【無床医療機関向け】電子カルテ
まずは、主に無床クリニックで利用されている電子カルテをご紹介します。
CLIUS (クリアス) の比較ポイント
- 無料トライアル&オンラインデモンストレーション受付中
- カルテ入力時間を短縮できるUI・UX。オンライン診療機能あり
- iPadでも操作可能!コストを抑えた柔軟な診療に役立ちます
「CLIUS (クリアス)」は、株式会社Donutsが提供しており、2019年に続き、ITトレンド2020年上半期ランキングでも1位を獲得したクラウド型の電子カルテです。直感的な操作でカルテの入力が簡単になり、WindowsやMac、iPadで利用できます。
ORCA(日医標準レセプトソフト)と連携すれば受付から会計まで効率化します。また、SS-MIX2に対応しているため、地域医療連携も行えます。サポート窓口が無料で利用できるのも嬉しいポイントです。
Medicom-HRf の比較ポイント
- 豊富な機能のカスタマイズでクリニック独自のオリジナルカルテ
- 一体型の強みを生かした各種チェック機能が充実
- 全国展開かつ地域密着で安心のサポート体制
「Medicom-HRf」は、PHC株式会社が提供している人気の電子カルテです。レセプトチェック作業を効率化する「点検アシスト」が魅力で、電子カルテ・レセコンのシェアNo.1を誇ります。シンプルな画面設計で、必要最小限の操作でカルテへの入力が可能です。
また、地域医療連携ネットワークに対応し、約170社の他社機器と連携可能です。メディコム販売代理店が約120拠点・保守サービス会社が全国約80拠点あり、サポート体制も評判が高いです。
BrainBoxVⅢ の比較ポイント
- シンプルも多機能も両対応したインターフェース
- 各種医療データを取り込んで診察の精度をアップ
- 医薬品データベースを参照して処方箋に潜むリスクを軽減
株式会社ユヤマが提供する「BrainBoxVⅢ」は、「ユヤマ・キーパッド」と呼ばれるシンプルで使いやすい操作画面が特徴的な電子カルテです。もっと多くの機能を使いこなしたいという方向けに、操作する人のスキルに合わせて自由に変えられるカスタマイズフリーモードがあり、使いやすさと高いカスタム性を兼ね備えています。
レントゲン画像やバイタルサインなどのデータを連携し、診療の精度を高めることも可能です。医薬品の関連データベース「MDbank」と連携すれば、ヒューマンエラーや併用に伴うリスクを減らし、処方も的確になります。
BrainBoxCloud の比較ポイント
- データ分析・予測が可能なAI INSIGHT機能搭載
- 一目で患者の状態が把握できる診察パネル搭載
- 医薬品データベースMDbankVⅢ搭載(歯科対応不可)
同じく株式会社ユヤマが提供している「BrainBoxCloud」は、医事会計一体型のクラウド電子カルテです。診察パネルでは病名や他院の処方など、患者の状態をひと目で把握でき、診察をスムーズに進められます。また、電子カルテに蓄積されたデータをAI INSIGHT機能で分析することによって、診察の待ち時間や再来院率などを予測します。
医薬品データベースであるMDbankVⅢを搭載しており、医薬品情報画面から副作用の確認や、抗精神病薬の適正量を知るためのクロルプロマジン換算など、処方チェックを行います。
『セコムOWEL』 の比較ポイント
- クラウド型電子カルテ
- 医科対応(歯科対応不可) 簡単操作
- 在宅クリニック向け機能も充実
「セコムOWEL」は、セコム医療システム株式会社から提供されているクラウド型の電子カルテです。小規模診療所や在宅クリニック向けに特化し、過剰な機能を省いて操作性にこだわったシンプルな画面設計が特徴です。丁寧なヘルプガイドや動画マニュアルもあり、誰でも簡単に扱える製品といえるでしょう。
OSを問わず、Windows、MacOS、iPad、Androidタブレットとさまざまな端末に対応しており、検査依頼や検査結果の連携授受はオフラインでも操作できるのが魅力です。また、タスク管理や患者データへのタグ付け機能も便利です。
QUALIS の比較ポイント
- わかりやすい・操作しやすい画面レイアウト
- 電子カルテとしての使いやすさ、機能性を追求
- 電子カルテを知り尽くした安心のサポート
