資料請求リスト
0件

ノーコード開発ツールのリスクはどこに潜む?情報漏えいやデータ消失を防ぐ運用

ノーコード開発ツールのリスクはどこに潜む?情報漏えいやデータ消失を防ぐ運用

ノーコード開発ツールのリスクは、誰もが短時間でアプリを作り、公開できる手軽さの裏側にあります。代表的なのは、公開範囲の設定ミスによる情報漏えい、入力ルールが決まらないままのデータの乱れ、利用が広がってからの費用増と機能の限界、提供会社側の仕様変更です。この記事では、ノーコード・ローコード開発ツールを現場で使う際に起こりうる失敗を場面ごとに整理し、導入前と運用中にできる防ぎ方を解説します。

この記事は2026年10月時点の情報に基づいて編集しています。
\ 先月は3,000人以上の方が資料請求しました /
目次

    ITトレンドがおすすめする製品・サービス

    ■重視するリスク対策別
    ■利用規模別

    ノーコード開発ツールのリスクは手軽さの裏側にある

    ノーコード開発ツールのリスクは、ツール自体の不具合だけでなく、手軽に作れて公開できる性質からも生まれます。情報システム部門の確認を通らずにアプリが増えると、問題が起きても気づきにくくなります。まずはリスクが生まれる構造を押さえましょう。

    確認を通らずに公開できる

    ノーコード開発ツールでは、現場の担当者が画面操作だけでアプリを作り、その日のうちに社内外へ公開できる場合があります。スピードが出る一方で、従来のシステム開発にあった設計の見直しや、公開前の確認の工程が抜け落ちやすくなります。

    その結果、個人情報を扱うアプリなのに閲覧範囲が広すぎる、といった問題が残ったまま使われるケースがあります。作る自由は残しつつ、公開前に誰が何を確認するかを決めておくことが対策の出発点です。例えば、社外に公開するアプリと個人情報を扱うアプリだけは、情報システム部門が設定を確認する、といった線引きが考えられます。

    関連記事 ノーコード開発とは?ローコード開発との違いやメリット・デメリットを解説

    利用量に応じて契約条件が変わる

    クラウドサービスとして提供されるノーコード開発ツールでは、利用者数やアプリ数、データ量に応じて料金や上限が決まっている場合があります。小さく始めたときは問題がなくても、利用が広がると上位プランへの切り替えが必要になる場合があります。

    また、契約や設定の内容は提供会社の規約に左右されます。自社だけで決められない部分があることを前提に、料金体系や上限の条件、規約の変更時の通知方法を導入前に確認しておきましょう。上限に近づいたときに管理画面で警告が出るかどうかも、運用の安心感を左右します。

    公開範囲と権限の設定ミスによる情報漏えい

    ノーコード開発ツールで特に注意したいリスクが、設定の誤りによる情報の見え過ぎです。外部からの攻撃がなくても、公開リンクや権限の設定一つで、意図しない相手に情報が見える状態になる可能性があります。起こりやすい場面を見ていきます。

    公開リンクやフォームの公開範囲

    アンケートや申込受付のために作ったフォームや一覧画面を、URLを知っていれば誰でも見られる設定で公開してしまうケースがあります。入力用のフォームのつもりが、登録済みの一覧まで外部から閲覧できる状態になっていた、という失敗も考えられます。

    公開リンクを使う場合は、表示される項目と閲覧できる相手を確認し、不要になったら公開を停止しましょう。社外公開の可否を承認制にできるか、公開中のアプリを管理者が一覧で確認できるかも、製品を比べる際の材料です。

    アプリごとの権限の付けすぎ

    作成者が設定の手間を省くために、全員に編集権限を与えたままアプリを使い始める場合があります。この状態では、誤操作によるデータの削除や、本来見られない人事・顧客情報の閲覧が起こる可能性があります。

    権限は個人ではなく部署や役割の単位で設定し、項目ごとに閲覧を制限できるかも確認しましょう。操作ログが残る製品であれば、問題が起きたときに誰がいつ何をしたかを追えます。権限の設定は作成時だけでなく、異動や組織変更のタイミングでも見直しましょう。

