デスクトップ仮想化のマスターイメージ管理と設定保持
端末ごとの個別対応をなくし、管理業務を効率化する2つの機能から確認します。導入企業の情報システム部門が抱える負担を軽減する仕組みです。
マスターイメージ管理でアップデートを一括で行う仕組み
マスターイメージ管理は、OSやアプリケーションの設定を1つの基準となるイメージにまとめ、そこから複数の仮想デスクトップを展開する仕組みです。この機能があれば、セキュリティパッチやアプリの更新を管理画面から一括で適用でき、端末を1台ずつ手作業で更新する手間を省けます。
更新作業が集中管理できることで、パッチ適用の抜け漏れによるセキュリティリスクも抑えられます。従業員数が多い企業ほど、この機能による工数削減の効果は大きくなり、情報システム部門の負担軽減に直結します。
ユーザーのデスクトップ設定を保持する仕組み
仮想デスクトップにログインするたびに壁紙やアイコン配置、アプリの設定がリセットされてしまうと、利用者は毎回同じ作業を繰り返すことになります。ユーザープロファイル管理機能があれば、個人の設定情報を保存し、次回ログイン時にも同じ環境を再現できます。
この機能は、複数の端末を使い分ける従業員や、テレワークとオフィス勤務を併用する従業員にとって特に重要です。設定を毎回作り直す手間がなくなることで、業務にすぐ着手でき、利用者の満足度向上にもつながります。
デスクトップ仮想化の画面転送・操作性に関する機能
快適な操作感を左右する画面転送プロトコルについて確認します。動画再生やアプリ操作の滑らかさに直結する技術です。
画面転送プロトコルが動画再生も滑らかにする仕組み
デスクトップ仮想化では、サーバー側で処理した画面を手元の端末に転送して表示します。この転送を担う画面転送プロトコルの性能が低いと、動画再生時にカクつきや遅延が発生し、業務効率を下げてしまいます。
プロトコルの圧縮効率が高い製品であれば、限られた通信帯域でも滑らかな映像を表示できます。動画教材の視聴やWeb会議を頻繁に行う職場では、この性能差が体感しやすいポイントになるため、事前に動作を確認しておくことが重要です。
快適な操作性を実現する通信技術の確認方法
画面転送プロトコルの快適さは、カタログスペックだけでは判断しにくい部分があります。実際の業務に近い通信環境でトライアルを行い、マウス操作の追従性や文字入力の反応速度を確認しておくとよいでしょう。
拠点間の距離や回線速度によっても体感速度は変わるため、複数の拠点で試験的に利用し、どの程度の遅延が生じるかを把握しておくと安心です。動画やグラフィック処理が多い業務では、対応するプロトコルの種類もあわせて確認しましょう。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料を取り寄せて機能や特徴をさまざまな製品を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でデスクトップ仮想化の一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
デスクトップ仮想化のセキュリティ・共有機能
情報漏えい対策と、複数人での効率的な利用を支える機能を確認します。運用ルールとあわせて活用したい機能です。
私物USBメモリの接続を制限するデバイス制御
私物のUSBメモリやスマートフォンを仮想デスクトップに自由に接続できる状態は、情報漏えいのリスクを高めます。デバイス制御機能があれば、外部記憶媒体の接続を制限し、許可された機器だけを利用できる環境を構築できます。
制御の範囲を部署や役職ごとに細かく設定できる製品であれば、業務上必要な範囲だけ利用を許可するといった柔軟な運用も可能です。デバイス制御の設定変更履歴を確認できる機能があれば、監査対応の際にも役立ちます。
共有デスクトップを複数人で使い回すプール方式
プール方式は、あらかじめ用意した複数の仮想デスクトップを、利用者がログインするたびに空いているものへ割り当てる方式です。個人専用の仮想デスクトップを用意する場合に比べて、必要なリソースを抑えながら多人数での利用に対応できます。
