電子カルテとは
電子カルテとは、患者の基本情報や病歴、診察内容や処方薬などの情報をパソコンやタブレットで入力し、電子保存するシステムのことです。
電子カルテは、厚生労働省の示す「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」の3原則を満たす必要があります。製品を選ぶ際には、この原則を考慮することが重要です。3原則は以下のとおりです。
- ■真正性
- 電子カルテの作成者を明確にする。さらに改ざんを防ぐため、タイムスタンプや電子署名などを活用する。また、ネットワークを通じた外部保存についても注意すること。
- ■見読性
- 診療時や監査時に、支障なく見読可能な状態にする。必要なタイミングでデータを取り出せるようにしておくこと。
- ■保存性
- 法令などで定められた期間、真正性をもって見読可能な状態で保存される必要がある。記録媒体や設備の劣化、ソフトウェアの障害などに注意すること。
参考:医療情報システムの安全管理に関するガイドライン 第6.0版(令和5年5月)|厚生労働省
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おすすめの電子カルテシステム紹介
電子カルテのメリット・デメリット
ここでは、電子カルテシステムの導入によるメリットを紹介し、あわせてデメリットとその対策方法についても詳しく解説します。自院で期待できる導入効果や注意点を知っておくことで、製品の比較選定がしやすくなるので参考にしてください。
電子カルテの導入メリット
電子カルテ導入の効果として、業務効率化や円滑な情報共有の実現、人為的なミスの削減などが期待できます。紙カルテからの移行を検討している方はぜひ参考にしてください。
- ■カルテの入力や管理時間の短縮
- 紙のカルテに比べて短時間で情報の検索・入力がしやすいため、診療がスムーズに進みます。紹介状や診断書などの文書作成機能が搭載されている製品も多く、業務効率化につながります。
- ■シームレスな情報共有
- 医療事務・検査センター・薬剤師・看護師・医師など、さまざまな職種の間でシームレスな情報共有が可能です。また、カルテの紛失や情報の伝達漏れも防止できるため、正確な診療が実施できます。
- ■人為ミスの減少
- 電子カルテには、入力内容を自動チェックする機能が搭載された製品もあります。自動チェック機能によりミスを防ぐことができるため、診療の精度向上やレセプト返戻の減少に貢献します。
電子カルテのデメリットと対策
電子カルテの導入にもデメリットやリスクはあります。つづいて、導入時に直面する問題点やリスクについて解説します。デメリットを把握し、適切な対策を講じましょう。
- ■画面のレイアウトや操作性が業務に適していない
- 画面の配置項目が業務に適さない場合や操作がスムーズにできないと、電子カルテを有効活用できません。導入前に無料トライアルで操作性を確認したり、画面の項目をカスタマイズできる電子カルテを選定するとよいでしょう。
- ■セキュリティ面のリスク
- 電子カルテには膨大な個人情報が含まれます。情報を適切に管理し、不正アクセスやサイバー攻撃への対策を講じないと、重大な情報漏えいを起こしかねません。暗号化などセキュリティ対策が講じられた製品や、「ISMS認証」や「JIS Q 15001」を取得している提供会社の製品を選ぶと安心です。
電子カルテのメリット・デメリットについてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
電子カルテの比較ポイント
電子カルテは自院に適切な特徴や機能を搭載したシステムを導入することで、十分な導入効果が得られます。電子カルテを比較検討する際にチェックすべきポイントは以下のとおりです。
- ●自院の業務に必要な機能を搭載しているか
- ●地域医療連携に利用しているネットワークと連携可能か
- ●レセコンなど他システムと連携可能か
- ●操作性はよいか
- ●サポート体制は充実しているか
それぞれの比較ポイントについて詳しく解説します。
自院の業務に必要な機能を搭載しているか
電子カルテには、作成補助機能にくわえ、診断書など関連文書の自動作成機能が搭載された製品もあります。豊富なテンプレートを使って簡単に文書作成できるシステムや、紙カルテにスタンプを押す感覚で操作できる製品など、機能は製品によってさまざまです。自院にとって必要な機能を明確にし、資料請求などを利用して製品をよく比較検討するとよいでしょう。
