広告運用自動化ツールとは
広告運用自動化ツールとは、SNSやWebサイトなどの媒体と連携して、広告運用を自動化したり一元管理したりするツールのことです。サーバー設置が不要なクラウド型のツールもあるため、初期費用を抑えて導入することが可能です。サポート体制や操作性に優れたツールであれば、知識がない方でも簡単に運用できます。
広告運用自動化ツールは、運用自動化・制作進行管理・効果測定などに特化した種類があります。広告運用の課題を解決する自社に適したツールを選定すると、導入効果を発揮するでしょう。
主要な広告運用自動化ツール
広告運用自動化ツールを導入すれば、広告運用やレポート作成の自動化が可能です。しかし、具体的にどのような運用ができるのかはツールによって異なります。特徴や機能を踏まえながら、おすすめしたい広告運用自動化ツールを5つ紹介します。
《Shirofune》のPOINT
- 新規配信から改善施策の提案・実施までワンストップで支援
- プロの思考を再現する緻密なアルゴリズム
- 広告効果の高いキーワードを自動提案
株式会社Shirofuneが提供。プロの広告運用を再現した広告運用自動化ツールです。初期設定から広告運用・レポート作成まで自動化に対応しています。従来の広告運用と比較して、月間の作業時間を最大92%削減することが可能です。登録から2か月間は無料で利用できます。導入社数は10,000社以上の実績を誇り、利用料金は月額広告費の5%になります。
《ATOM》のPOINT
- レポート自動化で工数を削減!導入企業500社超の高い業界シェア
- 157種類のすぐに利用できるレポートのテンプレート
- 複数のクライアントと広告アカウントを1つの画面で管理
SO Technologies株式会社が提供。レポートの自動作成や自由なカスタマイズが可能な広告レポート自動化ツールです。157種類のテンプレートが用意されています。アラート通知機能で、目標に対する進捗状況も知らせてもらえます。複数媒体を1つの画面で一元管理が可能です。累計500社以上の導入実績をもち、月額50,000円で利用できます。
《Lisket》のPOINT
- レポートの自動作成で広告運用業務の手間を大幅に削減
- 複数媒体の予算消化状況を1画面で確認・管理できる
- 「これで十分」のシンプル設計と低価格
株式会社カルテットコミュニケーションズが提供。広告運用にかかる手間を削減する広告運用サポートツールです。自動レポート作成で、レポートにかかる時間を削減します。連携する広告媒体の予算消化状況を確認できます。料金はアカウント数に応じて変わり、20アカウント以内であれば月額10,000円で利用が可能です。14日間の無料トライアルも用意されています。
《CRALY》のPOINT
- クリエイティブを多様な軸で自動レポーティング
- 任意のタグをつけて、クリエイティブの成果を細かく分析できる
- クリエイティブ改善のPDCAを高速で回せる
株式会社FLINTERSが提供。連携する媒体のクリエイティブレポートを自動収集する広告クリエイティブ運用ツールです。自動レポーティング機能により、どのクリエイティブで成果があったのか一目でわかります。媒体と連携すると、自動で広告運用データを集計します。導入広告アカウント数は4,700以上です。安価なプランは月額30,000円になりますが、FREEプランだと無料で利用できます。
glu
アタラ合同会社が提供。レポート作成を自動化する運用型広告レポート作成支援システムです。広告モニタリングの自動化により、クライアントや社内で共有する広告レポート作成の手間を削減します。他ツールとのAPI連携やレポートのフォーマットを自由にカスタマイズすることが可能です。業界最多である約60のメディアに対応しています。
制作進行に特化したおすすめツール
広告制作のツールを活用すれば、自社にあわせた広告デザインを作成できます。ユーザーの興味をひく内容でないと、適切な広告運用ができても効果は発揮されにくいでしょう。広告制作だけでなく、進行管理もできるおすすめツールを紹介します。
AdFlow
株式会社クリエイターズマッチが提供。クリエイティブ制作に特化したプロジェクト管理ツールです。チャット機能や一元管理などのデザインツールがすべて揃っています。納期を登録するだけで、プロジェクトに必要なタスクやスケジュールの自動作成が可能です。PCがない場合は、スマホでも作成できます。
効果測定に特化したおすすめツール