コールセンターや交代勤務のある職場など、利用者が入れ替わる環境に向いている方式です。個人設定を保存できる仕組みとあわせて使えば、プール方式でも一定の使いやすさを保ちながら運用できます。
デスクトップ仮想化の運用を支える監視機能
安定した運用を続けるために欠かせない、稼働状況の監視について確認します。トラブルの早期発見にもつながる機能です。
CPUやメモリの稼働状況を監視する機能
仮想デスクトップは複数の仮想マシンを1台のサーバー上で稼働させる仕組みのため、CPUやメモリの使用状況を把握しておかないと、動作が重くなる原因を特定しにくくなります。稼働監視機能があれば、リソースの消費状況をリアルタイムで確認できます。
閾値を超えた際に管理者へ通知できる機能があれば、負荷が高まる前に対策を打てます。利用者数の増加やアプリの追加を検討する際にも、監視データをもとに必要なリソース量を見積もりやすくなります。
監視データを運用改善に活用する方法
稼働監視で得られたデータは、日々のトラブル対応だけでなく、中長期的な運用改善にも活用できます。定期的にレポートを確認し、負荷が高い時間帯や部署を把握しておくと、サーバー増強やライセンス追加の判断材料になります。
過去のデータを蓄積できる製品であれば、季節や繁忙期による利用傾向の変化も分析しやすくなります。監視結果を情報システム部門だけでなく、経営層への報告資料としても活用すると、投資判断がしやすくなります。
デスクトップ仮想化の機能を活用できる製品例
ここまで紹介した機能をどのように実現できるのか、具体的な製品例を見ていきましょう。自社の規模や運用体制に合わせて比較検討する際の参考にしてください。
リモートPCサービス
- データセンターに用意された物理PCをサービスとして利用する形態
- 1台・1ヶ月からのスモールスタートもできるため導入がしやすい
- 1ユーザが1台を専有でき、安定したパフォーマンスを実現
株式会社リンクが提供する「リモートPCサービス」は、物理PCをクラウド経由で利用できるサービスで、マスターイメージ管理や集中管理コンソールに対応しています。1台からスモールスタートできるため、中小企業でも導入しやすい点が特徴です。
Amazon WorkSpaces導入支援サービス
- オンプレミスと同等の強固なセキュリティを実現
- 正確なコストシミュレーション
- APNパートナーの豊富なノウハウ
株式会社TOKAIコミュニケーションズが提供する「Amazon WorkSpaces導入支援サービス」は、Amazon WorkSpacesの導入から運用までを支援するサービスです。Active Directory連携や多要素認証に対応しており、24時間365日のサポートデスクを利用できます。
クラウドVDIソリューション (TD SYNNEX株式会社)
- 場所を選ばず使えるクラウドVDI
- データを持たない構成で情報漏えいリスクを低減。
- ユーザー数・性能を柔軟に増減できるDaaS。
CitrixVirtualAppsandDesktops (シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社)
- あらゆるデバイスにアプリとデスクトップを配信
- ハイブリッドワーク環境の最適化と生産性向上
- 高度なセキュリティでデータ保護
Azure Virtual Desktop (日本マイクロソフト株式会社)
- Windowsのマルチセッション仮想化を多人数に低コストで提供。
- デスクトップ環境と単一アプリの配信に対応する柔軟な利用形態
- Azure管理でGW不要。運用・スケールが容易に。
Amazon WorkSpaces (アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社)
- 99.9%ものアップタイムSLAを誇る安定性
- 端末上にデータを残さない高セキュリティ体制
- 高性能インフラによりリモートワークを支援
まとめ
デスクトップ仮想化には、マスターイメージ管理、画面転送プロトコル、デバイス制御、プール方式、稼働監視などさまざまな機能が備わっています。自社の課題や利用シーンにあわせて、必要な機能の優先順位を整理することが重要です。まずは資料請求から各機能の詳細を確認してみてください。