株式会社ビー・エム・エル提供の「QUALIS」は、長年の実績に基づいたサポートと高いセキュリティ性で、安定した運用を実現します。画面のレイアウトはユーザーごとに3パターン登録可能で、複数名で使っても設定を変更することなく、すぐに自身の使いやすい環境で作業することができます。
軽快な操作性とスピードで入力時間をなるべく短縮するよう作られています。カルテはオンラインで共有でき、外注検査の依頼もスムーズです。また、リモートとオンラインでサポートを行い、障害があった場合はデータだけでなく端末環境も短時間で移行・復旧します。
ドクターシンプティ の比較ポイント
- シンプルで美しいインターフェイス
- ソフトのみのパッケージ販売も可能です
- 紙と電子のハイブリット型電子カルテです
三栄メディシス株式会社の「ドクターシンプティ」は、電子カルテの作成機能のほかに、紙カルテをスキャンで読み込んで電子化する機能が搭載されています。「シンプルに、美しく」をコンセプトに作られており、自身で必要のない画面を非表示にするなど、見やすく美しい画面を自由に構築できます。
スキャナーで取り込んだ書類を簡易的にファイリングする機能や、そのままテンプレートとして使用できる便利機能があります。また、オンプレミス型の製品ですが、初期費用を抑えたい方にはソフトのみの販売も可能です。
AI・CLINIC(エーアイ クリニック) の比較ポイント
- シンプル画面で入力カンタン!操作方法も短時間で習得可能
- 受付・診察・会計、すべての業務が行える完全一体型システム
- データは3箇所保存で安心!障害時でもカルテの参照や印刷が可能
「AI・CLINIC(エーアイ クリニック)」はアイネット・システムズ株式会社が提供する、受付から診察、会計業務まで行える完全一体型電子カルテシステムです。レセプト専用端末である「レセコン」が不要になり、患者の待ち時間を実質ゼロにします。
マスタ登録などの事前入力なしに、所見や病名等をパターン化し、スタンプを押すような感覚で簡単に入力ができる点が特徴です。導入前にはオンラインか訪問によりデモを実施できるので、導入に不安のある方でも安心です。
【有床医療機関向け】電子カルテ
ここからは、主に有床クリニック向けの電子カルテをご紹介します。
m-KARTE の比較ポイント
- 富士通とLSIメディエンスの技術とノウハウを融合
- 診療報酬改定や制度改革にも迅速に対応する万全のサポート
- クラウドを活用したサービスにも対応できる高信頼なシステム構成
株式会社LSIメディエンスが提供する「m-KARTE」は、富士通の技術やノウハウを融合させ、安心のシステム構成と万全のサポートを実現した電子カルテです。シンプルで見やすいレイアウトで、使う人に優しいユーザーインターフェースを強みとしています。たとえば、過去のカルテの情報を見ながら同じ画面上でカルテを入力できます。
また、営業担当によるサポートやシステム担当によるリモートメンテナンスで、サポート体制も十分。安心して利用できるでしょう。診療報酬や消費税、レセプト電算処理システムなどの改定や見直しに対応しているので、新たなマスタ情報やアップデート版が提供されます。
『セコム・ユビキタス電子カルテ』 の比較ポイント
- クラウド型 導入実績No.1
- 在宅、外来、入院機能を標準搭載
- 医科対応(歯科対応不可) 端末ライセンスフリー
セコム医療システム株式会社の「セコム・ユビキタス電子カルテ」は、2号用紙形式の画面も搭載し、紙カルテと同じようなイメージで入力できます。セコムならではのセキュリティの高さが特徴で、患者情報をサーバーで一括管理します。院内での個人情報の管理に不安があるクリニックにおすすめです。
iPhone、iPadでの入力と閲覧に対応し、他院や連携施設でカルテの共有ができるほか、患者自身も診療情報が確認できるのでセカンドオピニオンとしても利用が可能です。厚労省が推進するアーカイブカルテにも対応し、スムーズな情報交換ができます。
ヒューマンかるてESR の比較ポイント
- 紙カルテの運用はそのままでご利用いただけます
- カルテ棚の整理やスピーディーな検索が可能になります
- パソコンがあれば、院内どこでもカルテをみることができます
「ヒューマンかるてESR」は、三栄メディシス株式会社が提供しており、紙カルテをスキャナで取り込み電子化するシステムです。カルテの保管庫として利用しているユーザーが多く、紙カルテでの運用のまま、カルテを電子化したい場合におすすめです。e-文書法に対応し、適切に紙カルテを電子化します。
