シフト管理システムを導入するメリット
一般的なシフト管理システムには以下のような機能が搭載されています。
- ■希望シフトの収集
- ■シフト自動作成
- ■シフト表の共有
- ■スマホ、アプリ対応
製品によって搭載機能は異なり、勤怠管理システムの機能としてシフト管理が搭載されている場合もありますが、基本的には上のような機能を搭載したものをシフト管理システムと定義しています。
では、これらの機能によってどんな効果が得られるのか見ていきましょう。
メリット1.シフト表の作成・共有が簡単にできる
シフト管理システムを使えば、従業員はスマホやアプリを使って希望シフトを提出でき、その情報はシステム上で集計されます。システムには事前に、日勤や夜勤などの勤務形態やシフトパターンを登録しておけるので、その条件に合わせてシフトは自動作成されます。さらに、希望シフトの提出期限の通知やシフト表の共有、シフトの確認はスマホアプリで可能です。
これにより、管理者は希望シフトの情報収集やシフト作成、シフト表の配布をする手間がなくなります。従業員もスマホでいつでもどこでも希望シフトを提出してシフト表の確認ができ、プッシュ通知によって提出漏れを避けられるので双方にメリットがあるといえるでしょう。
メリット2.人材配置の最適化が可能になる
必要な人員が不足すれば店舗運営に問題が発生し、必要な人員数を超過していれば人件費が無駄になります。そのため、人員数の過不足がないようシフト作成しなければなりません。しかし、従業員の希望休やスキルなども考慮して人員配置しなくてはならず、シフト調整に苦労するケースは多いでしょう。
シフト管理システムなら、そうした調整が容易になります。1日に必要な人員数や従業員の希望休、スキルなども事前に設定できる製品があるので、条件に合うシフトが自動で組まれます。
また、人員数の過不足があった場合は、システム上でほかの従業員や店舗にヘルプ要請を出して欠員補充することも可能です。これにより、従業員の希望休やスキルも踏まえた適切な人材配置が行えます。
おすすめのシフト管理システムを比較
ここからは、ITトレンド編集部おすすめのシフト管理システムを紹介していきます。
ジョブカン勤怠管理 の比較ポイント
- 1ヶ月ごとのシフト状況を1つの画面で確認可能!楽々シフト作成!
- スタッフへのシフト募集からシフト作成までをシステム上で実現!
- 人員の過不足が背景色で一目瞭然!人員配置が楽々!
株式会社Donutsの「ジョブカン勤怠管理」は、導入実績100,000社以上の勤怠管理システムで、必要な人員や休暇日などのパターンを設定すればシフトの自動作成も可能です。登録できるパターン数は無制限で、早番や遅番、夜勤などさまざまなシフトに対応しています。
- ■対象従業員規模:全ての規模に対応
- ■提供形態:クラウド / SaaS / ASP
- ■価格:月200円~/1ユーザー
- ■スマホ対応:◯
- ■無料トライアル:◯
- ■対応機能:要員手配管理、シフト作成
幹部の右腕 の比較ポイント
- 人員配置オペレーション管理のムダ・ムラ・ムリを排除します!
- 現場スキルの見える化を運用のなかで促進します!現場力の向上
- 能力を要せず、誰でも不公平感のない平準化の人材配置を実現する
「幹部の右腕」はタグジャパン株式会社が提供しており、シフトの自動作成や、必要な人員を自動計算する機能を搭載しています。ワークスケジュールやタスク分担表も作成できる点が特徴です。また、シフト作成の結果をデータベース化し、人員計画の改善に活かせます。
- ■対象従業員規模:250名以上
- ■提供形態:オンプレミス / クラウド / パッケージソフト / ASP / サービス
- ■価格:別途お問い合わせ
- ■スマホ対応:◯
- ■無料トライアル:別途お問い合わせ
- ■対応機能:要員需要予測、要員手配管理、スキル登録、シフト作成、作業管理、案件管理
Optamo の比較ポイント
- 労働計画管理、加重労働対策によって職場環境が改善します。
- 勤務シフトの作成時間短縮で業務効率化、コスト削減が可能です。
- 公平な勤務シフトで不平不満の解消などにつながります。
兼松コミュニケーションズ株式会社が提供する「Optamo」は、勤務シフト最適化クラウドサービスです。統計学的なアルゴリズムにより、公平なシフトの自動作成を実現します。Googleカレンダーでシフトの共有ができ、エクセル表でシフト配布することも可能です。
- ■対象従業員規模:全ての規模に対応
- ■提供形態:クラウド
- ■価格:別途お問い合わせ
- ■スマホ対応:◯
- ■無料トライアル:◯
- ■対応機能:要員手配管理、スキル登録、シフト作成
jinjer勤怠 の比較ポイント
- 希望シフト収集や募集、休暇申請/承認を効率化できます!
