この記事では、2021年(年間)電子カルテの人気ランキングを紹介します。ITトレンドでは、PHCなど知名度の高いメーカーのほかにも、さまざまなメーカーの製品を取り扱っています。これから電子カルテを導入予定の開業医の先生方はぜひお読みください。
またクラウド型・オンプレミス型の提供形態や、価格についても詳しく紹介します。人気製品を比較し、電子カルテ導入の参考情報として、お役立てください。
この記事は2022年2月時点の情報に基づいて編集しています。
【一覧表】最新版!電子カルテ人気ランキング
カテゴリー数・製品数業界最大級のITトレンドでは、さまざまな電子カルテを取り扱っています。ここでは2020年上半期から現在までの資料請求数を集計し、ランク付けしたものを一覧表にまとめました。
見事2年連続1位に輝いたのは、株式会社DONUTSの「CLIUS (クリアス)」です。2位は、PHC株式会社の「Medicom-HRf」も2年連続上位を獲得しています。3位は、株式会社メドレーの「CLINICSカルテ」で、2021年上半期からから人気が急上昇しました。TOP3にランクインしている製品はどれもクラウド型で提供されており、簡単で使いやすい操作性に定評があるようです。
最新のランキングは以下から確認できます。新しい製品が随時追加されていますので、ぜひ参考にしてみてください。
人気の電子カルテTOP10を比較!
ここからはランクイン製品について、クラウド型・オンプレミス型の提供形態や価格、特徴などを詳しく紹介します。また、製品はすべて無料で資料請求できますので、比較のうえ自社にあうものを検討してください。
《CLIUS (クリアス)》のPOINT
- 【無料】WEB予約・問診・在宅・オンライン診療全て追加料金なし
- カルテ入力時間を短縮できるUI・UX。初心者でも使いやすい
- iPadでも使える!訪問診療や院内での持ち運びに役立ちます
2021年電子カルテ資料請求数ランキング第1位
株式会社DONUTSが提供する「CLIUS (クリアス)」はクラウド対応の電子カルテで、無床クリニック、在宅医療向けの製品です。PC操作に不慣れな人でも使いやすく、月額12,000円〜のプランでは遠隔操作サポートがあるので安心でしょう。また、ORCA(日医標準レセプトソフト)と連携しており、受付から診療、会計までを一貫して効率化できます。グループ医院での利用や複数医院をまたがった働き方に対応し、地域医療との連携も可能です。
提供形態 |
クラウド |
価格 |
基本プラン月額12,000円~、初期費用200,000円 ※初期費用0円プランもあり |
《Medicom-HRf》のPOINT
- 豊富な機能のカスタマイズでクリニック独自のオリジナルカルテ
- 一体型の強みを生かした各種チェック機能が充実
- 全国展開かつ地域密着で安心のサポート体制
2021年電子カルテ資料請求数ランキング第2位
「Medicom-HRf」は、PHC株式会社が提供する無床クリニック向けの電子カルテです。医療機器や外注検査など、約170社の他社機器と連携が可能です。また、全国120拠点の販売代理店と80拠点の保守サービス会社の常駐エンジニアによるサポートがあるので、万が一トラブルが生じても安心でしょう。ユーザーからの口コミも多く、「レセプトの返戻がきた際に、システムで対応できなかったためサポートに連絡したところ、対策を指導してくださり助かった。」といった声もあります。
提供形態 |
パッケージソフト / ハードウェア / サービス / オンプレミス / クラウド |
価格 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《CLINICSカルテ》のPOINT
- 【グッドデザイン賞受賞】ORCA内包型電子カルテで事務作業を削減
- オンライン診療と連携「患者とつながるカルテ」
- SSL暗号化通信+証明書認証により安心・安全のセキュリティ
2021年電子カルテ資料請求数ランキング第3位
株式会社メドレーが提供する「CLINICSカルテ」は、無床クリニック向けのクラウド型電子カルテです。ORCA内包型なので、予約から受付、カルテ・会計・レセプト作成までを一元管理して効率化します。CLINICS予約・CLINICSオンライン診療と連携すると、患者用アプリとも連動して検査結果の送信や予約管理を行えます。5年契約で月額40,000円ですが、1年・3年契約も可能ですので詳しくはお問い合わせください。
《BrainBoxVⅢ》のPOINT
- シンプルも多機能も両対応したインターフェース
- 各種医療データを取り込んで診察の精度をアップ
- 医薬品データベースを参照して処方箋に潜むリスクを軽減
2021年電子カルテ資料請求数ランキング第4位
株式会社ユヤマが提供する「BrainBoxVⅢ」は、高機能ながらシンプルな画面の電子カルテです。無床クリニックに対応しています。診察で取得したレントゲン画像や、患者の状態を逐次観測したバイタルサインなど、医療に関するあらゆるデータと連携可能です。そのほか、医薬品の関連データベース「MDbank」と連携して適切な処方をサポートしてくれます。
提供形態 |
パッケージソフト / ハードウェア |
価格 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《セコムOWEL》のPOINT
- クラウド型電子カルテ
- 医科対応(歯科対応不可) 簡単操作
- 在宅クリニック向け機能も充実
2021年電子カルテ資料請求数ランキング第5位
セコム医療システム株式会社の「セコムOWEL」は、小規模診療所や在宅クリニック向けのクラウド型電子カルテです。Windows、MacOS、iPad、Androidタブレットに対応しており、ヘルプガイドや動画マニュアルも搭載しています。口コミでは「ITにあまり詳しい人でなくても比較的安定運用が可能。」「スケジュール管理や患者のKPの家族やケアマネの連絡先なども登録しやすく大変有難い。」など、使いやすさが評価されています。ぜひ1か月の無料トライアルでお試しください。