また、電子カルテは医療機関の規模や診療科目などによって適した製品が違います。訪問診療やオンライン診療に対応しているものや、特定の診療科目に特化したものなど、自院の業務に適したタイプの製品を導入することも重要です。
地域医療連携に利用しているネットワークと連携可能か
近年は、電子カルテを中心に地域医療と情報連携が求められるケースもあります。地域医療情報ネットワークと呼ばれ、病院と薬局、介護施設などで患者の情報共有が進んでいます。そのため、自院の地域ですでに活用されている地域医療連携システムや情報共有システムなどがある場合は、それらのシステムと連携できる製品を導入するとよいでしょう。
レセコンなど他システムと連携可能か
ORCA(日医標準レセプトソフト)を内蔵した、レセコン一体型の電子カルテもあれば、レセコンと連携できる分離型の電子カルテもあります。電子カルテはレセコンやオーダリングシステム、医療機器と連携することで、受付から診療、会計まで一連の業務をより効率化できます。レセプトソフトを含め、既存システムと連携性の高い電子カルテを選択するのがおすすめです。
操作性はよいか
電子カルテは、医師や看護師、医療事務など院内で多くのスタッフが利用します。パソコンやタブレットなどの操作に慣れていない人もいるでしょう。直感的に利用できるインターフェースや音声機能、手書き機能などカルテ入力を補助する製品がおすすめです。
サポート体制は充実しているか
遠隔操作などのサポートが充実していれば、操作方法やトラブル発生も相談できるため、安心した運用ができます。電子カルテのシステム障害などトラブルが発生した場合、復旧までに時間を要すると、診療に支障をきたす恐れもあるでしょう。トラブル時の対応やサポート内容について、製品資料やベンダーへの問い合わせで事前に確認しておくと安心です。
以下の記事では、電子カルテの選び方についてより詳しく解説しています。選定ポイントについて理解を深めたい方は、あわせて参考にしてください。
▶無床医療機関向けの電子カルテ
おすすめの電子カルテを「無床医療機関向け」「有床医療機関向け」「訪問診療に対応」「特定の診療科目に特化」の4つのタイプに分類して紹介します。価格やおすすめの規模、提供形態など比較しているので、製品選びの参考にしてください。まずは、無床医療機関で利用できる電子カルテを紹介します。
気になる製品は「+資料請求リストに追加」ボタンを押してカートにいれておくと、まとめて資料請求が可能です。
《CLINICSカルテ》のPOINT
- 自社開発のレセプトソフトと一体化
- 国際標準規格に適合したセキュリティ
- 予約や患者アプリとのシームレスな連携
株式会社メドレーが提供する「CLINICSカルテ」は、クラウド型電子カルテです。同シリーズのCLINICS予約やCLINICSオンライン診療と連携することで、患者のアプリとつながり、検査結果のデータ送信や予約導線の一元管理、キャッシュレス会計を可能にします。また、ORCA(日医標準レセプトソフト)と一体型のため、カルテ管理はもちろん予約や受付、会計やレセプト作成まで広範囲での効率化が実現するでしょう。
提供形態 |
クラウド / SaaS |
在宅医療対応 |
ー |
参考価格 |
【基本料金】初期費用有料(現状のカルテ状況による) 月額40,000円 ~※5年契約の場合(1年や3年契約もあり) |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《Medicom-HRf Hybrid Cloud》のPOINT
- オンライン順番受付・モバイル型決済・オンライン問診と連携可能
- はじめてでも直観的に理解しすぐに使いこなせるUX/UIデザイン
- クラウド活用によるデバイス&ロケーションフリーを実現
ウィーメックス株式会社が提供する電子カルテ「Medicom-HRf Hybrid Cloud」は、電子カルテ・レセコンのシェアNo.1を誇ります。レセプトチェック作業を効率化する「点検アシスト」を搭載しているのが特徴です。シンプルな画面設計で、必要最小限の操作でカルテの入力ができます。また、地域医療連携ネットワークに対応し、170社以上の機器と連携可能です。
提供形態 |
オンプレミス / クラウド / パッケージソフト / ハードウェア / サービス |
在宅医療対応 |
〇 |
参考価格 |
ー※5年ごとの買換え不要 |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《CLIUS (クリアス)》のPOINT
- 【無料】WEB予約・問診・在宅・オンライン診療全て追加料金なし
- カルテ入力時間を短縮できるUI・UX。初心者でも使いやすい
