評判が良いストレスチェックを見極める前提
評判の良さは、人によって基準が異なります。製品を選ぶ前に、何を根拠に良いと判断するのかを整理しておくと、情報の取捨選択がしやすくなります。まずは、評判にあたる情報の種類と、読み方の前提を確認しましょう。
評判にあたる情報の種類を整理する
評判にあたる情報には、利用者の口コミ、シェアや導入実績の数字、第三者の認証、満足度の調査などがあります。それぞれ、確かさや使い道が異なります。例えば、運用の手間を知りたいのか、情報管理の安全性を知りたいのかで、見るべき情報は変わるため、調べる目的を決めてから集めましょう。
口コミは個人の感想であり、数字は集計の条件によって意味が変わります。認証は審査を受けた範囲が限られます。複数の情報を組み合わせ、自社の条件にあうかを確かめることが大切です。
評判より先に制度への適合を確かめる
ストレスチェックは労働安全衛生法にもとづく制度で、常時使用する労働者が50人以上の事業場では、年1回の実施が義務です。評判が良くても、制度に沿った運用ができなければ意味がありません。
実施者を医師や保健師などが担えるか、結果を本人の同意なく事業者に提供しない設計か、といった点は評判以前の前提です。厚生労働省の資料に沿った調査票を使えるかも、あわせて確認しましょう。この前提を満たしたうえで、評判を比べると失敗を防ぎやすくなります。
評価の言葉を基準とセットで読む
口コミやランキングには、使いやすい、手厚い、安心といった評価の言葉がよく登場します。これらは、何を基準にそう判断したのかが分からなければ、比較の材料になりません。
例えば、手厚いサポートとあれば、どの作業を誰が支援してくれたのかを読み取りましょう。基準が書かれていない評価は参考程度にとどめ、事実が確認できる情報を優先するのが安全です。比較表を自分で作り、基準ごとに整理すると、評価の言葉に流されにくくなります。
口コミや評判の情報を読み解く方法
口コミは身近に感じられる情報で、投稿者の立場や条件によって内容が大きく変わります。参考にするときの見方を、3つの観点から整理します。口コミを集める前に、見る基準を決めておくと、情報に振り回されません。
投稿者の立場と利用場面を確かめる
口コミを書いた人が、人事の担当者なのか、産業医なのか、受検した従業員なのかで、評価の観点は異なります。担当者は運用の手間を、受検者は回答のしやすさを見ています。同じ製品でも、立場によって評価が分かれる場合があります。
投稿者の会社の規模や業種も重要です。数百人規模の会社の感想が、数十人規模の会社にそのままあてはまるとは限りません。自社に近い立場の声を探し、可能であれば同じ規模や業種の利用者に導入後の運用を直接聞くと、参考になります。
自社の条件との違いを比べる
良い評判があっても、その会社がどのような条件で使っていたかによって、結果は変わります。人事システムの有無や、事業場の数、受検者の働き方などが条件の例です。こうした前提が違うと、同じ製品でも評価は変わります。
自社の状況を書き出し、口コミの背景と照らし合わせましょう。条件が大きく異なる場合は、評判をそのまま信じず、デモや問い合わせで自社の場合の動きを確かめることが重要です。気になる点は、記録に残して比較に使いましょう。
情報源と更新時期を確認する
口コミは、投稿された時期によって内容が古くなります。制度の改正や製品の更新があれば、以前の評価が現在の状態を表さない場合があります。特に、制度の運用ルールが変わった時期をまたぐ情報には注意しましょう。
単一のサイトだけで判断せず、複数の情報源を照らし合わせましょう。運営会社が製品を提供している公式の事例と、第三者による情報とでは性質が異なるため、区別して読むことが大切です。投稿の日付が確認できない情報は、優先度を下げて扱いましょう。
シェアや導入実績の数字を確認する基準
シェアや導入社数、上場企業での採用実績といった数字は、評判を示す材料として目を引きます。ただし、数字の根拠を確かめなければ、比較には使えません。確認点を、表にまとめて読み解きます。
| 数字の種類 | 確認したい点 |
|---|---|
| シェア | 調査の主体、対象、時点、集計の方法 |
| 導入社数 | 契約数か利用数か、無料利用を含むか |
| 採用実績 | 自社の規模や業種に近いか、公開の許可があるか |
シェアの調査条件を見る
シェアは、どの市場を対象に、誰が、いつ調べたのかによって数字が変わります。調査を行ったのが提供会社か第三者の機関かも、確認したい点です。対象に自社の規模や業種が含まれるかや、調査の方法がアンケートか販売数の集計かによっても、数字の意味は変わります。
