
VPNの主な使い方
VPNの主な使い方としては、リモートアクセス・拠点間接続・VPNプロキシなどが挙げられます。それぞれの使い方について順番に紹介していきます。
リモートアクセスとして活用
パソコンにVPN用の設定をすることにより、外出先などの遠隔地から会社や自宅のネットワークに安全にアクセスすることができます。
出張先など出先から社内の業務システムを利用できるので、業務効率が上がります。また、自宅でも業務をこなせるようになればワークシェアや働き方改革も実現できるでしょう。
拠点間接続として活用
離れた場所にあるサーバやネットワークディスクにアクセスできるようになります。VPN専用のルータを使うことで離れた場所のLANを繋ぐことができるからです。
例えば東京本社・大阪支社のように、距離が離れていてLANを構築できない環境があるとします。この場合でもVPNを使うことによって社内LANを統合でき、東京本社にあるサーバやネットワークディスクに大阪支社からもアクセスすることができるようになるでしょう。
VPNプロキシとして活用
VPNを純粋なVPNとして利用するのではなくプロキシ(※)として利用します。VPNでトンネルを作り別の場所から接続しているように見せかけることで、より暗号化のレベルを高められます。
例として以下の活用方法があります。
- ■セキュリティを高める
- ■アクセス制限されている場所からのサービス利用を可能とする
- ■プログラムサービスの制限を回避する
- ■特定のエリアのみに提供されたサービスを利用する
※プロキシ:内部のネットワークからインターネット接続する場合にスピードやセキュリティを確保するために用いる中継サーバ
VPNとは
ここからはVPNとはどのような技術で何が実現できるのかを説明します。
VPNとは「Virtual Private Network」の略
VPNはそのまま訳すと「仮想専用網」となります。インターネット上の通信において、通信先との間に仮想的な専用網をつくり、セキュリティを保ちながらデータをやり取りすることを可能にします。
社外から社内に接続できる
VPNを利用することにより、社外からセキュリティを保ったまま社内のネットワークにアクセスすることができます。また、今まで社内でしか利用できなかった業務システムや共有ファイルを社外からも同じように操作することができます。
セキュリティ対策を行える
VPNを利用したインターネット上の通信においては、送信側が暗号化したデータを送り、受信側がデータを復号化して受け取ります。そのため、インターネット上でデータを第三者が盗み見たとしても判読することができません。
このようにインターネットという公の回線を使いながら、仮想的に専用線のようなネットワークを実現することができます。
強固なセキュリティを維持するためには実際の専用線を利用するのがベストと思われるかもしれません。しかし、専用線の場合にはコストが高く通信先が固定されてしまうのに対し、VPNであれば安価でかつ通信先を自由に選べるというメリットがあります。
VPNの仕組み
ここからは、VPNの仕組みについて、「トンネリング」「認証と暗号化」という2つのキーワードを用いて説明します。
トンネリングによる接続
インターネット上の通信において、通信先との間に仮想的なトンネルをつくります。
本来ならインターネットを経由することができないプライベートアドレスの通信やTCP/IP以外の通信を可能にすることができます。この接続方法はトンネリングと呼ばれ、盗聴や改ざんを防ぎセキュリティを高める役割も果たします。
また、このトンネルにデータが送り込まれる際、データはカプセル化されます。カプセルは郵便物の封筒のようなもので、指定された宛先(受信者)に直通でデータを届けることができます。
認証と暗号化機能
第三者がトンネルに入り込んだ場合、トンネリングだけではデータが漏洩してしまう危険が伴います。また、第三者が偽のデータを送り込んでくるといったリスクも考えられます。
これらのリスクを回避するために、認証と暗号化という機能を使います。認証とは送信者と受信者がお互いを正しい相手だと確かめるための方法で、暗号化はデータの盗聴や改ざんを防ぐためデータに鍵をかける方法です。
トンネリングに認証と暗号化という機能が加わることで、VPNが高いセキュリティを保ち安全な通信を行うことが可能になります。
VPNの使い方を把握して有効活用しよう!
ここまで、VPNの使い方・内容・仕組みについて説明してきました。VPNは専用線より低コストでありながらセキュリティも確保できる通信方法だ、ということがご理解頂けたかと思います。
外出先からのLAN接続や拠点間通信を実現したいとお考えの場合は、ぜひVPNを導入し有効活用してみましょう。
