ITトレンドがおすすめする製品・サービス
- ■隔離メールの確認方法別
- 検疫通知メールで隔離状況を把握できる:SpamPatrol、@Securemail Plus Anti-Spam
- Web管理画面で迷惑メールを確認・処理できる:使えるメールバスター、SpamPatrol
- ダッシュボードやレポート画面で運用状況を確認できる:OneOfficeメールソリューション、IIJセキュアMXサービス、SpamPatrol
- ■設定の調整と効果の確認別
- 許可リストや拒否リストを設定できる:SpamPatrol、@Securemail Plus Anti-Spam
- SPF・DKIM・DMARCを利用したなりすまし対策に対応:IIJセキュアMXサービス
- SPF機能の有効・無効を設定できる:SpamPatrol
- ダッシュボードや統計情報で対策状況を確認できる:OneOfficeメールソリューション、IIJセキュアMXサービス、SpamPatrol
スパム対策ソフトを使い始める前に決める設定
スパム対策ソフトは、導入しただけでは意図どおりに動きません。使い始める前に、判定の厳しさや処理の方法をあらかじめ決めておくと、運用開始後の混乱を減らせます。
判定の厳しさの初期値
多くの製品には、迷惑メールと判定する厳しさを段階で選べる設定があります。厳しくするほど迷惑メールを見逃しにくくなる一方、正規のメールまで迷惑メールと判定する誤検知が増える可能性があります。
最初は中程度か、製品の推奨値で運用を始め、隔離されたメールを確認しながら調整するのが安全です。提供会社が、業種や組織の規模に応じた推奨設定を案内している場合もあるため、導入時の説明で確認しましょう。最初から厳しい設定にすると、取引先のメールを隔離してしまうおそれがあるため、段階的に引き上げましょう。
迷惑メールの処理方法の割り当て
迷惑メールと判定されたメールの扱いは、受信の拒否、隔離領域への保管、件名への目印の追加などから選べます。判定の確からしさに応じて、処理を使い分けられる製品もあります。
確度の高い判定は隔離し、迷う判定は件名に目印を付けて配送する、といった割り当てが考えられます。受信を拒否すると、誤検知に気づく機会がなくなるため、運用の初期は隔離を中心にして様子を見ましょう。
許可リストの初期登録
許可リストは、特定の送信元から届くメールを受信しやすくするための機能です。主要な取引先や社内システムからの通知メールなど、業務上重要な送信元を必要に応じて登録します。
ただし、許可リストに登録すると、一部の迷惑メール判定を省略する製品もあります。登録範囲を広げすぎず、メールアドレスや送信元IPアドレスなどで対象を絞りましょう。ウイルス検査や送信ドメイン認証にも影響するかは、製品ごとの仕様を確認することが大切です。
隔離メールの確認と誤検知への対応
スパム対策ソフトの運用で手間がかかりやすいのが、隔離されたメールの確認です。誤検知を見つける方法と、見つけたあとの対応、確認の体制を決めましょう。
隔離一覧の見方
隔離一覧には、送信元、件名、受信日時、判定の結果が表示されます。製品によっては、判定の理由や、加点されたルールの内訳を確認できるため、迷惑メールかどうかを判断する手がかりとして使えます。
確認するときは、見覚えのある送信元や業務に関連する件名のメールがないかに注目します。件名が空のメールや添付ファイルだけのメールにも正規のメールが含まれる場合がありますが、不審なリンクや添付ファイルは開かず、管理画面で確認できる送信元情報や判定理由などをもとに判断しましょう。
誤検知メールの解除と報告
正規のメールが隔離されていたら、隔離から解除して宛先の利用者に配送します。同じ送信元のメールが今後も届く場合は、許可リストへの登録もあわせて行うと、繰り返しの確認を減らせます。
誤検知が続く場合は、提供会社の窓口に、該当メールの情報を報告する方法があります。報告の可否や手順は製品によって異なるため、サポートの案内を確認しておきましょう。報告した内容は、社内で共有しておくと対応が早くなります。
確認の頻度と担当の分担
隔離メールの確認は、導入直後は毎日、安定してきたら週に数回というように、頻度を段階的に減らす進め方があります。取引先から連絡が届かないという問い合わせがあった場合にも、すぐに調べられるようにしておきます。
担当者が1人だけだと、不在時に確認が止まってしまいます。確認する人と、判断に迷ったときの相談先を複数決め、確認した日付と対応の内容を、簡単な記録として残しましょう。記録があれば、判断の基準がそろい、担当者による判定のばらつきも抑えられます。
スパム対策ソフトの設定を調整する手順
