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統合脅威管理の乗り換え先は?UTM継続かSASEかの判断軸

統合脅威管理の乗り換え先は?UTM継続かSASEかの判断軸

統合脅威管理(UTM)の乗り換えでは、まず「次もUTMにするか、別の方式へ移るか」を決めることが重要です。テレワークやクラウドサービスの利用が広がり、社内ネットワークの出入口だけを守る考え方では対応しきれない場面が出てきたためです。この記事では、UTMの乗り換え先となる3つの方式の違い、UTMを続けてよいケースと見直したいケース、費用構造の違い、段階的な移行の進め方を解説します。

この記事は2026年10月時点の情報に基づいて編集しています。
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目次

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    ■移行先の方式別
    ■運用体制別

    統合脅威管理の乗り換え先となる3つの方式

    UTMの乗り換え先は、同じUTMへの更新だけではありません。主な選択肢は、UTMの更新、次世代ファイアウォールへの移行、SASEなどのクラウド型セキュリティへの移行の3つです。それぞれの守り方の違いを押さえておきましょう。

    UTMを新しい機種へ更新する方式

    UTMは、社内ネットワークとインターネットの境目に1台を設置し、ファイアウォールやウイルス対策、不正侵入の防御、Webフィルタリングといった複数の検査をまとめて行う方式です。

    同じ考え方の機器へ更新するため、現在の運用方法や管理画面の知識を活かしやすい点が特徴です。社員の働く場所が主にオフィスで、通信の多くが社内ネットワークを経由する企業では、引き続き有力な選択肢です。

    関連記事 【図解】UTM(統合脅威管理)とは?機能やメリット・デメリット

    次世代ファイアウォールへ移行する方式

    次世代ファイアウォール(NGFW)は、通信の中身からアプリケーションを識別し、アプリケーション単位で通信を許可・制御できるファイアウォールです。UTMと同じく出入口に設置する機器ですが、細かな通信制御を重視した製品が中心です。

    UTMとの境目は製品によってあいまいで、両方の機能を備える製品もあります。名称だけで判断せず、通信の制御方法や、別途組み合わせるセキュリティ製品の範囲を確認して比べることが大切です。

    関連記事 UTMの役割とは?セキュリティの代表ファイアウォールとの違いも

    SASEなどクラウド型セキュリティへ移行する方式

    SASE(サシー)は、ネットワークの接続機能とセキュリティ機能をクラウド上でまとめて提供する考え方です。社員の端末は、オフィスや自宅など場所を問わず、クラウド上の検査を通ってインターネットや社内システムにつながります。

    オフィスの出入口に機器を置いて守る方式とは異なり、守る場所を利用者の近くへ移す点が特徴です。テレワークやクラウドサービスの利用が多い企業で検討される一方、回線や認証基盤の見直しを伴う場合があります。

    UTMのままでよいケースと見直したいケース

    どの方式が適しているかは、社員の働き方と通信の流れによって変わります。統合脅威管理の乗り換えを検討する際は、現在の通信がどこを通っているかを基準に、UTMを続けるか見直すかを判断しましょう。

    UTMを続けやすいケース

    社員の多くがオフィスで働き、業務システムも社内のサーバで動いている場合は、UTMを続けやすい環境といえます。守るべき出入口がオフィスに集まっているため、出入口に1台置く方式と相性がよいためです。

    情報システム部門の人員が限られている企業では、1台で複数の対策をまとめて管理できる点もメリットです。現行のUTMで大きな問題がなければ、同じ方式で性能やサポートを見直す更新は現実的な判断です。

    関連記事 UTMの必要性とは?導入すべき企業と期待効果も解説!

    方式の見直しを考えたいケース

    テレワークが定着し、社員が自宅や外出先から業務システムを使う場面が増えている場合は、方式の見直しを考える時期といえます。オフィスのUTMを経由させるためにVPNを使うと、接続の集中で通信が遅くなる場合があるためです。

    業務で使うシステムの多くがクラウドサービスに移っている場合も同様です。社外から社外のサービスへ向かう通信は、オフィスのUTMを通らず、検査の対象から外れる可能性があります。

    1台に負荷と役割が集中しているケース

    UTMは複数の機能を1台で処理するため、有効にする機能が増えるほど処理の負荷が高まります。通信量の増加で処理が追いつかなくなった場合、上位機種への更新で対応できることもありますが、機能を分ける方法も選択肢です。

    また、1台が故障すると通信全体が止まる構成になっている場合は、冗長化の方法もあわせて検討します。機器を2台にする構成やクラウド型への移行など、止まった際の影響をどこまで抑えたいかで方式が変わります。

    乗り換え先ごとの費用構造の違い

    UTMと次世代ファイアウォール、SASEでは、費用のかかり方が異なります。初期費用だけで比べると判断を誤る場合があるため、数年間の利用を前提に、どのような費用がいつ発生するかを整理して比べましょう。

    機器を購入・リースする方式の費用

    UTMや次世代ファイアウォールは、機器本体の費用に加えて、セキュリティ機能のライセンス費用と保守費用がかかる製品が中心です。機器は買い取りのほか、リースや月額のレンタルで導入できる場合もあります。

