入退室管理システムのレビューシェアとは
レビューシェアとは、ITトレンドに投稿されたユーザーレビュー件数の割合から「どの製品にどの程度レビューが集まっているか」を可視化した指標です。導入社数そのものを示すデータではありませんが、「比較検討されやすい製品」「利用者の声が集まりやすい製品」を把握するうえで有用な目安になります。
本記事で紹介する入退室管理システムのレビューシェアは、次の条件で集計しています。
- ●集計対象:ITトレンドに投稿された【入退室管理システム】カテゴリのユーザーレビュー
- ●レビュー件数:全136件
- ●集計期間:2025年7月までに投稿されたレビュー
これらのデータをもとに、入退室管理システムの主要製品におけるレビューシェアと、その背景にある選ばれ方の傾向を見ていきます。
入退室管理システムのレビューシェアランキング
2025年7月までにITトレンドで収集した【入退室管理システム】のユーザーレビュー(全136件)を集計した結果、最も多くのレビューを獲得したのは「bitlock PRO」(株式会社ビットキー)で53件(全体の39%)でした。2位は「Akerun」(株式会社Photosynth)の46件(34%)、3位は「株式会社日立ビルシステムの入退室管理システム」(株式会社日立ビルシステム)の17件(13%)、4位は「ALLIGATE」(株式会社アート)の9件(7%)、5位は「FreeiD」(DXYZ株式会社)の4件(3%)となりました。
| 順位 | 製品名 | レビュー件数シェア | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 1位 | bitlock PRO | 39%(53件) | 工事不要の後付け型。スモールスタートしやすく拠点展開にも対応。 |
| 2位 | Akerun | 34%(46件) | 既存扉への後付けに強く、スマホ・ICカードで柔軟に運用しやすい。 |
| 3位 | 株式会社日立ビルシステムの入退室管理システム | 13%(17件) | 1ドアから複数拠点まで対応する拡張性が高いクラウド型。 |
| 4位 | ALLIGATE | 7%(9件) | 錠のラインアップが豊富で、オフィス・工場・店舗など多拠点に対応。 |
| 5位 | FreeiD | 3%(4件) | 顔認証を活用した非接触運用に強み。 |
※レビュー件数は2025年7月時点のITトレンド投稿数から算出。
レビューシェアから見える入退室管理システム選定の3つの傾向
レビューシェアTOP5の顔ぶれから、企業がどのような観点で入退室管理システムを選んでいるのかが見えてきます。ここでは、レビューデータから読み取れる3つの傾向を紹介します。
1.工事不要の後付け型クラウドが“最初の一歩”になっている
1位の「bitlock PRO」と2位の「Akerun」は、どちらも既存ドアに後付けできるタイプです。賃貸オフィスやシェアオフィスでも導入しやすく、まずは低コストで入退室管理を始めたい企業のニーズにマッチしていると考えられます。クラウド経由で遠隔操作や権限付与ができる点も、複数拠点やハイブリッドワークと相性がよいポイントです。
2.「1ドア」から「複数拠点」まで段階的に広げられることが重要
3位の「株式会社日立ビルシステムの入退室管理システム」や4位の「ALLIGATE」は、1ドアから大規模拠点までスケールできる構成が特徴です。まず本社の主要エリアから導入し、ゆくゆくは拠点全体・グループ会社にも広げていきたいといった、中長期的な運用を見据える企業から支持されているといえます。
3.非接触・顔認証など“利便性と体験”への期待も高まっている
5位の「FreeiD」に代表されるように、顔認証などの非接触認証も一定のレビューを集めています。セキュリティ強化だけでなく、マスク着用でも通れる・手ぶらで通行できるといった“利用者の体験価値”も、製品選定のポイントになりつつあることがうかがえます。
シェア上位の入退室管理システムはどれを選ぶ?タイプ別のおすすめ
同じシェア上位製品でも、適した企業規模や運用シーンは異なります。ここでは、レビューシェアTOP5をタイプ別に整理してみましょう。
- ■工事なしで手軽に始めたい小規模〜中規模オフィス
- bitlock PRO / Akerun
既存扉に後付けしやすく、クラウド管理で複数拠点にも展開しやすいタイプです。まずは受付や会議室など、限られたエリアから試したい企業に向いています。 - ■複数拠点・フロアをまとめて統合管理したい企業
- 株式会社日立ビルシステムの入退室管理システム /ALLIGATE
1ドアから大規模ビル・工場までスケールさせやすい構成で、将来的に本社・支社・工場などを一括管理したい場合に検討しやすい製品です。 - ■顔認証など先進的なセキュリティ体験も視野に入れたい企業
- FreeiD ほか顔認証対応システム
非接触・手ぶら入室・検温連携など、セキュリティと利便性を両立させたい企業に適しています。来訪者体験の向上やブランドイメージ強化を狙うケースにも向いています。
レビューシェアを見るときの注意点
- ●レビュー件数は「導入企業数」だけでなく「レビュー投稿の積極度」にも左右される
- ●業種特化型や大規模向け製品は、導入社数が多くてもレビュー件数は少ない場合がある
- ●ITトレンドに掲載されている製品の中でのシェアであり、市場全体のシェアとは異なる
- ●シェア上位=自社に最適とは限らず、セキュリティ方針や運用フローとの相性が最優先
レビューシェアの高さは製品選定における安心材料にはなりますが、「自社のオフィス形態・拠点数・求めるセキュリティレベル・連携したいシステム」によって最適な製品は大きく変わります。シェアはあくまで候補を絞り込むための入口情報と捉え、そのあとで機能・価格・サポート内容を詳しく比較することが大切です。
シェア上位だけでなく、自社に合う候補を比較検討しよう
本記事では、136件のユーザーレビューにもとづく入退室管理システムのレビューシェアと、そこから見える選定傾向を紹介しました。シェア上位の製品は、実際に多く利用され、ユーザーの声が蓄積しているという意味で、安心して検討しやすい候補といえます。
一方で入退室管理システムは、企業規模・拠点構成・セキュリティポリシー・勤怠連携の有無などによって“最適解が大きく変わる”カテゴリでもあります。
- ●工事の制約がある賃貸オフィスか、自社ビル・工場か
- ●ICカード・スマホ・顔認証など、どの認証方法を採用したいか
- ●勤怠管理や監視カメラなど、他システムとどこまで連携したいか
こうしたポイントを整理したうえで、気になる製品は複数まとめて資料請求し、機能や価格、導入事例を一覧で比較するのがおすすめです。ITトレンドでは入退室管理システムの資料を無料で一括請求できるので、ぜひ活用して自社に最適なシステムを検討してみてください。


