資料請求リストに製品が追加されていません。


IT製品の比較サイト|ITトレンド

資料請求リスト

資料請求
0件
  • ホーム
  • カテゴリーから探す
  • ランキングから探す
  • 記事を読む
  • セミナーを探す
  • はじめての方へ
  1. IT製品 比較TOP
  2. 生産
  3. 工程管理システム
  4. 工程管理システムの関連記事一覧
  5. 工程管理でよく聞く「標準時間」とは?設定方法や計算方法を紹介

工程管理でよく聞く「標準時間」とは?設定方法や計算方法を紹介

Share
Tweet
Hatena
Pocket
2021年02月03日 最終更新
工程管理システムの製品一覧
工程管理でよく聞く「標準時間」とは?設定方法や計算方法を紹介

標準時間(ST)とは、標準的な熟練度の作業者が標準の作業方法や条件のもと作業を行った場合の時間に、朝礼や用足しなどにかかる余裕時間を加えた時間のことです。

製造の現場では工程管理を行いますが、標準時間を把握できれば製造工程の計画や調整がしやすくなります。裏を返せば、基準となる標準時間の設定を正しく行わないと、負荷計画や生産リードタイムの設定に狂いが生じるということです。

この記事では標準時間の定義や、標準作業時間の設定方法、計算方法を解説します。

工程管理システム の製品を調べて比較
製品をまとめて資料請求! 資料請求フォームはこちら
工程管理システムの資料請求ランキングで製品を比較! 今週のランキング第1位は?

標準時間とは

工程管理における標準時間(ST)とは、「標準的な習熟度の作業者」が「標準の作業手順や方法、作業条件」のもとで作業を行った場合の時間に、「余裕時間」を加えた時間と定義されています。簡単にいうと「普通の人が普通に作業をこなした場合に要する時間」のことです。

「標準的な習熟度の作業者」というのは、決められた作業を正しく行える技量をもった作業者を指します。「標準の作業手順や方法、作業条件」は、あらかじめ決められた作業手順や作業場所、使用する設備、工具を指し、証明や暖房などの職場環境も標準であることを意味します。

また、「余裕時間」とは、工具の取替や連絡、用足し、休憩などによって生じる作業の遅延時間のことで、ゆとり時間ではない点に注意しましょう。

このように標準時間は、絶対的な基準として設定した時間といえます。なお、製造業において有名なトヨタ生産方式でも、生産ラインを改善するためには標準時間の設定が重要と考えられています。

標準時間を設定する目的

標準時間を設定する目的は、作業者の仕事量や必要な人員、設備、生産リードタイムなどを決めるためです。生産量や納期、品質、コストといった条件を満たして生産するにはどれくらいの人員や設備が必要であるかを決めるにあたって、基準があれば計画がしやすくなります。

また、先ほどトヨタ自動車の例を挙げましたが、生産ラインなどを改善するには現状や計画を見直さなければなりません。その際に、標準時間を設定しておけば、実績と比較することで予定通りに進んだのかを把握でき、何を改善すべきかが見えてくるでしょう。

そのほか人事評価にも役立ち、作業者ごとの作業時間を標準時間と比較して、基準の時間内で作業をできていたのかがわかります。作業効率が良かった場合はインセンティブに反映するなどの工夫も可能でしょう。

標準時間の構成要素

標準時間には「作業標準時間」と「準備標準時間」があり、それぞれ標準時間の構成内容が異なります。ここからは、その構成内容に関して詳しく解説します。

作業標準時間

作業標準時間は、正味作業時間と余裕時間に分けられます。

正味作業時間

正味作業時間は以下の2つに分類されます。

主体時間
製品の形状や寸法を変更させる作業に要する時間。切削、組立作業など
付随時間
主体作業に付随して発生する作業に要する時間。工作品操作時間、機械操作時間、検測時間など

余裕時間

一方、余裕時間は以下の4つに分けられます。

作業余裕時間
主作業に伴い不規則に発生する作業に要する時間。刃研ぎ、清掃など
職場余裕時間
作業に直接関係しない作業に要する時間。材料待ち、朝礼など
個人余裕時間
作業者の生理現象に要する時間。用足し、水飲みなど
疲労余裕時間
作業者の疲労回復に要する休憩時間。