対象とする市場が異なると、同じ製品でも順位が変わります。数字だけを見て、他の製品より優れていると考えるのは避けましょう。調査の条件が公開されているか、時点が古くないかを、まず見てください。
導入社数の数え方を確かめる
導入社数は、契約した会社の数なのか、実際に利用された会社の数なのかで意味が異なります。無料の体験を含むか、グループ会社を別に数えるかによっても変わります。数え方が公開されていないと、他の製品の社数と並べて比べることはできません。
社数が多いことは、必ずしも自社にあうことを意味しません。会社の規模や業種の分布も、あわせて確認すると判断に役立ちます。不明な点は、提供会社に質問して記録に残しましょう。
上場企業での採用実績を読み解く
上場企業での採用実績は、安心感につながる情報の一つです。ただし、全社で利用しているのか、一部の部署や拠点で利用しているのかで、意味は大きく変わります。
自社の規模や業種、事業場の数に近い事例かどうかを確認しましょう。事例の公開には企業の許可が必要なため、掲載されていないことが実績の少なさを示すとは限りません。実績の詳細を問い合わせる際は、利用している部署の規模や導入からの経過期間を聞くと、中身を判断しやすくなります。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でストレスチェックの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
セキュリティ認証と個人情報の取り扱い
ストレスチェックの結果は、特に配慮が必要な個人情報です。認証の取得状況と、制度上求められる取り扱いの両面から、安心して任せられるかを確認しましょう。認証は安全性の目安の一つであり、それだけで十分とは限りません。
ISMS認証とプライバシーマークの違いをおさえる
ISMS認証は、組織の情報セキュリティの管理体制が、国際規格のISO/IEC 27001にもとづく基準を満たしているかを審査する制度です。情報全般の管理の仕組みを評価します。取引先の審査でも、よく確認される制度の一つです。
プライバシーマークは、個人情報を適切に取り扱う体制が整っている事業者を認定する制度です。目的が異なるため、どちらか一方があれば十分とは限りません。両方の取得状況を確認しましょう。
認証の範囲と有効期間を確認する
認証は、組織全体ではなく、特定の部署や事業所、サービスだけを対象にしている場合があります。ストレスチェックのサービスが認証の対象に含まれているかを確かめましょう。認証の範囲は、証明書や公開情報で確認できます。
認証には有効期間があり、定期的な審査や更新が行われます。取得したという事実だけでなく、現在も有効かどうかを、認証機関の公開情報などで確認してください。更新の時期が近い場合は、更新の予定も聞いておくと安心です。
ストレスチェック特有の取り扱いルールを確かめる
認証の有無とは別に、ストレスチェック制度が定める取り扱いの確認も必要です。結果は本人の同意なく事業者に提供できず、事業者が見られる範囲を限る設計が求められます。同意の取得方法が画面上で分かりやすいかも、確認したい点です。
同意を得て事業者に提供された結果の記録は5年間の保存が定められており、保存場所や削除の方法も確認が必要です。外部のサービスに委託する場合は、事業者が委託先を適切に監督する必要がある点にも注意しましょう。結果の閲覧履歴を確認できる製品は、管理の面で安心です。
満足度を自社で確かめる方法
他社の評判は参考になりますが、最終的に自社にあうかを決めるのは、自社での確認です。導入前にできる確認方法を整理します。評判と自社での確認を組み合わせると、判断の精度が高まります。
デモや体験で担当者が評価する
無料の体験環境やデモがあれば、担当者が実際に操作して評価しましょう。対象者の登録や受検案内の送信、結果の確認といった一連の作業を試すと、運用のイメージが具体的に描けます。
評価は、感想だけで終わらせず、項目ごとに点数や所見を残しておくのがおすすめです。複数の担当者で評価すると、個人の好みに左右されにくくなります。評価項目は、操作のしやすさや結果の見やすさなど事前に決め、結果を社内で共有すると稟議の資料にも使えます。
受検者の声を集める
導入後は、受検者の声を集めて改善に役立てましょう。回答のしやすさや、結果の見やすさについて、短いアンケートで確認する方法があります。質問が分かりにくい、案内メールが見つけにくいといった声は、運用の改善に直結します。
受検率も、使い勝手を見る指標の一つです。ただし、受検は労働者の義務ではないため、受検を強制するような働きかけは避けましょう。声は匿名で集め、自由記述欄を設けると、画面の分かりにくい点や案内への要望を把握できます。
