デスクトップ仮想化のディレクトリ・認証基盤連携
アカウント管理の効率化に欠かせない、認証基盤との連携について確認します。情報システム部門の運用負担を左右する重要な観点です。
Active Directoryとシームレスに連携する仕組み
Active Directory(AD)と連携できるデスクトップ仮想化システムでは、社内で管理しているユーザー情報や組織構造をそのまま仮想デスクトップの認証に利用できます。個別にアカウントを作り直す手間が省け、情報システム部門の管理負担も軽減されます。
異動や退職があった際も、AD側の情報を更新するだけで仮想デスクトップ側のアカウントに反映される仕組みがあれば、アカウント管理の抜け漏れを防ぎやすくなります。オンプレミスのADとクラウド版のAzure ADの両方に対応しているかも、事前に確認しておくとよいでしょう。
ゼロトラストやIdPと連携しシングルサインオンを実現する方法
ゼロトラストの考え方を取り入れた運用では、社内外を問わずアクセスのたびに認証を行う仕組みが求められます。IdP(アイデンティティプロバイダー)と連携できるデスクトップ仮想化システムであれば、1つのIDで複数のシステムにログインできるシングルサインオン(SSO)を実現しやすくなります。
SSOを導入すると、利用者はパスワードを何度も入力する手間が省け、情報システム部門もパスワード再発行対応の件数を減らせます。対応しているIdPの種類や連携方式は製品によって異なるため、自社が利用しているサービスとの相性を確認しておくことが重要です。
デスクトップ仮想化のセキュリティ強化連携
不正アクセスを防ぐための連携機能を確認します。多要素認証との組みあわせによって、認証の安全性を高められます。
MFA(多要素認証)と連携しやすい仕組み
パスワードだけの認証は、漏えいした際に不正アクセスを許してしまうリスクがあります。MFA(多要素認証)と連携できるデスクトップ仮想化システムであれば、パスワードに加えてスマートフォンアプリやワンタイムパスワードによる認証を組みあわせられます。
MFAの連携方式には、専用アプリを使うものや、既存の認証サービスと接続するものなどさまざまな種類があります。自社ですでに導入しているMFAサービスと連携できるかを、契約前に具体的に確認しておくと導入がスムーズです。
認証強化とあわせて確認したい運用ポイント
MFAを導入すると、利用者はログイン時にひと手間かかります。業務への影響を最小限にするには、リスクの高い操作の際だけ追加認証を求めるといった柔軟な設定ができる製品を選ぶことが有効です。
利用者への周知や操作方法の説明を事前に行っておくと、導入後の問い合わせ件数を抑えられます。認証エラーが発生した際のサポート体制も、あわせて確認しておくと安心です。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料を取り寄せて機能や特徴をさまざまな製品を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でデスクトップ仮想化の一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
デスクトップ仮想化の業務ツール・社内システム連携
日常業務で使うツールとの連携について確認します。Web会議の快適さや、既存ファイル資産の活用に関わる観点です。
Microsoft Teamsを最適化連携で快適に動かす仕組み
仮想デスクトップ上でMicrosoft TeamsのようなWeb会議を利用すると、映像や音声の処理がサーバー側とクライアント側の両方を経由するため、通常より遅延が生じやすくなります。Teams向けの最適化連携に対応した製品であれば、音声や映像の処理を利用者の端末側で直接行い、遅延や画質の劣化を抑えられます。
Teams向けの最適化連携としては、音声・映像処理をクライアント端末側にオフロードする仕組みが代表的で、対応の有無や方式は製品によって異なります。自社で利用しているツールが最適化連携の対象に含まれているかを確認し、実際に会議を行うトライアルを実施して遅延の程度を体感しておくと安心です。
社内のファイルサーバーと高速に連携する方法
オンプレミスのファイルサーバーに保存された資料を仮想デスクトップから利用する場合、通信経路によっては表示や保存に時間がかかることがあります。ファイルサーバーとの連携性が高い製品であれば、既存の資産をそのまま活用しながら、快適な操作性を維持できます。
アクセス権限の設定がファイルサーバー側と仮想デスクトップ側でどのように連動するかも、事前に確認しておきたいポイントです。大量のファイルを扱う部署では、実際のデータ量に近い条件で動作を検証しておくとよいでしょう。
デスクトップ仮想化の端末管理連携
専用OSとの連携による端末管理の効率化について確認します。管理対象の端末が多い企業ほど重要な観点です。
専用のシンクライアントOSと連携して端末を管理する仕組み
専用のシンクライアントOSと連携できるデスクトップ仮想化システムでは、端末側に業務データを残さない設計にしやすく、紛失や盗難時の情報漏えいリスクを抑えられます。OSの起動から仮想デスクトップへの接続までを自動化できる製品であれば、利用者の操作負担も軽減されます。
既存のPCをシンクライアント化するソフトウェアに対応しているかも、初期投資を抑えたい企業にとって重要な確認点です。端末の一元管理機能があれば、更新やトラブル対応も情報システム部門でまとめて行いやすくなります。
連携性を重視したデスクトップ仮想化製品の選び方
ここまで解説した連携要件を踏まえ、AD連携やMFA連携、集中管理のしやすさに強みを持つ製品を紹介します。自社の認証基盤や運用体制との相性を確認しながら比較検討する際の参考にしてください。
リモートPCサービス
- データセンターに用意された物理PCをサービスとして利用する形態
- 1台・1ヶ月からのスモールスタートもできるため導入がしやすい
- 1ユーザが1台を専有でき、安定したパフォーマンスを実現
株式会社リンクが提供する「リモートPCサービス」は、社内のマスターイメージを一元管理できる集中管理コンソールに対応しており、物理PCをクラウド経由で利用する形態のサービスです。1台からスモールスタートできるため、まずは一部の部署や端末から連携運用を試したい中小企業に向いています。
Amazon WorkSpaces導入支援サービス
- オンプレミスと同等の強固なセキュリティを実現
- 正確なコストシミュレーション
- APNパートナーの豊富なノウハウ
株式会社TOKAIコミュニケーションズが提供する「Amazon WorkSpaces導入支援サービス」は、Amazon WorkSpacesの導入から運用までを支援するサービスです。Active Directory連携や多要素認証に対応しており、24時間365日のサポートデスク体制も整っているため、認証基盤との連携を重視する企業の導入負担を軽減できます。
Azure Virtual Desktop (日本マイクロソフト株式会社)
- Windowsのマルチセッション仮想化を多人数に低コストで提供。
- デスクトップ環境と単一アプリの配信に対応する柔軟な利用形態
- Azure管理でGW不要。運用・スケールが容易に。
Amazon WorkSpaces (アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社)
- 99.9%ものアップタイムSLAを誇る安定性
- 端末上にデータを残さない高セキュリティ体制
- 高性能インフラによりリモートワークを支援
CitrixVirtualAppsandDesktops (シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社)
- あらゆるデバイスにアプリとデスクトップを配信
- ハイブリッドワーク環境の最適化と生産性向上
- 高度なセキュリティでデータ保護
クラウドVDIソリューション (TD SYNNEX株式会社)
- 場所を選ばず使えるクラウドVDI
- データを持たない構成で情報漏えいリスクを低減。
- ユーザー数・性能を柔軟に増減できるDaaS。
まとめ
デスクトップ仮想化の連携性は、Active Directoryやゼロトラスト基盤、多要素認証、Web会議ツール、ファイルサーバーなど、連携先によって得られる効果が異なります。自社が重視するセキュリティ要件や業務フローにあわせて、連携範囲を具体的に確認することが重要です。まずは資料請求から連携の詳細を確認してみてください。


