VDI導入にかかる費用
ここではVDIの概要とVDI導入による費用、効果について説明します。
VDIとは
VDIとは、仮想デスクトップ基盤(Vartual Desktop Infrastructure)の略で、OSやアプリケーションなどのデスクトップ環境をサーバ上に再現したシステムです。サーバ上にある仮想デスクトップ環境を遠隔地にあるユーザー端末に転送させることで、端末にデータを残さず作業ができます。
導入コスト:高額
物理PCを用意する際の相場は1台あたり10万円前後です。しかし、VDI環境を構築したときにかかるPC1台あたりの費用は20万円から30万円前後と高額です。
VDI環境を構築するためには、以下の費用が発生するためです。
- 【ハードウェア】
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- ■VDI専用のサーバー
- ■ストレージ
- ■ネットワーク機器
- 【ソフトウェア】
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- ■VDI環境を構築するソフトウェア(VMware、Citrix XenDesktopなど)
- ■VDI環境で利用するOS(ライセンスを追加する)
効果:運用コストの削減
大企業の場合、PC端末の数が多いためセットアップや対応に時間がかかります。加えて、PCが破損した際の購入費用も高額になるだけでなく、代替機の利用によるパフォーマンス低下も懸念されるでしょう。
そこでVDI環境を構築していれば、従来よりも対応時間を減らし運用負荷を軽くできます。従来の端末ごとに実施していた設定やメンテナンス、ソフトのインストール・更新もサーバ側で集中管理できます。また、新しい端末をVDIに接続するだけで、今までと同じ環境で利用可能です。PCの購入費用だけでなく、システム担当者の人件費も大幅に削減できるでしょう。
VDI製品は一般的に稼働時間が長く、利用頻度が高い傾向にあります。そのため、VDI構築による投資に対して効果が高く、初期費用が高額でも1年かからずに回収できることが多いとされています。VDIを導入すれば必ず効果があるわけではありませんが、企業によっては高い効果が期待できます。
VDI導入コストを安く抑えるためには
VDIの導入コストはPC1台あたり20万円から30万円前後と高額なため、導入コストの問題でVDI環境の構築をためらうこともあるのではないでしょうか。
単純にVDI導入コストを安く抑えるには、導入費用や運用コストが安い仮想デスクトップサービスを選ぶことが一番の対策になります。しかし、費用が安いサービスが必ずしも自社の業務に適しているというわけではありません。
そのため、「自社に合った仮想デスクトップサービスを選び、VDI導入の費用対効果を最大にする」ことを目的に導入サービスを検討することがおすすめです。
以下の記事では、人気のVDIサービスを比較して紹介しています。選定ポイントや注意点も解説しているので、導入検討の参考にしてください。
VDI導入のメリット
VDIを導入するときには、メリットの把握が大切です。運用コスト削減以外のVDI導入メリットは、以下の2つが挙げられます。
- ・一元管理・セキュリティ強化が可能
- ・多様なワークスタイルに柔軟に対応
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
一元管理・セキュリティ強化が可能
VDIを導入し仮想デスクトップ環境を構築すると、ユーザー側でセキュリティ対策をする必要はありません。デスクトップの環境はすべてサーバ側で集中管理するため、問題が発生しても迅速に対応できるほか、セキュリティポリシーの適用も容易です。
また、ユーザー端末にデータを残さない運用にすることで、端末を紛失しても情報漏えいの心配がありません。ハードディスクがないシンクライアント端末を利用すれば、データを端末に保存できないため便利です。
多様なワークスタイルに柔軟に対応
VDIを利用すれば在宅ワークなど多様なワークスタイルにも柔軟に対応できるため、業務の効率化を図れます。時短勤務やフレックス制も採用しやすく、場合によっては人材不足を解消できるでしょう。
また、地震などの災害が発生して事務所が使用できない状態でも、VDIサーバが無事であれば事業継続が可能です。自宅からサーバにアクセスできれば業務を行えるため、BCP対策にも有効でしょう。
費用対効果を検証しVDIで環境を整えよう
一般的に、VDI環境の構築にはある程度の費用が必要ですが、費用対効果は高いとされます。
VDI導入によるコストメリットを実感するのは主に運用面でしょう。サーバ側でデスクトップ環境を集中管理できるため、運用担当者の負荷を大幅に削減します。
すべての企業にメリットがあるわけではないため、費用対効果を検証してからVDI環境を構築しましょう。