    拠点ごとに機器を置く場合は、拠点の数に応じて費用が増えます。ライセンスの更新時期や機器の買い替え時期に費用がまとまって発生するため、更新のタイミングまで含めて予算を組むことが大切です。

    関連記事 UTMを選ぶための4つのポイントとは?丁寧に解説

    利用者数で課金される方式の費用

    SASEなどのクラウド型セキュリティは、利用者の人数に応じた月額や年額の料金で提供されるサービスが中心です。機器を購入しないため初期費用を抑えやすい一方、利用期間が続く限り料金が発生します。

    社員数が増えれば費用も増えるため、今後の採用計画もふまえて試算しましょう。オフィスの回線や機器の構成を変える場合は、その工事や設定の費用が別途かかる可能性があります。

    運用にかかる人手と委託費用

    見落としやすいのが、設定変更やログの確認、障害対応にかかる人手です。どの方式でも運用の作業は発生し、自社で対応するか、外部の運用監視サービスに任せるかで費用の内訳が変わります。

    運用監視サービスを利用する場合は、監視の時間帯や通知の方法、障害時に対応してもらえる範囲を確認します。自社の担当者の負担と委託費用をあわせて比べると、実際にかかる総額を把握しやすくなります。

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    統合脅威管理から段階的に移行する進め方

    UTMから別の方式へ移る場合でも、一度にすべてを切り替える必要はありません。影響の小さい範囲から試し、問題がないことを確認しながら広げていくと、業務を止めるリスクを抑えて移行できます。

    テレワーク利用者から先行して切り替える

    クラウド型セキュリティへ移る場合は、テレワークをしている社員から先に切り替える方法があります。オフィスのUTMを経由するVPN接続の負荷を減らしながら、新しい方式の使い勝手を確かめられるためです。

    先行して使う社員を限定し、接続の速さや業務システムへのつながり方、問い合わせの内容を記録します。記録をもとに設定を調整してから対象を広げると、全社展開の際の混乱を抑えられます。

    関連記事 UTM(統合脅威管理)導入の失敗例とは?失敗を避ける方法も解説!

    拠点のUTMを残して併用する

    オフィスの出入口のUTMは当面残し、社外からの利用だけをクラウド型で守る併用の期間を設ける方法もあります。UTMの保守期限やリース満了にあわせて、拠点側の切り替え時期を決めると無駄な費用を抑えられます。

    併用期間は、2つの仕組みでルールを二重に管理する必要があります。どちらにどのルールを設定しているかを一覧で管理し、変更の手順を複数の担当者で共有しておきましょう。

    乗り換え方式を決めるための社内の準備

    方式を決めるには、経営層や関係部署の合意が必要です。費用だけでなく、現状の課題と移行後の運用を具体的に示せると、判断がしやすくなります。合意に向けて準備したい材料を紹介します。

    現状の通信経路と課題の整理

    まず、社員がどこから、どのシステムへ接続しているかを整理します。オフィス内の利用、テレワークでの利用、クラウドサービスの利用に分けて書き出すと、UTMで守れている範囲と守れていない範囲が見えてきます。

    現行UTMのログや負荷の記録があれば、通信量の推移や遅延が起きている時間帯も示せます。記録の取り方がわからない場合は、販売代理店や運用を委託している事業者に相談しましょう。

    移行後の運用体制と責任分界の確認

    方式を変えると、障害が起きた際の問い合わせ先や対応範囲も変わります。クラウド型では、サービス提供者と自社、回線事業者のどこに原因があるかを切り分ける手順が必要です。

    誰が設定を変更し、誰が障害時に判断するかを事前に決めておくと、移行後の対応が滞りにくくなります。運用を外部に任せる場合も、委託する範囲と自社に残る作業を文書にして共有しておきましょう。

    方式別に見る乗り換え先候補の一覧

    UTMの更新、次世代ファイアウォール、クラウド型セキュリティという乗り換え先の方式ごとに、候補となる製品をまとめました。運用を自社で担うか任せるかもあわせて比べてみてください。

    製品名方式特徴
    FLESPEEQ UTM LiteUTMセキュリティ機能に特化した法人向けUTM。管理画面で状況を確認し、レポートも出力できる
    SG-ONEUTM本体の脅威データに加え、クラウド上の過去の脅威データとも照合して検査する
    ビジネスセキュリティ(VSR)nシリーズUTM中小企業から大企業まで対応するラインナップ。運用監視と保守を一括で任せられる
    WatchGuard FireboxUTMHTTPS通信に潜む攻撃を阻止するアプライアンス型UTM。可視化ツールを標準搭載
    Sophos XGS Firewall次世代ファイアウォールアプリ制御やTLS検査、ZTNAなどを統合し、Sophos Centralで一元管理できる
    SecureFrontiaX次世代ファイアウォール次世代ファイアウォールを搭載した機器に、運用・監視の支援を組み合わせて提供
    クラウド型UTMクラウド型機器の導入が不要なクラウド型UTM。セキュリティ運用を事業者に任せられる
    CyberGate-CloudUTMクラウド型ファイアウォールやIPS、VPNなどをクラウドで提供するマネージド型のサービス