- iPadでも使える!訪問診療や院内での持ち運びに役立ちます
「CLIUS (クリアス)」は、株式会社DONUTSが提供するクラウド型の電子カルテです。直感的な操作でカルテ入力が簡単になり、Windows・Mac・iPadで利用できます。ORCA(日医標準レセプトソフト)と連携すれば、受付から会計まで一連の業務が効率化します。また、SS-MIX2に対応しているため、地域医療連携も可能です。サポート窓口は無料で、30日間の無料トライアルにも対応しています。
提供形態 |
クラウド |
在宅医療対応 |
〇 |
参考価格 |
【ダイレクト導入プラン】初期費用無料、月額は問い合わせ 【基本プラン】初期費用200,000円、月額12,000円 ~ |
《Qualis/Qualis Cloud》のPOINT
- 多機能なのに直感的な使い心地
- 各種システムとの連携も充実
- BMLだからできる、安心のサポート
株式会社ビー・エム・エルが提供する「Qualis」は、多機能で使用しやすいクラウド型電子カルテです。画面のレイアウトはユーザーごとに3パターン登録可能で、自身の使いやすい環境で作業できます。カルテは軽快な操作性とスピードで入力時間を短縮します。また、カルテはオンラインで共有できるため、外注検査の依頼もスムーズに対応可能になります。電話やリモート操作で対応する専門オペレーターや全国100箇所以上の拠点から訪問など、充実したサポート体制がある点も特徴です。
提供形態 |
クラウド |
在宅医療対応 |
ー |
参考価格 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
改善してほしい点 食品、医薬、化粧品 5,000名以上
《エムスリーデジカル》のPOINT
- 初期0円、AIによる自動学習で入力時間80%削減!
- 15年利用で約1,000万円のコスト削減が可能!
- 金融機関・政府機関も利用する安全技術
「エムスリーデジカル」は、エムスリーデジカル株式会社が提供する最新テクノロジーを搭載した電子カルテです。AIによる自動学習機能や処置行為のリストが搭載されているため、入力時間を大幅に短縮できるます。iPad上に手書き入力が可能なため、紙カルテに慣れた医師でも使用しやすいのがポイントです。機能制限はありますが、無料体験版もあり使用感を試せます。
提供形態 |
クラウド / SaaS |
在宅医療 |
ー |
参考価格 |
【ORCA連動型】月額11,800円 【一体型】月額24,800円※5年ごとの買換え不要 |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《MAPs for CLINIC》のPOINT
- ネットワーク障害時は別回線に自動切換。オフラインでも入力可能
- 土日祝もネットワーク障害サポート対応
- 柔軟な入力セット・画面表示カスタマイズで4倍速の高速入力
株式会社EMシステムズが提供する「MAPs for CLINIC」は、アプリケーション版の電子カルテです。ストレスのない使用感を重視しており、紙カルテのような直感的な操作が実現しています。ネットワーク障害が発生しても、過去カルテの参照や暫定的な入力、処方箋発行に対応可能です。
提供形態 |
クラウド / SaaS |
在宅医療対応 |
ー |
参考価格 |
初期費用無料、月額20,000円~※ 追加1接続につき月額5,000円追加 |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《BrainBoxCloud》のPOINT
- データ分析・予測が可能なBB INSIGHT機能搭載
- 一目で患者の状態が把握できる診察パネル搭載
- 医薬品データベースMDbankVⅢ搭載(歯科対応不可)
「BrainBoxCloud」は、株式会社ユヤマが提供している医事会計一体型のクラウド電子カルテです。診察パネルでは病名や他院の処方など、患者の状態をひと目で把握でき、診察をスムーズに進められます。また、電子カルテに蓄積されたデータをAI INSIGHT機能で分析できるため、診察の待ち時間や再来院率などの予測が可能です。また、医薬品データベースであるMDbankVⅢを搭載しており、医薬品情報画面から副作用の確認や、抗精神病薬の適正量を知るためのクロルプロマジン換算など、処方チェックもできます。
提供形態 |
クラウド |
在宅医療対応 |
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参考価格 |