- マルチデバイス完全対応で、どこからでも打刻・勤怠管理を実現!
- 従業員の勤怠管理をよりスムーズにできます!
「jinjer勤怠」は、株式会社ネオキャリアが提供するシフト管理・勤怠管理システムです。操作しやすい管理画面で希望シフトの収集やシフト作成が簡単に行なえます。また、スマホだけで休暇や残業の申請・承認を完結できます。無料トライアルでぜひお試しください。
- ■対象従業員規模:全ての規模に対応
- ■提供形態:クラウド / SaaS / ASP / サービス
- ■価格:月300円~/1ユーザー
- ■スマホ対応:◯
- ■無料トライアル:◯
- ■対応機能:要因需要管理、要員手配管理、シフト作成、作業管理
HyChee の比較ポイント
- 専用画面から作業ごとに人員を割つけ
- 山積み表で稼働状況や余剰人員を見える化
- グループ別管理、応援者の追加など柔軟な人員配置が可能
株式会社ユースフルが提供する「HyChee」は、建設業や製造業向けの人員配置システムです。管理画面上で午前・午後・夜間の時間帯別、作業別に人員配置を行えるうえ、作業者のグループ分けや外注先からの応援者の配置も可能で柔軟性があります。
- ■対象従業員規模:全ての規模に対応
- ■提供形態:その他 / オンプレミス / クラウド
- ■価格:400,000円~600,000円
- ■スマホ対応:別途お問い合わせ
- ■無料トライアル:別途お問い合わせ
- ■対応機能:要員需要予測、要員手配管理、スキル登録、シフト作成、作業管理、案件管理
らくしふ の比較ポイント
- LINEでシフト提出カンタン!リマインド機能が出し忘れも防止
- 店舗別の予定シフトを見える化!より店舗間のヘルプを促進!
- 各事業所の売上予算に基づいた適正人員配置を実現!
株式会社クロスビットの「らくしふ」は、LINEでシフト提出ができるシフト管理ツールです。シフト提出の開始連絡やシフト未提出者へ催促は、LINEの自動リマインド連絡機能によって自動化され、適正人数や人件費に応じたシフト作成も自動で行われます。複数事業所間でもシフト管理ができるのでヘルプ募集もしやすいでしょう。
- ■対象従業員規模:10名以上
- ■提供形態:SaaS
- ■価格:別途お問い合わせ
- ■スマホ対応:◯
- ■無料トライアル:◯
- ■対応機能:要員手配管理、スキル登録、シフト作成、作業管理、案件管理
まだまだある!シフト管理システム
ここまでに紹介した以外にもシフト管理システムがあるので、いくつか厳選してご紹介します。
Airシフト
「Airシフト」は、株式会社リクルートが提供するシフト管理サービスです。希望シフトの提出はスマホアプリから行えて、シフトを自動作成できます。シフト表はチャットと一体化されているので、シフトの共有や調整がしやすくなるでしょう。
アールシフト
オーエムネットワーク株式会社の「アールシフト」は、小売業・サービス業向けのシフト管理システムです。システム上で月間シフトを自動作成します。日間シフトの作成も可能で、作業やレジの割り当ても行えます。オプションとなりますが、スマホでのシフト申請や、勤怠管理システムとのデータ連携にも対応しています。
シフオプ
「シフオプ」は、株式会社リクルートジョブズが提供するシフト作成・管理システムです。シフト申請はスマホで行い、申請のリマインドメール配信やシフト作成は自動で行われます。人員に過不足があった場合はアラートで表示され、システム上でヘルプ募集をかけられます。
SHIFTEE(シフティ)
株式会社システムサポートが提供する「SHIFTEE(シフティ)」は、店舗を複数運営している場合やアルバイトが多い店舗向けのクラウド型シフト管理システムです。各店舗・エリアのシフトをシステム上で表示でき、カスタマイズで複雑なシフトにも対応しています。
