フリーのネットワーク監視ツール7選(4月24日時点)
フリーのネットワーク監視ツールを7つ紹介します。
CurrPorts
ローカルコンピュータのTCP/IP・UDPポートのリストを表示する監視ツールです。それぞれのポートの状態を確認できます。さらに、不要なポートを開いたプロセスを終了し、その情報をテキストファイルとして保存する機能もあります。
OpManage
ネットワークそのものや、ネットワーク機器であるサーバだけでなく、ミドルウェアも監視できるのが特徴です。30日間の評価版ではすべての機能を利用でき、その後は対象機器が10デバイスのみの無料版を使えます。
Watchdog
人工知能を活用し、IoTやアプリのデータをリアルタイムに監視するツールです。タイマーをあらかじめセットし、その時間内にデータが受け取れなかった場合に通知されます。無料版ではタイマーや保存可能履歴の数に制限があります。
ThirdEye
直感的な操作でネットワーク監視できる製品です。ダッシュボードを利用して自在な画面で帯域幅、スループット、レイテンシー、エラー等をモニタリングできます。30日の無償評価版をすぐにご利用できます。
Ipswitch
複数の製品群からなり、ネットワーク帯域幅や設定ファイル、仮想マシン、Syslogデータなどの管理を支えます。無料版では9種類の製品を利用できますが、インターフェースがすべて英語なので注意しましょう。
PRTG Network Monitor
Pingによる死活監視を実現するツールです。無料製品でも最大100項目を監視でき、機能や使用期間に制限がありません。Windowsで利用できるため、Webサーバなどの環境が不要で、専門知識がなくても使いやすい製品です。
パトロールクラリス
ネットワーク機器やストレージ機器など、さまざまな機器を監視できる製品です。60種類以上もの監視機能を備えており、無料版ではそのうち2つを利用できます。そのほか、レポート機能やアクション機能も利用可能です。
フリーのネットワーク監視ツールで出来ることは?
フリーのネットワーク監視ツールではどのようなことができるのでしょうか。
SNMP監視
フリーのツールではSNMP監視が可能です。
SNMP監視とは、社内のネットワークが正常に動いているかを確認することです。監視用のソフトウェアをSNMPマネージャー、監視される対象をSNMPエージェントと呼びます。具体的な監視対象は、ルーターやスイッチ、サーバなどのネットワーク機器です。
フリーのネットワーク監視ツールでも、このSNMP監視を実現可能です。
死活監視
死活監視機能も備えています。これは、ネットワーク内の機器が正常に作動しているかを確認することです。
一般的には、Pingコマンドというコマンドを利用します。Pingコマンドに対して正常な応答があれば、その機器は正常に動いているということです。この時に利用するプロトコルを、ICMPといいます。このことから、死活監視はPing監視・ICMP監視とも呼ばれます。
ビジネスにおいてネットワークの停滞は大きな損失を生むため、死活監視は欠かせません。フリーのネットワーク監視ツールでも対策を実現できます。
フリーのネットワーク監視ツールのデメリットは?
フリーのネットワーク監視ツールには、どのようなデメリットがあるのでしょうか。
機能が制限される
一部の機能が制限されます。たとえば、以下のような例があります。
- ■監視対象デバイス数が限られる
- ■登録ユーザー数が限られる
- ■一部の監視機能が使えない
- ■プラグインやオプションに対応していない
- ■一定期間しか利用できない
10デバイスのみ、また2ユーザーのみなど制限が厳しく、本格的なビジネス利用が難しいこともあります。このほか、広告が表示されるなどの不便な点があります。
サポートが充実していない
フリーのネットワーク監視ツールはサポートが充実していません。たとえば、サポートがメールのみ、英語でしか対応していないなどの例があります。万が一トラブルが起きた際、迅速な対応を求めるのは難しいでしょう。
ビジネスでは、わずかな時間のトラブルでネットワークが停滞するだけでも、大きな損失となります。リスクを最小限に抑えるためには、サポートが充実した有償版の製品のほうがよいでしょう。
安定して監視を行いたい場合は有償版の検討を!
フリーのネットワーク監視ツールには、SNMP監視や死活監視など、基本的な監視機能が備わっています。最低限の監視体制を構築することはできるでしょう。
しかし、一部の機能が制限されている、サポートが充実していないなどの弱点があります。長期的な目で見ると、安定した運用は難しいでしょう。ぜひこれを機に、有償版監視ツールの導入を検討してはいかがでしょうか。