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※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
HOPE LifeMark-TX Simple type
製品・サービスのPOINT
- 「シンプル」誰でも簡単に使える直感的な画面デザイン、操作性
- 「ミニマム」機能を最小限にすることで、すぐに使える
- 「スマート」かしこい機能で日々の会計業務をサポート
「HOPE LifeMark-SX Cloud エントリーモデル」は、富士通Japan 株式会社が提供する新規開業医向けの電子カルテです。「HOPE LifeMark-SX Cloud」の機能を集約した安価なエントリーモデルで、新規開業やはじめての電子カルテ導入におすすめのデザインになっています。患者向けサービスや地域、画像や透析などのシステムと連携できます。また、高セキュリティなIP-VPNネットワークを利用しているため、安全な運用が可能です。
提供形態 |
クラウド / SaaS / サービス |
在宅医療対応 |
ー |
参考価格 |
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※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《BrainBoxV-Ⅳ》のPOINT
- 最新AIによるオーダー提案機能
- 各種医療データを取り込んで診察の精度をアップ
- 高機能医薬品データベース「MDbank」
「BrainBoxV-Ⅳ」は、株式会社ユヤマが提供するシンプルで使いやすい操作画面が特徴的な電子カルテです。カスタマイズフリーモードでは、操作する人のスキルにあわせて画面や操作方法を自由に変えられるため、多くの機能を効果的に活用できるでしょう。レントゲン画像やバイタルサインなどのデータを連携し、診療の精度を高められます。さらに医薬品の関連データベース「MDbank」と連携すれば、ヒューマンエラーや併用に伴うリスクを減らし、的確な処方を可能にします。
提供形態 |
パッケージソフト / ハードウェア |
在宅医療対応 |
ー |
参考価格 |
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※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《きりんカルテ》のPOINT
- 直観的に操作できるシンプルで使いやすいUIを設計・開発
- クラウド型だからどこからでも、何台でも操作可能
- 手書き入力対応!紙カルテのような書き心地を実現
「きりんカルテ」は、ウィーメックス株式会社が提供するシンプルで使いやすいUIのクラウド電子カルテです。ORCAサービス「日レセクラウド」と連動しているため、受付・診察・会計・レセプトなど日々の業務が効率化するでしょう。なお、患者が利用できる予約アプリ「診察予約ZERO」を無料で提供しています。紹介状や写真などをスマートフォンアプリでアップロードも可能です。
提供形態 |
クラウド |
在宅医療対応 |
〇 |
参考価格 |
【カルテ利用料】無料 【別途レセコン利用料+保守・サポート費用】初期費用300,000円~、月額22,800円~ |
▶有床医療機関向けの電子カルテ
ここでは、有床クリニックや300床未満の中小規模の病院に適した電子カルテを紹介します。
《Henry》のPOINT
- 安全で低価格のクラウド型!!オンプレミス型の半額程度!!
- 経営分析ツールを搭載!!経営報告用の数値集計作業を軽減!!
- 運用フロー・ルール設計もサポート!!経営改善のドライバーに!!
株式会社ヘンリーが提供する「Henry」は、レセコン一体型電子カルテです。必要とする機能に最小限のクリック数で到達できるように情報整理されており、業務の効率化につながります。医師や看護師、医療事務に負荷をかけないための操作性にもこだわっています。また、国際規格「ISO/IEC 27001」を取得しているため、セキュリティ面でも安心です。
提供形態 |
クラウド / SaaS |
対応病院 |
中小病院 |
参考価格 |
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※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《blanc》のPOINT
- どこでも使える!在宅訪問時でも院内と同じカルテが利用可能
- クラウドを利用したバックアップでデータ保管も安心!
