IaaSの使いやすさを判断するポイント
使いやすさは主観的な印象になりがちですが、まずは判断基準となる確認項目と、シンプルな構成を求める場合のポイントを整理しておきます。
使いやすさの基準になる確認項目の整理
使いやすさは、操作の分かりやすさだけでなく、必要な機能に迷わずたどり着けるか、専門用語が少なく理解しやすいかといった観点から判断することが重要です。感覚的な印象だけで選ぶと、後から自社の運用に合わないと気づく場合があります。使いやすさの感じ方は個人差もあるため、複数の担当者で確認することも有効な手段です。
そのため、契約前に実際の管理画面を確認できる無料トライアルやデモ環境を活用し、自社の担当者が実際の操作感を試してみることが有効です。カタログの説明だけでは分からない部分も、実際に触れることで見えてきます。特に日常的に管理画面を操作する担当者本人が試すことで、実務に即した使いやすさを判断しやすくなります。
シンプルな構成を求める場合に確認したいポイント
シンプルなIaaSを求める場合、機能が絞り込まれている分、設定項目が少なく操作しやすい傾向がありますが、必要な機能まで削られていないかを確認する必要があります。機能を絞ったプランは拡張性が限定的な場合もあります。将来的に事業が拡大した際に、上位プランへスムーズに移行できるかもあわせて確認しておくと安心です。移行時にデータを引き継げるか、設定を再度やり直す必要があるかも、あらかじめ確認しておきたい点です。
あわせて、シンプルな管理画面であっても、障害発生時の対応や監視の仕組みが十分に用意されているかは別途確認しておく必要があります。操作の簡単さと、運用に必要な機能はあわせて評価することが望まれます。
IaaSの管理画面の操作性を確認する
日常的に触れる管理画面の操作性は、運用の負担を左右する重要な要素です。
管理画面の操作性を確認したいポイント
管理画面の操作性を確認する際は、よく使う機能に少ないクリック数でたどり着けるか、設定変更後の反映状況が分かりやすく表示されるかを見ておくことが望まれます。表示が複雑だと、操作ミスにつながる場合があります。
また、日本語での表示に対応しているか、専門用語に説明が添えられているかも、比較材料になります。実際の画面を確認せずに契約すると、想定と異なる操作感に戸惑う場合があるため、事前の確認が欠かせません。加えて、複数人で管理画面を利用する場合、権限ごとに表示される項目を制御できるかも、操作ミスを防ぐうえで確認しておきたい点です。
初心者が使いやすいかを確認する
IT担当者の経験が浅い場合や、専任の情シスがいない企業では、操作方法を調べながら進められるマニュアルやヘルプ機能が用意されているかが確認したい観点です。画面内で操作方法を確認できると、都度調べる手間を減らせます。
あわせて、誤った設定をしてしまった場合に、元の状態へ戻せる機能があるかも重要です。初心者が操作する場合は、誤操作からの復旧のしやすさが、安心して使えるかどうかを左右します。あわせて、操作に迷った際にすぐ問い合わせられる窓口が用意されているかも、安心して操作を続けられるかに関わります。
IaaSのサポート体制を確認するポイント
操作に迷ったときや問題が起きたときに頼れるサポート体制は、使いやすさを支える重要な要素です。
サポートの手厚さを確認する
サポートの手厚さは、問い合わせ手段の多さや対応時間だけでなく、実際にどこまで対応してもらえるかによって変わります。電話やチャットでの相談ができるか、平日日中のみか24時間対応かは製品によって異なります。
また、サポートの質を確認するには、契約前に問い合わせを試し、実際の対応スピードや説明の分かりやすさを確認することが有効です。カタログ上の記載だけでは、実際の対応品質までは把握しにくい場合があります。加えて、専門用語を使わずに分かりやすく説明してもらえるかも、初心者にとっては比較しておきたい点です。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料を取り寄せて機能や特徴をさまざまな製品を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でIaaSの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
サポート範囲を見極める
サポートは、マニュアルの提供のみか、設定変更の相談まで含まれるか、障害時の一次対応まで担うかによって範囲が大きく異なります。自社が期待するサポートの範囲を明確にし、契約前にすり合わせておく必要があります。
あわせて、サポートの対応言語や、緊急時の連絡手段が自社の運用時間にあっているかも確認しておきたい点です。想定していた範囲とサポート内容が異なると、運用開始後にトラブル対応が滞る場合があります。サポートの範囲が契約プランによって変わる製品もあるため、必要な範囲を満たすプランかどうかも確認しておきたい点です。
IaaSの初期設定のしやすさ
導入初期の負担を左右する初期設定のしやすさは、特に情シス担当が少ない企業にとって重要なポイントです。
初期設定が簡単かを確認する
初期設定が簡単かどうかは、設定項目の数や、初期状態でどこまで推奨設定が用意されているかによって変わります。ゼロからすべてを設定する必要がある製品は、専門知識が求められる場合があります。
