企業規模とWebサイト翻訳ツールがあわないと起きること
Webサイト翻訳ツールの料金や機能は、想定する翻訳量や利用人数によってプランが分かれています。自社の規模や使い方とプランがずれると、導入後にさまざまな問題が表れる場合があります。ここでは代表的な3つの問題を整理します。
費用が使い方に見合わない
翻訳するページ数やアクセス数に対して上位のプランを契約すると、使わない機能や翻訳量の枠に費用を払い続ける状態になる可能性があります。月額費用は毎月発生するため、年単位で見ると差額が大きくなるおそれがあります。
反対に、翻訳量に対して下位のプランを選ぶと、上限を超えた分に追加料金がかかったり、翻訳が止まったりする場合があります。どちらの場合も、導入前に自社の翻訳量を見積もらなかったことが要因の1つです。プランと使い方のずれは、契約後の定期的な点検でも見つけられます。
必要な連携ができず手作業が残る
料金の安さを優先して選んだ結果、既存のシステムとの連携機能が含まれていなかったというケースも考えられます。例えば、商品情報を管理するシステムから翻訳ツールへデータを渡す仕組みがなく、担当者が手作業で転記するといった状況です。
手作業が残ると、人件費がかかるだけでなく、転記の誤りや更新漏れが起こる可能性もあります。導入前に、どのシステムとどのデータをやり取りしたいかを洗い出し、対応できるかをベンダーに確認しておくことが大切です。
更新量に処理が追いつかない
大規模なサイトでは、一度の更新で数百から数千ページの再翻訳が必要になることがあります。処理の順番待ちが発生すると、翻訳ページへの反映が遅れ、古い情報が表示される時間が長くなる可能性があります。
処理が追いつかない要因は、翻訳ツール側の処理能力だけとは限りません。契約プランの処理上限、元のサイト側の配信速度、CDNによる一時保存の設定など、複数の要因が関係する場合があります。自社の更新の規模を伝えたうえで、反映時間の目安をベンダーに確認しておきましょう。
小規模・50名規模の会社で起こりうるコスト面の失敗
小規模企業や従業員50名規模の会社では、翻訳するページ数やアクセス数が限られる場合が見られます。その場合、機能の多さよりも、翻訳量に見合った料金かどうかが費用対効果を左右します。起こりうる2つのケースを紹介します。
ページ数やアクセス数に比べて高いプランを選んだケース
例えば、海外向けに会社概要と製品ページの数十ページを翻訳したい会社が、数千ページ規模を想定したプランを契約したケースです。翻訳量の枠を使い切れず、1ページあたりの費用が想定より高くなる可能性があります。
このような状況は、将来の拡大を見越して余裕を持ったプランを選んだ場合や、提案内容を自社の翻訳量と照らし合わせずに契約した場合に起こる可能性があります。まずは現在のページ数と月間アクセス数から必要な翻訳量を算出し、プランの変更が後からできるかを確認したうえで選びましょう。
使わない機能の費用を払い続けるケース
上位プランには、承認フローや多数のアカウント管理、APIによる連携など、大規模な運用向けの機能が含まれている場合があります。担当者が1~2名の会社では、こうした機能を使う場面が限られる可能性があります。
導入前に、自社で使う機能と使わない機能を一覧にし、使わない機能が多いプランは候補から外しましょう。契約後も半年に1回など時期を決めて、利用状況とプランを見直すことが大切です。翻訳した言語ごとのアクセス数を確認し、効果の低い言語を減らす判断も検討できます。
100名規模で起こりうる機能不足
従業員100名規模になると、Webサイトと連携するシステムが増え、翻訳に関わる部署も広がります。料金の安さを優先して選ぶと、運用の途中で機能が足りないと分かる場合があります。起こりうる2つのケースを紹介します。
基幹システムとの連携が想定外だったケース
例えば、商品マスタや在庫情報を基幹システムで管理し、その内容をWebサイトに表示している会社があります。この場合、基幹システムのデータも翻訳の対象に含まれます。翻訳ツールがWebページの文章しか扱えない場合、基幹システム側のデータは別の方法で翻訳する必要があります。
その結果、担当者がデータを書き出して翻訳し、再び取り込む手作業が残る可能性があります。導入前に、Webサイトに表示している情報がどのシステムから来ているかを整理しましょう。APIやCSVでの連携に対応しているか、ベンダーに確認しておくことが大切です。
用語管理の機能が限られていたケース
100名規模の会社では、複数の部署がそれぞれの製品やサービスのページを管理する場合があります。安価なプランでは、用語集の登録件数に上限があったり、部署ごとに用語を管理できなかったりする可能性があります。
用語集を十分に使えないと、部署ごとに訳語がばらつき、修正の手間が増えるおそれがあります。導入前に、自社で登録したい用語の数を見積もり、プランごとの登録上限を確認しましょう。用語集の編集権限を部署ごとに設定できるかも、比較のポイントです。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でWebサイト翻訳ツールの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