連続スキャン機能を搭載しているのでスキャン効率が良く、見開きでカルテを表示し、紙カルテと変わらない見栄えです。取り込んだカルテはパソコンで簡単に検索して参照できるため、カルテを探し出す手間が省けます。
株式会社SBS情報システムが提供している「PrimeKarte」は、中小規模の病院で多く導入されています。患者の選択やオーダ発行などの処理速度が速く、軽快な操作が可能です。「トータルヘルスケアサポート」を実現するシステムとして、他システムとの連携で経営支援などの幅広い分野までサポートします。
紙媒体をスキャナで取り込み電子化することもできるので、同意書や説明書など、あらゆる書類の電子化を促進します。また、紙カルテをめくるような感覚でデータを参照できるよう、検索機能やブックマーク機能にこだわっているのも特徴的です。
CLINICSカルテ の比較ポイント
- 【グッドデザイン賞受賞】ORCA内包型電子カルテで事務作業を削減
- オンライン診療と連携「患者とつながるカルテ」
- SSL暗号化通信+証明書認証により安心・安全のセキュリティ
「CLINICSカルテ」は、株式会社メドレーが提供するクラウド型電子カルテです。同シリーズのCLINICS予約やCLINICSオンライン診療と連携することで、患者のアプリとつながり、患者への検査結果のデータ送信や予約導線の一元管理、キャッシュレス会計を可能にします。
ORCA(日医標準レセプトソフト)を内包しており、予約から受付、カルテや会計、レセプト作成までを効率化が可能です。国際標準規格に適合する高いセキュリティ性も安心して利用できる特徴のひとつでしょう。
HOPE LifeMark-SX
富士通株式会社の「HOPE LifeMark-SX」は、有床クリニックに最適な機能を搭載した電子カルテシステムです。外来と入院の患者のカルテをわかりやすく表示し、バイタルなど患者の状況を一目でわかるようにした画面が特徴です。
食事箋も発行できるほか、スケジュール機能も搭載し、診療計画の効率的な作成をサポートします。また、オプション機能ではカルテを開かずに一括で予定を展開できます。
【精神科向け】電子カルテ
つづいて、精神科、眼科、歯科向けに特化した電子カルテを順にご紹介します。まずは精神科向けの電子カルテを紹介します。
Alpha
株式会社レスコが提供する「Alpha」は、日本初の精神科専用電子カルテで、シェアNo.1のパッケージシステムです。患者の家族構成、過去の体験、入退院履歴などをグラフ化し、一目でわかりやすくなっています。文章の自動作成・管理機能で入力負担を軽減してくれるのも嬉しいポイントです。
精神科固有の部門システムを標準で実装しており、看護記録や作業療法などの記録簿の内容とカルテを簡単に統合できます。また、ORCA(日医標準レセプトソフト)ほか、さまざまなレセプトソフトと連携が可能です。
Warokuクリニックカルテ
「Warokuクリニックカルテ」も、株式会社レスコが提供する電子カルテで、精神科に特化したクラウド型システムです。患者の治療歴・生活歴などを時系列で表示するほか、本日の診療状況も一覧で表示し、書きやすく読みやすい画面が特徴的です。
基本的な心理検査項目を搭載し、入力補助やワンクリックオーダーに対応可です。同社のAlphaとの連携も予定しており、地域医療の連携もよりスムーズに行われるようになるでしょう。
Live
日本事務器株式会社の「Live」は、精神科病院のプロジェクトに長年携わってきたチームが開発した、精神科病院向け電子カルテです。紙カルテと同じような使用感にこだわって作られているのが特徴で、インターネット利用に慣れたスタッフに馴染みのあるデザインを取り入れ、ブラウザを選ばずに利用できます。
精神科病院でよく使われる文例や帳票などを標準で搭載し、カルテの入力負担を軽減します。蓄積されたデータを経営資料として二次利用することも可能です。
【眼科向け】電子カルテ
次に、眼科向けの電子カルテをご紹介します。
CLIPLA Eye
「CLIPLA Eye」は株式会社クリプラが提供している眼科向けクラウド電子カルテで、受付から会計までをサポートします。複数人がカルテに同時アクセスでき、検査時に必要となる患者IDバーコード付き指示書の印刷や、検査データのワンクリック取り込みなど、眼科特有の業務に適した機能が充実しています。
院内の患者の状況がステータスごとに一覧で表示され、受付業務もスムーズ。会計時はデータをレセコンに転送するだけなので、入力時の誤りや会計ミスを防げます。
