ITトレンド編集部厳選VPN比較
まずはITトレンド編集部が厳選したVPNの製品を比較紹介します。
NGN-VPNセキュアアクセスサービス の比較ポイント
- NGN網活用!高速・広帯域・低遅延のVPN構築が可能
- 盗聴やハッキングの脅威から防護する高いセキュリティ
- クラウドインフラへのダイレクト接続が可能
「NGN-VPNセキュアアクセスサービス」はNECネッツエスアイ株式会社が提供するVPN製品です。自社データセンターを利用することで従来のインターネットVPNと比べて遅延や無駄なコストの削減を可能にしています。
- ■拠点用回線には安価なNGNを利用
- ■ネッツワイヤレスでどこでも業務可能
- ■各種クラウドサービスへダイレクトで接続可能
- ■プロバイダ接続料金無料
- ■自社のニーズに合わせた料金体系
ビジネスセキュリティ(VSR) の比較ポイント
- 【多機能】多彩なセキュリティ機能の中から自由に選択可能!
- 【簡単】1台の専用機器をレンタルにて提供!
- 【安心】ワンストップのサポート体制を実現
株式会社USEN ICT Solutionsが提供している「ビジネスセキュリティ(VSR)」。1台のUTMアプライアンスで外部の脅威に対抗します。環境に応じて自由にセキュリティ環境を構築したい企業向けの製品です。
- ■豊富なセキュリティオプション
- ■24時間体制のサポート
- ■通信速度が速い
- ■回線障害に強い
- ■専用機器をレンタルで利用可能
FortiGate の比較ポイント
- コンパクトなボディに先進のセキュリティ機能を統合
- アプリケーションを識別しきめ細かく制御可能
- 高速でセキュアなVPN通信を実現
「FortiGate」は株式会社ピーエスアイが提供するVPN製品です。ファイアウォール・UTMとしての機能を中心に、拠点間VPNやリモートアクセスの構築など、さまざまな機能をコンパクトにまとめている点が特長です。
- ■独自開発のプロセッサし高速処理を実現
- ■OSやブラウザの脆弱性の迅速に対応
- ■リアルタイムアップデート機能を搭載
- ■WebフィルタリングでWebの閲覧を制限できる
- ■SSL-VPNによるリモートアクセスにも対応
日本通信ネットワーク株式会社のVPN の比較ポイント
- コストを抑えながら、品質も担保
- お客様企業のICT環境業務を丸ごとサポート
- 複数キャリアからコスト・品質が最適なものをセットで構築・運用
日本通信ネットワーク株式会社が提供する「VPN」は、ローコストで高品質なVPN製品です。見積もりから発注・検査まで、トータルサポートしてくれるのも魅力的なポイント。情報システム担当者がいない企業でも費用を抑えつつITインフラを整えられます。
- ■複数の通信キャリアを組み合わせて環境構築し高いコスパを実現
- ■会社の現場毎にヒアリングを通して最適な環境を提案
- ■従業員向けマニュアルあり
- ■端末の買い替えや接続トラブルなど細かいサポートが充実
- ■ITインフラ構想についてイメージ段階から相談可能
キヤノンシステムアンドサポート株式会社が提供。ユーザー数無制限のVPN製品。コスパに優れた製品を求める企業におすすめです。
- ■ファイアウォールやフィルタリングなど多数の機能を集約
- ■柔軟な拠点間ネットワークを構築可能
- ■独自開発のプロセッサを使用
→高速処理を実現
- ■場所を選ばず利用できるSSL-VPNに対応
- ■ライセンス費用以外に追加費用なし
スターティア株式会社が提供。遅延の少ない通信が魅力のVPN製品。通信の安定性を重視する企業におすすめです。
- ■保守までアウトソーシングできるのでシステム担当者の負担が軽減
- ■導入から運用までサポートが充実
- ■速度遅延を起こしにくい設計
- ■ファイアウォールのセキュリティあり
- ■24時間365日体制のサポートが充実
VPNを比較表で選ぶ
以下の比較表で上記のVPN製品をまとめました。ぜひ比較検討にご利用ください。
製品名 |
提供形態 |
価格 |
セキュリティ強度 |
サポート対応 |
NGN-VPNセキュアアクセスサービス (NECネッツエスアイ株式会社) |
サービス |
別途問い合わせ (ユーザー数無制限) |
UTM機能あり |
全国約200ヶ所の拠点よりサポート |
ビジネスセキュリティ(VSR) (株式会社 USEN ICT Solutions) |
オンプレミス/UTMアプライアンス |
別途問い合わせ (初期費用+月額利用料で決定) |
UTM機能あり |
導入から運用まで24時間/365日サポート |
Fortigate (ピーエスアイ株式会社) |
アプライアンス |