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《BrainBoxCloud》のPOINT
- データ分析・予測が可能なAI INSIGHT機能搭載
- 一目で患者の状態が把握できる診察パネル搭載
- 医薬品データベースMDbankVⅢ搭載(歯科対応不可)
2021年電子カルテ資料請求数ランキング第6位
株式会社ユヤマが提供する「BrainBoxCloud」は、医事会計一体型のクラウド電子カルテです。無床クリニックに対応しています。他院での処方管理も連携し、まとめて表示されるため、患者の状態をひと目で把握可能です。また、院内にサブサーバを設置して同期させることで、障害に備えられるので安心でしょう。
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《m-KARTE》のPOINT
- 富士通とLSIメディエンスの技術とノウハウを融合
- 診療報酬改定や制度改革にも迅速に対応する万全のサポート
- クラウドを活用したサービスにも対応できる高信頼なシステム構成
2021年電子カルテ資料請求数ランキング第7位
「m-KARTE」は、株式会社LSIメディエンスが提供する診療所向けの電子カルテソリューションです。同社の営業窓口、ヘルプデスクのサポート、出張サービスのほか、富士通の技術的バックアップがあるので運用体制が万全です。そのため、診療報酬改定や制度改革にもスピーディーに対応できます。また、「外注の検査会社もLSIメディエンスの為、前日に実施した採血結果が翌日AM9:00頃データで届く。電子カルテ内に直接データが取り込まれるため、書状作成に添付するデータに大変役立つ。」といった口コミもありました。
提供形態 |
パッケージソフト / ハードウェア |
価格 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
製品・サービスのPOINT
- シンプル画面で入力カンタン!操作方法も短時間で習得可能
- 受付・診察・会計、すべての業務が行える完全一体型システム
- データは3箇所保存で安心!障害時でもカルテの参照や印刷が可能
2021年電子カルテ資料請求数ランキング第8位
「AI・CLINIC(エーアイ クリニック)」は、アイネット・システムズ株式会社が提供する無床診療所向けの電子カルテです。受付から診察、オーダー、会計までを一括で管理し、レセコンは必要ありません。マニュアルなしで利用開始できるほど操作が簡単で、「自分が使いやすいようにカスタマイズできる。紙カルテにスタンプを押すような感覚で入力できるところがよい。」という口コミが寄せられています。導入前に、オンラインや訪問デモで操作性などをお試しできるので積極的に活用してみましょう。
提供形態 |
パッケージソフト / オンプレミス |
価格 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
製品・サービスのPOINT
- クラウド型 導入実績No.1
- 在宅、外来、入院機能を標準搭載
- 医科対応(歯科対応不可) 端末ライセンスフリー
2021年電子カルテ資料請求数ランキング第9位
セコム医療システム株式会社が提供する「セコム・ユビキタス電子カルテ」は、クラウド型の電子カルテです。体温表機能や訪問スケジュール作成機能などを搭載し、中小病院や無床クリニック、在宅診療にも対応しています。iPhone、iPadからも電子カルテの閲覧・入力が可能です。2号用紙形式で紙カルテと同じような操作感なので、操作に不安がある医師でも安心です。実際に使っている先生方からは「使い方はそれほど難しくなく、誰でも使用できると思う。」「画面が雑然としていないのでとても見やすく、また入力もしやすい。」といったレビューが届いています。
提供形態 |
クラウド / パッケージソフト / ASP / サービス |
価格 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《blanc》のPOINT
- どこでも使える!在宅訪問時でも院内と同じカルテが利用可能
- クラウドを利用したバックアップでデータ保管も安心!
- 早く・安価に導入可能!サーバー購入や構築もなく素早く導入
2021年電子カルテ資料請求数ランキング第10位
JBCC株式会社が提供する「blanc」は、視認性のよさや操作性を重視したクラウドカルテです。誰でも使いやすいユーザーインターフェースに加え、カルテ内の各種情報をもとにした文書の自動作成など、文書作業の効率化もサポートします。また、オーダー内容を用途に応じてセット化しておけば、ワンクリックで簡単かつ迅速にオーダーできます。サブスクリプション型の提供となっており、価格についてはお問い合わせください。
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
以下の記事では、ここで紹介しきれなかった製品のほか、製品の選び方も解説しています。導入に失敗しないよう、さまざまな製品を比較して最適なものを見つけましょう。
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2022.03.08
【22年最新】電子カルテを診療科目・規模別に比較!口コミも紹介
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自院に適した電子カルテの導入を検討しよう
電子カルテの導入コストや紙カルテからの移行の手間が懸念点となり、普及が進んでいない現状があります。しかし、開業医の電子カルテの導入率は高く、自院の診療科目や規模に合った製品を選べば、診療や医療事務の効率向上は間違いないでしょう。
さまざまな製品を比較し、十分に検討したうえで導入してください。