Webサイト翻訳ツールの評判を判断する前に知りたい数字の見方
Webサイト翻訳ツールの公式サイトや資料には、シェアや導入社数、満足度などの数字が掲載されている場合があります。これらの数字は、算出の方法を知ったうえで読むことが大切です。ここでは、数字を見る際の3つの注意点を紹介します。
シェアの数字は調査の条件を確認する
「シェア」と書かれていても、何を母数にした割合かは製品や調査によって異なります。例えば、売上金額のシェアなのか、導入サイト数のシェアなのか、特定の業種や期間に限った調査なのかで、数字の意味は変わります。
シェアの数字を見たときは、調査の実施主体、対象期間、対象範囲が記載されているかを確認しましょう。記載がない場合は、資料請求や商談で出典を尋ねることができます。条件が異なる数字どうしを単純に比べないことも大切です。
導入社数は数え方の定義を確認する
導入社数も、数え方によって意味が変わる数字です。無料プランやトライアルの利用者を含むのか、有料契約の企業だけか、現在も利用中の企業だけか、累計なのかを確認しましょう。
また、1社が複数のサイトで利用している場合に、社数とサイト数のどちらで数えているかも製品によって異なる可能性があります。導入社数が多いことは、さまざまな企業で利用された経験がある目安にはなりますが、自社の要件を満たすかどうかは別に確かめる必要があります。
満足度は回答者と質問の内容を確認する
満足度の数字は、誰に、どんな質問をしたかによって結果が変わります。既存の利用者だけを対象にした調査や、回答者の数が少ない調査では、評価が高めに出る可能性もあります。
満足度を参考にする場合は、回答者数、回答者の業種や企業規模、質問の内容を確認しましょう。「操作性」「翻訳品質」「サポート」など項目別に評価が示されていれば、自社が重視する点の評価だけを比べることもできます。満足度は1つの材料として扱い、他の情報とあわせて判断しましょう。
導入実績と採用企業の確認方法
上場企業や有名企業での採用実績は、製品の信頼性を判断する材料の1つです。ただし、実績の数や企業名だけでなく、どのように使われているかまで確認すると、自社に役立つ情報が得られます。確認の方法を2つ紹介します。
上場企業での採用実績の確認方法
上場企業での採用実績は、公式サイトの導入事例ページや、資料に掲載されている導入企業の一覧で確認できる場合があります。事例ページでは、企業がどのページを何の言語に翻訳しているか、導入の目的は何かが紹介されていることがあります。
ただし、企業の一部の部署やサイトだけで利用しているケースも考えられます。採用実績を判断材料にする際は、利用範囲や導入時期もあわせて確認しましょう。実績が自社の要件にどう関係するかを考えることが大切です。
自社と条件の近い事例の探し方
導入事例を読む際は、企業の知名度よりも、自社と業種、サイトの規模、運用体制が近いかどうかに注目しましょう。条件が近い事例であれば、導入後の運用の姿や、つまずきやすい点を具体的に想像できます。
例えば、担当者が少ない会社なら、少人数でどのように運用しているかが書かれた事例が参考になる可能性があります。条件の近い事例が見つからない場合は、商談の際に同じような規模や業種の導入例があるかを尋ねてみましょう。紹介できる範囲で教えてもらえる場合があります。
Webサイト翻訳ツールのセキュリティ認証の確認ポイント
Webサイト翻訳ツールでは、サイトの文章を外部のサーバーで処理するため、情報の取り扱いを確認しておく必要があります。セキュリティ認証の取得状況は、その判断材料の1つです。認証の見方と、認証以外に確認したい点を整理します。
ISMSなど第三者認証の範囲
代表的なセキュリティ認証に、情報セキュリティの管理の仕組みを評価するISMS認証があります。国際規格ISO/IEC 27001にもとづく認証で、第三者の審査機関が審査します。
確認したいのは、認証の対象となっている範囲です。認証は組織全体ではなく、特定の部署や事業を対象に取得されている場合があります。
翻訳ツールのサービスを提供する部門や事業が範囲に含まれているかを、資料や問い合わせで確認しましょう。プライバシーマークなど、他の認証の取得状況もあわせて見ておくと判断材料が増えます。
認証以外に確認したい情報の取り扱い
認証を取得していることと、自社の要件を満たしていることは別の問題です。認証の有無に加えて、翻訳データを保管するサーバーの所在地や、データの暗号化、管理画面へのアクセス制限の方法を確認しましょう。
また、機械翻訳エンジンに送信した文章が翻訳エンジンの学習に使われるかどうかも重要です。会員ページや問い合わせフォームなど、個人情報を含むページを翻訳対象から外せるかも確認したい点です。自社の情報セキュリティ規程とあわせて、情報システム部門に確認してもらいましょう。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でWebサイト翻訳ツールの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
口コミや評判を判断材料に変える方法
口コミや評判は、実際の利用者の声として参考になる一方、個人の状況に左右される情報でもあります。口コミを読むときの注意点と、気になった点を確かめる方法、口コミ以外の情報の集め方を紹介します。
比較サイトのレビューの読み方