- 早く・安価に導入可能!サーバー購入や構築もなく素早く導入
JBCC株式会社が提供する「blanc」は、一般病院と精神病院向けのクラウド電子カルテです。カルテの情報から紹介状や診断書などの文書作成を自動化できます。さらに、文書の作成状況も確認できるため、登録漏れなどのリスクを防げるでしょう。事前にセットすることで、各種オーダーもワンクリックで操作できます。また、マイクロソフト社のサーバ「Azure」を使用しており、不正アクセスなどのセキュリティ対策も安心です。
提供形態 |
クラウド |
対応病院 |
中小病院 |
参考価格 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《m-KARTE》のPOINT
- 富士通とLSIメディエンスの技術とノウハウを融合
- 診療報酬改定や制度改革にも迅速に対応する万全のサポート
- クラウドを活用したサービスにも対応できる高信頼なシステム構成
「m-KARTE」は、株式会社LSIメディエンスが提供する電子カルテです。有床クリニックのほか無床クリニックや在宅医療にも対応しています。シンプルで見やすいレイアウトで、過去の情報と同じ画面でカルテを入力できるなど操作しやすいインターフェースです。また、リモートメンテナンスで、サポート体制も万全です。診療報酬や消費税、レセプト電算処理システムなどの改定や見直しに対応しているため、新たなマスタ情報やアップデート版が提供されます。
提供形態 |
パッケージソフト / ハードウェア |
対応病院 |
有床クリニック/無床クリニック/在宅医療 |
参考価格 |
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※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《Medicom-CKⅡ》のPOINT
- シンプルで使いやすい操作性。中小規模病院に特化した機能性
- チーム医療に必要な機能を搭載!環境に合わせた使い方を実現
- Web型電子カルテなので、離れた場所でも情報共有が可能
「Medicom-CKⅡ」は、ウィーメックス株式会社が提供しているWeb型電子カルテシステムです。患者のバイタルや食事管理など一般・療養型中小規模病院の医療に適した機能を備えています。看護必要度の管理やADL区分の集計や出力にも対応可能です。普段使用しているブラウザで運用できるため、誰でも操作しやすいでしょう。パソコンはもちろんタブレットやスマートフォンにも対応しています。
提供形態 |
SaaS |
対応病院 |
中小病院 |
参考価格 |
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※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《HOPELifeMark-MX》のPOINT
- 現場の情報活用を推進する使いやすいユーザーインターフェース
- 地域ぐるみのケアを可能にするシステム連携機能
- トータルコストを軽減し、安定稼働する仮想化サーバ―を採用
富士通株式会社の「HOPELifeMark-MX」は、病床数300までの中堅病院を対象とした電子カルテシステムです。リハビリ・手術・放射線部門など現場をサポートする機能を選択できます。利用しやすいユーザーインターフェースで同時入力や参照、看護支援機能などが搭載されています。さらに介護システムや地域医療との連携なども対応するため、中小病院の業務をトータルサポートできるでしょう。
提供形態 |
オンプレミス / クラウド / SaaS |
対応病院 |
中小病院 |
参考価格 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《HOPECloudChartⅡ》のPOINT
- すぐに使えるように専門の学習プログラムやサポートが揃っている
- ユニバーサルデザインの優しい画面で直感的に操作できる
- 病院形態に合わせて柔軟に選べる豊富なオプション機能
「HOPECloudChartⅡ」も富士通株式会社が提供するクラウド型電子カルテシステムで、病床数100床までの病院に適しています。医療情報は「データセンター安全対策適合証明」を取得した富士通のデータセンターで適切に管理されるため、BCP対策としても有効です。また、改定作業やセキュリティ情報更新、レベルアップ適用作業もデータセンターで実施します。地域医療との連携がスムーズにできることも特徴です。
提供形態 |
クラウド / SaaS |
対応病院 |
中小病院 |
参考価格 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《ヒューマンかるてESR》のPOINT
- 簡単操作によるスキャン・高度な検索機能
- e-文書法に則った厳重な情報管理
- 往診先からもモバイルパソコンからカルテを閲覧
「ヒューマンかるてESR」は、三栄メディシス株式会社が提供する紙カルテをスキャナで取り込み電子化するシステムです。e-文書法に対応し、適切に紙カルテを電子化します。連続スキャン機能で、見開きのカルテを表示できるため、紙カルテと変わらない見た目で操作可能です。また、取り込んだカルテはパソコンで簡単に検索して参照できるため、カルテを探し出す手間も効率化するでしょう。紙カルテの電子化や保管スペースにお悩みの方に最適です。
提供形態 |
オンプレミス / パッケージソフト / ハードウェア |
対応病院 |
中小病院/在宅医療 |
参考価格 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
改善してほしい点 医療 250名以上 500名未満
▶訪問診療向けの電子カルテ
在宅医療や訪問診療に強みをもつ電子カルテを紹介します。対応デバイスや訪問先で利用しやすい操作性かをチェックして導入を検討するとよいでしょう。
《homis》のPOINT
- "在宅医目線"のシステムで入力作業の最小化を実現!
- 多職種とリアルタイムで情報共有。コミュニケーションを活性化!
- 診療から請求業務までワンストップで対応可能!