    関連記事 ノーコード・ローコード開発のセキュリティ対策と運用管理の考え方

    外部サービス連携でのデータの持ち出し

    ノーコード開発ツールは、チャットツールや表計算、メール配信などの外部サービスと連携できる場合があります。便利な反面、担当者個人のアカウントで連携を設定すると、会社が把握していない経路でデータが外へ送られる状態になりかねません。

    連携先を管理者が許可した範囲に限る、連携に使う認証情報を共用の管理アカウントで扱う、といったルールを決めておきましょう。連携の設定を管理者が一覧で確認できるかも、事前に確かめておきたい点です。

    入力ルールの不在が招くデータの乱れと消失のリスク

    ノーコード開発ツールで作ったアプリは、業務データを蓄える台帳として使われることが少なくありません。入力のルールや変更の手順が決まらないまま使うと、データの重複や誤りが積み重なり、集計結果を信用できなくなるリスクがあります。

    表記ゆれと重複登録

    取引先名や商品名を自由入力にしていると、「株式会社」の有無や全角と半角の違いで、同じ相手が別のデータとして登録されることがあります。複数の部署が似たアプリを別々に作った場合も、同じ顧客が二重に管理され、どちらの情報が新しいのか判断できなくなる可能性があります。

    対策として、選択肢が決まっている項目は一覧から選ぶ形にし、重複チェックの設定を使えるか確かめましょう。全社で共通に使うマスタは、どのアプリを正とするかを決めておくと混乱を防げます。

    一括更新や項目変更による消失

    運用中に項目の種類を変えたり削除したりすると、すでに入っているデータが失われる場合があります。CSVを使った一括更新で、条件を誤って大量のデータを書き換えてしまう失敗も起こりえます。

    変更の前にはデータを書き出して保管し、可能であればアプリの複製で試してから本番に反映しましょう。削除したデータを一定期間戻せるか、変更履歴から以前の値を確認できるかは製品によって異なるため、導入前に確かめておくと安心です。

    ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でノーコード・ローコード開発ツールの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品の比較検討を進めましょう。

    \ ノーコード・ローコード開発 の製品を調べて比較 /
    製品をまとめて資料請求! 資料請求フォームはこちら

    ノーコード開発ツールの利用拡大後に表れる費用と機能の限界

    ノーコード開発ツールは小さく始めやすい反面、利用が広がった段階で費用や機能の面の課題が表面化することがあります。後から気づくと作り直しの負担が大きくなるため、どのような限界があるかを先に知っておきましょう。

    利用者数とデータ量で増える費用

    利用者単位で課金される製品では、閲覧だけの社員にもアカウントが必要になり、全社に広げた途端、費用が大きく膨らむ場合があります。保存できるデータ量や添付ファイルの容量、自動処理の実行回数に上限があり、超えると追加料金が発生する製品もあります。

    導入前に、1年後や3年後の利用者数とデータ量を見積もり、どのプランが必要になるかを試算しておきましょう。閲覧専用の利用者を安く追加できるかも、費用を比べる際の材料です。

    関連記事 無料のノーコード開発ツール9選!選び方やメリットも解説

    複雑な処理や大量データへの対応

    ノーコード開発ツールは、入力や一覧、簡単な集計を中心とした業務に向いています。一方で、複雑な計算や条件分岐、数万件を超えるデータの一括処理などでは、表示が遅くなったり、設定だけでは実現できなかったりする場合があります。

    作り込むほど、限界にぶつかったときの作り直しの負担は大きくなります。要件が複雑な業務は、ローコード開発ツールやパッケージ製品も選択肢に入れ、試用期間のうちに本番と同程度のデータ量で動作を確かめておきましょう。

    提供会社側の仕様変更やサービス終了への備え

    クラウド型のノーコード開発ツールは、提供会社が機能や料金、サービスそのものを管理しています。自社では止められない変更が起こりうることを前提に、データを手元に残す方法と、使えなくなったときの業務の回し方を決めておくことが大切です。

    仕様変更や料金改定への対応

    クラウドサービスは定期的に機能が更新され、画面の配置や設定方法が変わることがあります。料金体系やプランの内容が改定され、同じ使い方でも費用が変わる場合もあります。