準備標準時間

準備標準時間は、準備正味時間と準備余裕時間に分けられます。準備正味時間はその作業特有の準備や後始末に要する時間です。部品や材料、治工具などの準備・片づけが該当します。

一方、準備余裕時間は作業標準時間における余裕時間と同じですが、主に疲労余裕時間を指します。作業とは別に、準備にも疲れを回復する時間を設けましょう。

標準時間の計算方法

続いて、標準時間の具体的な計算方法を見ていきましょう。

標準時間の計算に必要な要素は、正味時間と余裕時間の2つです。計算式は以下のようになります。

標準時間=正味時間+余裕時間

それでは、必要な各要素の求め方を解説していきます。

正味作業時間を求める

正味作業時間を求めるには、IE(インダストリルエンジニアリング)という工程管理の手法を用いて、設備や作業者を時間で分析する時間研究を行います。具体的な方法として、以下の2種類があります。

  • ■実際の作業時間を測定
  • ■論理的な作業時間を測定

1.ワークサンプリング法などで実際の作業時間を測定

実際の作業時間を測定することで、正味作業時間を明らかにする方法です。以下の2種類に大別されます。

【直接観測法】
その名のとおり、作業時間を直接観測する方法です。ビデオカメラやストップウォッチなどを活用します。ただし、観測した時間をそのまま正味作業時間にはできません。
たとえば、普通の作業員の1.3倍で作業できる人を観測対象とした場合、正味作業時間とするには1.3で割る必要があります。この処理をレイティングと呼びます。
【ワークサンプリング法】
統計的手法を用いて正味作業時間を推定する方法です。あらかじめランダムに指定した時刻における、作業者や機械の瞬間的な状態の記録を何度か繰り返します。
その結果明らかになるのは、各作業の発生頻度です。その頻度を統計的に処理することで、総実働時間における各作業の割合が分かり、結果として所要時間が判明します。

2.PTS法などで論理的な作業時間を測定

計測したデータから、論理的に作業時間を求める方法です。PTS法・標準資料法・実績資料法の3つを見ていきましょう。

【PTS法】
PTS法は「Predetemined Time Standard system」の略で、日本語に訳すと「既定時間標準法」となります。各作業を構成する動作に要する時間を組み合わせることで、作業全体に要する時間を算出します。以下の2つの方法が代表的です。
  • WF法:手や腕、胴などの動作の距離と困難性を加味して算出
  • MTM法:「運ぶ」「掴む」などの動作を記述し、定められた数値を適用して算出
【標準資料法】
作業を要素作業に分解し、それらにPTS法などで求めた作業時間を当てはめることで、元の作業の時間を特定します。
【実績資料法】
作業日報などの実績を基に作業時間を求めます。

余裕率を設定して余裕時間を求める

標準時間は正味作業時間と余裕時間の合計です。したがって、余裕時間も算出しなければなりません。その際に役立つのが余裕率です。余裕率は、余裕時間÷正味作業時間で求められますが、一般的な目安は以下のとおりです。

  • 作業余裕:3~5%
  • 職場余裕:3~5%
  • 個人余裕:3~5%
  • 疲労余裕:重作業30%、中作業20%、軽作業10%

余裕率を設定すると、以下の計算式で余裕時間を算出できます。

余裕時間=正味作業時間×余裕率

したがって、標準時間は以下の計算式で算出できます。

標準時間
=正味作業時間+余裕時間
=正味作業時間+正味作業時間×余裕率
=正味作業時間×(1+余裕率)

工程管理 の製品を調べて比較
資料請求ランキングで製品を比較! 今週のランキングの第1位は? play_circle_outline

標準時間を計算し、工程管理で効果的な業務改善を!