アイメッツ eyemet’s
有限会社ファーストメディカルが提供する「アイメッツ eyemet’s」は電子カルテとファイリング機能が一体となった眼科向けのトータルシステムです。必要な機能を選択して、ファイリング機能から電子カルテへと段階的に拡張していくことができます。
同シリーズには予約管理システムや待ち順表示システム、手術管理システムなどがあり、業務を幅広くサポートします。ORCA(日医標準レセプトソフト)との連動も可能です。
Medius CL
「Medius CL」は株式会社ビーラインが提供するクリニック向け眼科電子カルテシステムです。受付から会計までのデータを一括管理し、院内の患者の状況や各セッションの混雑状態などをスタッフ全員で共有できます。
診察時の画面配置は使いやすいよう簡単にカスタマイズが可能です。病名によって適応薬剤リストから選択できる処方アシスト機能や、急な伝達事項に便利なチャット機能があります。
【歯科向け】電子カルテ
最後に、歯科向けの電子カルテをご紹介します。
電子カルテシステムWith
「電子カルテシステムWith」はメディア株式会社が提供しており、正しいカルテ記載・レセプト作成へ導くことを追求した歯科向け電子カルテシステムです。診療入力ナビゲーション機能を搭載し、簡単かつ正確に入力可能です。歯科医院ごとにカルテ記載コンテンツをカスタマイズできます。
歯科治療時の注意点や薬剤データベースを活用した薬剤のチェック・アラート機能で、診療をサポートします。
Opt.one3
株式会社オプテックの「Opt.One3」は、歯科用レセプトシステムと電子カルテが一体になったシステムです。対話方式や簡単なQ&A式のSOAP式入力法を実装し、誰が見てもわかりやすいカルテ記載でチーム医療をサポートします。
膨大なカルテデータをAIが解析し、患者に適した治療計画事例を提示します。人工知能によるカルテ作成サポートが頼もしい製品です。
Denty-SEED EX
日立ヘルスケアシステムズ株式会社の「Denty-SEED EX」は、現場のスタッフの意見を取り込んだ使いやすさと拡張性の高さが特徴的な電子カルテです。コピー&ペースト、ドラッグ&ドロップ、ワンクリック訂正で簡単にカルテを作成できます。操作ボタンも探しやすいように配置され、不慣れな方でも操作が可能です。
また、Windows Server® 2016(Standard)を標準搭載し、データ破損リスクの低減とセキュリティ向上にも対応しています。バージョンアップなどのメンテナンス作業が不要な点もメリットです。
「クラウド型電子カルテ」も人気
クラウド型電子カルテとは、院内のサーバにインストールして使うのではなく、インターネット上で使える電子カルテサービスのことです。
院内に患者さんのデータを残す必要がなく、提供会社のデータセンターに保管されることでBCP対策になります。また、インターネットへの接続環境があればどこでも利用可能です。操作も簡単なうえ、運用サポートもあるので、すぐに使いこなせるでしょう。
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2020.09.18
クラウド型電子カルテ・メーカー比較!クラウド型の導入メリットも
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おさらい!電子カルテとは
そもそも電子カルテとは、紙で扱っていたカルテを電子化することにより、取り扱いを容易にするためのものです。しかしここまでに見てきたとおり、それ以外の機能も充実しています。
カルテ作成以外の業務にも関わり、それらをシームレスにつなげることで院内業務全体の効率化を図るためのシステムとして有効です。
電子カルテ活用のメリット・デメリット
電子カルテにはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
電子カルテ活用のメリット
まずはメリットから見ていきましょう。
カルテ情報の管理が効果的に
紙で扱うのに比べ、管理が楽になります。まず、字の上手い下手に関わらず、誰が扱っても読みやすい活字で入力でき、文字が読みやすいことがあげられます。また、自動チェック機能により、ミスを防止したり返戻を削減することが可能です。これにより正確性を確保するとともに、修正の手間と労力を減らすことができます。
