なデータを扱うため、サーバ上でのトラブルなどが発生した際にどのようなサポートが受けられるかも重要です。訪問や電話、遠隔操作によるサポートの有無やサポート窓口の受付時間も確認しておきましょう。
電子カルテの選び方については以下の記事でも紹介しています。あわせて参考にしてください。
自院にあう電子カルテを見つけるためには、提供会社に相談するのもおすすめです。資料をもとに気になった製品をリストに追加し提供会社へ一括で問い合わせしてみましょう。
電子カルテ人気ランキングを参考に製品を比較しよう
電子カルテにおける最新の人気ランキングトップ10を紹介しました。近年は、導入しやすいクラウド型電子カルテが人気の傾向にあります。自院の診療科目や規模にあう製品を導入すれば、診療や医療事務業務の効率化につながるでしょう。
開業医はもちろん、電子カルテ新規導入や入れ替えの場合も、人気ランキングを参考に電子カルテの導入を検討してみてください。気になる製品は資料請求をしてよく比較し、自院にベストな電子カルテシステムを見つけましょう。