メディカルインフォマティクス株式会社が提供する「homis」は、在宅医療に特化したクラウド型の電子カルテです。在宅医療専門クリニックの医師チームとともに開発され、現場の視点が反映された設計のシステムです。カルテの同時編集と複数カルテの表示が可能なため、訪問先と院内相互において活用しやすく利便性が高いでしょう。また、「日医標準レセプトソフトORCA」と連携が可能です。
提供形態 |
クラウド / SaaS |
無料トライアル |
ー(無料デモあり) |
参考価格 |
初期費用200,000円/CL、月額基本料20,000円~/CL |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《Zaitak Karte》のPOINT
- セキュアなクラウドにカルテを保存!いつでもどこでも参照できる
- さまざまな在宅医療関連の文書作成に対応!
- インターネットFAX連携で病院に戻らず処方箋や紹介状を送れる!
株式会社アイソルが提供する「Zaitak Karte」は、在宅医療と外来診療に対応可能なクラウド型電子カルテです。PC・タブレット・スマホなど、さまざまなデバイスからカルテ入力や閲覧ができます。在宅医療関連の文書作成に必要な情報をカルテから自動取得が可能なため、業務負担を削減できるでしょう。インターネットFAX(オプション)や、「Team Karte(多職種間の情報共有ツール)」導入などのカスタマイズ対応も可能です。
提供形態 |
クラウド / SaaS |
無料トライアル |
ー |
参考価格 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《movacal.net》のPOINT
- 定型入力や引用でだれでも簡単に効率的なカルテ作成が可能!
- 医事文書を自動作成しインターネットFAX送信まで実現!
- 地図・ルート機能で初めての訪問先にもスムーズに到着!
NTTデバイステクノ株式会社が提供する「movacal.net」は、在宅医療業務の効率化を後押しする電子カルテです。タブレットからも操作しやすいインターフェースで、カルテ入力の支援機能を搭載。カルテ作成中にオフラインになった場合でも、入力内容を保持されるため安心です。またチャット機能を活用すれば、ケアマネや薬局とも効率よく情報を共有できるでしょう。外来診療との併用も可能です。
提供形態 |
クラウド / SaaS |
無料トライアル |
ー(デモあり) |
参考価格 |
初期費用200,000円、月額50,000円 /5ユーザー 1ユーザー追加:月額2,000円 |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
改善してほしい点 医療 100名以上 250名未満
▶特定の診療科目に特化した電子カルテ
眼科や歯科、産婦人科など、各診療科目に特化した電子カルテも登場しています。ここでは、特定の診療科目での予約機能や検査などをスムーズに実施する機能を搭載した電子カルテを紹介します。
《medicalforce》のPOINT
- スマホなどでも利用可能なクラウド型
- 予約・問診票・カルテが自動連携、すべてこれ一つで
- 誰でもすぐに使いこなせる直感的な使用感
株式会社メディカルフォースが提供する「medicalforce」は、予約管理からカルテ、レセプト連携、会計までを一元管理できるオールインワンSaaSです。保険診療と自由診療に対応し、LINE予約や経営分析機能も備え、クリニックの業務効率を大幅に向上させます。直感的な操作画面と豊富な機能で、誰でもすぐに使いこなせるでしょう。
提供形態 |
クラウド / SaaS |
無料トライアル |
ー(無料デモあり) |
参考価格 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《CLIPLA Eye》のPOINT
- 業界初!眼科に特化したクラウド電子カルテ
- 患者の受付情報を同期!正確・迅速な院内把握を実現
- 会計連携はデータ転送だけ!正確でスピーディーな会計業務を実現
「CLIPLA Eye」は株式会社クリプラが提供している眼科向けクラウド電子カルテで、受付から会計までをサポートします。複数人がカルテに同時アクセスでき、検査時に必要となる患者IDバーコード付き指示書の印刷や、検査データのワンクリック取り込みなど、眼科特有の業務に適した機能が充実しています。院内の患者の状況がステータスごとに一覧で表示され、受付業務もスムーズです。また、会計時はデータをレセコンに転送するだけのため、入力時の誤りや会計ミスを防止できるでしょう。
提供形態 |
クラウド / SaaS |
無料トライアル |
〇 |
参考価格 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《ACUSIS Cloud》のPOINT
- ※歯科、病院、鍼灸院は対象外(対応していません)
- 美容クリニック様の導入実績多数
- All In One System(診察券アプリ、Web予約、LINE連携、問診票)
株式会社プロ・フィールドが提供する「ACUSIS Cloud」は、美容クリニックでの導入が多いクラウド型電子カルテです。自費診療と保険診療に対応。予約表や診療録、会計などに加え、スタッフ別売上などの分析や在庫管理などの機能を搭載しており、広範囲な業務で活用できるでしょう。また、ORCAサポート事業所に認定されている点も安心です。
提供形態 |
クラウド / SaaS |
無料トライアル |
◯ |
参考価格 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《CLIPLA Luna》のPOINT
- ルナルナアプリとの連携で患者負担・問診時間の軽減!