標準時間とは、熟練度が標準の作業員が標準の作業手順・速さ・環境で作業した際に要する時間に、余裕時間を加えた合計のことです。作業標準時間と準備標準時間に大別されます。標準時間は以下の手順で算出できます。

  1. 1.正味作業時間を求める(直接観測法、PTS法など)
  2. 2.余裕率を設定する
  3. 3.「標準時間=正味作業時間×(1+余裕率)」で算出

以上を踏まえて適切に標準時間を算出し、工程管理に活かしましょう。

工程管理システム 製品を調べて比較
製品をまとめて資料請求! 資料請求フォームはこちら
工程管理システムの資料請求ランキングで製品を比較! 今週のランキング第1位は?
こちらもおすすめ!
工程管理システム 選び方ガイド
製品を選ぶときのポイントがわかる!
どんな企業が導入すべきかがわかる!
お役立ち資料ダウンロード
選び方ガイドのダウンロードはこちら

このカテゴリーに関連する記事

FMEAとは?工程管理での重要性や具体的な実施方法を解説!

FMEAとは?工程管理での重要性や具体的な実施方法を解説!

SPC(統計的工程管理)とは?SQCとの違いも解説

SPC(統計的工程管理)とは?SQCとの違いも解説

工程管理でよく聞く「標準時間」とは?設定方法や計算方法を紹介

工程管理でよく聞く「標準時間」とは?設定方法や計算方法を紹介

「QC工程表」とは?品質管理担当者が知っておきたい基礎知識

「QC工程表」とは?品質管理担当者が知っておきたい基礎知識

ウォーターフォールモデルとは?メリット、アジャイルとの違いを解説

ウォーターフォールモデルとは?メリット、アジャイルとの違いを解説

トヨタ生産方式とは?基本思想や4つの手法をわかりやすく解説

トヨタ生産方式とは?基本思想や4つの手法をわかりやすく解説

工程管理における「負荷計画」とは?負荷配分もわかりやすく解説

工程管理における「負荷計画」とは?負荷配分もわかりやすく解説

工程管理とは?実施する目的から手順、効率化する方法まで解説!

工程管理とは?実施する目的から手順、効率化する方法まで解説!

工程管理システム徹底比較!よくわかる機能と導入メリット

工程管理システム徹底比較!よくわかる機能と導入メリット

IT製品・サービスの比較・資料請求が無料でできる、ITトレンド。「工程管理でよく聞く「標準時間」とは?設定方法や計算方法を紹介」というテーマについて解説しています。工程管理の製品導入を検討をしている企業様は、ぜひ参考にしてください。