大企業で起こりうる再翻訳集中のトラブル
大企業のWebサイトでは、サイト全体のデザイン変更や、製品情報の一斉更新などで、大量のページが同時に変更される場合があります。再翻訳が集中する仕組みと、反映の遅れに備える工夫を解説します。更新の計画を立てる段階から、翻訳ツールへの影響を考えておくことが大切です。
大規模更新で再翻訳が集中する仕組み
Webサイト翻訳ツールには、日本語ページの変更を検知すると、変更箇所を再翻訳の対象にする製品があります。共通のヘッダーやフッターを変更した場合、それを含む多数のページが変更されたと判断される可能性があります。
その結果、一度に大量の再翻訳が発生し、翻訳ページへの反映に時間がかかる場合があります。また、従量課金のプランでは、再翻訳した文字数に応じて費用が増える可能性もあります。共通部分の変更がどう扱われるかは製品によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
反映待ちを減らす運用の工夫
大規模な更新を行う場合は、更新の日時を事前にベンダーへ伝え、処理の見込み時間を確認しておくと安心です。重要なページから順に反映させる設定や、更新を数回に分けて行う方法も検討できます。
また、反映が遅れている間は古い翻訳ページが表示される可能性があります。価格や日付など誤りが影響しやすい情報は、更新後に優先して確認する手順を決めておきましょう。更新後には、反映状況を確認する担当者を複数人決めておくと、確認の抜け漏れを抑えられます。
規模にあうWebサイト翻訳ツールのプランを見極める手順
規模のミスマッチを避けるには、現在と将来の翻訳量を見積もり、契約の条件を確認したうえでプランを選ぶことが大切です。見極めの手順を2つに分けて紹介します。比較の前に、社内の関係部署から更新計画を集めておくと見積もりの精度が上がります。
現在と3年後の翻訳量を見積もる
まずは、翻訳したいページ数、1ページあたりの文字数、月間の更新本数、対応したい言語数を書き出し、現在の翻訳量を見積もります。そのうえで、海外事業の計画や採用計画をもとに、3年後にどの程度増えそうかも考えておきましょう。
見積もった翻訳量をもとに、各プランの上限と比べると、現在に見合ったプランと将来必要なプランが見えてきます。翻訳量の数え方は文字数、単語数、ページビュー数など製品によって異なるため、同じ条件で比べられるよう換算しておくことが大切です。
契約前に上限と超過時の扱いを確認する
プランを選んだら、翻訳量やアカウント数、連携機能の上限と、上限を超えた場合の扱いを確認しましょう。追加料金がかかるのか、翻訳が止まるのか、自動で上位プランに切り替わるのかは製品によって異なります。
あわせて、プランの変更がいつでもできるか、契約期間の途中で下位プランに変更できるかも確認したい点です。条件は口頭だけでなく、見積書や契約書で確認しておくと安心です。複数の製品で同じ質問をすると、条件の違いを比べやすくなります。
自社の規模にあうプランを見極めたい翻訳ツール
必要な機能と費用の釣り合いを確かめながら比較できるよう、提供形態や用途の異なる製品を集めました。プランの区切りや追加費用の条件は、資料や見積もりで確認しましょう。
Autolingual
- 最短3分!だれでもカンタンに、どんなサイトでも多言語化
- 独自の最新AIを使用し、ネイティブレベルの自然な翻訳
- シンプルなUIで他言語がわからない担当者でも安心して使用可能
株式会社Enjuが提供する「Autolingual」は、Webサイトを多言語化するSaaSです。対象とする企業規模を限定しておらず、翻訳先の言語に詳しい担当者がいない会社でも使えるよう、シンプルな画面で構成されています。独自AIによる翻訳、動的コンテンツへの対応、画像差し替えの機能を備えています。必要な言語数やページ数に対して費用が見合うか、見積もりで確認しましょう。提供形態はクラウド・SaaSです。
Myサイト翻訳 (株式会社高電社)
- 20年以上の信頼と実績を積んだWebサイト翻訳!
- AI翻訳と文法翻訳の2種類を提供できます!
- 最大121言語に対応した翻訳機能!
GTranslate (GTranslateInc)
- Webサイトの多言語化が容易に。
- AIによる自然で高品質な翻訳
- API連携で既存システムに組み込み可能
WOVN.io (Wovn Technologies株式会社)
- Webサイトの種類を問わずワンストップで多言語化を実現
- エンジニアを介さずに運用できるローコードシステム
- 1万8000サイト以上の導入実績
TradosStudio (SDLジャパン株式会社)
- 用語の一貫性を保ち、再翻訳作業を削減。
- ハイブリッド翻訳ワークフローで大量案件に対応。
- 多様なファイル対応でワークフロー導入障壁を低減。
まとめ
Webサイト翻訳ツールは、企業規模とプランがあわないと問題が起こる可能性があります。費用が使い方に見合わない、手作業が残る、再翻訳が集中して反映が遅れるといったケースです。小規模企業は翻訳量に見合った料金、100名規模は連携と用語管理、大企業は大規模更新時の処理を確認しましょう。現在と将来の翻訳量を見積もり、上限と超過時の扱いを比べることが大切です。資料請求で複数の製品の条件を確認してみてください。