さらに、電子化することで情報の検索が容易になります。紙のカルテであれば目的のものがなかなか見つからないということもありますが、電子カルテであれば検索機能によりすぐに見つけられます。
カルテ情報のスムーズな情報伝達が可能に
病院の転院などの際に、それまでの診断内容をスムーズに取り寄せたり共有したりすることができます。検査の内容についても、検査センターと医師の間でシームレスな情報共有が可能になります。
診療精度や診療スピードが向上する
診療精度が向上します。例えば他の医療機関と患者に処方された薬剤の情報を共有できれば、同じ薬を重複して処方してしまうのを防げます。また処方がスムーズになるため、これまでにかかっていた手間を削減できます。
電子カルテの活用のデメリット
次はデメリットを見ていきましょう。
システム操作の慣れが必要
機能が豊富なので使いこなすことができれば業務は大変楽になりますが、その機能を使いこなすこと自体が大変です。紙カルテの仕様から移行する際に混乱が生じるでしょうし、スタッフの変動があると適応するのに時間がかかるでしょう。
停電になると使用できない
紙カルテでは停電によって使えなくなる心配はありませんでしたが、電子カルテだとそうはいきません。災害時の緊急対応に支障をきたす恐れがあります。
個人情報の流出の可能性
セキュリティを厳重に管理しておかないと、個人情報を盗まれるリスクがあります。ウイルスや不正アクセスへの対策はもちろん、院内のスタッフも容易にUSBメモリなどを利用して大量のデータを持ち出す可能性があるので、複数の製品を比較して十分検討しましょう。
電子カルテを選ぶ際の5つのポイント
電子カルテを選ぶ際のポイントを見ていきましょう。
1.使いやすいか
使いづらい製品を選んでしまうと現場の業務に支障をきたします。まずはスタッフたちが扱いやすいかどうかを重要視しましょう。
具体的には画面のレイアウトやオーダー入力、レセコン機能が一体となっているかについて注目し、使い勝手の良いものを選びましょう。提供会社と話し合いを重ね、トライアルで利用できるようであれば試してみるのがおすすめです。
2.求める機能やスペックであるか
どのような機能を求めるのか、あらかじめ把握しておく必要があります。すべての機能において望みに適う製品があればよいですが、なかなかそうはいきません。あったとしても、予想以上に高額である可能性もあります。
そのため、これだけは外せないという要求をあらかじめ固めておく必要があります。例えば会計の時間を短縮したい、情報を一元化してすぐに確認できるようにしたいなど、求める機能を洗い出しましょう。
3.地域での導入が進んでいる製品か
地域の医療機関で導入されている製品があるのであれば、同じものを導入したほうが都合が良いことが多いです。それらの医療機関と情報のやり取りをする際に、システムが同じである方が連携が容易だからです。このように外部とのやり取りも考慮したうえで選択しましょう。
4.他システムの連携はできるか
電子カルテは、病院のシステムの中では基幹の役割を果たします。つまり、他のシステムと連携できるかどうかによって、スペックは大きく変わってきます。現在導入されているシステムとの相性だけでなく、今後導入予定であるシステムとの相性も考慮する必要があるでしょう。
とりわけ、規模の大きな病院ではこの連携がうまくいくかどうかによって業務の効率が大幅に変わってきます。
5.稼働安定性はどうか
万が一の不具合などが起きないように、稼働安定性の高いものを選ぶ必要があります。とはいえ、これは重要事項であると同時に確認が難しい項目でもあります。どの提供会社も、自社製品の安定性が低いとは言わないからです。
そこで、実際に導入している病院を見学し、その安定性について聞いてみると良いでしょう。提供会社に聞くより、より現実的な評価を知ることができます。
ただし、どんなに安定性の優れた製品であっても万が一ということは起こり得ます。その時に適切な支援が受けられるかどうかが重要です。これは提供企業に聞くことで確認もできますが、これも同じように導入している病院で聞いてみると実情を知ることができるかもしれません。
業種、提供形態など自院に合う製品を検討しましょう
この記事では電子カルテの製品を選ぶ際のポイントや、具体的な製品を紹介しました。自院に合う製品を丁寧に比較検討して、導入するものを決めましょう。