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IaaSの活用場面とは?自社で機器を持つ構成との違いと使いどころを解説

IaaSの活用場面とは?自社で機器を持つ構成との違いと使いどころを解説

IaaSは、サーバやネットワークといった基盤をインターネット経由で借りる形態です。機器を購入せずに環境を用意でき、必要な量に応じて増減できる点が特徴になります。一方で、動かす部分の管理は自社に残ります。この記事では、IaaSが提供する範囲を確認したうえで、活用が進む場面と運用の考え方、選ぶ際の確認事項までを解説します。

この記事は2026年8月時点の情報に基づいて編集しています。
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目次

    IaaSとはどのようなサービスか

    活用場面を見る前に、どこまでを借りる仕組みなのかを押さえておきましょう。

    IaaSが提供する範囲

    IaaSとは、サーバの処理能力、データを保存する領域、ネットワークといった基盤の部分を提供するサービスです。利用者は、その上にOSやソフトウェアを導入し、自社のシステムを構築します。

    機器の調達や設置場所の確保、電源や空調の管理、機器の故障への対応は事業者が担います。必要な性能や容量を画面から指定して用意でき、後から変更することも可能です。自社で機器を持つ構成と比べ、調達にかかる期間を短縮できる点が特徴といえます。また、必要な量を見誤った場合でも後から調整できるため、導入時に大きく余裕を持たせる必要がありません。使い始めてから実際の使用量を見て見直す進め方も採れます。

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    SaaSやPaaSとの違い

    SaaSは、業務で使うソフトウェアそのものを提供する形態です。利用者は画面から使うだけで、基盤も実行環境も意識しません。PaaSは、プログラムを動かすための環境まで提供する形態で、利用者は開発した内容を配置します。

    IaaSは、この中で最も自由度が高い一方、自社が担う範囲も広くなります。OSの更新、ソフトウェアの導入と管理、設定の維持は利用者の役割です。どこまでを自社で担いたいかによって、適する形態が変わります。

    活用が進む場面

    どのような場面で選ばれるのかを、三つに分けて確認します。

    既存システムを移す場面

    自社に設置した機器が更新の時期を迎えた際に、新たに購入せずIaaSへ移す進め方です。機器の調達と設置にかかる期間を省け、設置場所の確保も不要になります。

    ただし、そのまま移せるとは限りません。古いOSやソフトウェアが対応していない場合や、特定の機器に依存した構成では、作り直しが必要になることもあります。移行の可否と作業の範囲を、事前に確認しておく必要があります。

    一時的に資源が必要な場面

    検証環境の構築、期間限定のキャンペーン、繁忙期の処理といった、一時的に多くの資源が必要になる場面です。使う期間だけ用意し、終わったら停止することで費用を抑えられます。

    自社で機器を持つ構成では、最も多い時期にあわせて用意する必要があります。使わない期間も費用がかかるため、変動が大きい用途ではIaaSの利点が出やすくなります。停止と再開の手順を把握し、停止中の費用の扱いも確認しておきましょう。

    災害への備えとして使う場面

    自社の拠点が被害を受けた際に備え、別の場所に環境を用意する使い方です。平時は最小限の構成で維持し、必要になった際に拡張する運用も組めます。

    データの複製を離れた場所に保管する用途でも使われます。ただし、用意しているだけでは有事に動きません。切り替えの手順を定め、実際に試しておくことが前提になります。復旧までにどのくらいの時間を要するかも、確認しておきたい項目です。

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    活用にあたっての運用の考え方

    使い始めた後に押さえておきたい点を、二つに分けて確認します。

    責任の分かれ目と自社の担当

    基盤の部分は事業者が担いますが、その上で動かすOSやソフトウェアの管理は自社の役割です。更新プログラムの適用、設定の維持、不正な接続への備えは利用者側で対応する必要があります。

    この区分を理解しないまま利用すると、誰も見ていない領域が生じます。契約の内容で担う範囲を確認し、自社が受け持つ部分の担当を決めておきましょう。担当を置けない場合は、運用を委託するサービスも含めて検討できます。

    費用の把握と調整

    使った分に応じて費用が発生する構成が中心のため、想定を超えると請求額も膨らみます。検証のために用意した環境を停止し忘れる、処理量が急に増えるといった要因が考えられます。

    使用量を確認できる画面や、一定額を超えた際に知らせる仕組みを活用しましょう。誰がどの環境を作れるかを制限する設定も有効です。定期的に使用状況を確認し、不要な環境を整理する運用を決めておくことが望まれます。

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    導入前に確認したい注意点

    利用を始める前に、社内で整理しておきたい事項を二つ挙げます。

    移行の範囲と方法

    既存のシステムをすべて移すのか、一部から始めるのかを決めます。すべてを一度に移すと、影響の範囲が広がり、切り戻しも難しくなります。

    移行の方法も検討点です。構成をそのまま移す方法と、この機会に作り直す方法では、期間も費用も変わります。切り替えに伴う停止時間と、想定どおり動かなかった場合の対応も、計画に含めておきましょう。判断が難しい部分は情報システム部門やベンダーに相談することをおすすめします。