運用を続けると、見逃しや誤検知が見つかります。設定を調整するときは、変更の影響範囲を考え、変更の履歴を残すことが大切です。
許可リストと拒否リストの使い分け
拒否リストは、受信させたくない送信元を登録する機能です。同じ送信元から迷惑メールが繰り返し届く場合に使いますが、迷惑メールの送信元は偽装されたり、短期間で変えられたりするため、効果が限られる場合があります。
許可リストと拒否リストは、登録が増えるほど管理が難しくなります。定期的に登録内容を見直し、取引が終わった送信元や、使われなくなった登録を整理する担当と時期を決めておきましょう。
送信ドメイン認証の結果の扱い
SPFやDKIMなどの送信ドメイン認証は、送信元が偽装されていないかを確かめる仕組みです。スパム対策ソフトの設定で、認証に失敗したメールを、隔離や拒否の対象とするかを選べる製品があります。
ただし、取引先側の設定に不備がある場合や、メーリングリストの転送を経由した場合に、正規のメールが認証に失敗することがあります。いきなり拒否にせず、まず隔離にして、失敗するメールの傾向を確認してから方針を決めましょう。
設定変更の記録
判定の厳しさや、許可リストを変更したときは、変更した日付、内容、理由を記録しておきます。変更後に誤検知や見逃しが増えた場合に、原因をたどりやすくなります。
変更は一度に多くを行わず、1つずつ試して、数日間の結果を見てから次に進めると、効果を判断しやすくなります。設定をもとに戻す手順も、あらかじめ確認しておきましょう。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でスパム対策の一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
利用者に伝えておく迷惑メールの扱い
スパム対策ソフトは、管理者の設定だけでは完結しません。メールを受け取る利用者が、迷惑メールの扱いを知っていると、見逃しや誤検知への対応が早くなります。
迷惑メールを見つけたときの報告方法
迷惑メールが受信箱に届いたときは、不審なリンクや添付ファイルを開かず、管理者へ報告する手順を決めておきます。メールソフトの報告機能を使う、社内の指定窓口へ連絡するなど、安全な方法を周知しましょう。
報告先は、情報システム部門の窓口や専用のメールアドレスにまとめると、対応が滞りにくくなります。必要に応じてメールのヘッダー情報なども確認し、同様のメールがほかの従業員にも届いていないかを調べる体制を整えましょう。
不審なリンクや添付ファイルの扱い
スパム対策ソフトで取りこぼされたメールの中に、標的型攻撃メールのように、特定の組織を狙って巧妙に作られたものが含まれる可能性があります。ソフトだけに頼らず、利用者自身が気づく習慣も必要です。
差出人に心当たりがない添付ファイルやリンクを開かないこと、少しでも不審な場合は管理者へ相談することを、社内で周知します。疑わしいメールの見分け方を、実際に届いた例とあわせて共有すると伝わりやすくなります。あわせて、パソコンのセキュリティ対策ソフトも最新の状態に保つよう案内しましょう。
レポートで効果を確かめて見直す
スパム対策ソフトは、運用を始めたあとも、効果を確かめて設定を見直すことで、精度を保てます。レポートの見方と、見直しの時期を整理します。
確認しておきたいレポートの項目
多くの製品では、受信したメールの通数、迷惑メールと判定した通数、隔離した通数などを、日ごとや月ごとに集計したレポートを確認できます。判定の割合の変化は、設定の効果を見る目安として使えます。
通数だけでなく、誤検知として解除した件数も記録しておくと、判定が厳しすぎないかを判断できます。レポートに出力できる項目は製品によって異なるため、必要な項目を出せるかを導入前に確かめましょう。
設定の見直しの時期
設定の見直しは、四半期ごとなど、時期を決めて行うと続けやすくなります。あわせて、迷惑メールの傾向が変わったときや、取引先の追加、システムの入れ替えがあったときにも、見直しのきっかけです。
見直しでは、レポートの傾向と、利用者から寄せられた報告を照らし合わせます。許可リストの整理や、判定の厳しさの再調整を行い、変更の内容は記録に追加しましょう。見直しの結果を管理者の間で共有しておくと、担当者が替わっても運用を引き継げます。
日々の確認がしやすいスパム対策ソフト一覧
隔離メールの確認方法や許可・拒否リストの設定、レポート機能など、日常運用で使う機能を中心に各製品の特徴をまとめました。
| 製品名 | 特徴 |
|---|---|
| OneOfficeメールソリューション | ダッシュボードで運用状況を確認可能。ウイルス・スパム対策に加え、グレーメール対策も基本機能に含む |
