店舗管理システムの市場規模は?
店舗管理システムと同じく実店舗の運営を支える分野では、調査会社のITRが店舗集客の市場規模を発表しています。同社によると、国内の店舗集客・MEO対策支援システム市場は2023年度に42億円で、前年度比35.5%増でした。2024年度は33.3%増が予想され、2023〜2028年度のCAGR(年平均成長率)は27.2%と予測されています。SNSや地図サービスでの店舗の情報発信を支援する市場で、店舗管理システムそのものの数字ではありません。
ここからは、ITトレンドの資料請求ランキングと製品ページの掲載内容から、店舗管理システムの動きを見ていきます。
【資料請求ランキングTOP5】2026年に注目される店舗管理システム
まずは、資料請求ランキングから2026年の人気製品を紹介します。ランキングは、製品を比較・検討している企業の関心を表すデータです。
ITトレンドのデータで見ると、2026年の店舗管理システムは飲食店向けの「れすだく」が資料請求ランキング1位です。2024年間から3回続けて1位だったFOOD-LINK R3.0は2位で、上位2製品はどちらも外食・中食向けでした。掲載7製品のうち5製品を1社が提供する中で、別の会社の製品が首位に立った点が特徴です。
次のグラフは、資料請求ランキングの順位の推移(2024年間〜2026年上半期の4回分)です。その下の表は、2026年上半期のランキングTOP5です。
| 順位 | 製品名 | 前回(2025年間) | 提供形態/参考価格 | 製品の特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | れすだく | 2位 | クラウド・SaaS/5,500円〜 | 多店舗展開の飲食店向けに、日々の数字を自動で集計する日次決算プラットフォーム。 |
| 2位 | FOOD-LINK R3.0 | 1位 | クラウド・SaaSなど/別途お問い合わせ | 外食・中食産業に特化し、店舗経営に必要な情報を一元管理するシステム。 |
| 3位 | アラジンオフィス | 3位 | クラウド・オンプレミスなど/別途お問い合わせ | EC・実店舗・本部・物流の管理に対応する小売業向けのシステム。 |
| 4位 | Skymart-Retail(外食業・中食業版) | 4位 | クラウド・SaaS/別途お問い合わせ | 外食業・中食業向けの機能をそろえた、店舗と本部の管理システム。 |
| 5位 | Skymart-Retail (Omni) | 6位 | クラウド・パッケージなど/75,000円〜 | 美容・書店・ドラッグストアなど、専門小売店向けの販売管理システム。 |
※「ランキング」は、資料請求数にもとづく「ITトレンド上半期ランキング2026」と、2024年間・2025年上半期・2025年間の各ランキングです。
※「製品の特徴」は、ITトレンドの製品ページの掲載内容をもとにまとめています。
※店舗管理システムのカテゴリには、集計できるレビューがまだありません。そのため、この記事ではレビュー件数のシェアを扱っていません。
店舗管理システムでは、FOOD-LINK R3.0とアラジンオフィスが4回とも4位以内に入り、比較の候補として定着しています。一方、れすだくは2025年上半期に3位で新しくランキングに入り、2位、1位と毎回順位を上げました。検討企業の関心が、新しく加わった製品に移りつつあることがうかがえます。
▼最新の人気ランキングもあわせて確認
いま資料請求が集まっている店舗管理システムは、月間ランキングで確認できます。
[分析]2026年の店舗管理システム市場で起きている3つの変化
ここでは、ITトレンドの資料請求ランキング(2024年間〜2026年上半期の4回分)と、製品ページの掲載内容から、市場の動きを整理します。
1.飲食店向けの新しい製品が首位に、外食・中食向けが上位を占める
2026年上半期は、れすだくが1位、FOOD-LINK R3.0が2位で、上位2製品をどちらも外食・中食向けの製品が占めました。外食業・中食業版のSkymart-Retailも4位で、外食・中食向けの3製品がすべてTOP5に入っています。小売向けなどの製品は3位以下に並び、業種ごとに専用の製品を比べる形がうかがえます。
2.全製品がクラウドに対応、価格を示す製品も半数を超える
製品一覧の掲載内容を見ると、7製品すべてがクラウドに対応しています。オンプレミスやパッケージソフトもあわせて挙げるのは3製品です。参考価格を金額で示すのは4製品で、「1,500円〜」から「75,000円〜」まで幅があります。対象の企業規模はすべて「全ての規模に対応」で、個店からチェーンまで同じ候補の中で比べられていることがうかがえます。
3.1社の製品が多数を占める中で、プランごとに順位が分かれる
掲載7製品のうち5製品は、FOOD-LINK R3.0とSkymart-Retailの4プランを提供する同じ会社の製品です。Skymart-Retailの各プランでは、2026年上半期にOmniとPocketが1つずつ順位を上げ、Zeroは5位から7位に下がりました。同じシリーズの中でも、店舗の規模や形態によって関心の集まり方が違うことがうかがえます。
どれを選ぶべき?業種・規模別のおすすめ
- ■多店舗展開の飲食店で、日々の売上などの集計を効率化したい企業
- れすだく
- ■外食・中食業で、本部と店舗の業務をまとめて管理したい企業
- FOOD-LINK R3.0 / Skymart-Retail(外食業・中食業版)
- ■小売業で、店舗の規模や形態に合う製品を選びたい企業
- アラジンオフィス / Skymart-Retail (Omni) / Skymart-Retail (Pocket)
同じランキング上位でも、業種や店舗数によって合う製品は変わります。この分野では製品の多くが外食・中食向けか小売向けに分かれているため、自社の業種向けに作られた製品かを最初に確かめると、候補を絞りやすくなります。
ランキングをどう活かす?比較するときの注意点
- ●ランキングは検討企業の関心を示す目安で、導入後の評価や満足度ではない
- ●このカテゴリには集計できるレビューがまだなく、使い心地は資料やデモで確かめる必要がある
- ●掲載は7製品で、そのうち5製品は同じ会社の製品
ランキングの推移は、いま候補に挙がりやすい製品を知る手がかりとして役立ちます。最終的には、自社の業種や店舗数、POSなど既存のシステムとの連携に合うかを軸に比較することが大切です。
自社に合う店舗管理システムを比較検討しよう
この記事では、資料請求ランキングの推移と製品ページの掲載内容から、店舗管理システムの人気と市場の動きを紹介しました。気になる製品は資料請求して一覧で比較し、自社の業種や運用に合うかを確かめてみてください。
以下の記事では、店舗管理システムを飲食・小売など業種別に、価格や機能で比較して紹介しています。あわせてご覧ください。

