入退室管理システムとは
入退室管理システムとは、ビルやオフィスなどの施設における安全とセキュリティを強化するためのシステムです。施設の入退室を管理し、特定のエリアへのアクセスを制御することで、施設利用者の安全を確保します。
入退室管理システムは、特定の人物が施設に入る際や出る際に身元を確認し、それにもとづいてアクセスを許可、または拒否します。このプロセスには、IDカードのスキャンや指紋認証、暗証番号の入力、または最先端の技術である顔認証などが用いられています。
入退室管理システムについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
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2024.04.05
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指紋ではなく顔認証をするメリットとは
認証の仕組みのなかでも、指紋ではなく顔認証で入退室管理を行うメリットには、何があるのでしょうか。
顔認証で入退室管理を行うメリットは非接触型であり、利用者が特定のデバイスに触れる必要がないため、衛生面での不安がありません。新型コロナウイルス感染症が流行して以降、特に注目されるようになりました。
また、顔認証による入退室管理システムは利用者の心理的負担を大幅に減少させます。顔は自然な形で認識されるため、特別な動作や記憶に頼る必要がありません。顔認証によって高速に処理されるため、利用者は認証にほんの数秒待つだけでよく、建物や特定のエリアに迅速にアクセスできます。
さらに、顔認証による入退室管理システムは、偽造やなりすましのリスクがありません。この特徴は、特に高セキュリティが求められる施設や機密情報を扱う場所において重要なメリットです。
顔認証システムを用いることでセキュリティが向上するとともに、利用者の利便性を高め、衛生的で効率的な入退室管理ができます。
顔認証つき入退室管理が求められる理由
ここからは、顔認証の入退室管理が求められる以下の3つの理由について詳しく解説します。
- ■入退室管理を自動化できる
- ■セキュリティをさらに強化できる
- ■非接触でスマートオフィスを実現できる
入退室管理を自動化できる
顔認証つき入退室管理システムが、特に情報セキュリティの観点から重要視されている理由のひとつは、入退室管理を自動化し、受付業務を効率化できることです。
顔認証つき入退室管理システムを導入することで、従来の手動による受付業務が自動化され、大幅な効率化につながります。来訪者のチェックインプロセスがスピードアップし、受付スタッフの負担が軽減されるとともに、来訪者の待ち時間も短縮されます。
また、顔認証システムは来訪者の顔をカメラでスキャンし、事前に登録されたデータベースと照合することで、迅速かつ正確に身元を確認することが可能です。このプロセスは非常に速く、数秒以内に完了するため、来訪者の流れがスムーズになります。
セキュリティをさらに強化できる
顔認証つき入退室管理システムは、個人の顔の特徴を用いて身元を確認する高度な技術です。そのため、従来のIDカードや暗証番号よりもはるかに高いセキュリティレベルを実現できます。IDカードや暗証番号は盗まれたり、他人に伝えられたりするリスクをともないますが、顔認証は個々の顔の特徴を利用するため、盗難や紛失のリスクがありません。
さらに、顔認証つき入退室管理システムは偽造やなりすましに対しても非常に高いセキュリティを誇ります。最新の顔認証技術は顔の特徴を詳細に分析し、偽装を試みる不正アクセスを検出できるのです。そのため、機密情報を扱う企業や政府機関などのセキュリティが極めて重要な施設において、不正侵入リスクの大幅な減少が可能です。
非接触でスマートオフィスを実現できる
顔認証つき入退室管理システムが近年、特に情報セキュリティの観点から注目されている理由のひとつは、非接触でスマートオフィスを実現できる点です。
顔認証つき入退室管理システムは、最先端の技術を活用してオフィス環境をよりスマートにし、作業効率を向上させます。非接触型の認証プロセスにより、従業員や訪問者は物理的なカードやキーを使用することなく、スムーズに施設へアクセスできます。これにより、従来の入退室管理手法に比べて時間の節約と業務の効率化が可能です。
また、顔認証つき入退室管理システムは感染症対策の観点からも有効な手段です。非接触型であるため、システムを介した人と人との接触を減らし、ウイルス感染のリスクを抑えられます。特に、パンデミックの影響を受ける現代のオフィス環境において、大きなメリットといえます。
顔認証つき入退室管理システムの選び方
ここからは顔認証つき入退室管理システムを選ぶときのポイントとして、次の3点を紹介します。
- ■自社内に設置可能か
- ■実現したい機能があるか
- ■どのようなサポートがあるか
自社内に設置可能か
顔認証つき入退室管理システムを選ぶ際、自社内に設置できるかどうかは重要な検討ポイントです。
設置場所の選定においては、認証精度に影響を及ぼす照明や背景、通行量などの環境要因を考慮する必要があります。顔認証システムは一般的に、明るい環境でもっとも効果的に機能するため、人流が混雑せず、調光状態があまり変化しない場所での設置が推奨されています。