| IIJセキュアMXサービス | 統計情報のレポート画面やログのダウンロードに対応。SPF・DKIM・DMARCを利用したなりすまし対策も可能 |
| 使えるメールバスター | Web管理画面から迷惑メールを処理できるクラウド型。電話・チャット・メールによるサポートにも対応 |
| SpamPatrol | 隔離メールの検索・管理や毎時の検疫通知レポートに対応。ダッシュボードや送信者の許可・拒否リストも備える |
| @Securemail Plus Anti-Spam | 検疫フォルダ内の迷惑メールを通知メールで確認可能。差出人のセーフリスト・拒否リストも設定できる |
運用の手間を見て選ぶスパム対策ソフト
隔離メールの確認方法や通知、レポート、設定変更のしやすさに注目して製品を紹介します。サポート体制も含めて、日々の運用負担を比較しましょう。
OneOfficeメールソリューション
- ビジネスメール詐欺を含むソーシャルエンジニアリング攻撃対策
- ランサムウェア等の未知の不正プログラムにも対応
- クラウドサンドボックスで添付ファイル内の不正コードを検知
株式会社TOKAIコミュニケーションズが提供する「OneOfficeメールソリューション」は、ダッシュボードで運用状況を確認できるクラウド型のメールセキュリティサービスです。ウイルス・スパム対策に加え、グレーメール対策や高度な脅威検索、クラウドサンドボックス、ソーシャルエンジニアリング攻撃対策を基本機能として備えています。オプションのマルチドメイン管理にも対応。対象従業員規模は100名以上で、アンチスパム・ウイルス対策の参考価格は初期費用30,000円/ドメイン、月額350円/アカウント(税抜)です。
IIJセキュアMXサービス
- 日本語スパムの判定に強く、少ない誤判定率
- 6社のエンジンを実装した多層フィルタで脅威を排除
- 送信ドメイン認証を利用したなりすまし対策
株式会社インターネットイニシアティブが提供する「IIJセキュアMXサービス」は、メールの脅威対策と運用状況の確認を支援するクラウド型サービスです。統計情報のレポート画面でフィルタの動作状況を把握でき、ログ・統計情報のダウンロードも基本機能に含まれます。SPF・DKIM・DMARCによる送信ドメイン認証に対応し、認証結果に応じたフィルタやブロックの設定も可能です。複数のフィルタを企業のポリシーにあわせて組みあわせられるため、迷惑メールやなりすましメールへの対策を見直す際にも活用できます。
使えるメールバスター
- かんたん設定で強力なスパムメール対策を実現
- PCの個別ソフトインストールが不要
- Office365等の主要メールサービスにも対応
使えるねっと株式会社が提供する「使えるメールバスター」は、Web管理画面から迷惑メールを処理できる完全クラウド型のメールセキュリティサービスです。学習型AIによるフィルタリングでスパムやウイルスなどを検知し、自社メールサーバーへの到達前に遮断します。導入時はDNSのMXレコードを変更する方式で、各PCへのソフト導入や管理者による更新作業は不要です。電話・チャット・メールによるサポートも提供しており、設定や運用について相談できます。参考価格は1ドメイン・月額11,770円から(1年契約時、税込)です。
SpamPatrol
- ドメイン単位課金でユーザー数無制限
- 実際のスパム情報を活用した高精度フィルタリング
- クラウド型で導入・運用が簡単
ジュピターテクノロジー株式会社が提供する「SpamPatrol」は、隔離メールの確認や設定管理を効率化するクラウド型のスパム対策サービスです。隔離メッセージの検索・管理に加え、毎時の検疫通知レポートやダッシュボード、クリーンメール一覧で状況を把握できます。送信者の許可・拒否リスト、SPF機能のON/OFF、2要素認証なども搭載。標準的な設定項目は5つに絞られており、専任管理者なしで運用できる点も特徴です。参考価格は年額81,000円からです。
@Securemail Plus Anti-Spam (株式会社ケイティケイソリューションズ)
- 高精度なスパム対策エンジンで迷惑メールを自動的に排除
- セーフリストや拒否リストでフィルタリングの精度をアップ
- 1か月程度の無料トライアルあり
まとめ
スパム対策ソフトの使い方の基本は、導入時に判定の厳しさと処理方法を決め、隔離メールの確認と許可リストの管理を続けることです。利用者への周知とレポートによる見直しを加えれば、見逃しと誤検知のバランスを保ちやすくなります。運用の手間を減らせる機能を比べて、自社にあうスパム対策の製品を選びましょう。