    更新・移行の方式にあう統合脅威管理製品

    同じUTMへの更新を考える場合に比べたい製品と、次世代ファイアウォールやクラウド型への移行を考える場合の候補を紹介します。対応する方式や運用支援の範囲を資料で確認し、自社の働き方にあうかを判断しましょう。

    FLESPEEQ UTM Lite

    日本通信ネットワーク株式会社
    《FLESPEEQ UTM Lite》のPOINT
    1. セキュリティ機能に特化!低価格で安心のセキュリティ対策を実現
    2. 既存ルータの配下に接続するだけ!迅速かつスムーズに導入可能
    3. 安心のサポート付き!専任者がいなくても運用できる

    日本通信ネットワーク株式会社が提供する「FLESPEEQ UTM Lite」は、ファイアウォールやジオブロッキング、Web脅威ブロック、メールセキュリティなどを備えた法人向けUTMです。攻撃を検知するとブロックと同時に通知メールで知らせ、管理画面で状況を確認できるほか、週次・月次のレポートも出力できます。オフィスの出入口を守るUTMを続けると判断した企業が、更新先として比べやすい製品です。

    SG-ONE

    株式会社 USEN ICT Solutions
    《SG-ONE》のPOINT
    1. 複数の強力なセキュリティ機能!サイバー攻撃対策を1台でカバー
    2. 簡単設置!既存ルーターとスイッチの間へ差し込むだけ
    3. セキュリティ機能が有効状態でも高速なスキャンが可能

    株式会社 USEN ICT Solutionsが提供する「SG-ONE」は、ネットワークプロテクションやアンチウイルス・マルウェア対策、Web脅威対策などを1台で担うUTMサービスです。製品本体の脅威データと、クラウド上にある過去の脅威データの両方と照合するハイブリッドスキャンを採用しています。用途に応じて2種類の機種から選べ、高可用性を重視する機種も用意されています。社内ネットワークの出入口で守る方式を続ける場合の候補として検討するとよいでしょう。

    ビジネスセキュリティ(VSR)nシリーズ

    株式会社 USEN ICT Solutions
    製品・サービスのPOINT
    1. 業界最多クラスのセキュリティ機能の中で独自のカスタムが可能
    2. 管理者負担軽減!導入から運用、保守まですべて一括対応。
    3. 24時間365日の障害検知・切り分けから復旧対応までサポート!

    株式会社 USEN ICT Solutionsが提供する「ビジネスセキュリティ(VSR)nシリーズ」は、マネージド型のUTMです。ルータ機能を基本に、ファイアウォールやウィルスプロテクション、コンテンツフィルターなどをオプションで組み合わせる構成です。運用監視とオンサイト保守は24時間365日対応のため、運用を外部に任せたい企業の候補です。ローカルブレイクアウトやリモートVPN、VPN for Amazon VPCといったオプションもあり、クラウドサービスの利用が増えた環境で構成を見直す際の選択肢です。

    WatchGuard Firebox (ウォッチガード・テクノロジー・ジャパン株式会社)

    《WatchGuard Firebox》のPOINT
    1. リアルタイムにネットワーク状況を監視するWatchGuard Dimension
    2. スパイウェアやウイルスなど多様な脅威への対策を網羅
    3. 多拠点での導入を効率化するRapidDeploy機能

    Sophos XGS Firewall (ソフォス株式会社)

    《Sophos XGS Firewall》のPOINT
    1. Xstreamで暗号化トラフィックも検査可能。
    2. Synchronized Security対応でエンドポイントと連携。
    3. Sophos Centralで可視化・ポリシー管理を一元化。

    SecureFrontiaX (NECプラットフォームズ株式会社)

    《SecureFrontiaX》のPOINT
    1. 標的型攻撃や未知の脅威に対応する次世代FWを搭載。
    2. 運用・監視・インシデント対応をワンストップで提供
    3. 運用負荷軽減とセキュリティ向上

    クラウド型UTM (エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社)

    《クラウド型UTM》のPOINT
    1. 国内UTM市場シェアNo.1のFortiGate採用
    2. ログ分析で早期攻撃検知
    3. セキュリティログを長期保管し、監査や分析に備える。

    CyberGate-CloudUTM (CyberGateSecurity株式会社)

    《CyberGate-CloudUTM》のPOINT
    1. 最新の脅威に対応するリアルタイムなセキュリティアップデート
    2. 導入・運用負荷を軽減するマネージドサービス
    3. 拠点間のセキュアなVPN接続機能

    まとめ

    統合脅威管理(UTM)の乗り換えでは、同じUTMへ更新するか、次世代ファイアウォールやSASEへ移るかを、社員の働き方と通信の流れから判断することが重要です。費用は数年間の総額と運用の人手まで含めて比べ、移行する場合は影響の小さい範囲から段階的に進めると安心です。対応する方式や運用支援の内容は製品によって異なるため、複数のUTM製品の資料請求をして比較してみてください。

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    11月02日(月)更新
    FLESPEEQ UTM Lite
    日本通信ネットワーク株式会社
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