oplus
Oplus株式会社が提供する「oplus」は、従業員100名以下の場合は無料で使えるクラウド型シフト管理サービスです。スマホアプリにも対応しており、シフトの提出や調整が可能です。また、複数の店舗や事業所のシフトを管理することもできます。
AKASHI
「AKASHI」は、ソニービズネットワークス株式会社が提供するクラウド型勤怠管理システムです。シフト管理機能を搭載しており、シフト作成画面でシフト作成や調整が行なえます。事前に従業員の資格やスキルなどを登録しておけば、指定の時間に有資格者がいるシフトを作れます。
勤怠管理システムの中でシフト管理ができる製品もたくさんあります。気になる方は、ぜひこちらもご覧ください。
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シフト管理システムの比較ポイント
ここまで紹介したように、シフト管理システムの種類は多くあります。シフト管理専門のシステムもあれば、勤怠管理システムにシフト管理機能が搭載されたものもあります。
利用しやすいシステムを導入するために、ここからはシフト管理システムを比較する際のポイントを説明していきます。
1.勤務形態や業務内容に対応できるシステムか
飲食業や販売業、医療業、サービス業など、業種によってシフトの作成方法は異なります。医療業やサービス業では、日勤と夜勤があったり土日勤務があったり、シフトパターンはさまざまです。特に、時期や時間によって人員変動がある業種はシフト管理が大変でしょう。
たとえば、飲食業ならランチタイムは多くの人員が必要ですが、ランチとディナーの間は人員を必要しない、といったケースもあります。この場合は、人員変動に対応してシフトを自動作成できるシステムが望ましいです。
また、シフト制の従業員や固定制の従業員が一緒に働いている場合や、パート・アルバイトだけでなく正社員や派遣社員が一緒に働いているケースも考えられます。この場合は、月単位や週単位、日単位で、個々の従業員の勤務日数や勤務時間が管理でき、複数の勤務形態に対応しているシステムを選びましょう。
2.操作方法が簡単で誰でも使えるか
従業員がアプリやシステムに希望シフトを入力することで、管理者がシフトの収集や作成をする手間を省けるのがシフト管理システムのメリットです。しかし、入力方法がわかりにくい場合は使い方を教える手間が増えてしまい、管理者に負担がかかるでしょう。
そのため直感的に操作ができ、システムの扱いに慣れていない従業員でも使えるシステムが良いです。画面の配色やシンプルな操作などにこだわっているシステムがあるので、無料トライアルでぜひお試しください。
3.どのような料金形態か
最近は多くのシフト管理システムがクラウド型なので、月額制である場合がほとんどです。しかし、月額定額制であったり利用人数によって月額料金に変動があったり、製品によって料金はさまざまです。また、初期費用がかかる製品もあれば、勤怠管理システムの場合はシフト管理機能がオプションになるシステムもあります。
比較検討する際は料金形態も確認し、月にトータルでどのくらいのコストがかかるのかを試算してみましょう。
シフト管理システムを比較し業務を効率化しよう
シフト管理システムはシフトを自動作成する機能を搭載し、必要な人員や希望休、従業員のスキルなどの条件を設定するだけで、シフトが完成します。シフト管理システムを導入すれば、管理者の負担が軽減され、ほかの業務に注力できるようになるでしょう。
シフト管理システムの種類はさまざまで、勤怠管理システムの機能としてシフト管理を支援する製品もありますが、勤務形態や利用人数に適したシステムを導入することが必要です。シフト管理システムの選び方を理解して、自社にふさわしいシステムを導入しましょう。