各社に確認する質問をまとめる
評判の確かめ方を整理すると、各社に確認する質問は次のとおりです。回答を同じ書式で記録しておくと、比較しやすくなります。質問の順番は、制度への適合から始めると、前提を満たさない製品を早めに絞り込めます。
特に、数字や認証については、根拠となる資料の提示を依頼しましょう。資料が示せない場合は、その理由も聞いておくと、判断の材料になります。口頭の説明だけでなく、書面やメールで回答をもらうと、後から見返せて社内の共有にも役立ちます。
- ■制度への適合
- 実施者の体制や、結果を本人の同意なく提供しない設計になっているか
- ■数字の根拠
- シェアや導入社数の調査条件や数え方を説明できるか
- ■認証
- 認証の種類と範囲、有効期間を確認できるか
- ■体験
- デモや体験環境で、運用の流れを試せるか
運営体制を確認したいストレスチェック
評判の確かめ方の一環として、運営体制やサービスの内容を確認しやすい製品を掲載します。
ファースト・ストレスチェック
- 厚労省準拠の57項目版と80項目版をWebと紙で受検可能
- 20言語での回答に対応
- 集団分析や高ストレス者への面談など、アフターケアも対応
株式会社マイシェルパが提供する「ファースト・ストレスチェック」は、精神科専門医が運営するストレスチェックサービスです。エビデンスにもとづくサービス設計をうたい、厚生労働省の制度に準拠した機能を備えています。Web受検と紙の受検に対応し、集団分析や医師面談、評価レポートの作成、個別相談窓口など、実施後の対応に関する機能も用意されています。PCとスマートフォンの両方で利用でき、運営体制や提供範囲は資料請求で詳しく確かめられます。
ソシキスイッチ ストレスチェック
- 東大発IT企業としての技術力を応用し、低コスト・短期納品を実現
- 当社より安い見積もりがありましたらそこから更にお値引きします
- 社内完結型のため最短2週間で納品!実施完了まで約1ヶ月!
株式会社情報基盤開発が提供する「ソシキスイッチ ストレスチェック」は、独自の自動処理技術を活用したストレスチェックサービスです。担当者の事務的な負担を軽減しながら、スピーディーに正確な調査が行えるとしています。短期間での納品と、社内で完結する運用を特徴に掲げ、全ての規模に対応するサービスです。評判とあわせて、サービスの仕組みや提供範囲を自社の条件に照らして確認したい場合の候補で、詳しい内容は資料請求で確かめられます。
アドバンテッジEAP (株式会社アドバンテッジリスクマネジメント)
- 職場メンタルヘルス特化のEAP
- 医療チームによる専門的支援
- 予防と早期発見を重視する。
LLaxforest (SOMPOヘルスサポート株式会社)
- SOMPOグループの信頼と実績の専門性
- 3要素を網羅した健康促進
- 100超の動画でパーソナライズ施策提供
ストレスチェッカー (株式会社HRデータラボ)
- 東洋大学との共同研究でストレスレベルを可視化
- 日本産業衛生学会への協賛実績あり
- 「ヒューマンキャピタル2018」に出展
ストレスチェックに関するよくある質問
ストレスチェックの評判についてよくある質問と回答をまとめました。
- ■Q1:口コミが少ない製品は、評判が良くないと考えるべきですか?
- A:口コミの少なさだけでは判断できません。公開されている情報が少ないだけの場合もあります。制度への適合や認証、デモでの確認結果など、他の情報とあわせて確かめましょう。
- ■Q2:評判の良い製品を選べば、導入後に問題は起きませんか?
- A:評判が良くても、自社の規模や運用体制にあわない場合があります。担当者の人数や連携先のシステムなど、自社の条件で確かめましょう。導入後も運用の振り返りを行うことが大切です。
- ■Q3:セキュリティ認証があれば、ストレスチェックの結果も安全ですか?
- A:認証は管理体制の目安の一つで、安全を保証するものではありません。認証の対象範囲と有効期間を確認しましょう。あわせて、結果の閲覧権限や同意の取り扱いも確かめる必要があります。
- ■Q4:社内での評価は、どのように集めればよいですか?
- A:試用した担当者の所見や、受検者へのアンケートが参考になります。匿名で意見を出せる形にし、回答を強制しないようにしましょう。
まとめ
評判の良いストレスチェックを見極めるには、制度への適合を前提に、口コミの背景、数字の根拠、認証の範囲を確かめることが大切です。さらに、デモや体験で自社の担当者が評価すると、評判だけでは分からない違いが見えてきます。自社の運用にあう製品を選ぶため、複数の製品の資料を請求して比較してみてください。

