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ハイブリットアプリとは?仕組みやメリット・デメリットを解説

2025年12月04日 最終更新

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ハイブリットアプリとは?仕組みやメリット・デメリットを解説

iOSやAndroidのアプリ開発を効果的に行える「ハイブリッドアプリ」。しかし、ハイブリッドアプリの仕組みが分からず、開発に踏み切れていないことも多いのではないでしょうか。ハイブリッドアプリを有効活用すれば、アプリ開発の幅が広がるでしょう。

そこでこの記事では、ハイブリッドアプリについて詳しく解説していきます。

この記事は2019年8月時点の情報に基づいて編集しています。
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目次

    ハイブリッドアプリとは

    まずは、ハイブリッドアプリとはどのようなものか見ていきましょう。

    Webサイト制作の技術で作られたモバイルアプリのこと

    ハイブリッドアプリとは、Webサイトを作成する技術で開発されたiOSやAndroidのアプリのことです。基本的にiOS・Androidのカメラ・GPSなどのネイティブアプリを開発する際には、SwiftやJavaといった言語を利用します。

    しかし、ハイブリッドアプリの場合はHTML5・CSS3・JavaScriptなど、Webサイトの構築時に用いるものが使われます。

    また、Webアプリのようにブラウザ上で動作するのではなく、OSに標準搭載されたWebView上で動作するのが特徴です。端末上のネイティブ環境で動作し、コンテンツはWebの仕組みを読み込むため、「ハイブリッド」なのです。

    PWAとは表示経路が違う

    iOSやAndroidで利用できるアプリには、端末本体で動作するネイティブアプリとWeb上で動作するWebアプリがあります。このWebアプリの中にはPWAと呼ばれる種類があり、近年使われるケースが増えています。

    PWAとは「Progressive Web Apps」の略であり、ネイティブアプリとWebアプリの両面を備えたアプリです。ハイブリッドアプリと似た仕組みですが、表示される方法が異なります。PWAはネイティブアプリのように使えるWebアプリであるため、ブラウザ上で表示されます。

    ハイブリッドアプリの場合は、Webの仕組みを使って端末上で表示されるのが特徴です。

    ハイブリッドアプリの仕組み

    ハイブリッドアプリが動作する仕組みには、WebViewが大きく関わっています。

    このWebViewとは、iOS・Androidなどのスマートフォン向けのOSで使われる機能のことです。主にネイティブアプリにブラウザの機能を取り込むために使われます。そのため、WebViewを使えばアプリにWebページを表示する機能を開発・実装しなくても組み込めます。

    アプリの開発時にWebViewを利用するためのコードを加えるだけで、アプリにWebページを表示することが可能です。このWebViewは単体ではなくフレームワークと一緒に使われています。主にCordovaのようなフレームワークが使われることがほとんどです。

    このようなフレームワークに、ハイブリッドアプリの開発に必要な機能や仕組みが含まれています。

    ハイブリッドアプリのメリット・デメリット

    近年では、ハイブリッドアプリのメリットが注目され、開発件数も増えています。しかし、同時にデメリットもあるため慎重に開発しなければなりません。ここからは、どのようなメリットとデメリットがあるのか詳しく見ていきましょう。

    メリット:開発コストを抑えられる

    通常、iOSやAndroid向けのアプリを開発する際には、専用の開発環境や知識、技術が求められます。また、iOS向けとAndroid向けの両方を開発するためには、同じアプリを別々のOSで動かせるように2つ開発する必要があります。

    ハイブリッドアプリの場合、アプリを開発する言語の習得は不要であり、HTML5・CSS3・JavaScriptが使えれば開発可能です。そのため、今までにWebアプリの開発経験があれば開発しやすいでしょう。つまり、開発に必要な教育コストや人材コストを削減できます。

    また、ハイブリッドアプリは基本的にiOSとAndroidの両方で動作できるため、1つのアプリを開発するだけで十分です。そのため、開発コストも半分に抑えられるでしょう。

    メリット:メンテナンスを容易に行える

    iOSやAndroidのアプリを開発する際には、OSのバージョンに合わせたテストが必要です。OSがバージョンアップすれば、その都度修正・テストを行わなければなりません。また、アプリをアップデートするときも、端末側で再インストールする必要があるケースも考えられます。

    ハイブリッドアプリであれば、Webで表示する仕組みとなっているためOSによる影響を受けにくいです。また、アプリの内容を変えるときもサーバ側のみ変更すれば良いため、容易にメンテナンスできます。

    デメリット:スムーズに動作させるのが難しい

    ハイブリッドアプリのデメリットは、Web通信が求められるためネイティブアプリよりも動作が重いことです。実際にネイティブアプリはOS上で最適な動きができるように設計されています。

    ハイブリッドアプリでネイティブアプリと同等の滑らかさを求めると、開発のハードルが高くなる可能性もあるため注意してください。

    デメリット:細かな変更に対応しづらい

    ハイブリッドアプリを開発する際は、特定のフレームワークを使うのが一般的です。例えば、GPSやカメラなどのネイティブアプリの機能と連動させるためには、Cordovaのプラグインが必要になるでしょう。

    活用するフレームワークによってプラグインの種類は限定されるため、開発の幅は狭いといえます。もちろん個人で機能を開発することも可能ですが、時間と技術が必要になるでしょう。

    このように、フレームワークに依存しやすいハイブリッドアプリでは、細かい変更には対応しづらいため注意が必要です。

    柔軟な機能追加や開発効率を重視するなら、開発ツールの活用もおすすめです。「自社に合う製品を診断してみたい」という方向けの診断ページもあります。
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    ハイブリッドアプリ比較!おすすめ4選

    最後に、ハイブリッドアプリの開発におすすめの環境を紹介していきます。

    Monaca

    Monacaは、アシアル株式会社が運営しているハイブリッドアプリ開発のプラットフォームです。Web上にアプリを開発する環境が揃っているため、自身で環境を構築する必要はありません。また、ネット環境さえあればさまざまなハイブリッドアプリの開発が可能です。

    例えば、Monacaを使うことでWindowsでもiOSアプリの開発を行えます。

    Apache Cordova

    Apache Cordovaは、アドビシステムズ社によって提供されているアプリ開発環境のオープンソースです。HTML5・CSS3・JavaScriptを利用し、iOS・AndroidといったさまざまなモバイルOSに対応しています。

    開発されてから時間が経過しているため、公開されているリソースやプラグインの数は豊富です。

    Xamarin

    Xamarinは、マイクロソフト社が提供しているクロスプラットフォームの開発環境です。iOS・Android・WindowsなどのOSに対応しており、ネイティブアプリも開発できます。主にC#を用いて開発を行えるもので、Mac版の開発環境も存在しています。

    React Native

    React Nativeは、Facebookが開発したJavaScriptのフレームワークです。開発した1つのコードでiOS・Androidの両方で動くものを作れるため、開発工数を削減できます。また、ほかの環境と違い、WebViewではなくネイティブ環境で描画されることが特徴です。

    ハイブリッドアプリを利用し、開発を効率化しよう!

    ハイブリッドアプリは、今までWebアプリの開発経験があれば手軽に取り組むことができるアプリです。技術を習得する必要がなく、1つのコードでiOS・Androidの両OSで動くため、開発工数を削減できるでしょう。ハイブリッドアプリを活用して開発を効率化してください。

    また、ハイブリッドアプリに関わらず、システム開発のあり方を改善したい場合は開発ツールの導入も検討しましょう。

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