実現したい機能があるか
顔認証つき入退室管理システムは、各システムごとに機能が異なります。入退室管理を効率化するもの、体温のチェックができるもの、特定の個人またはグループの入室を制限できるもの、セキュリティ担当者が遠隔地から入退室の状況を監視できるものなど多岐にわたります。
まずは自社がどのような付帯機能を求めているのかを洗い出しましょう。そのうえで、欲しい機能が搭載された顔認証つき入退室管理システムを探すことが必要です。
どのようなサポートがあるか
顔認証つき入退室管理システムを選ぶ際、受けられるサポートの内容や質も重要な選定基準となります。
システムがダウンした場合、迅速な技術サポートが求められます。また、システムダウンタイム中にもセキュリティを維持するための手動による入退室管理や、緊急時のアクセス制御といった代替手段の提供されているかも重要です。
顔認証つき入退室管理システム比較
ここからは、おすすめの顔認証つき入退室管理システムを紹介します。導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
《FreeiD》のPOINT
- クラウドで複数拠点を一元管理
- 顔登録や来訪者受付予約はすべてアプリから可能
- 決済などのシーンでも利用可能な顔認証IDプラットフォーム
「FreeiD(フリード)」はDXYZ株式会社が提供する顔認証システムで、入退室管理をはじめとする多岐にわたる用途に適用できます。
複数拠点の一元管理に適したクラウドベースのシステムのため、大規模なオフィスや複数の施設をもつ企業は、効率的なセキュリティ管理が実現します。また顔登録や来訪者の受付予約をアプリを通じて行え、操作性や利便性も高まるでしょう。
また、決済や身分証明などのシーンで利用可能な顔認証IDプラットフォームとしても機能します。高い精度を誇る顔認証エンジンを搭載しており、マスク着用時でも顔認証ができ、セキュリティと利便性を両立させたスマートなオフィス環境の構築が可能です。利用規模やニーズに応じた柔軟なプラン設定により、小規模オフィスから大企業まで導入できるでしょう。
FreeiDを導入することでセキュリティの強化、入退室の効率化、来訪者管理のスムーズ化などが期待できます。また、オフィスのセキュリティレベルを高めつつ、従業員や来訪者の利便性を高められます。
製品・サービスのPOINT
- 圧倒的な導入コストの低さ
- 12種類から選べる解錠方法
- 入退室のログ管理を自動化
「bitlock PRO(ビットロックプロ)」は、株式会社ビットキーが提供する多機能でコストパフォーマンスに優れた入退室管理システムです。
特筆すべきは、圧倒的な導入コストの低さです。低コストでありながら、高いセキュリティと利便性を備えており、中小企業から大企業まで幅広いニーズに対応できます。
また、12種類の解錠方法を選択できる点も大きな魅力です。従来の物理鍵やICカード、指紋認証から最新の顔認証に至るまで、さまざまな認証方法に対応しています。これにより、利用者の好みや企業のセキュリティポリシーに応じて最適な方法を選択可能です。
さらに、入退室のログ管理を自動化する機能も備えているため、セキュリティの監視や勤怠管理、来訪者管理などが効率的に行えます。料金プランは導入規模や機能に応じて柔軟に設定されており、予算に合わせたプラン選択が可能です。
bitlock PROを導入することでセキュリティ強化、勤怠管理の効率化、施設管理の最適化といった効果が見込まれ、安心でスムーズなビジネス環境の構築が期待できるでしょう。
Bio-IDiom KAOATO
「Bio-IDiom KAOATO」は、NECソリューションイノベータ株式会社が提供する顔認証パッケージソフトウェアです。
米国国立標準技術研究所(NIST)主催のベンチマークテストで世界No.1の評価を受けた顔認証エンジンを搭載しており、本人確認の信頼性が非常に高い特徴があります。さらに来訪者検知、入退室管理、本人確認といった多様な用途に対応できます。インターフェースが使いやすく設計されているため、導入後の運用が容易です。
グローリー顔認証ソリューション
グローリー株式会社が提供する「グローリー顔認証ソリューション」は、高精度な顔認証技術を採用した入退室管理のための顔認証システムです。
多様な環境に対応しており、特定のハードウェアに依存しない柔軟な設計が特徴で、設置場所に応じたカスタマイズも可能です。コストパフォーマンスに優れており、効果的なセキュリティシステムを低コストで実現できるメリットがあります。
グローリー顔認証ソリューションを導入することで、入退室管理の効率化とセキュリティの強化を同時に達成できるほか、従業員や来訪者の利便性も向上するでしょう。
設置するなら高セキュリティ顔認証入退室管理システムを選ぼう
顔認証つき入退室管理システムは、従業員の利便性を向上させるほか、企業の入退室管理業務を効率化させる効果があります。システムごとにそれぞれ異なる機能が搭載されているため、高セキュリティで自社のニーズを満たす顔認証つき入退室管理システムを選ぶことが重要です。
この記事を参考に、自社のニーズに合った高セキュリティの顔認証つき入退室管理システムを検討してみてはいかがでしょうか。以下のボタンより各社製品の一括資料請求も可能なため、製品をじっくり検討したい方はぜひご利用ください。