    更新情報がいつ、どの方法で通知されるかを確認し、管理者が受け取れるようにしておきましょう。業務で重要なアプリについては、更新後に動作を確かめる担当と手順を決めておくと、影響に早く気づけます。確認の担当は1人に任せず、手順を文書にして複数人で共有しておくと、担当者の不在時にも対応できます。

    データの書き出しと業務の継続

    サービスの終了や障害、契約の見直しなどで、ツールを使えなくなる可能性はゼロではありません。そのとき、蓄えたデータを汎用的な形式で書き出せるかどうかが、業務を続けられるかを左右します。書き出せても、項目の関係や承認の履歴までは移せない場合がある点にも注意が必要です。

    CSVなどでデータを定期的に書き出して保管し、添付ファイルも取り出せるかを確かめておきましょう。障害時に紙や表計算で一時的に業務を回す手順を決めておけば、復旧までの影響を抑えられます。

    関連記事 ノーコード開発ツールおすすめ24選を比較!選び方も解説

    情報漏えいを防ぐ設定で比べる製品一覧

    リスクへの備えは、権限の細かさ、操作ログ、データの書き出しやすさで差が出ます。この記事で紹介する製品の特徴を一覧にまとめました。

    製品名特徴
    SmartDB文書内の項目単位で閲覧・編集の権限を設定でき、更新履歴も保存できる
    JUST.DBアクセス権を要素ごとに設定でき、二要素認証や監査ログの取得にも対応
    SPIRAL WebTools権限設定に加え、IP制限・二段階認証・アクセスログで利用環境を管理
    ArielAirOne人やページ単位まで設定できるアクセス権と、変更履歴の管理を備える
    楽々WebデータベースExcelの取り込みでWebアプリ化でき、Excel・PDFで帳票も出力できる
    Platioテンプレートから現場向けモバイルアプリを作成。月額2万円台から
    RapidTable多要素認証とロールベースのアクセス制御、ファイルのウイルススキャンを搭載
    ClarisFileMakerCloudハードやソフトの導入が不要で、管理者コンソールから一元管理できる

    権限とログで備えるノーコード開発ツール

    設定ミスや変更の見落としを防ぐには、権限の設定とログの確認ができる製品が心強い存在です。権限やログ、データの書き出しに着目して選びました。

    SmartDB

    株式会社ドリーム・アーツ
    《SmartDB》のPOINT
    1. ノーコードで業務部門でも開発できます
    2. 豊富な標準機能で幅広い業務をデジタル化できます
    3. 大企業ならではの複雑なワークフロー/権限制御に対応できます

    株式会社ドリーム・アーツが提供する「SmartDB」は、ワークフローと文書管理を備えたクラウド型のノーコード開発プラットフォームです。文書の中の項目ごとに閲覧や編集の権限を分けられるほか、所属組織や役職に応じた権限設定、更新履歴の保存、CSVの入出力にも対応しています。部門をまたぐ業務で、見せる範囲と変更の記録をきちんと管理したい場合の選択肢です。

    JUST.DB

    株式会社ジャストシステム
    《JUST.DB》のPOINT
    1. 【完全ノーコード×生成AI】マウス操作と"ことば"でシステム開発
    2. 【多彩な標準機能】高い拡張性により、全社DXをJUST.DB1つで実現
    3. 【同時ログインライセンス】全社展開してもコストを抑制

    株式会社ジャストシステムが提供する「JUST.DB」は、プログラミング不要で業務システムを構築できるクラウド型のデータベースです。データテーブルやフォルダー、パネルなどの要素ごとに、アクセスできるユーザーやグループを設定できます。二要素認証やIPアドレス制限、監査ログの取得も備え、誰がどこまで見られるかを管理しながら使いたい場合に向いています。

    SPIRAL WebTools

    スパイラル株式会社
    《SPIRAL WebTools》のPOINT
    1. 現場の担当者自身がサイトやフォーム、業務アプリを簡単に作成
    2. 金融機関や官公庁にも採用されるセキュリティ基盤で安心
    3. 柔軟な権限設定で、誰がどのデータを閲覧・編集できるか設定可能

