- ・店長がシステムに不慣れ
- ・本社に報告すべきことが多い
- ・店舗内の管理で手一杯
主な課題の要因は、店長が店舗内の管理で手一杯なうえに、本部との連絡もスムーズにいかないことにあります。このような悩みをもつ店舗や本部にこそ、店舗管理システムの導入がおすすめです。
店舗管理システムのメリット
店舗管理システムは、簡単にいうと店舗内の売上などを管理し、本社に情報を送るものです。また、在庫・発注の管理や勤怠の管理もできるものが多く、これらの情報を本社と共有できます。さらに使いやすい機能になっており、詳しい説明がなくとも簡単な画面設計をされたものも多いです。
店舗管理システムの導入運用により、以下のようなメリットがあります。
本部のメリット
本部における導入利点は3つあります。
店舗に何を指示したのかがわかる
誰がいつどのように指示したのかがわかります。現場でミスが発生したときに指示が複数飛び交い、現場が混乱するのを避けられるでしょう。言った言わないでコミュニケーションの軋轢が生じたり、指示漏れが起きたりする心配もありません。
売上管理がすぐにできる
売上情報がわかりやすく表示されます。そのため、各店舗の売上状況の把握が容易になるでしょう。各店舗の売上目標の設定もでき、また調子の悪い店舗へのフォローも重点的に行えます。
現場からのレポートを受け取れる
売上管理だけではなく、発注状況、在庫状況なども管理できます。また、店舗からのレポートを受け取れるので、店舗で困っていることや状況を把握でき、迅速な対応が可能になるでしょう。
店舗のメリット
店舗側における導入利点は大きく2つあります。
店舗の管理がラク
店長は店内の商品の管理だけではなく、店内の人員の管理・本社への報告などをしなければなりません。業務が多岐に渡っているので、素早く確実に処理することが難しい場合も多いでしょう。店舗管理システムは、一連の管理業務をまとめているので、店長の業務が非常にシンプルになります。業務効率が上がり、ミスの削減にもつながるでしょう。
システムが使いやすい
店舗管理システムは画面設計が容易なので、難しい説明がなくても使えます。システムに不慣れな人でも簡単に使えるでしょう。また、会社ごとのカスタマイズもできるので、自社に必要な機能に絞り込めばより使いやすいシステムにできるのです。
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店舗管理システムでサービス全体の向上が期待できる
ここまでは店舗管理システムの導入で、「店舗運営がスムーズになる」ことと「店舗と本部間の情報共有が容易になる」ことを述べました。しかし、それ以上に店舗管理システムをおすすめする理由があります。
それは、“店舗管理システムはサービス向上につながるシステムである” という点です。
店長の本来の業務は、素晴らしいサービスをお客様に提供することです。しかし、他の業務が多すぎるために、店長がお客様の前に姿を見せる機会が少ない現状があります。また本部の役割も、本来は各店舗の状況を確認したうえで、より売上を上げるための施策を考えることでしょう。しかし、本部も各店舗の状況把握と管理に時間を取られてしまい、なかなか次の施策を考える時間がありません。
店舗管理システムを使えば、サービスとは直接関係のない管理業務を効率的に行えるようになります。結果、店舗・本部の両方がサービス向上に集中できるようになるのです。
店舗管理システムの選び方
店舗管理システムは、業界に特化したものや多店舗管理に強みをもつもの、マーケティング機能を有したものなどさまざまです。まずは自社における店舗管理の課題を可視化しましょう。そのうえで必要な機能を絞り込み、条件に該当するシステムを複数リストアップしてください。
例えばEC事業者で、出店モールが多く店舗管理に課題を感じている場合、複数のネットショップを一元管理できる製品を優先的に選定するとよいでしょう。また、在庫管理や売上分析に負担を感じている場合は、POSレジ機能が搭載されたシステムがおすすめです。
そのほか、インボイスに対応しているかや、既存のシステムとの連携が可能かもみておきましょう。可能な限り、導入前にデモ画面で操作してみたり無料トライアルを活用したりすると、導入後の失敗を防げます。
【最新比較】店舗管理システム
店舗管理システムは、業種や業態にあわせてさまざまなシステムが提供されています。店舗管理システムの機能や特徴を理解するには、実際の製品に目を通すのが一番の近道です。
ここからはおすすめの製品を紹介していくので、提供形態や価格、対応機能などを比較して、自社に最適な製品の絞り込みやイメージ醸成に活用しましょう。
《店舗Linkle(リンクル)》のPOINT
- 専門店、アパレル、レストラン・・・店舗業務を効率化します
- 情報伝達の効率化と適正化で、本部と店舗の連携が強化されます
- シンプルな画面と使いやすい操作性で、直観的に使えます。
北都システム株式会社が提供する「店舗Linkle(リンクル)」は、本部からの業務指示を一つに集約化できるため指示ミスや漏れを防ぐほか、指示に対する行動や状況把握にも役立てられます。SNS機能を備えており、遠方店舗であっても横のつながりを構築でき、ナレッジやノウハウ共有にも有用でしょう。画像により的確な指示出しをサポートする店舗ディスプレイ機能なども搭載。
対応機能 |
小売、アパレル、外食 |
提供形態 |
クラウド |
参考価格 |
初期費用0円 月額3,000円(税込3,240円)/ 店舗※
|
対象企業規模 |
すべての規模に対応 |
※1店舗あたり6IDまで登録可能、本部ユーザーは店舗数と同数まで無料。
※ボリュームユーザーの場合、別の料金プランの提案もあり。
《アラジンオフィス》のPOINT
- 小売業向けの店舗管理をすべて網羅!