    会計上の扱いと契約

    機器を購入する場合と、利用料として支払う場合では、会計上の処理が異なります。予算の立て方や、資産としての扱いに関わるため、経理部門と事前に確認しておきましょう。

    契約の期間や解約の条件、データを取り出す際の手順もあわせて確かめておく必要があります。長期の契約による割引がある一方、途中で見直しにくくなる面もあります。具体的な処理の判断は、社内の経理担当や顧問の税理士に相談しながら進めることをおすすめします。

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    IaaSの選び方

    ここまでの内容を踏まえ、サービスを選ぶ際の確認事項を整理します。

    用途と必要な資源の整理

    最初に、何を動かすのかを決めます。業務システムなのか、検証の環境なのか、災害への備えなのかによって、必要な性能と可用性の水準が変わります。

    あわせて、必要な処理能力と保存容量、通信量の見込みも整理しましょう。変動が大きい場合は、その幅も含めて試算します。データを保管する地域に条件がある場合は、選べる場所を確認しておく必要があります。

    対応する機能と管理の範囲

    提供される機能の範囲を確認します。仮想的なサーバの提供だけでなく、負荷を分散する仕組み、データを複製する機能、監視の仕組みが用意されている場合もあります。

    管理用の画面から行える操作の範囲も確認点です。複数の担当者で管理する場合は、権限を分けられるか、操作の履歴が残るかを確かめておきましょう。既存の認証の仕組みと連携できれば、利用者の管理も一か所で行えます。

    関連記事 IaaS事業者の選定ポイントを解説!決めきれないときには?

    費用とサポート範囲の確認

    料金は、使用した時間や容量、通信量に応じた従量制が中心です。長期の利用を前提とした割引が用意されている場合もあります。想定する使い方にあてはめて試算すると比べやすくなります。

    サポートについては、対応の手段と時間帯を確認します。基本の窓口に加えて、有償で手厚い支援を受けられる区分が用意されていることもあります。障害時の連絡方法と、過去の稼働状況が公開されているかもあわせて確かめておきましょう。

    用途別に活用できるIaaSサービス

    運用の考え方にあわせて検討できる、IaaSサービスを紹介します。

    Nutanix基盤のIaaS miteneCloud

    ミテネインターネット株式会社
    製品・サービスのPOINT
    1. バックボーン回線に直接接続し、冗長を備えた高速で安定した通信
    2. 転送量に応じた課金は発生しないので、コストを気にせず利用可能
    3. 最適な地域でバックアップ用途として、DR/BCP対策にも活用可能

    ミテネインターネット株式会社が提供する「Nutanix基盤のIaaS miteneCloud」は、仮想サーバーやストレージを提供するIaaSです。ハイパーコンバージド基盤を使った構成に対応しており、自社でサーバを保有する場合と比べて、機器の調達や保守にかかる負担を抑えやすくなります。

    ベアメタルクラウド

    株式会社リンク
    《ベアメタルクラウド》のPOINT
    1. 用途に合わせてパブリック/プライベート、仮想/物理を選択可能
    2. データ転送料無料・10GbpsバックボーンNWで通信量が多くても安心
    3. 専門的なエンジニアによる「24時間365日」のサポート体制

    株式会社リンクが提供する「ベアメタルクラウド」は、物理サーバーをクラウド上で利用できるIaaSです。仮想化のオーバーヘッドを抑えた構成に対応しており、高い処理性能を求める用途での活用が想定されています。従量課金での利用にも対応しています。

    IDCFクラウドコンテナ (株式会社IDCフロンティア)

    《IDCFクラウドコンテナ》のPOINT
    1. Rancher Prime基盤のどこでも構築可能なKubernetesサービス
    2. 追加料金なしで日本語サポート提供
    3. IDCFクラウドで複数インフラを一元管理。

    IaaSに関するよくある質問

    導入を検討する担当者から寄せられることの多い質問と回答をまとめました。

    Q1: 自社で機器を持つ構成とどちらがよいですか?
    使用量の変動が大きい、調達の期間を短くしたい、設置場所を確保しにくいといった条件ではIaaSが候補になります。一方、長期にわたって一定量を使い続ける場合は、総額で比べたうえで判断することが望まれます。
    Q2: SaaSで足りる場合もありますか?
    業務で使うソフトウェアがすでにSaaSとして提供されている場合は、そちらのほうが管理の負担を抑えられます。独自に開発したシステムを動かす、細かな設定が必要といった要件がある場合にIaaSが選ばれます。
    Q3: 費用が想定を超えないようにするには?
    使用量を確認できる画面を定期的に見る、一定額を超えた際に通知を受ける設定を使う、環境を作れる担当を制限するといった方法があります。検証用の環境を停止し忘れないよう、棚卸しの機会を設けることも有効です。
    Q4: 移行までにどのくらいの期間がかかりますか?
    対象システムの数と構成、移行の方法によって幅があります。一部のシステムから始める場合は短期間で進められる一方、基幹システムを含む場合は検証を含めて数か月以上を要することもあります。段階的な計画を立てましょう。

    まとめ

    IaaSは、サーバやネットワークといった基盤を借りて自社のシステムを構築する形態です。既存システムの移行、一時的に資源が必要な場面、災害への備えといった場面で活用されています。基盤の管理は事業者が担う一方、OSやソフトウェアの管理は自社に残るため、担当を決めておく必要があります。用途と必要な資源を整理したうえで、費用の把握と管理の範囲を確認して選びましょう。

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    09月21日(月)更新
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