広告効果測定とは、どれくらい成果が出たのかを測定することです。広告出稿前に立てた目標と比較して成果を確認します。効果を発揮しなかった場合は、改善のために効果測定したデータから問題点を洗い出さないといけません。ここでは、広告効果測定に特化したおすすめツールを紹介します。
AD EBiS
株式会社イルグルムが提供。高精度なデータの計測や分析が可能な広告効果測定ツールです。豊富な分析機能と広告データの自動取得で、広告施策の状況を迅速に把握することが可能です。広告効果測定ツールの売上シェアは86%とNo.1の実績があります。月額費用は基本料金の計測上限を超えると、従量課金で加算されます。
広告運用自動化ツールを選定する際のポイント
広告運用自動化ツールは、製品に応じて特徴や機能がさまざまです。自社に適したツールでないと、効果が発揮されず導入の無駄になるかもしれません。選定する際は、効率化したい業務の棚卸しやサポート体制などを事前に確認すべきです。ここでは、代表的な広告自動化ツールの選定ポイントを4つ紹介します。
業務効率化したい業務の棚卸をしておくこと
広告運用自動化ツールは広告運用の自動化により、業務を効率化します。効率化したい業務を事前に棚卸しておくことで、現状の広告運用に関わる課題を解決できます。業務を棚卸しするためには、広告運用のデータをとっておくことが必須です。「だれがどの業務にどのくらいの時間をかけたのか」が明確でないと、導入効果を発揮しない可能性があります。
例えば、広告運用のレポートを作成する際は、取り扱うデータが多くなるほど、時間はかかります。この場面では、レポート作成業務を広告運用自動化ツールで自動化すれば、手間を省けるでしょう。
レポート作成業務に費やしていた人材を高付加価値業務へシフトすると、生産性の向上にもつながります。
自動化したい媒体に適しているのかどうかを事前に確認
広告運用自動化ツールで利用できる媒体は次の種類があります。
- ・SNS広告
- SNSを活用した広告のことです。拡散性が高いことから、多くのユーザーへ広告を表示させられます。
- ・youtube動画広告
- youtube視聴者に動画で提供する広告のことです。画像や文字だけの広告よりも、豊富な情報を届けられます。
- ・バナー広告
- Webサイトの画面に画像や動画を表示する広告のことです。
- ・リスティング広告
- ユーザーが検索したキーワードに関連し、検索結果画面に表示する広告のことです。関心のあるユーザーに絞り込んで届けられます。
広告運用自動化ツールはそれぞれによって、特化している媒体が異なります。例えば、SNS運用をメインに行う企業は、SNS広告に特化したツールを活用すると、効果が見込めるでしょう。自社が広告運用を行う媒体にあわせたツールを選ぶべきです。
サポート体制の把握
広告運用自動化ツールは、未経験の方だと運用方法に迷う可能性があります。適切な運用を行うためにも、効率的な運用や操作方法などの相談に乗ってもらえるサポート体制が充実したツールを選定しましょう。サポート体制はツールによってさまざまであり、マニュアルだけの提供で、相談サポートサービスが備わっていないものもあります。
また、広告運用自動化ツールは日本製品だけでなく、海外製品も多くあります。海外製品は言語やサポートに関わる内容が、英語など外国語の対応になるでしょう。外国語が読めないのであれば、日本語に対応しているかどうかを導入前に確認すべきです。
インターフェースや操作性は確認するべき
広告運用自動化ツールは、利用者にとって操作しづらいと、効率が悪くなるかもしれません。広告運用自動化ツールに関わらず、新規ツールを導入する際は、インターフェースや操作性を前もって確認しておきましょう。
インターフェースとは、管理画面のことです。専門知識がない方でも、容易に操作できるものがいいでしょう。表示項目やデザインなどを自由にカスタマイズできるインターフェースは、操作性が高いといえます。
無料トライアルやデモ版の利用で、操作性を確認することが可能です。トライアルは選択肢を広げるためにも、複数のツールで実施すべきです。
広告運用自動化ツールの選定時に注意したい事
本記事で紹介した広告運用自動化ツールだけでなく、Google広告にも自動機能があります。Google広告は無料で利用が可能です。広告運用の自動機能を利用したことがない方は、まずはGoogle広告から試してみてはいかがでしょうか。
Web広告の自動機能の需要は年々増えています。本記事で紹介したツールは、自動機能はもちろん、Googleの認定パートナーを受賞しているものもあります。まずは、Google広告を運用して課題が発生したときに、それを解消する広告運用自動化ツールの導入を検討してください。