製品比較サイトのレビューを読む際は、評価の点数だけでなく、投稿者の業種や企業規模、利用目的を確認しましょう。同じ製品でも、ページ数や運用体制によって評価が分かれる場合があります。
良い評価と悪い評価の両方に目を通し、評価の理由が具体的に書かれているものを中心に読むと参考にしやすくなります。投稿された時期も確認したい点です。製品は改善が続くため、古い口コミで指摘された内容が現在は改善されている可能性もあります。
資料請求と商談での裏づけの取り方
口コミで気になった点は、資料請求や商談の場でベンダーに直接確認しましょう。例えば「サポートの返信が遅い」という口コミがあれば、問い合わせへの回答の目安時間や対応体制を尋ねます。
回答は口頭だけでなく、資料やメールで残しておくと、社内で比較する際に役立ちます。複数の製品に同じ質問をすると、回答の具体性や対応の丁寧さも比べられます。無料トライアルがあれば、口コミで評価されている点を自社の作業で試してみることも大切です。
同業他社や取引先からの情報収集
インターネット上の口コミに加えて、同じ業界の企業や取引先から、利用しているツールの話を聞く方法もあります。業界の勉強会や展示会、制作会社との打ち合わせなどが情報収集の機会です。
直接聞く場合は、ツールの名前だけでなく運用の中身も尋ねましょう。どのページを翻訳しているか、運用に何人が関わっているか、困った点は何かを聞くと、具体的な判断材料が得られます。サイトの制作会社が複数の翻訳ツールの導入を支援している場合は、製品ごとの導入作業の違いを聞けることもあります。
評判とあわせて確かめたい翻訳ツールの例
口コミや公開されている数字だけで判断せず、機能や運用条件も確かめながら比較したい製品を紹介します。各製品の掲載情報や資料を、記事で解説した読み解き方とあわせて確認してください。
Autolingual
- 最短3分!だれでもカンタンに、どんなサイトでも多言語化
- 独自の最新AIを使用し、ネイティブレベルの自然な翻訳
- シンプルなUIで他言語がわからない担当者でも安心して使用可能
株式会社Enjuが提供する「Autolingual」は、Webサイトを多言語化するSaaSです。独自の最新AIを使用した翻訳と、翻訳先の言語に詳しくない担当者でも操作できるシンプルな画面を特徴としています。動的コンテンツへの対応や画像の差し替え機能も備えています。評判を確かめる際は、口コミの内容が自社と近い規模や用途での利用かどうかもあわせて確認するとよいでしょう。提供形態はクラウド・SaaSです。
WOVN.io (Wovn Technologies株式会社)
- Webサイトの種類を問わずワンストップで多言語化を実現
- エンジニアを介さずに運用できるローコードシステム
- 1万8000サイト以上の導入実績
Myサイト翻訳 (株式会社高電社)
- 20年以上の信頼と実績を積んだWebサイト翻訳!
- AI翻訳と文法翻訳の2種類を提供できます!
- 最大121言語に対応した翻訳機能!
DeepL (DeepLGmbH)
- テキストやPDFを高精度に翻訳。
- 用語集・文体設定で自社や用途に合わせて翻訳可能。
- ブラウザ拡張・アプリ連携でどこでも利用可能。
TradosStudio (SDLジャパン株式会社)
- 用語の一貫性を保ち、再翻訳作業を削減。
- ハイブリッド翻訳ワークフローで大量案件に対応。
- 多様なファイル対応でワークフロー導入障壁を低減。
GTranslate (GTranslateInc)
- Webサイトの多言語化が容易に。
- AIによる自然で高品質な翻訳
- API連携で既存システムに組み込み可能
Transifex (Transifex, Inc.)
- 主要リポジトリと連携可能。
- AI翻訳エンジン統合
- 翻訳メモリと用語集で品質を維持
Webサイト翻訳ツールの評判に関するよくある質問
Webサイト翻訳ツールの評判を調べている方から寄せられやすい質問と回答をまとめました。
- ■Q1:シェアが高い製品を選べば失敗しませんか?
- シェアが高い製品は、さまざまな企業で利用された経験があることを示す1つの目安です。ただし、自社の要件や予算にあうかは別に確認が必要です。必要な機能や料金体系を整理したうえで、複数の製品を比べましょう。
- ■Q2:導入社数はどこで確認できますか?
- 公式サイトや資料に掲載されている場合があります。数え方の定義が記載されていない場合は、有料契約の企業数か、現在も利用中の企業数かなどを問い合わせて確認しましょう。
- ■Q3:口コミが少ない製品は避けるべきですか?
- 口コミの数は、製品の提供期間や利用者層によって変わります。口コミが少ないことだけで判断せず、無料トライアルや商談で機能とサポートを確かめたうえで比較することが大切です。
- ■Q4:ISMS認証を取得していれば社内審査は不要ですか?
- ISMS認証は情報セキュリティの管理の仕組みに関する評価であり、自社の規程で求める条件を満たすことまでを示すものではありません。認証の対象範囲に加え、データの保管場所や翻訳エンジンでの学習利用の有無などを、自社の規程に沿って確認しましょう。
まとめ
評判の良いWebサイト翻訳ツールを見分けるには、シェアや導入社数、満足度の数字を定義や調査条件まで確認して読み解くことが大切です。上場企業での採用実績は利用範囲まで、セキュリティ認証は対象範囲まで確認しましょう。口コミで気になった点は、資料請求や商談、無料トライアルで裏づけを取ると判断の精度が上がります。複数の製品を同じ基準で比べるために、資料請求を活用してください。