- EC・ネットショップ管理、実店舗管理、本部管理が可能
- システム間の連携もシームレスに行えます
株式会社アイルが提供する「アラジンオフィス」は、カスタマイズ開発もおまかせの小売業向け店舗管理システムです。EC・ネットショップ管理、実店舗管理、本部・物流管理すべてを網羅し、一部卸業を行う企業にも対応できるなど、柔軟性の高さが強みでしょう。なお、関東・関西・東海が対象地域です。
対応機能 |
小売、アパレル |
提供形態 |
オンプレミス / クラウド / パッケージソフト / ハードウェア |
参考価格 |
ー |
対象企業規模 |
すべての規模に対応 |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《はたluck》のPOINT
- 店舗運営、店舗DXに必要な機能がオールインワン
- 利用データを分析!各店舗の課題と改善策のヒントがわかる
- ITが苦手でも大丈夫!CSが導入から活用まで支援
「はたluck」はナレッジ・マーチャントワークス株式会社が提供する、チェーンストア経営のための店舗運営マネジメントツールです。iOS、Android対応のアプリには、情報共有を目的とした連絡ノート機能や動画マニュアルを確認できるストレージ機能、さらにはシフト管理機能など、店舗運営の生産性改善に役立つ機能が集約されています。気軽にシステムにアクセスできる点も魅力でしょう。
対応機能 |
汎用、小売、サービス、アパレル、外食、スクール・サロン |
提供形態 |
SaaS |
参考価格 |
初期費用+月額費用の年間固定で費用を算出※ |
対象企業規模 |
100名以上 |
※店舗の平均ID数をもとに費用を算出
※初期費用:初期設定・アカウント発行/説明会実施/オンボーディング支援
※月額費用:各種機能利用/カスタマーサクセス支援
FOOD-LINK R3.0
株式会社東計電算 / Toukei (Thailand) Co., Ltd.
《FOOD-LINK R3.0》のPOINT
- 重複作業の削減、データ連携による事務効率の向上等が実現
- 食材別理論原価/実原価差異の算出、自動発注対応
- 1店舗から1000店舗チェーン企業の導入実績!
外食・中食産業に業種特化した「FOOD-LINK R3.0」は、株式会社東計電算が提供するクラウド型統合システムです。売上管理や発注・仕入・棚卸管理が行えるほか、シフト勤怠管理、損益管理まで広くカバーします。また、異なるメーカーのPOSデータであっても統一の帳票フォームで閲覧できるため、入れ替えコストが発生せず、効率化も図れるでしょう。
対応機能 |
外食、中食産業に特化 |
提供形態 |
クラウド / SaaS |
参考価格 |
ー |
対象企業規模 |
すべての規模に対応 |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
Skymart-Retail(外食業・中食業版)
株式会社東計電算 / Toukei (Thailand) Co., Ltd.
製品・サービスのPOINT
- 現場業務をサポート!面倒な店舗事務作業が軽減。
- Skymart-Laborと合わせれば、店舗概算損益まで自動作成。
- Skymart-EDIと連携して受発注をEDI化可能。
「Skymart-Retail(外食業・中食業版)」は、「FOOD-LINK R3.0」と同じ株式会社東計電算が提供する店舗・本部管理システムです。外食産業向け業務に特化した機能を搭載していますが、FOOD-LINK R3.0と違って勤怠管理機能はありません。オプション連携が充実している点も特徴的で、EDI連携以外にも飲食・専門店POS システムなどがあり、幅広いニーズに対応可能です。
対応機能 |
汎用、サービス、外食 |
提供形態 |
クラウド / SaaS |
参考価格 |
ー |
対象企業規模 |
すべての規模に対応 |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
ほかにも、小売・専門店向けや物販・専門店向けの「Skymart-Retail」も提供されているため、自社の業界向けの製品がないかチェックしてみてください。
システム導入で自社のサービス向上を目指そう
店舗管理システムは店舗・本部の両方にとって、業務効率化・サービス向上に役立てられるシステムです。自社に最適な店舗管理システムを比較検討し、ぜひサービス向上を実現させましょう。