お役立ち資料ダウンロード
工程管理
基本情報から選ぶ時のポイント、ITトレンドおすすめの製品情報をまとめてご紹介します。
関連製品・サービス
株式会社テクノア
株式会社テクノア
追加
中小製造業向け生産スケジューラ「Seiryu(セイリュウ)」
中小製造業向けに開発された生産スケジューラです。 ・設備(機械)等の負荷の見える化 ・代替設備(機械)の割り当て ・生産計画条件の任意設定 等 様々な機能で計画立案をサポートします。
東レエンジニアリングDソリューションズ株式会社
東レエンジニアリングDソリューションズ株式会社
追加
受注から製品の完成までの各工程、運用を最適化!TONOPSシリーズ
医薬品、食品、液晶、半導体、自動車部品等、幅広い業種での豊富な実績から開発されたソリューションです。お客さまの業務に合わせた使いやすいシステムを短期間で構築します。
ビジネスエンジニアリング株式会社
ビジネスエンジニアリング株式会社
追加
ビジネス全般の進捗管理・プロセス改善「Business b-ridge」
Business b-ridgeはサプライチェーンの業務を連携させるアプリケーションが簡単に作れるプラットフォームです。
サイフォーマ株式会社
サイフォーマ株式会社
追加
世界20か国、30万人以上のご利用実績!Sciforma 7.1
Sciformaは、企業様特有の業務フローや、管理の方法に応じて、自由に設計・カスタマイズが可能です。 進捗確認のための会議や、データを統合するための管理作業工数を大きく削減します。
株式会社インプローブ
株式会社インプローブ
追加
自動スケジューラ連携サクっと工程SP
サクっと工程SPは、多品種少量繰り返し生産、個別生産を行っている部品加工業向けのシステムです。
OrangeOne株式会社
OrangeOne株式会社
追加
プロジェクトの全体像から個々のタスクまで一カ所で情報共有monday.com
プロジェクトに関わるあらゆる情報を一カ所で管理。作業管理・進捗状況共有・コミュニケーションなどチーム作業の効率化・円滑化が可能なプラットフォームです。
株式会社東京ファクトリー
株式会社東京ファクトリー
追加
製造現場見える化Proceed Cloud
工程写真を活用し、サプライチェーン全体の製造情報可視化。 製造情報データベース構築エンジニア向けのデジタルツール「Proceed Cloud」
株式会社 ビジネス・インフォメーション・テクノロジー
株式会社 ビジネス・インフォメーション・テクノロジー
追加
【中小企業向け】あらゆる場所でいつでも状況を把握できる!鉄人くん
納期管理、工程管理、外注管理、自社管理が外出先どこからでも確認できるシステムです。販売管理に加え、図面管理をはじめとする生産管理も導入後にすぐ開始できます。
株式会社ユニフェイス
株式会社ユニフェイス
追加
【IT導入補助金認定】さまざまな設備から実績収集・進捗管理!IB-Mes
設備との直接通信やセンサ、PLCなどを利用した実績収集や他システムと連携し、製造に関わる情報を収集&一元管理! 問題点の早期把握・対策・改善に役立ちます。 有償でのトライアルも実施中!
資料請求ランキング
4月12日(月) 更新
第1位
  • 【中小企業向け】あらゆる場所でいつでも状況を把握できる!鉄人くん
  • 株式会社 ビジネス・インフォメーション・テクノロジー
第2位
  • 製造現場見える化Proceed Cloud
  • 株式会社東京ファクトリー
第3位
  • 自動スケジューラ連携サクっと工程SP
  • 株式会社インプローブ
一覧を見る
  • ログイン
  • 新規会員登録
ITトレンドへの製品掲載・広告出稿はこちらから
新着記事
  • トヨタ生産方式とは?基本思想や4つの手法をわかりやすく解説
    トヨタ生産方式(TPS)とはムダを徹底的に排除する...
  • ウォーターフォールモデルとは?メリット、アジャイルとの違いを解説
    ウォーターフォールモデルとは、一つひとつの開発...
  • FMEAとは?工程管理での重要性や具体的な実施方法を解説!
    自社工場での製造工程を見直したいときは、工程FME...
  • 工程管理でよく聞く「標準時間」とは?設定方法や計算方法を紹介
    標準時間とは、標準的な熟練度の作業者が標準の作...
  • 工程管理システム徹底比較!よくわかる機能と導入メリット
    エクセルでガントチャートを作成し、工程管理やタ...
  • SPC(統計的工程管理)とは?SQCとの違いも解説
    製品の製造において不良品が多く発生し、解決策が...
  • 工程管理における「負荷計画」とは?負荷配分もわかりやすく解説
    負荷計画とは、人員や機械などの生産能力や生産負...
  • 「QC工程表」とは?品質管理担当者が知っておきたい基礎知識
    QC工程表とは、原材料の入荷から出荷までの工程で...
  • 遅延で納期が守れない?工程管理の課題を解決する方法を徹底解説!
    工程管理に遅延が発生すると、完成品を納期内に搬...
  • 工程管理における日程計画とは?よくわかる!効率的な作成方法
    製造業の工程管理において、スケジュール調整がう...
ページトップへ
ITトレンドについて
ITトレンドとは|
ご利用規約|
レビューガイドライン|
プライバシーポリシー|
クッキーポリシー|
運営会社|
サイトマップ|
お問い合わせ|
IT製品を探す
カテゴリーから探す |
ランキングから探す
IT製品を知る
用語集
IT製品を掲載する
掲載について
関連サービス・サイト
BIZトレンド |
List Finder |
Urumo! |
Seminar Shelf

Copyright (C) 2021 IT Trend All Rights Reserved.

工程管理システムの製品をまとめて資料請求
資料請求フォームはこちらplay_circle_outline
0件の製品が資料請求リストにあります。
リストの製品に資料請求するplay_circle_outline すべての製品に資料請求するplay_circle_outline
リストの製品に資料請求するplay_circle_outline すべての製品に資料請求するplay_circle_outline リストをリセットreplay
資料請求リストをリセットします。
よろしいですか?
はい いいえ