別途問い合わせ (ユーザー数無制限) |
UTM機能あり |
別途問い合わせ |
VPN (日本通信ネットワーク株式会社) |
サービス |
別途問い合わせ |
UTM機能なし |
導入から運用まで24時間/365日サポート |
VPN導入に失敗しない選び方
VPNを比較検討する際に注意すべきポイントを3つ解説します。
セキュリティ強度は高いか
VPNのセキュリティ強度に注意しましょう。VPNは主に以下の2種類に分けられ、強度が異なります。
- インターネットVPN
- インターネット環境にトンネルを作ってプライバシーを保護
- IP-VPN
- インターネット環境とは別の閉鎖的なネットワークを利用
前者のほうが手軽ですが、インターネット環境を用いるという点ではセキュリティに不安が残ります。一方、IP-VPNは完全にプライベートな環境を利用できるため、よりセキュリティが強固です。そのほか、以下のような点にも注意しましょう。
- ■ベンダーの信頼性はどうか
- ■VPN以外のセキュリティ機能はあるか
- ■セキュリティレベルはどうか(暗号化やトンネリングなど)
- ■本当にセキュリティ対策されているか(無料製品の場合)
VPN機能以外にもファイアウォールなどの機能を備えた総合的なセキュリティ対策製品(UTM)もあります。より強固なセキュリティ体制を構築したい場合は、それらの製品も視野に入れるとよいでしょう。
自社がどのくらいのセキュリティレベルを求めるのかを明確化し、それを指標にして製品を選びましょう。
サポート体制は充実しているか
VPNのトラブルは業務に大きな支障をきたす可能性があるため、サポート体制にも注意する必要があります。
インターネットVPNの場合は基本的にすべて自社で対応しなければなりません。そのため、社内に専門知識のあるスタッフが必要になります。逆にIP-VPNではベンダーの支援を受けられます。
ベンダーのサポート体制を確認する場合は、以下のようなサポートの有無に注意しましょう。
- ■24時間365日体制のサポート
- ■分かりやすいマニュアル
- ■死活監視サービス、オンサイト保守サービス、トラフィックレポート、障害発生通知の有無
- ■問題の切り分けから対策までまとめて頼めるか
自社にとって最も適切なサポート内容を選びましょう。
使用する端末に対応しているか
導入したい製品が、使用する端末に対応しているかどうかもあらかじめ確認しておきましょう。製品によって対応している端末が異なるため、特に古い端末には対応していない可能性もあります。
また、社外から社内のシステムにアクセスできる環境を構築したい場合は、スマートデバイスへの対応も確認する必要があります。AndroidやiPhoneなど、幅広く対応しているものが望ましいでしょう。
特に、アプリに対応しているかは重要なポイントです。アプリを利用すれば、IPアドレスやプロトコル、パスワードの設定を簡単な操作で切り替えられます。サーバ情報が更新された際にも自動的に反映されるため、手間が少なく済むでしょう。
日本製・海外製VPNの比較
日本製と海外製のVPNの違いを、機能や安全性、サービスの観点から解説します。
海外製の方が歴史がある
VPNサービスの歴史が浅い日本と比較し、海外のVPN製品は高機能の傾向があります。たとえば、以下のような特徴があります。
- ■通信速度が速い
- ■キルスイッチ(VPN接続が切れると自動で通信を切断する)機能搭載
- ■暗号化が高度
- ■規制の厳しい国でも利用しやすい
- ■接続先として選択可能な国が多い
また、海外のVPNサービスでは日本サーバのユーザーが少なく、空いている傾向にあります。そのため、混雑による速度低下を起こしにくいでしょう。
このように、使いやすさでは海外VPNのほうが比較的優れている点もありますがますが、基本的に英語で手続きや操作をすることになるため、不便に感じる可能性もあります。
日本製の方が安全性に優れている場合がある
安全性は以下のような点で日本製品が優れているといわれています。
- ■大手セキュリティ企業が提供運営元が信頼できる
- ■日本語の情報が豊富
これらはあくまで一例で、大切なのは個々の製品をよく吟味することです。最初から決めつけるのではなく、広い視野を持って製品を検討したほうがよいでしょう。
自社に合ったVPNを導入して最適な環境を構築しよう!
VPNを導入することで安全性の高い環境を構築できます。しかし、製品ごとに特長は異なります。セキュリティ強度やサポート体制、端末への対応を確認して製品を比較しましょう。また、国内か海外かによって機能や安全性に違いがあるため、そのことを踏まえて選定しましょう。
ぜひ、自社に最適なVPN環境を構築する参考にしてください。