    スパイラル株式会社が提供する「SPIRAL WebTools」は、現場の担当者がサイトやフォーム、業務アプリを作成できるクラウド型のノーコードツールです。誰がどのデータを閲覧・編集できるかを権限で制御でき、IPアドレス制限や二段階認証、アクセスログで利用環境も管理できます。ISO/IEC 27001などの認証を取得しており、個人情報を扱うアプリの公開前に設定を整えたい場合の選択肢です。

    ArielAirOne

    株式会社ワークスアプリケーションズ
    《ArielAirOne》のPOINT
    1. 大手企業のペーパーレスをノーコード/ローコードで実現
    2. Notes移行ツールで管理者と現場の移行負荷を大幅に削減
    3. スクリプトを設定することで、複雑なアプリケーション作成も可能

    株式会社ワークスアプリケーションズが提供する「ArielAirOne」は、ポータルとワークフロー、業務アプリ開発を一つの基盤で扱える製品です。事業部や個社の単位から、人やページの単位まで細かくアクセス権を設定でき、リソースへのアクセスや変更の履歴も管理できます。アプリが増えても権限の付け方を共通基盤でそろえたい、大規模な組織で検討しやすい製品です。

    楽々Webデータベース

    住友電工情報システム株式会社
    《楽々Webデータベース》のPOINT
    1. 活エクセル|Excelを活用したままExcel業務の課題解決
    2. かんたん構築|ノーコードでだれもがIT人材に
    3. つなげて活用|貯めたデータも人もつなげて新たな価値を

    住友電工情報システム株式会社が提供する「楽々Webデータベース」は、Excelでの出し入れを続けながら使えるノーコードのWebアプリ作成ツールです。Excelファイルを取り込んでアプリを作れ、データも書き出せるため、手元に控えを残す運用を続けやすく、データ登録後にはExcelやPDFで帳票も出力できます。クラウド版とオンプレミス版があり、まずは部署単位で小さく始めたい場合にも合います。

    Platio

    アステリア株式会社
    《Platio》のPOINT
    1. ノーコードで誰でも簡単に業務アプリ作成
    2. 初期費用ゼロ!月々2万円台からの始めやすい価格感
    3. 現場に合った業務アプリをスピード導入

    アステリア株式会社が提供する「Platio」は、現場で使うモバイルアプリをノーコードで作成するクラウドサービスです。100種類以上のテンプレートから選んで作れ、初期費用は0円、月額2万円台から利用できます。デバイス制限やアクセス制限も用意されているため、公開範囲を限りながら一部署で試したい場合の入り口として検討できます。

    RapidTable (株式会社Rapid Table)

    《RapidTable》のPOINT
    1. ドラッグ&ドロップで誰でも簡単に入力フォームを作成
    2. データビジュアライゼーションでビジネス課題を可視化
    3. 画像や動画、音声ファイルなどあらゆるデータを一元管理

    ClarisFileMakerCloud (Claris International Inc.)

    《ClarisFileMakerCloud》のPOINT
    1. ハード・ソフト不要で素早く展開可能
    2. 業界標準の堅牢なセキュリティを搭載。
    3. 管理者コンソールで一元管理、運用負担を軽減。

    まとめ

    ノーコード開発ツールのリスクは、手軽に作って公開できる性質から生まれます。公開範囲と権限の設定、入力ルールと変更の手順、利用拡大後の費用と機能の限界、提供会社側の変更への備えを、導入前に確認しておくことが大切です。リスクへの備え方はノーコード・ローコード開発ツールの機能や料金体系によって変わるため、複数の製品を資料請求し、自社の使い方にあうものを比較検討してください。

    \ 先月は3,000人以上の方が資料請求しました /
    IT製品・サービスの比較・資料請求が無料でできる、ITトレンド。「ノーコード開発ツールのリスクはどこに潜む?情報漏えいやデータ消失を防ぐ運用」というテーマについて解説しています。ノーコード・ローコード開発の製品 導入を検討をしている企業様は、ぜひ参考にしてください。
    このページの内容をシェアする
    facebookに投稿する
    Xでtweetする
    このエントリーをはてなブックマークに追加する
    pocketで後で読む
    ノーコード・ローコード開発の製品をまとめて資料請求