見積管理システムの市場規模は?
見積管理システムと同じく見積の業務を支える分野では、調査会社のITRが購買管理市場の規模を発表しています。同社によると、国内の購買管理市場は2024年度に183億5,000万円で、前年度比23.8%増でした。2025年度も2024年度を上回る伸びが見込まれ、2024〜2029年度のCAGR(年平均成長率)は24.1%と予測されています。サプライヤーの選定や見積・発注など買い手側の業務の市場で、見積管理システムそのものの数字ではありません。
ここからは、ITトレンドの資料請求ランキングと製品ページの掲載内容から、見積管理システムの動きを見ていきます。
【資料請求ランキングTOP5】いま注目される見積管理システム
まずは、資料請求ランキングから人気の製品を紹介します。ランキングは、製品を比較・検討している企業の関心を表すデータです。
ITトレンドのデータで見ると、2026年10月時点の見積管理システムは調達の見積業務を管理する「リーナー見積」が資料請求ランキング1位です。2位は請求書作成のクラウドソフト、3位と4位は販売管理システムで、5位は業務アプリを作れる基盤でした。見積の専用ツールだけでなく、見積を含む前後の業務をまとめて扱う製品が並ぶ点が特徴です。
次の図は、2026年10月19日更新の資料請求ランキングTOP5です。週間のランキングのため、順位は時期によって入れ替わります。
| 順位 | 製品名 | 提供形態/参考価格 | 製品の特徴 |
|---|---|---|---|
| 1位 | リーナー見積 | クラウド・SaaS/別途お問い合わせ | メールやFAXで行う調達の見積業務を、クラウドで一元管理するシステム。 |
| 2位 | マネーフォワード クラウド請求書 | クラウド・SaaS/2,480円〜 | 見積書・納品書・請求書をテンプレートで作り、送付までまとめて管理するソフト。 |
| 3位 | アラジンオフィス | クラウド・オンプレミスなど/別途お問い合わせ | 見積入力や見積履歴の管理に対応し、機能をカスタマイズできる販売管理システム。 |
| 4位 | 楽楽販売 | クラウド・ASP/270,000円〜 | 見積もりから受注・請求、売上・原価・収支までを一元管理するシステム。 |
| 5位 | キントーン | クラウド・SaaS/10,000円〜 | AIとノーコードで、自社に合う見積管理のアプリを作れる業務改善の基盤。 |
※「ランキング」は、資料請求数にもとづくITトレンドの資料請求ランキング(2026年10月19日更新)です。
※「製品の特徴」は、ITトレンドの製品ページの掲載内容をもとにまとめています。
▼最新の人気ランキングもあわせて確認
いま資料請求が集まっている見積管理システムは、月間ランキングで確認できます。
[分析]2026年の見積管理システム市場の3つの傾向
ここでは、ITトレンドに掲載されている5製品の製品ページと資料請求ランキングから、市場の傾向を整理します。
1.見積の専用ツールから販売管理まで、タイプの違う製品が並ぶ
製品ページの紹介を見ると、5製品のうち見積の業務を専門に扱うのはリーナー見積の1製品です。ほかは請求書作成のソフトが1製品、販売管理システムが2製品、業務アプリを作る基盤が1製品でした。2024年間のランキングに入ったのはアラジンオフィスとリーナー見積の2製品で、2026年10月は請求書や業務アプリの製品も上位に入っています。
2.買い手側の調達と、売り手側の見積書作成に分かれる
リーナー見積は、メールやFAXで行う調達の見積業務を管理し、買い手側の調達力の強化を掲げています。一方、楽楽販売とマネーフォワード クラウド請求書は、見積から請求までの書類やデータをつなぐ売り手側の製品です。同じ見積管理でも、立場によって使う製品が変わることがうかがえます。
3.全製品がクラウドに対応し、参考価格には大きな幅
製品一覧の掲載内容を見ると、5製品すべてがクラウドに対応し、オンプレミスにも対応するのはアラジンオフィスだけです。参考価格を金額で示すのは3製品で、「2,480円〜」から「270,000円〜」まで幅があります。対象の企業規模は、5製品とも「全ての規模に対応」でした。
どれを選ぶべき?課題別のおすすめ
- ■調達部門で、仕入先との見積のやり取りを効率化したい企業
- リーナー見積
- ■見積書から請求までの書類やデータを、まとめて管理したい企業
- マネーフォワード クラウド請求書 / 楽楽販売
- ■自社の業務に合う形で、見積の仕組みを作り込みたい企業
- アラジンオフィス / キントーン
同じランキング上位でも、製品が扱う業務の範囲はそれぞれ違います。この分野では見積の専用ツールから販売管理まで製品のタイプが分かれるため、買い手と売り手のどちらの見積を効率化したいかを先に決めると、候補を絞りやすくなります。
ランキングをどう活かす?比較するときの注意点
- ●週間のランキングは短い期間の資料請求数で、時期によって順位が入れ替わる
- ●5製品のうち4製品は、販売管理や請求書作成など、見積より広い業務を扱う製品
- ●このカテゴリのレビューはリーナー見積の2件だけで、使い心地は資料やデモで確かめる必要がある
ランキングは、いま候補に挙がりやすい製品を知る手がかりとして役立ちます。最終的には、見積を扱う部門や、受注・請求など前後の業務との連携が自社に合うかを軸に比較することが大切です。
自社に合う見積管理システムを比較検討しよう
この記事では、ITトレンドの掲載状況と資料請求ランキングから、見積管理システムの市場の様子と人気の製品を紹介しました。気になる製品は資料請求して一覧で比較し、自社の見積の業務に合うかを確かめてみてください。
以下の記事では、見積管理システムのおすすめ製品と、比較のポイントを紹介しています。あわせてご覧ください。