あわせて、設定ガイドやチェックリストが用意されているかも確認しておきたい点です。手順が明確に示されていれば、初めて扱う担当者でも迷いにくくなります。あわせて、設定を誤った際に警告を表示してくれる仕組みがあれば、初期設定時のミスを防ぎやすくなります。
導入時の支援内容を確認する
初期設定を代行してもらえるサービスや、導入時のオンボーディング支援があるかどうかも、初心者にとっては重要な確認項目です。支援の範囲は製品によって異なるため、契約前に具体的な内容を確認する必要があります。
また、支援を受けられる期間が限定的な場合もあるため、導入後しばらく経ってから疑問が出た場合にも相談できる窓口があるかをあわせて確認しておくと安心です。初期設定を代行してもらった場合でも、設定内容を自社で理解しておくことが、その後の運用をスムーズにします。代行してもらった設定内容を記録として残しておけば、後から見直す際にも役立ちます。
使いやすさを維持するための運用のポイント
導入時に使いやすいと感じても、運用を続ける中で不便に感じる場面が出てくる場合があります。
運用開始後に使いやすさを保つ工夫
運用開始後は、操作手順をマニュアル化し、担当者が変わっても同じ手順で対応できる状態を保つことが使いやすさの維持につながります。属人的な運用は、担当者の異動時に混乱を招く場合があります。
あわせて、定期的に管理画面の新機能や仕様変更を確認し、必要に応じて社内の運用ルールを見直すことも欠かせません。使い方に慣れるほど、変更点を見落としやすくなる点にも注意が必要です。担当者以外の関係者にも基本的な操作方法を共有しておくと、担当者不在時の対応漏れを防ぎやすくなります。
使いにくさを感じた際の見直し方
運用の中で使いにくさを感じた場合は、原因が操作方法の理解不足にあるのか、機能自体の制約にあるのかを切り分けて考えることが有効です。サポートに相談することで解決する場合もあります。日頃から気になる点をメモしておき、サポートへの問い合わせ時にまとめて確認すると、やり取りの手間を減らしやすくなります。担当者だけで抱え込まず、社内の他部署や提供会社に相談しながら解決策を探すことも有効です。
それでも改善が難しい場合は、プランの変更や他製品への乗り換えも選択肢になります。乗り換えにかかる移行の手間とのバランスを見ながら、判断することが望まれます。使いにくさの原因を放置せず、早い段階で見直しの検討を始めることが、業務への影響を抑えることにつながります。
操作性とサポート体制で選びたいIaaS製品の選択肢
ここでは、管理画面の操作性やサポート体制を重視する企業が比較しやすいIaaS製品を紹介します。実際の操作感は無料トライアルやデモで確認しながら、比較検討する際の参考にしてください。
Nutanix基盤のIaaS miteneCloud
- バックボーン回線に直接接続し、冗長を備えた高速で安定した通信
- 転送量に応じた課金は発生しないので、コストを気にせず利用可能
- 最適な地域でバックアップ用途として、DR/BCP対策にも活用可能
ミテネインターネット株式会社が提供する「Nutanix基盤のIaaS miteneCloud」は、Nutanixのハイパーコンバージド基盤を採用したIaaSです。仮想サーバやストレージを一つの管理画面で組み合わせて利用できる構成のため、専任の情シス担当者が少ない企業でも運用状況を把握しやすくなっています。国内データセンターでの運用に対応しています。
株式会社USEN ICT Solutionsのクラウドプラットフォーム
- ライセンスの発行から環境構築及び運用監視まで提案可能
- SaaS型のファイルサーバやバックアップとのサービス比較ができる
- 貴社に最適なクラウドサービスをご提案いたします
株式会社 USEN ICT Solutionsが提供する「株式会社USEN ICT Solutionsのクラウドプラットフォーム」は、企業のシステム基盤をクラウド上に構築できるIaaSです。従業員数や利用部門の変化にあわせてリソースを調整できる構成のため、初めてIaaSを導入する企業の選択肢にもなります。
さくらの専用サーバPHY (さくらインターネット株式会社)
- 複数ネットワーク接続、オンプレミス構築が可能
- サーバー購入から設定までワンストップ処理
- 全モデルで電源・ネットワークスイッチ冗長化、障害に強い構成
Z.com Cloud (GMOインターネット株式会社)
- 多彩なサーバー・ネット機能で多様なシステム構成に対応します。
- Googleの無料タスク管理。カレンダー等と連携。
- 法人向け高度セキュリティと年中無休のサポートを提供
まとめ
使いやすいIaaSを選ぶには、管理画面の操作性やサポート体制、初期設定のしやすさを総合的に確認することが大切です。感覚的な印象だけでなく、実際の画面や対応を確認したうえで、資料請求を活用しながら比較検討を進めてみてください。使いやすさの感じ方は担当者によって異なる場合があるため、実際に操作する担当者の意見を取り入れることも大切です。導入後も定期的に使い勝手を振り返り、必要に応じて運用ルールを見直していくことが、長く安心して使い続けることにつながります。使いやすさは一度確認して終わりではなく、組織の変化にあわせて継続的に見直す姿勢が大切です。新しく加わった担当者からの意見も取り入れながら、より使いやすい運用方法を模索していくことが望まれます。