- クラウドベースにより低コストで運用スタート可能!
- 非常に簡単な操作性でPC知識が無くても使用可能!
株式会社クリプラが提供する「CLIPLA Luna」は、産婦人科診療に特化したクラウド型電子カルテシステムです。産婦人科診療に欠かせない不妊治療管理や妊婦検診管理に対応しています。超音波画像診断装置「Voluson™(ボルソン)」とのクラウド連携も可能なため、超音波画像や動画の閲覧・情報共有がスムーズになるでしょう。
提供形態 |
クラウド / SaaS |
無料トライアル |
◯ |
参考価格 |
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※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
眼科向けの電子カルテに搭載している機能や、より多くの製品を比較検討したい方には、以下の記事もおすすめです。眼科に適した電子カルテの選び方も紹介しています。
電子カルテの普及率
厚生労働省が発表している普及状況の推移では、2020年の時点で400床以上の病院における電子カルテの普及率は91.2%に達しています。ただし、200床未満の病院では48.8%、一般病院全体で見ると57.2%です。一般診療所においても普及率は49.9%という結果が出ています。
近年クラウド型の電子カルテが増加し、システム構築における手間や予算の問題が解消され、導入を検討するケースも増えてきました。クラウド型はバージョンアップや更新がしやすく、データを外部に保存するためBCP対策としても注目されています。また、レセコン(レセプトコンピュータ)と一体型や診療予約システムと連携できる電子カルテも多いため、開業時から電子カルテを導入するケースも考えられるでしょう。
参考:電子カルテシステム等の普及状況の推移|厚生労働省
電子カルテの普及率については、以下の記事でより詳しく解説しています。
電子カルテの種類
電子カルテは、提供形態やレセコン搭載の有無で分類されます。
提供形態
電子カルテシステムの提供形態は、オンプレミス型とクラウド型に大別できます。
- ■オンプレミス型電子カルテシステム
- サーバを用意し、システムやデータを管理・運用します。自院のローカルネットワークで接続するため、情報漏えいの防止につながります。しかし、サーバの設置や構築など初期費用が高く、メンテナンスに手間がかかります。
- ■クラウド型電子カルテシステム
- 提供会社が管理するサーバにデータを保存して利用します。自院でサーバを設置する必要がないため、初期費用を抑えられます。メンテナンスの手間も不要です。外部サーバを利用するため、セキュリティ対策が十分な製品を選定するのが重要です。
レセコン
医療報酬明細書を作成できるレセプトコンピュータと電子カルテシステムを連携すると、受付から診療、会計までの業務効率があがります。電子カルテとレセコンの連携については、以下のとおりです。
- ■レセコン一体型電子カルテシステム
- レセプトを作成するレセコン機能が電子カルテに搭載されています。ひとつのシステムで管理するため、別途操作が不要です。システム障害など不具合が発生した際に、電子カルテとレセコン両方の管理に支障がでます。
- ■レセコン連携電子カルテシステム
- 電子カルテとレセコンが分離しているため、連携してデータ送信する必要があります。どちらか一方にシステム障害が発生しても、片方の使用が可能です。しかし、両方のシステムにおいて操作方法を覚える必要があります。
電子カルテとレセコンの違いについて理解を深めたい方には、以下の記事がおすすめです。
まとめ
自院に適した特徴や機能を搭載した電子カルテを導入することで、業務効率化が実現します。普及率も上昇傾向にあり、地域包括ケアシステムの構築にも役立つでしょう。
電子カルテ導入の際は、重視する機能を明確にしたうえで、複数企業の製品を比較検討することをおすすめします。資料請求や無料トライアルを活用し各社製品をよく比較して、自院に最適な電子カルテを導入しましょう。